エラのお話し
- 2014.01.06
- 魚類担当
この魚を知っていますか?マサバによく似ていますが、グルクマと言う魚です。
温かい海に生息し、本州付近ではあまり見られません。「太平洋」水槽で展示中のグルクマは沖縄県からやってきました。
餌を食べる時には口を大きく開けますが、ただ口を開けているわけではありません。
鰓(えら)の一部である鰓耙(さいは)を使って、餌となるプランクトンを濾し取って食べているのです。
写真のように、口の奥にある青で囲った部分が鰓耙(さいは)です。
プランクトンを食べる魚の鰓耙は羽毛状に発達しています。そのため、餌を「ザル」ですくった様に濾して食べることができるのです。
鰓には水中の酸素を取り込み呼吸するだけではなく、浸透圧の調整を行う機能もあります。そして、餌を捕る役目もあるのです。
ちなみに魚の鰓と鰓蓋(えらぶた)とは別の部分です。
赤マルの部分が鰓蓋(えらぶた)です。モデルはマイワシ。