大阪にある水族館「大阪・海遊館」では1990年からジンベエザメを飼育しています。海遊館のジンベエザメのふるさとを紹介しましょう。

初夏から秋にかけて、以布利(いぶり)港の漁師さんが仕掛けている大敷網(おおしきあみ-定置網の一種)に、ジンベエザメが入ることがあります。大阪にある海遊館でジンベエザメを飼育するという大仕事は、すべてこの出会いからはじまります。
四国の南西端、高知県土佐清水市以布利は、黒潮の豊かな恵みをうけ、古くから漁業の町として栄えてきました。


 
漁は一日2回、早朝と午後に行われます。「ジンベエザメがかかっとる。今日は大漁じゃ!」漁師さんの威勢のいい声がひびきます。知らせがはいると、すぐさま飼育係が駆けつけます。

 
駆けつけた飼育係が性別や大きさ、状態などを確認し、飼育が決定したジンベエザメは、以布利港にある「いけす」で餌づけをします。すぐにエサを食べはじめない時は、いろいろな種類のエサを試みますが、それでも新しい環境に慣れない時は海に戻します。

 
安定した飼育ができるようになると、専用の担架(たんか)に乗せてクレーンでつりあげ、港のすぐ横にある「大阪海遊館海洋生物研究所 以布利センター」の大水槽に移動させます。

 
「以布利センター」は海遊館の付属施設です。近くの海でとれる魚などを集めて育てたり、周辺の海の生き物の調査や研究をするためにつくりました。

 
水槽の中で体力をつけ、飼育できるかどうか、もう一度見きわめます。餌づけも順調、体力万全、トレーニングが終わると、いよいよ大阪、海遊館へ。


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