リンゴ雑記

「パナマ湾」水槽のアカハナグマ、現在、展示しているのはすべて♀です。

では、♂は?というと、アカハナグマは繁殖期だけ成獣の♂が♀のグループにやってきて交尾し、子育てには♂は関わらず、単独で暮らすということで、当館の♂、「リンゴ」くんも今はバックヤードの予備室で一人暮らしをしています。
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「リンゴ」くんはアメリカ生まれで、当館に来た時はまだ生後5か月でした。
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シマシマの尾をピンッとあげると、コロっとした男の子のしるし(陰のう)があり、「リンゴ」を見に来た私の先輩が「わあ、かわいいタマついてるね」と言ったのを覚えています。

それから1カ月後、検疫検査で麻酔をかけた際、ふとお尻を見ると、「あれっ?陰のうがない!」。せっかくの触ることができる機会なので、獣医にも触診してもらいましたが、やはり「ない!!」。

犬猫などでは精巣は陰のうに降りてこない症状があると聞いたことがあり、「リンゴ」もそうなのかしら?と心配になって、獣医や他の動物園の方にも聞きましたが、「まだ未成熟だし、そんなにあせらんと!」と言われました。

生後7カ月で、先に展示していた「トマト」や「アンズ」と同居しましたが、4か月ほどお姉さんの彼女らにはあまり相手にしてもらえません。

「リンゴ」と一緒にアメリカからきた「イチゴ」はなじんでいるのに、「リンゴ」はいじいじ、尾を咬んだりしていました。大丈夫かな、このコ...。

生後1年でいったんバックヤードに移動しました。その時の体重は2.8kg。

でも、そこからぐんぐん成長し、半年後には4.2㎏!いつのまにか陰のうも出現しておりました!!

アカハナグマの♂の性成熟は2年とのことですが、「リンゴ」が1歳8カ月の時に試しに「アズキ」ねえさんと同居させてみたところ、見事、「アズキ」は昨年9月に出産し、「リンゴ」はパパになったのです。

いろいろ心配したけど、「リンゴ」は今や立派な雄、体重は6.7㎏です。

これはちょっと太りすぎかもね。
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てへっ!
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