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ジンベエザメの「海くん」をご覧になっているお客様が、「海くん」のおなかの周りについている魚を見て「ジンベエザメの子どもがいる!」と時々、言っておられます。
この魚の正体はコバンザメです。コバンザメは名前に“サメ”と付いていますが、サメの仲間ではありません。背びれが吸盤(名前のとおり小判型)のように変化しているため、ぴったり「海くん」にくっつくことができます。その姿が、まるで親子が仲良く泳いでいるかのように見えるためでしょう。コバンザメは、大きな魚といっしょにいることで敵に襲われにくくなり、またエサのおこぼれにありつくことができます。
「海くん」が高知県から海遊館にやってきたとき、コバンザメが2尾いっしょにやって来ました。その大きいほうのコバンザメが、親子に間違われるコバンザメです。一方、小さい方のコバンザメ(種類ははっきりわかりません)ですが、いつも「海くん」のエラの中に隠れて時々姿をあらわす程度でしたので、ほとんど気にしていなかったのですが、ある日、「海くん」に給餌していると、大きな口の中に黒い影が動きました。係員一同に緊張が走りました!なんだ?ゴミ?マアジ?何か吸い込んだのか!次の瞬間、このコバンザメが口の中を移動していくのがわかりました。ほっとしました。どうやら彼(彼女?)は、エラから口の中へと自由に移動できるようです。
しかし、ジンベエザメは海水と一緒にエサを吸い込み、エラでエサだけを濾しとって飲み込み、水はエラ孔から体の外に出します。このため、エサを食べる時「海くん」の口の中は、かなりの勢いで水が流れているはずなので、誤って飲み込んでしまわないか、新たな心配のタネが増えたのでした。 |
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