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最近、毛づやが良くなったとウワサなのは、リスザルの「キウイ」 ばあちゃん。その秘ケツは、餌のシシャモにある。
サルにシシャモ? 理由は、彼女がおすまいの「エクアドル熱帯雨林」水槽が "生態展示" だから。水中部にはカメや魚、陸上部にはサルやショウジョウトキたちがいるため、様々な餌が与えられている。
しかし、人の思惑とはう らはらに、魚に餌を与えればカメが、カメの餌は魚が、サルの餌はトキがつまみ食いする始末。
「キウイ」ばあちゃんも類にもれず、トキ用のシシャモが毎日の楽 しみ。そのためか、バックヤードにいた頃と比べて、毛づやは良くなり毛足も長くなった。そのうえ、彼女はふやけたパンが好物で、あえ てパンを水中に投げ込み、頃合を見計らって回収しにいく。時おり忘 れられたパンが水に浮かぶのだが、心配ご無用。サルに餌付けされた? 魚がパクリ。様々な生き物が一緒に暮らす生態展示ならではの光景である。
私たちは、各生き物に理想的で正しい餌を提供できるように考え、 努力している。しかし、人間が考えた "理想" と "正しい" は、時には崩れ落ち、そのつど新しいものに変えていかなければならないのである。
今日もサルに髪を引っぱられ、上空から鳥糞爆弾を受けながら、作家エンデの言葉を思いだす。 「将来、コンピューターがどの人間よりも うまく小説や詩を書くようになるという。しかし、何が "理想的" なのかは誰が決めるのかね?コンピューターかね?」
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