イルカ通信8月号「カマイルカのアーチが出産しました」

カマイルカのアーチが出産しました。
私達もとてもほっとしています。

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動物達が出産する判断基準には、次のような項目があります。
 ①採血によるホルモン値の測定
 ②エコー検査による赤ちゃんの大きさ測定
 ③体温測定による体温の低下

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アーチの場合、次のよう、なことがあり・・・
 ①採血 → あるときから採血を嫌がるようになり、採血が不可能に。アーチの負担を考えて、再トレーニングは行いませんでした。
 ②エコー検査 → 水槽内の岩にシートを張った関係でエコー場所を変えなくてはならず、新しい場所でのトレーニングが間に合いませんでした。
 ③体温測定 → 一時期嫌がって体温を測らせてくれず、ここ1ヶ月半ほどでようやく測ることができるようになりました。

出産の判断として、③の体温測定と私達の観察眼を頼りにしなくてはならない状況になりました。


体温は出産の10日前から、低下傾向が見られ始めました。
毎日、今か、今かとドキドキ冷や冷やしながら体温測定を行っていました。

お盆期間を過ぎたあたりから、ぐんぐんと体温が下がり、22日には35.8℃まで下がりました。
この日は赤ちゃんの生存を確認するためにエコー検査も試してみました。

アーチは検査に協力してくれて、お腹の中にいる赤ちゃんの心臓が動いていることを確認できました。

あとは出産を待つだけの状態です。

そして待ちに待った出産のとき。

うれしくて、でもがんばらなくっちゃと意気込まなくてはいけない。
赤ちゃんを無事に成長させていきたい。
そう思う瞬間です。

「アーチ仔」の記録は続きます。

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