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サンゴ水槽 生きもの紹介・ウラ話

ミドリイシの仲間 
学名 Acropora sp. 
ミドリイシ科



ニホンアワサンゴ 
学名Alveopora japonica 
ハマサンゴ科


 2002年7月20日から、館内7階に「イシサンゴ生体展示水槽」を開設しました。これまで常設の「グレートバリアリーフ」水槽で展示していたものは、すべて人工の「擬サンゴ」で、生きたサンゴを常設展示するのは海遊館では初めてです。

 展示しているサンゴは、2001年2月〜5月と、2002年5月に、和歌山県串本町で採集したナガレハナサンゴなどのイシサンゴ類8種です。飼育研究のために、和歌山県から特別に許可をいただいて採集しました。
 
 これらのイシサンゴ類は、近年、日本各地で、海水温度の上昇による白化や、泥の堆積、天敵となる生物の異常発生などの影響を受けて、厳しい生息環境に置かれています。海遊館では、そのようなイシサンゴ類を飼育下で増殖させる方法を研究し、将来はもとの海へ返すことを目指しています。

 イシサンゴ類は体内に藻類を共生させており、その藻類が光合成によって作り出す物質と、海水中から吸収したカルシウムによって増殖し、成長していきます。今回の生体展示水槽は、期間限定の特設水槽を館内に移設し、人工照明に加えて、光ファイバーを利用して太陽光線を採り入れることによって共生藻類の光合成を助ける装置を備えています。

 また、イシサンゴ類の飼育下での増殖には、自然海水が有効とされていますが、海遊館では自然海水の取水が困難なことから、循環式の水槽でほとんど水を換えずに飼育を試みています。今のところイシサンゴ類は順調に成長しており、この1年間で約10cmも枝を伸ばしたものもあります。

 海遊館では、今後もイシサンゴ類の自然復帰を目指した増殖研究を続け、その意義をお客様にお伝えすることによって、野生のイシサンゴ類の保護と保全を促進していきたいと考えています。

→飼育係員のうちあけ話『守り育てる』
 

【展示中のおもなサンゴについて】

○クシハダミドリイシ 学名 Acropora hyacinthus ミドリイシ科
群体上面の枝の太さは3〜5mm。紀伊半島以南に広く分布している。大きなテーブル状の群体となる。

○オヤユビミドリイシ 学名 Acropora gemmifera ミドリイシ科
枝の太さは15〜20cm。紀伊半島以南に広く分布。

○キクメイシ 学名 Favia speciosa キクメイシ科
塊状のサンゴでドーナツ状の莢壁をもつ。九州以北では普通に見られる。

○カメノコキクメイシ 学名 Favites abdita キクメイシ科
サンゴ個体の直径は1cmほど。本州中部以南に広く分布している。隣り合ったサンゴ個体が連続していて、その間に溝を残さない。浅い海にすむ大型の群体には角がつく。

○タバネサンゴ 学名 Caulastrea tumida キクメイシ科
キクメイシに似ているが、サンゴ体が筒状に立っている。本州中南部に広く分布している。

○ナガレハナサンゴ 学名 Euphyllia ancora チョウジガイ科
莢(さや)の幅は1.5〜3cm。本州中部以南に広く分布している。触手の先が特異な形になる。触手をしぼませると、蛇行する莢(さや)が見える。

○キッカサンゴ 学名 Echinophyllia aspera ウミバラ科
突出するサンゴ個体の直径は1cm。本州中部以南に広く分布している。とげとげした板状の群体となり、かなりはっきりしたサンゴ個体がその上に分布する。

○ニホンアワサンゴ 学名 Alveopora japonica ハマサンゴ科
種子島から館山まで広く分布している。握りこぶし大の小型の塊を作る。各サンゴ個体が12本の触手をもつ。

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