サカサポリプさがさなくちゃ
- 2013.12.27
- 魚類担当
最近、「新・体感エリア」のモルディブゾーンコーナーのサンゴの水槽で、ときおりエフィラが泳いでいるのが見つかります。
エフィラというのは、クラゲの赤ちゃんで岩などにくっついたポリプという幼生から分離して生まれたものです。
このエフィラ、サンゴ水槽をクラゲ水槽へかえようとする輩がこっそり入れたのではありませんよ。きっと岩などについてポリプが紛れ込んで、水槽内で繁殖しているのでしょう。
何のエフィラかといいますと、サカサクラゲの一種ですね、見るからに。
サカサクラゲのポリプは海遊館でもバックヤードで以前から飼育していて、そこから繁殖させたサカサクラゲを展示しています。
だからサンゴ水槽でサカサクラゲがわいても、特に何てことない、と思われるかもしれませんね。
ところが、サカサクラゲ類には少しずつ形の違ういろんなタイプがあり、多くの種に分かれるという説もありまして、サンゴ水槽のサカサクラゲが海遊館で展示しているサカサクラゲとは別の種類かもしれないのです。
実際、海遊館のサカサクラゲは茶色いのですが、このエフィラはきれいな青色をしているではないですか。
これはぜひともサンゴ水槽の中からポリプを探し出し、きちんと飼わなければ。
そんなわけで、サンゴ水槽でポリプさがしているんですけど、米粒の半分くらいの大きさのポリプに比べて、サンゴ水槽はあまりに広い!
みつかりませんなぁ。