感動!コツメカワウソ"グミ"の吻タッチ

ちょっと前のことですが、私がたいへん感動したことについてお話したいと思います。
当館の動物たちに給餌する時、係員はまず動物に吻(鼻先)タッチを覚えてもらいます。
吻タッチとはこれです。(モデルはゴマフアザラシのラピスです)
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ここから、いろいろなトリック(握手とかボディタッチとかetc.)を教えていくわけです。

2012年1月に生まれたコツメカワウソのグミは4きょうだいの花一点(娘)で、同じ時に生まれたロックなどよりもたいへん気が強く、お母さんのツバキに対しても強いコです。
(▼左:ツバキ、右:グミ)
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お母さんだけでなく、係員に対してもとても強気で(笑)、餌の時間に少しでも餌を渡すのにもたついて遅れたりしようものなら「ギャィッ」と手にとびつき、ひと噛みしてくるような激しい娘なのです。

カワウソの性格も人間と同じように様々で、のんびりやさんもいれば、グミのようにおこりんぼもいます。
そんなグミなので、吻タッチトレーニングはずっと後回しになっていました。

しかし、昨年12月~今年の2月まで、ニフレルに出張(?)中に、元アシカアザラシ担当I嬢の指導(?)により、グミは変わりました。
なんと!吻タッチができるようになったというのです。

海遊館に戻ってきたグミ、担当の若い係員たちに「グミ、吻タッチできるようになったやろ?みんなできるの?」と聞くと、「できますよ」と答えます。
みんなができるのなら、私もできるかなあ...。でも、最近私、あんまり担当に入らないし、いまひとつ、グミは信用ならんしなぁ...などと思ってたら、遂に私がカワウソ担当の日が回ってきてしまったのです。

餌の時間になり、部屋の扉をばーんと開けると、ツバキとグミが待ちかまえていました。
まずはツバキに吻タッチして餌を与えます。
次はグミの番。
えーい!やってみるぞ!!と決心して、そーっとグミの吻先に手をのばすと...。
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こつん!
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きゃーっ!!できた!!グミが吻タッチした!!
本当に感動しましたわー。
写真を後で見ると、グミの目がちょっとこわい気がしないでもありませんが(笑)。

ありがとう、I嬢。
次回は、I嬢はどうやってグミに吻タッチを教えたか?をみなさまにお知らせしますね。


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