エビちゃん。ありがとう~
- 2014.01.20
- 魚類担当
「チリの岩礁地帯」で展示していた、「エビちゃん」ことエビスザメを、高知県にある海遊館の研究所「以布利センター」へ1月14日に輸送しました。
サメの多くは5対のエラあなをもち、背ビレが2つありますが、エビスザメ(Notorynchus cepedianus)は、7対のエラあなをもち、背ビレが1つしかなく、化石種の形態に似ているとても珍しいサメです。
エビちゃんは、2010年4月1日に以布利センターのある土佐清水市以布利の定置網に入網し、水揚げされているのを当館スタッフに発見されました。
スタッフは「エビスザメやないか!!!!」と水槽へ。
水揚げされていた時間が長かったので、無理かな~と思っていたそうですが、翌日水槽を見に行くと、なんと元気に泳いでたんです!!!(^◇^)
そして...2010年5月に海遊館ではじめて展示されました♪
当時のエビちゃんは全長130㎝ほどでしたが、11月には150㎝に成長しており、少しかすり傷が目立つようになりました。
どうしたもんかと悩んだ結果、水温の低くなる冬季は以布利センターで療養してもらうことになりました。
これは輸送の時の写真です。
写真③
この方法がエビちゃんにとって、とても良かったようで、2010年から3回の展示を行うことができました。しかし、11月ぐらいから傷が増え始めたので今回も全長を測ってみると、
なんと2.21m。
そう、エビちゃんにとって水槽が狭くなっていたんです。スタッフで相談し、ちょっと寂しいけど、以布利センターの生簀で傷を癒したのち、海に戻すことを決めました。
掃除中のダイバーに後ろから膝カックンをしたり、餌のイカがあまり好きじゃなかったりするエビちゃんですが(笑)、たくさんのお客様にとても貴重な姿を見せてくれたと思います。
エビちゃん!本当にありがとう~♪
最後に、生簀で泳ぐエビちゃんをご覧ください。