「パナマ湾」水槽の住人(?)、フタユビナマケモノの山椒(サンショ)は、物静かでのんびり屋の女の子です。先日、そんな山椒の「逆ギレ事件」がおきました。
それは、私が展示室内の掃除をしている時のこと。掃除の後がエサの時間なので、この時ばかりは山椒も展示室内をウロウロします。そして、掃除をしている私の所に何度となく「エサまだ〜?」という顔で近づいてくるのです。
その時、たまたまつかまっていた枝から爪を滑らせて、体が“プラ〜ン”となりました。びっくりした山椒は大慌てで別の枝をガシッと握りしめて事なきを得ましたが、驚きのあまり全身の毛は逆立ち、顔の大きさは普段の1.5倍増しになっていました。
そして、その様子を「山椒〜大丈夫かぁ?」と心配して見ていた私と目が合うやいなや、カツカツとすごい勢いで近づいてきて、シュッシュッと鋭い爪をもつ前あしを振りかざして攻撃をしかけてきたのです。「エーッ?!なんでそうなるの?!」とりあえず避難して様子をみていると、しばらく怒りながらウロウロした後、まるで何も無かったかのようにいつもの山椒に戻りました。
その後、「あのね。滑ったのは自分なんやから逆ギレせんといてくれる?!」と話しかける私に「エサちょうだい」とそっと前あしを伸ばす山椒は、いつものマイペースでのんびりとした表情をしていました。
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