香港に行ってきました・・・!

と言っても、遊んできたわけではありません。12月1日から約1週間、香港で行われたIMATA(国際トレーナー協会)会議の香港大会に参加してきました!

この会議は世界38カ国から約500名の飼育係、獣医、研究者、学生などが、トレーニング、治療、研究、保護、教育など、様々な分野について、研究発表や情報交換をしあうもので、日本からも当館以外に下関や東京の水族館の方々の参加がありました。

香港での開催ということで、オープニングセレモニーは、香港らしく中国獅子舞が出てきました!

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私は「トレーニングによるジンベエザメの採血」について発表してきました!海外での発表は初めて、それも苦手な英語で...。四苦八苦しながら、なんとか無事に終了することができました。人生で、こんなに英語を勉強したのは初めてかもしれません・・・。

高い位置からの発表で、注目度もアップ。緊張しました。

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発表内容は、これまではジンベエザメの健康診断で採血を行うためには、まずジンベエザメを担架に収容、保定していましたが、トレーニングすることでジンベエザメのストレスを軽減でき、また、大きなジンベエザメが担架の中で暴れて怪我をしたり、作業する係員の危険の回避などもできるようになりました」というものです。ジンベエザメにも人間にもやさしい健康診断が可能になったのです!

方法はまず、係員が水面でジンベエザメに給餌します。それから係員がジンベエザメの後ろに回り込み、立ち泳ぎを安定させます。 

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次に、採血をする潜水者が横にいてもジンベエザメが驚かないように少しずつ慣らしていきます。慣れたところで、今度はジンベエザメに触り、針を刺す練習をし、最終的には潜水者が鰭の付け根より採血を行います 

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書くと簡単そうですが、短い個体で半月、長いもので50日くらいの時間をかけて行っています。

会議では海外の方から質問を受けたり、アドバイスをいただくことができました。今後は、この貴重な経験を生物のトレーニングにいかしていきたいと思います。

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