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大阪湾の生き物展・生存の危機に瀕している生きものたち 生きもの紹介・ウラ話
■はじめに  ■大阪湾で暮らす生きものたち  ■大阪湾にやってきた生きものたち  ■生存の危機に瀕している生きものたち ■琵琶湖・淀川の生きものたち  ■現在の大阪湾  ■大阪湾の自然の歴史  ■昔の漁法--うたせぶね  ■今の漁業--養殖・栽培漁業  ■大阪湾の汚れ--環境の悪化 ■未来へむけて--世界水フォーラム 
■生存の危機に瀕している生きものたち
  ★干潟は海水を浄化します
 河口に広がる干潟は海水をきれいにするという大切な役割を果たしています。
 かつては多くの干潟が見られた大阪湾ですが、今では一部にしか残っていません。
 しかし、徐々に水質が改善され、干潟の生き物が戻り始めています。
 ハクセンシオマネキやトビハゼといった希少種も、徐々に増えてきているようです。
ハクセンシオマネキ ハクセンシオマネキ 英名fidder crab 学名Gelasimus lacteus

スナガニ科。オスのはさみの片側だけが大きく発達しているのが特徴。メスのはさみはオスの小さい方のはさみと同型同大。干潟に生息し、大小の砂だんごを作るので有名。
トビハゼ トビハゼ 英名mud skipper 学名Periophthalmus modestus
 
ハゼ科。腹ビレが吸盤状になっていて石などにへばりつく。東京湾から沖縄までの河口域の泥干潟に生息し、朝鮮半島や台湾、中国にも分布する。全長8cm。
  ★カブトガニのすんでいた海
カブトガニ標本

▲数十年前まで大阪湾にも生息していたという特別天然記念物のカブトガニは、今では全く見られなくなりました。これは、大阪湾で捕獲されたカブトガニの標本です。
かつては瀬戸内海から、九州北岸にかけての干潟に多くのカブトガニが分布していました。近年急速にその生息数が減少し、水産庁による「日本の希少な野生水生生物に関するデータブック1998年」において絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)に指定されています。

カブトガニ 英名horse-shoe-crab 学名Tachypleus tridentatus
体は丸い甲羅に覆われ、長い尾がある。全長60cm。北九州の一部と瀬戸内海にすみ、個体数は減少している。中国南部や台湾にも分布している。

大阪湾にもたくさんのカブトガニがすんでいました。しかし、戦後の開発によって、埋め立てや護岸工事がすすめられ、カブトガニの産卵や、子どもが育つために必要な砂浜や干潟がなくなってしまいました。
そして、今から約13年前の平成元年6月、カレイ漁の網にかかったのを最後に、大阪湾でカブトガニの姿は見られなくなりました。

カブトガニ捕獲記録

カブトガニ生息地
▲わずかにのこっているカブトガニの生息地
 ★よみがえる干潟
干潟1    干潟2    干潟3
干潟とは、河川や波の働きで浸食・運搬が繰り返され、長い年月をかけて砂泥が堆積してできたもので、
干潮時には陸地になり、潮が満ちると水中にもぐります。
特に河川の流れ込む湾部や、潮の干満の差が大きいところによく発達し、
海水と淡水が行き来する汽水域にできるものもあります。
大阪湾には、淀川河口や近木川河口などに干潟がわずかに残っていますが、
最近になって少しずつ生きものたちが戻って来つつあります。
しかしまだ安定してすみついているとは言えず、今後も大切に保護していく必要があります。
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