実らぬ恋

今月はバレンタインデー、来月はホワイトデーと、巷では騒がれる季節ですが、皆さんはどうでしたか?盛り上がりました?

春先のこの時期、海遊館の生き物たちも恋の季節を迎え、盛り上がっています。

で、今回のブログは、とある生物の少し悲しい恋のお話・・・

 

ジンベエザメがいる「太平洋」水槽には、アオウミガメが一頭暮らしていました。

そのアオウミガメはオス。

しかし、「太平洋」水槽にはメスのアオウミガメはいなかったので、いつも一人寂しく暮らしていた彼が、ついに運命の女性に出会ってしまったのです!

そのお相手は、なんとジンベエザメの遊ちゃん!
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かなり大きさに差がありますが、恋に上下の隔てなし。そんな彼女に猛然とアタックし始めたのです。

あぁ、ついに彼は恋の闇路へと落ちて行くことになるのです。

 

アタックする時間は決まってお食事タイム(注1)。

大人っぽい振る舞いでお食事中の彼女を見つけるや否や、自分の食事はそっちのけで、彼女に向って猪突猛進!

そして、彼女の美しい腕(胸びれ)や、艶やかな背すじ(背側面)にやさしくタッチ。彼はもう愛のマタドール状態、信じるloveはforever・・・

 

しかし、そんな彼のロマンスも長くは続かなかったのです。

なぜなら、恋の看守(担当飼育係)が、彼ら二人を引き裂き(注2)、彼を幽閉したからです!(注3)。
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あぁ、可哀そうなアオウミガメ・・・彼の恋の行方はいかに・・・続く(注4)。

 

注1)給餌中のみ遊ちゃんにアタックする理由として、遊ちゃんは垂直立ちしながら餌を食べるのですが、その時のみ横からでも背側面が見えます。この背側面の模様をカメの甲羅の模様と勘違いしているからと思われます。

注2)担当飼育係が彼らの仲を引き裂いたのは、遊ちゃんがアオウミガメにまとわりつかれて、ゴハンに集中できないためです。決して彼らの仲を妬んだ訳ではありません。

注3)今はちょっと狭いですが、水処理機能・水温維持機能を完備した水槽でしっかりと飼育しています。

注4)彼の繁殖シーズンが終われば、また「太平洋」水槽に戻ってもらう予定ですので、皆さん、落ち込んでいる彼を励ましに来てくださいね。

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