海遊館日記

2012年8月

アシカニュースvol.38

昨年「モンタレー湾」水槽で生まれたカリフォルニアアシカのナミちゃん。
8月24日で1歳になりました!!
お母さんのリップと一緒に記念撮影☆
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ナミちゃんは動きがとても機敏で、同い年でのんびり屋さんのコアくんとは性格が対照的です。
動き方がチョロチョロしているので、とある係員からは別名「チョロちゃん」と呼ばれることも(笑)。

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「お母さんといっしょにいたら眠くなってきちゃった・・」
最近はアクリルガラス越しに人と遊ぶことも多くなってきました。
ぜひ皆さんナミちゃんに会いに来てくださいね。

ダイヤの楽しみ

ゴマフアザラシのダイヤ(ラピスのお母さんです)は、おもちゃが大好き。

中でも飼育係員お手製の"浮きとロープ"で出来たものがお気に入りです。

「あ、それそれ!ちょうだい!!」
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ちなみに、このおもちゃは、「モンタレー湾」のアシカたちと共有なのですが、アシカとダイヤでは、遊び方がちょっと違います。

アシカたちは自分の前あしに引っかけながら泳いだり、口でくわえながら潜水するという遊びが主流。

ダイヤの場合は、係員が手に持ったおもちゃを奪い取るのが楽しいようです。

なのでおもちゃを見つけると、どこまでも「ブーブー」鳴きながら(←催促している)ついてきます。
「待って~。」
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そして、おもちゃめがけてジャンプ!
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見事ゲット!ダイヤさん、歓喜のあまり変な顔になっております(笑)
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と、いった感じで必死に捕まえたおもちゃですが、5分も経つと・・・

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「もう、飽きちゃった。」

乙女心と秋の空。ダイヤの気持ちは変わりやすいのでありました。
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私:「もう遊ばないんだったら片付けるよ~。」

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「あっ、待って!まだ遊ぶ~。ブ~ブ~ブ~~~。」

必死で追いかけてくるダイヤ。
今日も「モンタレー湾」水槽には、ダイヤの鳴き声がこだまするのでした。

イルカ通信8月号~スプラッシュ!!編~

みなさん、夏休みを満喫していますか!?
「まだまだ」というかた、私も同感です(苦笑)

さてさて、「タスマン海」水槽のカマイルカたちも、暑さにまけずがんばっていますよ~!
最近、トレーニングしていることをご紹介します。

私の相棒「ミュー」は、腹打ちして落ちるジャンプを習得中です。
完成は間近です。

はい、まっすぐとんで~!
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ばっしゃーーーーーーーーん!!
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この水しぶき、見てるだけで涼しくなるでしょ?

でもこの水しぶき、大きくなりすぎると水槽の中の機械類を故障させる原因になってしまうのです。
なので、別の意味でヒヤヒヤしながらトレーニングに励んでいます。

イルカたちのがんばっている様子を応援にきてくださいね~^^!

「日本の森」の困ったちゃん

お盆を過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きます。
当館は屋内施設ですが、それでも暑いものは暑い!動物たちも暑いのです。

特に「日本の森」のカワウソたち。夜は、展示室の裏側にある寝室で過ごすのですが、暑いためか、なかなか入ってくれません。

寝室に入れるのは、遅番の仕事ですが、遅番は必ずしもカワウソ担当あるいは担当経験者というわけではありません。

次の朝、「3頭入ったのに、1頭がなかなか入らなくて、待ってるうちにみんな出たー」とか、「アユを追いかけ始めて、まったく無視や~」とか、終業時間を大幅に過ぎまでがんばっても、結局、誰かが入らなかったり・・・。

カワウソ担当としては、寝室の環境をよくしたり、遅番には「半分(2頭)入れば、もう充分だよ」と伝えていますが、「だって、寝室に入りそびれた1頭が悲しそうにキュイキュイ鳴くから、かわいそうになってなあ」とか、大の大人の飼育係員が言うのが、ちょっとおもしろい。

あんたたち役者やね~。

でも、冬場は冬場で寒いので、早くドンゴロスにくるまって寝たいがために、係員に「早くしろ!」ととびつく被害が多出し、それはそれで次の朝、怒られます。安全長靴のどこが弱点かを熟知してるんですね...。

遅番の方、いつもいろいろごめんなさい、とこの場を借りてあやまっておきます。

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 左:寝室の入口(左のドア)、右:寝室の中

 

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気持ちよく寝て欲しい~。

 

 

アシカニュースvol.37

ロンドンオリンピック2012。
たくさんの感動がありました!

わたくし個人的には、女子レスリングをテレビの前で「いけー!」と熱くなって観戦していました。
金メダルを獲得された選手の皆様おめでとうございます。

さて、カリフォルニアアシカのコアくん。レスリングに憧れてか(?)日々スミレ母さんの背中に乗っかっています。
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コアくんは写真がブレるぐらい必死なんですが、スミレは動じません。

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さらに上に乗っかりますが、スミレは寝ています(笑)

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「どう?僕なかなか強いでしょ。」
コアくんのスミレへの挑戦は毎日続いています。

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こっそり隠し撮り

海遊館の水槽には、生き物を驚かさずに観察が出来るように、監視カメラが設置されている水槽がいくつかあります。

そのうちの一つである「モンタレー湾」水槽で先日、飼育しているアシカたちの様子を確認しようとカメラを動かすと・・・

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アシカの「スミレ」がとても気持ち良さそうに寝ているではありませんか!
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あまりにも気持ちよさそうに寝ているので、こっそり隠し撮りしてしまいました!
ごめんねスミレ・・・m(_ _)m

アツアツの夏

ラッコのクータンがお見合い(水槽デビュー)してから約2ヶ月。
以前にもパタとの仲良しッぷりをブログで紹介しました。

前ほどベタベタラブラブではなくなりましたが、相変わらず仲良しの2頭。
(左がパタで、右がクータン)
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とってもかわいい写真が撮れました!
頭のアツアツキスシーン!!
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ちょっとパタが嫌がっているようにも見えますが...(笑)

最近はもう1頭のメスラッコ、エレンとも仲良しな様子がみられます。
みなさんぜひ、仲良しなラッコ達の様子を見に来て下さいね!




癒しラッコ

まだまだ暑い日が続きますが、みなさん夏バテなどしていませんか?

ラッコの暮らす「アリューシャン列島」水槽は気温が13℃。

とっても涼しい(寒い!?)ため、ラッコ達にとっては快適なのですが、ラッコ担当の飼育係にとっては、外との気温差が激しいこの時期はしんどい季節です...。

今回は、夏の暑さを吹き飛ばす、ラッコ達のかわいい癒し写真をお届けします。

まずはパタ。
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前足をほっぺたにあてて、おすましポーズ。
オスラッコのクータンが来てから、すっかり乙女なパタです♪

次はエレン。
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同じく前足をお口に当ててスマイル。
パタのかわいさには負けますが、ぶさかわですね...(笑)

イルカ通信8月号~育じぃ!育ばぁ!編~

8月8日から、海遊館・夏の特別講座「育じぃ・育ばぁと一緒に夏休みの工作体験」がスタートしました。

「タスマン海」水槽では、参加された育じぃ・育ばぁとお孫さんたちに、手作りしたおもちゃでイルカたちと遊んでいただいています。
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飛んでくる水を口で受け止めようと必死に口を開けています。

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「まだないの~はやく~」
水がやんでしまうとそんなふうに催促しているイルカたちでした。

シンポジウムが開催されました。

8月9日、東海大学海洋学部と海遊館共催のシンポジウムが行われました。

大学で海洋生物について研究をされている4名の先生方と海遊館からは館長、飼育係員2名が発表を行いました。

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イルカの研究をされている村山先生。

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カワウソの成長について

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カマイルカのアクアについて

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最後は西田館長の講演でした。

「海の生き物に関してこんな研究がされているんだなぁ」とおもしろくて興味深い、先生方のお話を、メモを取りながら聞かせていただきました。

私は初めての発表で、発表に向けて、早めに準備を始めました。
しかし、USBメモリが壊れたり、添付した映像が動かなかったり、ファイルがきちんと保存できていなかったりと、ハプニング続きで嫌になることもありました・・・

たくさんの先輩の力をお借りして、無事に発表を終えることができました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。





ゴマフDiary(8月7日号)

3月に生まれたゴマフアザラシのラピス(ラピちゃん)です。バックヤードで元気に過ごしています。

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「吻タッチ(係員の手のひらに鼻先を当てる動き)が出来るようになったよ。」

ところで、今世界中で盛り上がっていることと言えば、やはりロンドンオリンピック2012ですよね。
みなさんはどの競技に注目していますか?
ラピちゃんは女子サッカーなでしこJAPANに憧れ(?)、日々ボールを追いかけています。

「よっしゃ~、ドリブルだぁ。」
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「ドリブルからの~、ヘディング!」
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「おっ、相手チームが来たな!」lapis5.JPG
「むむっ、ボールは渡さないよ!」
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(実況)『ラピス選手、素早い身のこなしとヨダレ攻撃で相手をかわしました。』
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左にかわして・・・
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「むむ、なかなか手強いわね。」
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と、よだれを垂らしながら毎日ボールで遊ぶ・・じゃなくて、トレーニングに励むラピちゃんなのでした(笑)。

さあ、いよいよオリンピックも後半戦。
日本選手の活躍が気になりますね。
ラピちゃんからもロンドンに向けてエールを。「がんばれ、日本!」
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コツメカワウソ四兄弟、その後

平成24年6月29日に「日本の森」へデビューしたコツメカワウソのこどもたち。

7月初旬に、予備水槽に戻っています。

「日本の森」へのデビュー前、四兄弟の健康診断を行ったところ、パセリ(オス)の心臓に異常が見つかったので、デビューはパセリ以外のこども3頭と母親のツバキになりました。

パセリは、予備水槽で安静にしながら、様子を見守っていたのですが、その後、とても残念ですが、亡くなってしまいました。
 
広くて大きな水槽がある「日本の森」にデビューしたツバキは、こどもたちを早く泳がせようと、はりきっていましたが、こどもたちには負担が大きいようでした。

ツバキは、子育て経験が豊富なお母さんカワウソで、昨年育てた"ゴボウ"や、その前の年に育てたこどもたち(現在、展示中の4頭)とは違う、今回のこどもたちの様子に戸惑っていて、「なんで私の言うことを聞かないの?」とイライラしていました。

このまま「日本の森」で飼育することは、ツバキとこどもたちにとってよくないと考え、予備水槽で飼育することに決心しました。 

「日本の森」で、こどもたちの成長を楽しみにしてくださった皆さまには、ご覧いただけなくて、申し訳ありませんでした。 

その後、こどもたちの健康診断を再度行ったところ、亡くなったパセリと同じように心臓に異常があることがわかりました。
お薬を与えたり、過度な運動を制限して、予備水槽で大事に飼育しています。 

これから、こどもたちが成長するに伴い、心臓がよくなることを願い、日々の健康管理をしっかりと続けていきたいと思います。 

きっとよくなるからね、がんばろう!

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