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なにわ食いしんぼ横丁とは

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テーマストーリー「えべっさん伝説」

「好っきやねん」と子猫が叫び奇跡が起こった。

来る日も来る日も嵐が吹き荒れる厳しい自然のため、魚も農作物も獲れない日々が続いた。しかし、村人たちは質素で情け深く心優しい人ばかりであった。少ない食べ物を分け合いながらも充実した毎日を過ごしていた。

とある日、村の祠に一匹の子猫が捨てられていた。子猫は飢えて痩せ細っていた。不憫に思った村人たちは、自らの食事を我慢して子猫に与えた。栄養失調に苦しむ子猫が足を痒がったので、村人たちは交代で足をさすってやった。育ち盛りの食いしん坊な子猫は食べても食べても満腹にはならなかったが、優しい村人たちのお蔭ですくすくと育っていった。
それは100日目の夜のことだった。村の祠をそっと抜け出した子猫は、海に向かって「好っきやねん」と叫んだ。すると、海の一角が大きく泡立ち、一匹の子鮫が現れた。子猫は子鮫にまたがり暗い海に消えていった。

翌朝、ひと時のなぎが訪れた。騒然とした鳴声と共にカモメの大群が飛来するや否や一帯の海は朱色に輝き、大量の魚群が現れた。村人たちは大漁の予感に沸き立ち、一斉に舟を繰り出した。この地に巣くう貧乏神は、これを見て怒り狂い、巨大な嵐を招き寄せた。舟は木の葉のように海面を舞った。その時、奇跡が起きた。海の一角が一条に割れて、子鮫に乗った子猫が現れた。

子猫が「好っきやねん」と大声で唱えると、天空より黄金の舟に乗った七匹の猫が降臨した。世界は黄金色に染まった。海はなぎ、再び魚で満ち溢れた。大地は芳醇な小麦畑に生まれ変わった。カモメは鶏に姿を変え美味しい卵を産み落とすようになった。こうして、村から貧乏神を追い出すことに成功した子猫は、親切な村人たちへの恩返しを成し遂げた。
子猫と子鮫は、実は"海運と商売繁盛の神様「えべっさん」の化身であった。この「えべっさん」が呼び寄せた七匹の猫こそが七福の神々「福猫神」である。
この奇跡の物語は後の世に「えべっさん伝説」として語り継がれていった。

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