海遊館日記

2013年1月

今年の恵方は?

昨年に引き続き、節分の日に飼育係員手作りの氷の恵方巻きをラッコたちにプレゼントします。

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すし飯に見立てた氷を、サケのスライスでのり巻きのように巻いたものです。

すし飯の中心にはイカのゲソと棒状のサケがちゃんとはいっていますよ。

ちなみに今年の恵方は南南東だそうです。

氷の恵方巻きプレゼントは2月3日11時からの一回のみになります。

今年、始めて氷の恵方巻きを経験するクータンはどのような反応をしてくれるのか少しドキドキです。

結果はまた海遊館日記でご報告しますね。







お見逃しなく!

早いもので、1月も終わってしまいますね。

でも、2月になったら、この方々を対象にしたイベントがありますよ。

ヒントはバレンタイン。

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「えーっ、なになに??」

扉の前に並ばないでください。そこ、お客さんから見えないし。

「日本の森」の男前たちにはクッキーのようなペレット(固形餌料)を与えるよ!

 

「エクアドル熱帯雨林」水槽の男前、君もだよ。

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「ぬーん、なんだ?」

かーたん、耳よりな情報あるから、下におりてらっしゃい。

 

「トマトでーす。私は?私は?」

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「パナマ湾」水槽のあなたたちは女の子だけど、サービスしときまっせ!

 

っていうことで、2月12日(火)~14日(木)〔バレンタインデー〕までの計3日間、以上3種の動物たち、プラス、ラッコに、ハート型にした氷や野菜、果物などの餌をプレゼントします。

それぞれの時間帯など詳しいことはHPをご覧くださいね。

ハート型の餌をつくるのは結構時間がかかるのですが、食べるのは一瞬です。

お見逃しなく!

 

餌をつくる係員の苦労はまた後日。

海遊館の冷凍庫

海遊館ではたくさんの餌を保管しています。

生き物たちの餌を保存するための冷凍庫とは一体どんなものなんでしょうか?

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飼育員が銀色の扉を開けようとしています。

実はこの部屋全体が大きな冷凍庫になっているのです!

気になるその中には・・・

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生き物たちの餌がどっさりと冷凍で保管されています!

この部屋の中は餌の鮮度をしっかり保てるように温度が-30℃になっています。

少しの間、中に入って写真を撮っているだけで凍えてしまいそうです。

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写真を撮っていると餌の準備作業が始まりました。

ひとつ20kg近くある重たい餌の箱ですが、女性の係員もパワフルに運びます!

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準備された1日分の餌はアジ、サバ、シシャモ、イカ等で合計で約300kgもあります!

この餌も1日で無くなってしまいます。海遊館で暮らすたくさんの生き物たちを支えるにはこれだけの餌が必要になるのです。

目指せワールドレコード!

ご存知の通り、海遊館ではコツメカワウソを飼育しています。その中で1頭、日本記録を持っているカワウソがいるんです。

名前は、ニッキさん。

何が日本一かと言うと、「コツメカワウソご長寿日本一」なんですねぇ。今年で御歳19才!

コツメカワウソの平均寿命は、だいたい12-13才くらい。人間でいえば、かるーく100歳越えといったところでしょうか。

ご年配ですので、現在はバックヤードでスローライフを満喫されています。

ちなみに趣味は「寝ること」。

で、先日、健康診断を行いました。海遊館では、コツメカワウソの健康診断を年に1回行っています。

麻酔をかけて、まずは採血。異常なし、優秀、優秀。

次はレントゲン。以前からニッキさんは軽い脾腫(ひしゅ)(脾臓が腫れている)気味、様子見ましょ。

次は口内検査。うぁ!汚な!

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歯に付いているのは、全部歯石です。どうしてもお年寄りの動物には、歯石が出来やすいんですね。ほっとくと歯周病などになってしまいます。

なので、超音波スケーラーという機械でスケーリング(歯石取り)をしました。

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はい、キレイになりました。

その後、麻酔から眼を覚まし、「おだいじに」と。

これからも、ニッキさん、長生きして「世界一」を目指してね~。

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冬の特別講座「ちりめんじゃこからチリメンモンスターを探せ!」開催中~

この講座では、ちりめんじゃこの中に混じっている生き物(タコ、カサゴ、カワハギ、フグ、タツノオトシゴなど)の赤ちゃんを探し出し、海の豊かさを感じていただきます。今回が2回目の開催となります。

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お父さん、息子さんを放って真剣そのもの。

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探したチリモンをストラップの型に並べ、樹脂を流し込んで固まるのを待ちます。上手く固まると良いな~

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ストラップが出来上がるまで、チリモンの紙芝居を聞きます。「カニのカーニャの一生」・・・飼育係員の手作りです。

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次は、プランクトンすごろくゲームで、カニの一生を体験します。「わ~スタートにもどっちゃった~」

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世界にひとつだけのオリジナルちりもんストラップが完成しました。

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見て見て~!

受講していただいたみなさま、おつかれさまでした。

イルカ通信1月号~どれが好き?編~

まだミューとアクアが「タスマン海」水槽にいた時のおはなしです。
(現在アクアとミューは、バックヤード水槽で2頭仲良く暮らしています)

水槽の縁に、右にはカメラ、左には携帯電話をおいてみたところ・・・

2頭とも凝視!「どっちにしよっかなぁ」
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アクア「私はカメラ~」
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ミューもチラ見しながら、「私も~」
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イルカたちにとって今回は携帯電話よりカメラのほうに興味があったみたいです。

オス?メス?どっち???

海遊館5階企画展示室で開催中の特別展示「アクアライフ~愛のかたちはさまざま~」では、生き物たちの「繁殖」をテーマに、不思議な繁殖生態をもつ生き物たちを展示しています。
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さて、ここでクイズです!
写真はクギベラというベラの仲間なのですが、どちらがオスでどちらかがメスかわかりますか???
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正解は

 


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↑この写真のクギベラはオスです。

 


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↑この写真のクギベラはメスです。

このように、ベラの仲間はオスとメスで体の色が異なります。

ベラの仲間は産まれた時はみんなメスなのですが、その中で一番体が大きく力が強いものがオスになります。これを「雌性先熟(しせいせんじゅく)」と呼びます。

なぜ、このように性を変えるのかというと、ベラの仲間の繁殖のしかたに関係があります。

ベラは一夫多妻のハーレム状態なので、体が小さかったり、力が弱い時はメスでいたほうが繁殖に参加する機会が増えます。

その中で成長して体が大きくなった個体がオスになって、今度はたくさんのメスに卵を産ませることができるというわけです。

このような雌性先熟をする魚はクエやキンギョハナダイなど、反対に雄性先熟をする魚はクマノミやクロダイなどです。

魚の世界は本当に不思議ですね。

クギベラは、オスとメスの体色差がはっきりとわかりやすいです。

オスがこんなに派手なのは、仲間内で数々の戦いに勝利した喜び?の色なのかもしれません。

企画展は3月12日終了予定ですので、お早めに!

性別が分かりました☆

ペンギン達のオス・メスは、外見上で区別することが非常に困難です。そこで、海遊館では採血を実施し、DNA検査で判別しています!

先日、昨年9月に生まれたオウサマペンギンのヒナ2羽の検査を行いました。写真右側が9月2日生まれ、左側が9月12日生まれのヒナです。
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もうすっかり大きくなりました。

検査結果は・・・
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両方の親鳥にがっちり守られている9月2日生まれ、K-235は『メス』

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お母さんペンギンにベッタリの甘えん坊。9月12日生まれ、K-236は『オス』という結果に!!
 
ちなみに海遊館のペンギン達はすべて番号で呼ばれていて、K-236はオウサマペンギンの236番という意味をあらわしています。

5月頃までは茶色いフワフワの羽根に覆われていますがその後、大人の羽根に換わったら、名札代わりのバンド装着します!

ちなみにどのようなバンドをつけるかというと、
K-235 右翼には白バンドに『紫・茶・赤・黄』、左翼は白バンドのみ
K-236 左翼には白バンドに『紫・茶・赤・緑』、右翼は白バンドのみ
となります!

両方の翼にバンドをつける意味は、海遊館生まれということをあらわしているんですよ。

5月頃までは茶色いフワフワの羽根に覆われていますがその後、
大人の羽根に換わったとき、名札代わりのバンド装着します!

海遊館に遊びに来た際は、要チェックですよ☆

ジャ~ンプ!

11月末で皆様への公開を終了したリスザル・ポメロ。

バックヤードで大きな鳥カゴに移り、元気に成長しています。

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11月末の体重は325gでしたが、現在は340g。

数値的にはあまり成長していないようにみえますが、生後5カ月のこどもとして、そんなに小さくはないと思われます。

 

ポメロの暮らしている部屋に係員が入ると、ポメロは「出せ~っ!」と大騒ぎします。

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いつもとはいきませんが、時々は「じゃあ、どうぞ、出て!」とカゴの扉を開けてやります。

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すると、ぴょんっと出てきて、いろいろ探検。

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じーっと見ているのは、お母さん代わりのタオルを入れた容器。

すきあらば入ってみたいと思っているようです。

 

ポメロの運動能力はびっくりするほどアップし、特にジャンプ力は「さすがサル!」と感心します。

タオルをひざに置き、「ポメローッ!」と呼ぶと2m近く飛んで、係員のところに来ることができるようになりました。

タオルの威力はすごいのです。

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(酔いそうな動画で申し訳ありません)

 

最初のころは、自分で着地地点を定めることができず、座って待っている係員の顔にべチャッとくっついたり、係員をとび越していったり(笑)。

今ではきちんと着地することができます。

 

今日はカゴを掃除する係員の邪魔をしたら、お腹に水がとびはねてしまい、嫌そうにお腹を気にして、「貞子」のような動きをしていました。

今は皆さんにご覧いただけないポメロですが、時々、成長の様子をご紹介したいと思います。

給餌(餌やり)の心得

飼育係にとって動物たちに餌を与える事は、大切な仕事の一つです。

その餌やりに行く時、いつも心がけていることがあります。

それは、「笑顔」です。

笑顔で接することによって、動物たちも安心してトレーニングに励むことが出来るのです。

ただ、たまに忘れてしまうことがあります。そんな時に役に立つのは・・・

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そう、これです。水槽内に入る一番最初の扉に貼り付けています。

今日も一日、笑顔で頑張るぞ!!

コツメカワウソの体温測定

先日、海獣類の体温測定のご紹介がありましたが、本日はコツメカワウソの体温測定を!

動物の体温測定は、イルカやアシカのように肛門で行うのが多いのですが、コツメカワウソは動きが早いため、背中に体温測定用のマイクロチップを挿入し、リーダをかざすことで測定をしています。

リーダーはたばこ2つ分ぐらいの大きさで、チップの大きさは直径約2mm_長さ約12mmで、円筒形のガラスのカプセルで包まれた小さいもの。
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背中にかざしてリーダーの液晶部分に出てくる温度を読み取ります(モデルは予備室のコウメさんです)。

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慣れているコウメだと、こんなふうにも測れます。
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コツメカワウソで38~40℃くらいが平熱、人間よりは若干高めです。

チップを使った測定を始めたのは平成19年頃で、最初は朝一番の体温を測っていました。しかし、チップが皮下の割と浅い部分にあることから、肛門内での測定よりも外的な影響を受けやすいことがわかりました。

測定前にカワウソたちが寝袋に入って寝ていてくれたらいいのですが、入水したり、大ハッスルしていると、体温がとても高くなってしまい、変動が激しいのです。

そこで、いろいろな時間で試してみたところ、朝の給餌の時が一番安定した値を得ることができるのがわかりました。

人間の女性だと、基礎体温を測定することで排卵周期を知ることができます。コツメカワウソの性周期については、まだよくわかっていないため、当館ではメスについての体温データを収集し、神戸大学大学院農学研究科 動物多様性保全繁殖研究室 の楠先生との共同研究により、糞中の性ホルモンとの関連性を調べています。

今のところ、コツメカワウソには人間のような周期的な体温変動はないこと、また、性ホルモン値とカワウソの体重推移より、コツメカワウソには偽妊娠があるのでは?ということがわかりました。そして、妊娠と偽妊娠の時では体温変動が異なり、妊娠時は若干低い体温変動をする傾向がありました。

これからもデータ収集を続けて、他の園館とも情報を交換しながら、コツメカワウソの繁殖に役立てることができればと考えています。

地味な仕事ですがやらないと大変なことに!ポンプモーター整備!

水族館には水槽にきれいな水を送ったり、濾過装置に水を流すためのポンプとモーターがあります。

これらが24時間、365日動いていないと水がきれいにならないばかりか、生き物たちが病気になってしまうことがあります。

そのため、我々設備チームはきちんと動いているか、毎日点検をしています。

 

①ポンプモーター整備バラシ

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ポンプ、モーターに異常があると分解して修理・・・そんなことをしていたらどんどん水が汚れてきますので予備品をもってきて交換を行います。

外して取り付ける?それだけの作業なのですが実はこれが厄介なのです。

 

②職人技!?微調整

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ポンプとモーターは絶えず回転をしています。そのため回転軸の中心がズレないように調整しないといけません。

この調整を行わないと自動車のホイルバランスを取らないのと同じように振動が発生し、最悪、壊れてしまいます。

 

③神技炸裂!?バランス取り

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ズレの調整範囲はというと、5/100!=0.05mm以下!神技!?職人技!?

もちろん普通の定規では測れません!ダイヤルゲージというのを使って、あーでもない、こーでもないと言いながら調整していきます。

 

④やれやれ完了

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ご声援ありがとうございました!

冬の大人気イベント「ペンギンパレード」が1月14日に無事最終日を迎えました。

今回も大変多くのお客様にお越しいただき、ペンギン達も張り切ってパレードを完走・・いや完歩しました。

実は14日は朝から雨模様でしたが、きっとこのメンバーの中に晴れ男ならぬ『晴れペンギン』がいたのでしょう。午後からは天気も回復しばっちりパレードを行うことができました。

さて、ここからはペンギンパレードの舞台裏。

パレードをゴールしたペンギン達のオフショット写真です。どうぞ。
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「いや~、最終回もたくさんのお客様に応援してもらえてよかったね。」

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「ほんとに。帰るのが名残惜しいな~。」

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「おっ、迎えの車が来てるな。さぁ、乗るか!」

~ペンギン専用台車に乗って水槽へ移動~
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「ただいまー。次の冬もまたみんなに会えるといいな☆」

ペンパレは水槽へ帰るときも続くのです。

きちんと整列して歩いて水槽へ戻っていくペンパレメンバー達なのでした。

本当にお疲れさま♪


なんだこりゃー??!!

ある朝、出勤すると私のデスクにこんなものが。。。
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なんだこりゃー??!!

ん?!(´・_・`)

あ~もうそんな時期かぁ~( ̄ー ̄)
実は1月になると海遊館には鬼さんダイバーが登場するんです!!!
こ~んな風に♪
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て、ことで今日は赤鬼さんの洋服をお見せしちゃいます!

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伸縮性抜群!まさにモジモジ君です(((o(*゚▽゚*)o)))
そして、2サイズあったりしちゃいます。笑

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おっ!!青鬼さん発見!!
「写真撮らせて~。」と追いかけたら。。。。
あらら。隠れちゃいました(´・_・`)


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皆さん!!ぜひ赤鬼さんと青鬼さんに会いに来てくださいね~♪

~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~
鬼さんダイバーは
平成25年1月18日(金)~2月3日(日)〔節分の日〕まで1日3回
 ①AM11:00~、②PM1:15~、③PM3:40~(各回約40分間)
「太平洋」水槽に登場します。
(生き物の状態などにより、内容を変更する場合があります。)

氷鏡餅の行方は

お正月の三が日、ラッコたちが暮らす「アリューシャン列島」水槽に氷鏡餅を飾ってみました。

まずいきなり氷鏡餅がラッコたちに奪われないよう、みんなに普通の氷を与えました。

そのすきにこっそり氷鏡餅を!!! 

なんとなくお正月気分にひたっていると・・・

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どこから現れたのかパタがいきなり、氷鏡餅を奪おうと!

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すんなりパタに奪われた氷鏡餅、サケでできたミカンはプカプカと水面に・・・

その氷鏡餅はすぐさまクータンが奪い、お腹の上に乗せて・・・(逆さまなんやけどー)

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水面に浮いていたミカンに見立てたサケは、ちゃっかりエレンがむしゃむしゃとかぶりついていました。

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来年は何を飾ろうかなぁー。



新春の海中(以布利センターより)

年が明けて、土佐清水の海の中はどうなっているのかなと観察に出かけてきました。

水温は16℃程度と冷たいですが、海の中はにぎやかでした。
 
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向こう側が見えなくなりそうなぐらいキビナゴがいて、

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ブリや...

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ヒラスズキがキビナゴ目当てに集まっていました。

海遊館の展示を支えている一端が、この豊かな海にあることを実感した海中観察でした。

今日からあなたもアシカ・アザラシ博士!

海遊館の「モンタレー湾」水槽ではカリフォルニアアシカとゴマフアザラシを展示しています。

突然ですが、この2種類の動物の見分け方を知っていますか?

(私は海遊館で働き始めたころ、何となくでしか違いを見分けることが出来ませんでした・・・。)

そこで今回はアシカとアザラシの見分け方を紹介したいと思います。

違いを説明するとたくさんあるので、簡単に見分ける方法の一つを紹介します。

まず、次の2枚の写真を見てください。

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上の写真がアシカで下の写真がアザラシです。

見比べてみるとアシカにはあって、アザラシには無いものがあります。よ~く探してみてください!

お気づきになられたでしょうか?

・・・そうです!!

上の写真を見るとアシカには「耳たぶ」がありますが、アザラシにはありません。

個人的にはこの違いで見分けるのが、一番簡単ではないかと思います!

これで今日からあなたも「アシカ・アザラシ博士」です!アシカとアザラシをどんどん見分けちゃってください!!

香港に行ってきました・・・!

と言っても、遊んできたわけではありません。12月1日から約1週間、香港で行われたIMATA(国際トレーナー協会)会議の香港大会に参加してきました!

この会議は世界38カ国から約500名の飼育係、獣医、研究者、学生などが、トレーニング、治療、研究、保護、教育など、様々な分野について、研究発表や情報交換をしあうもので、日本からも当館以外に下関や東京の水族館の方々の参加がありました。

香港での開催ということで、オープニングセレモニーは、香港らしく中国獅子舞が出てきました!

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私は「トレーニングによるジンベエザメの採血」について発表してきました!海外での発表は初めて、それも苦手な英語で...。四苦八苦しながら、なんとか無事に終了することができました。人生で、こんなに英語を勉強したのは初めてかもしれません・・・。

高い位置からの発表で、注目度もアップ。緊張しました。

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発表内容は、これまではジンベエザメの健康診断で採血を行うためには、まずジンベエザメを担架に収容、保定していましたが、トレーニングすることでジンベエザメのストレスを軽減でき、また、大きなジンベエザメが担架の中で暴れて怪我をしたり、作業する係員の危険の回避などもできるようになりました」というものです。ジンベエザメにも人間にもやさしい健康診断が可能になったのです!

方法はまず、係員が水面でジンベエザメに給餌します。それから係員がジンベエザメの後ろに回り込み、立ち泳ぎを安定させます。 

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次に、採血をする潜水者が横にいてもジンベエザメが驚かないように少しずつ慣らしていきます。慣れたところで、今度はジンベエザメに触り、針を刺す練習をし、最終的には潜水者が鰭の付け根より採血を行います 

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書くと簡単そうですが、短い個体で半月、長いもので50日くらいの時間をかけて行っています。

会議では海外の方から質問を受けたり、アドバイスをいただくことができました。今後は、この貴重な経験を生物のトレーニングにいかしていきたいと思います。

埋もれてます・・・

朝の「南極大陸」水槽には、雪がたっぷり積っています。

積った雪が大好きなペンギンたちはというと・・・

特にアデリーペンギンはこんな感じ。。。

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実はもっと埋もれて、くちばしだけ見えている時もあります。

気温3℃で雪に埋もれるって・・・われわれ人間では考えられませんね。

水槽内は日中も、雪が降っています。
積った雪があれば、よ~く観察して下さい!

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アデリーペンギンが埋まっているかもですよ(笑)
でも本当に気持ち良さそうですね♪


再会!

「パナマ湾」水槽のアカハナグマ親子の元にトマトとイチゴが加わりました。
トマトは親子のお母さん・アズキのお姉ちゃん、イチゴは血縁関係はありませんが、アズキのなかよしさんです。

アカハナグマは、自然界ではメスとそのこどもが集まった群れで生活し、子育ての際は樹木の上や岩穴などに小枝を集めた巣をつくるそうです。

こどもがある程度成長すれば、きっと周りには同じように子育てしているメスがいるでしょうし、血縁関係のあるメスであれば、同居させても問題ないと判断して、トマトとアズキを、「パナマ湾」水槽に戻しました。

2頭をケージに入れて水槽内に連れてくると、こどもたちは少しびっくりしていましたが、アズキはふんふんと臭いをかいでいるだけで、威嚇するようすはありません。

よっしゃーっ!!同居開始~!

イチゴはアズキと臭いをかぎ合い、こどもたちにも興味を示していました。一緒に寝ていることもあるし、こどもたちをひきつれ、天井を冒険することも。

トマトは「アズキ~、久しぶりやん!元気やった??」と、アズキとの再開は問題ありませんが、こどもが寄ってくると「なんじゃ、この小さいのは!」と逃げて行ってしまいました。アズキ呆然...。

2頭ともバックヤードでは動きが制限され、摂餌欲もあまりなかったのですが、展示に出たとたんに活気を取り戻し、餌をわれもわれもと食べるようになりました。

餌の時間はもうたいへん。わらわら、ちょこちょこ。
どうぞ、もめませんように!で、ちびたちもちゃんと食べますように!
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夜は親子とトマト、アズキの2頭で分かれて寝ていました。
これは寝るのに一番良い場所(中央の擬木の上)が狭くて、皆では寝られないからと、どうしてもトマトがちびたちと一緒は嫌なためかと思われます。
トマト~、そんなに嫌なの?(笑)。

お母さん以外のハナグマを初めて見たこどもたち、思いのほか落ち着いていました。
いつのまにか海水プールの上にある擬つるを上手に渡ることができるようになっていたのにはびっくりです。

ただ、お母さんに怒られ、あわてたパプリカがドボン!と落水したのはヒミツね。
飼育係員があわてて展示へ向かっているうちに、パプリカはすいすい泳ぎ、上手に岩を登ったそうです。
ご覧になっていたお客様、教えていただきありがとうございました。

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ところで、観察をしている際、お客様が「あれがお父さんだね」とトマトを指さしておられましたが、オスは単独で生活し、繁殖期しか群れにはおりませんので、現在はバックヤードぐらしです。

トマトの名誉のために!!お父さんのリンゴはこんなに大きいし、すごい顔ですから!

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イルカ通信1月号~また会う日まで編~

これまで、いろいろな動きを見せてくれていたカマイルカの「アクア」と「ミュー」ですが、
この度、予備水槽にお引っ越ししました。

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アクアとミューの代わりに1月11日から、カマイルカのおじさま方「クルー」と「キール」が、予備水槽から「タスマン海」水槽にお引越し。約3年ぶりの登場です。

アクアとミューの様子は「海遊館日記」でお伝えしていきますので、楽しみにしていて下さい。


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またね~♪

アシカニュースvol.42

2013年初!アシカニュースでございます。

皆さんはどのようなお正月を過ごされましたか?
海遊館のアシカたちは、寒い雪のちらつく日もへっちゃらで元気いっぱいです。

前回のアシカニュースで紹介した、コアくんの輪投げを写真に撮りました。
新年1回目、元旦のお食事タイムの様子です。
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決め顔ですが、よくみると口元に魚肉が・・・うーん残念(笑)
こういうところがコアくんっぽいですね。

それでは「モンタレー」湾水槽を代表して彼から皆さまにご挨拶をひとこと。
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よろしくお願いします!!

仲間が増えました。

日本の森 水鳥コーナーに新しくオシドリのメスが仲間入りです。

天王寺動物園からやってきたオシドリで、なんと昨年5月に生まれた若い個体です。

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予備室での様子。

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実は、天井近くの止まり木に止まっています。よく飛びます...

展示した時に、壁などにぶつからないように、羽を少し切ります。(羽はまた伸びてきます。)

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昨年の大みそかに展示へ出しました。(水槽の外から撮影すると、水しぶきが...)

左:前からいるオシドリのオス。右:今回展示に出したメス。奥の白いもの(?)はコサギの後ろ姿です。

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2羽でいることが多いです。最近では他の鳥が近づくと、威嚇しています。もうすっかりぬしのようです。

オウサマペンギンと一緒にパレード!?

1月6日(日)13:45と15:45からそれぞれ2名の小学生が、オウサマペンギンと一緒にパレードに参加してくれました。

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パレード出発までの間、裏方で待機します。
間近でペンギンとご対面した小学生たちは、「かわいい!」「大きい!」「あっ、うんちした~」など大はしゃぎ。
ペンギンの数え方や体のつくりなど、飼育係員とのお話も束の間、いよいよパレードのはじまりです。

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みんな~さっきの元気はどこいったん!? 笑って~ 顔あげて~

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小「こんなにたくさんのお客様に見られるなんて...」
ペ「心配しないで、ついて来いよ!」と、言わんばかり。
ペンギンたちは、堂々のパレード振りです。

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長~いパレードの終点は、ペンギンたちの休憩ブース。
やっと小学生たちの笑顔が戻ってきました。
みんな、お疲れ様でした~!

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次回の一緒にパレードは、1月12、13、14の3日間です。
当日、海遊館館内にある申込用紙に必要事項を記入して集合場所までお持ち下さい。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
ご参加お待ちしています!!

クシクラゲ・フィーバー

 先日、大阪湾の某港にクラゲ採集に行ってきました。狙いは主に、クシクラゲ類。

クシクラゲ類は繁殖させることが難しく、展示には主に採集したものを用いています。

ところが、クシクラゲ類はいつどこで採集できるか予測がつきません。昨年採れた場所に同じ時期に行っても、また採れるとは限りません。一方、思いがけなくたくさん採れることもあるのです。

そんなわけで、クシクラゲの採集は、ぜんぜん採れなくてしょんぼり帰ることを覚悟の上で行かなければいけません。

そんなわけで、ちょっとどきどきしながら、水面をのぞきこむと、クシクラゲの一種、チョウクラゲが。しかもいっぱい、水面を覆いつくさんばかりにうようよいるではないですか!

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「ちょークラゲ!」などと寒いことを言ってる場合ではありません。すくって、すくって、すくって、すくって、すくってすくってすくって...

 そうこうするうち、チョウクラゲとは違うでっかいクシクラゲがぼんより漂ってくるのに気付きました。

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ツノクラゲだ~。おそろしくやわらかい、壊れやすいクラゲです。慎重に収容。ポリ袋の中で櫛板がでらでら光ってます。すばらしい。

こんなにクシクラゲがいっぱい採れる日なんてめったにありません。楽しゅうございました。

チョウクラゲとツノクラゲはさっそく展示しています。ツノクラゲはあまり長生きしないと思いますので、お早めにご覧ください。

「海遊館日記」番外編

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しかし、立派はツノです!カッコイイ~!

えっ?何だこれは、ですって?

ご紹介が遅れました。では、

 

 

 

 

 

 

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トナカイです!

海遊館の隣、天保山マーケットプレース内にある「天保山アニパ」に登場しました。

実物を見るのが初めての私、トナカイ登場の連絡を受けて、すぐにカメラをぶら下げて、パシャパシャと撮ってきました。

いや~、本当に立派なツノです。

 

ところで、トナカイはシカの仲間で唯一、オスもメスもツノを持つとのこと。

 

「天保山アニパ」で2月中旬までご覧いただけます。記念撮影会(平日:PM3:00~、土・日・祝:PM4:10~)も。

一緒に写真を撮ってみませんか?

 

 

健康診断で使用する器具

動物を飼育する上で健康管理はとても大切です。そのため海遊館では定期的に体温測定やプロポーション、採血等を行っています。

これはイルカの採血を行っている時の様子です。 

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そこで、今回は採血の時に使用する注射針を紹介します。

これが、その時に使う注射針になります。針の根元に羽の様なものがあり、その後ろにチューブが付いています。これを「翼状針(よくじょうしん)」といいます。

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なぜこの様な針を使うかというと、動物の採血を行う際、不意に動いたりすることがあります。その場合、チューブがついていると、注射針に直接ちからが加わることが少なく、針がまがったり、抜けてしまうのを防ぐためなんです。

このように、血を採る器具ひとつにしても我々人間とは少し違うものを使用しているわけです。ちなみに羽の色は、針の太さの違いを表しています。

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今年もよろしく、赤ちゃん。

あけましておめでとうございます!

「パナマ湾」水槽、「エクアドル熱帯雨林」水槽の担当には、昨年は嬉しいことがたくさんありました。リスザルやアカハナグマの赤ちゃんの誕生です。特にアカハナグマは海遊館では初めて、リスザルの人工飼育もうまくいくかとても不安でした。

ですが、リスザル・ポメロの期間限定展示は10~11月に、また、アカハナグマは12月に無事、親子展示を実現することができて、本当によかった~。

先日、アカハナグマの写真を撮りに行った時のこと。やんちゃなアカハナグマ親子が「やけに静かだな~、寝ているのかな?」と、そ~っとのぞいてみると、ちょうど授乳の時間だったのです。

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最近は赤ちゃんたちも親と同じ餌を食べているので、授乳はもう終わったのかな?でも、お母さんのおっぱいはまだ大きいし...と思っていましたが、まだまだ赤ちゃんたち、お母さんのおっぱいに夢中!とっても微笑ましい光景でした。

2013年も赤ちゃんたちが健やかにのびのびと育ってくれますように。

皆様も素敵な2013年になるといいですね。

箱の中身は?

ゴマフアザラシの餌の時間に、飼育員が箱のような物を持ってくることがあります。
その写真がこちらです。

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ちょうどアザラシの上の岩に置いてあるものです。
拡大するとこんな感じです。

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なにやら箱の中から長いヒモの様なものが出ています。

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しばらくすると飼育員が箱の中から出ているヒモの様なものをアザラシのお尻にさし込んでしまったではないですか!?
実は箱の中には体温計が入っていて、水に濡れないよう箱でカバーしていたのです!
箱から出ているヒモは体温を測るセンサーで、アザラシのお尻の穴にさし込むことで体温を測るわけです。

ちなみにアザラシの平均体温は36℃~37℃、私たち人間と同じなんですね。

辰から巳へバトンタッチ!

海遊館5階企画展示室で開催中の特別展示「アクア ライフ~愛のかたちはさまざま~」では、2013年の干支「巳」にちなんだ生物の展示を行っています。

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メンバーはホタテウミヘビ、

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モヨウモンガラドオシ、

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シマウミヘビ

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など、名前に「ヘビ」が入っている生き物たちです。

皆さんは「ウミヘビ」というと、毒をもつことで有名な爬虫類の「ウミヘビ」を想像されると思いますが、実はこの「ウミヘビ」たちは魚(ウナギ)の仲間なのです。

では、魚類の「ウミヘビ」はどのような特徴があるのでしょうか?それは、実物をご覧になってのお楽しみ!

ヒントは、このホタテウミヘビを見てね!
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ただ、このウミヘビたち、砂に潜っていることが多いかもしれません。

よーく見ると、可愛らしい顔が砂の中からひょこっと出てますよ! 

新年明けましておめでとうございます。

新年、明けましておめでとうございます!

さっそくですが今回、ラッコの水槽内に飾る"お正月"ならではのものを作ってみました。

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そうです!
お正月といえば「鏡餅」!!!

お餅部分は氷で、ミカンはサケの切り身で再現してみました。

今日から3日間、11時の給餌後と14時に飾る予定です。

氷とサケが大好物なラッコたち、どのうような反応をするのでしょうか?

詳細は後日、この「海遊館日記」で報告させて頂きます!

それでは、本年も、どうぞよろしくお願いします。



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