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飼育環境 生きもの紹介・ウラ話
電気、ガス、水道、そして空気が人間にとって必要なように、海洋生物にとっては、海水こそが生命線です。海遊館では、生きものたちが、できる限り快適に暮らせるように、こんな工夫をしています。 
水槽の海水は どこからもってくるの?
海遊館の水槽には11,000トンの海水が必要です

 海遊館のオープンのとき、最初に水槽に入れた海水は、透明度、pH、塩分などの項目を検査したうえで、和歌山県日ノ御埼の沖合約20km地点の水深約5mの海中より取ることにしました。そして、2,000トンの専用船で7回に分けて運び入れました。
水は循環させて使用します

 毎日水槽の水をきれいに保つため、海遊館では常に水を循環させ、一日延べ160,000トンの水をろ過して、ゴミを取り除き、オゾンによって殺菌し、きれいになった海水を、再び水槽に戻して使います。これは、「ライフサポートシステム」と呼ばれています。

 それでも、少しずつ海水は減っていきますので、月に2,000トンの海水を日ノ御埼沖で取水し、随時補給しています。
水槽はどうやって、掃除するの?
水槽ガラスは毎日掃除

毎日せっせと みがいています

 「海遊館」では、従来の水族館をはるかに上回る量とサイズのアクリルガラスを使用しています。これは、水槽の水の重量を支え、かつ、水族館として効果的に展示できるように、きわめて透明度の高い、特注のアクリルガラスです。海遊館内の14の水槽全部で103枚、314トンが使われています。

 ことに、中央の「太平洋」水槽では40枚のアクリルパネルを使い、水槽の周りのあらゆる場所から水槽内を見ることができます。その中で最大のアクリルパネルは、厚さ30cm、高さ約5m、幅約6m、重量約10tに達する巨大なものです。

 しかし、このような精巧なアクリルガラスも、あっという間に汚れが付着して、透明度が下がってしまいます。それで、潜水スタッフが毎日、水槽内部にもぐり、サメや魚のいたずらから身をかわしながら、せっせとみがき続けています。こんな縁の下の力持ちがいてるからこそ、水槽の生きものたちも、快適に暮らしているのです。

12年ぶり 太平洋水槽の底砂総取っ替え
 2002年の春、海遊館オープン後初めて、太平洋水槽の底に敷き詰められた砂利を全部いったん外にだし、洗浄して戻す、という「大掃除」を敢行しました。24時間のろ過と毎日のガラス面掃除やゴミの吸い取りだけでは、やはり、砂のあいだに溜まっていくゴミが取り除き切れません。12年ぶりの大掃除とは、ビックリですね。
生きものたちは、どうやって、水槽に引っ越してくるの?
ジンベエザメは屋上近くのクレーンで空中につり上げ、大水槽へ直接おろします

 海遊館の屋上から四方に突き出ている黄色の鉄骨、この西側(海側)部分に、30トンまで引っ張り上げられるクレーンがあります。ジンベエザメや大型の魚は、水槽を積んだトラックを横付けし、水槽にいれたままこのクレーンでつり上げ、海遊館の7階から館内へと運びこまれます。

 ちなみに、ジンベエザメは、以布利センターでならし飼育を十分に行ってから運んできますが、つねに泳いでいないと呼吸ができないため、運搬船の水槽の中では、飼育係員がいっしょに水槽に入って、尾びれをずっと動かし続けながら、運びます。
生きものは、まず「予備水槽」で健康チェックをします

 野生の動物や魚たちは、海遊館に引っ越してすぐ、展示水槽には入居できません。まず予備水槽で、健康チェックをします。この予備水槽は、展示水槽の循環システムとは別にして、他からの感染症などを未然に防ぐようにしています。
 (展示水槽のウラ側にある
 予備水槽の写真→)
海遊館のバックヤード「予備水槽」
◆海遊館での生物飼育に関するコラム
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