海遊館日記

大阪湾で出会った生き物たち「ハマヒルガオ」

5月の中旬、大阪湾南部のハマヒルガオ群生地を訪れると、花が一面に咲いていました。
ハマヒルガオ.JPG
ハマヒルガオ群生.JPG
花期が5~6月ということで、今が見頃のようです。浜辺の風景とマッチして大変美しく感じましたが、このような砂浜が現在の大阪湾にはどれだけ残っているでしょうか?

1960年頃、大阪湾にはまだ自然の砂浜がたくさん残っていたと言わていれます。
しかし、高度経済成長期の埋め立てや護岸工事などにより、多くの砂浜は消滅し、絶滅した海浜植物も少なくありません。
わずかに残った砂浜や人工の砂浜には今でもハマヒルガオの他、ハマボウフウやハマゴウ、コウボウムギなどの海浜植物が見つかります。
しかし、浜辺は波浪などの自然の力や人間活動の影響を受けやすいため、砂浜全体を注意深く保全していく必要があるようです。

ちなみに、訪れたハマヒルガオ群生地の同じ場所には、ハマボウフウやハマエンドウの花も咲いていました。
▼ハマボウフウ
ハマボウフウ.JPG
▼ハマエンドウ
ハマエンドウ.JPG
大阪湾の風物詩として、いつまでも海浜植物のお花見ができるようであってほしいものです。


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