海遊館日記

2014年4月

がんばれ!ちびっ仔!

最近、ぽかぽか暖かい日が続いています。4月ももうすぐ終わりですね。

海遊館6階にある「特設展示水槽」では、アオリイカが繁殖シーズンを迎え、産卵に励んでいます。
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この白い房1つの中に5~6個の卵が入っています。アオリイカは、一度の産卵でこの房を200~300本も産みます。

しかし、この水槽の水温は18度と低く、このままでは卵の発生(成長)が途中で止まり、腐ってしまいます。

そこで、卵の一部を取り上げ、別の水槽で育てることにしました。

水温を徐々に上げると、約25~30日で全長5mm~7mmの仔が孵化します。
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ところが、ここからが問題なんです!!!!

卵から出たイカの仔が大変小さく、食べられる餌がなかなかみつかりません。そのため、アオリイカの仔は生存率が低く、飼育は大変難しいといわれています。

いろいろな餌を与えたり、餌をとりやすいよう小さなザルに隔離したりといろいろ試しましたが、仔は次々と死んでしまいました。

どうすることもできずオロオロするばかり。

そんな時、当館の海水運搬船「かいゆう2」の貯水槽になら、よいサイズのプランクトンがいるのでは?!との朗報が!!!

すがる思いで、プランクトンをすくい与えたところ。

「。。。。。。。。あっ!。。。。。。食べた!!!!絶対、今、食べたぁぁ!!!」

泳ぎが下手な仔でも捕食できる餌を見つけることができたんです。

それでも死んでしまう仔はいるのですが、生き残った仔は、1週間ほどで全長約1cmに(*^。^*)
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そして、現在は1.5~2cmに成長し、イサザを食べられるようになりました。
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どうか、このまま大きくなってくれますように(>_<)

何の撮影?

問題です!
これは何をしているところでしょう???

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そうです!
レントゲン撮影をしているところです。

何を撮っているかというと...

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オウサマペンギンの卵です!

なんでペンギンの卵のレントゲン???
何見るの???
って、思いますよね。

実は、卵の中に雛がいるかどうかを調べているのです。

海遊館ではオウサマペンギンが卵を産むと有精卵か無精卵か(ヒナがいるかどうか)を調べるために卵の下から強い光を当てて検査します。
ただこの検査だけでは有精卵か無精卵か判断できないことがあるんです。
そこで登場するのがレントゲン。
卵の中でヒナが大きくなっていると、レントゲンでヒナの骨格が見えます。
レントゲン撮影をしても何も写ってこなかったら無精卵と判断します。
今回は...

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何も写ってないので無精卵。
残念...(泣)



※ヒナへのX線の影響を考えて、無精卵の可能性が高いときにしか行いません。

昆虫採集

企画展示「体感!熱帯雨林」で展示されているサツマゴキブリは、南西諸島、九州、四国南部などに分布域しています。

四国南部?そう、高知県にある海遊館以布利センターの周辺にはサツマゴキブリがいるのです!

今回、「体感!熱帯雨林」の担当から依頼をうけて、採集にいってきました。

ジトジト・ジメジメなところにいるイメージが強いゴキブリですが、サツマゴキブリは比較的、水分の少ない乾燥したところを好んでいました。
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日当たりのよいところで乾いた石をひっくり返すと...。
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いました!!
よく見ると可愛...くないな、うん。

海遊館日記4月3日号「最後にゴキブリ見てください」では、かっこいい昆虫として扱われていましたが、やっぱり...。

ですが、ゴキブリをじっくりと観察することはなかなか無いことだと思いますので、これを機会にぜひ見ていってください。

配水管洗浄の収穫?

先日、配水管の洗浄作業を行いました。洗浄していると色々なものがでてきます。
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これはペンギンの羽のようですね。ほかにも砂利などがたくさんでてきました。

洗浄が終わり、最後に配水管のバルブを閉めようとしましたが閉まりません。なぜだろうと思いバルブを外してみると...
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なんやこれ?
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大きな石とセメントの破片のようなものでした。

こんなに大きくっちゃバルブに引っかかっちゃいますよね。

普段からの点検がまずます重要であることを再認識したのでした。

アユはじめました

担当に写真を撮ってと頼んでいたのですが、「むずかしくて撮れません!」って言うのです。

確かにむずかしい...。

そんなわけでお知らせが遅くなりましたが、3月末より「日本の森」カワウソコーナーでアユ始めました。
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3月末に来たのは4~5cmのアユ、16,000尾。

カワウソたちは私たちが与える餌を食べ、合間にアユも食べています。

そりゃ太るわ!
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ただ、カワウソにもムラがあって、全然捕まえない時もあるんです。飽きっぽいですからね、あの方々は。

しかし、活き活きとアユを追いかけるカワウソの姿を見ると、惚れ惚れしてしまいます。

兄弟でフォーメーションを組んでることもありますよ。

こちらはシンクロ?
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アユが少なくなると、カワウソに急にスイッチが入り、捕食が激しくなるため、これから7月ごろまでは毎月少しずつ追加していく予定です。

ナミちゃん新技をマスター!

以前からこのブログで何度か紹介している、

最年少のカリフォルニアアシカの「ナミ」ちゃんが、

先日またまた新しい技をマスターしました!

その新しい技の様子がこちら!

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これは何をしているところかと言うと、

ガラス越しのお客様に向かってポーズをとっているところなんです!

ちなみ「ナミ」のテンションが上がっていくと、こんな感じになりますw

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これまで私は「ナミ」ちゃんに餌を与えていて、

この表情を、なんとかお客様に正面から見てもらうことが

出来ないだろうかと考えていました。

そこで「ナミ」ちゃんと毎日少しずつ練習をして、

ようやくガラス越しのお客様に向かってポーズをとれるようになりました。

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今後とも「ナミ」ちゃんをよろしくお願いします!

名前(愛称)決定!

12月末に生まれたコツメカワウソ・ゴボウとアヤメのこどもたちの名前(愛称)が決まりました!

当館のカワウソたちの名前は植物にちなんだもので、同腹の個体がわかりやすいように決めることにしています。
今回は、アヤメ仔No.1~5(No.4は生まれてすぐに死亡)ですので、番号の数字にちなんだ植物を選びました。

唯一の女の子であるNo.5は「ご」のつくものを考えましたが、女の子らしいなかなかよい植物(関連)がなく、「こ」でも可として、「コノハ」です。

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特徴は茶色いお鼻と長い顔。

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兄弟に負けていない、気の強い、お母さん大好きっこです。

No.1~3は♂です。
No.1はもともと鼻が茶色だったのですが、だんだんピンクになってきました。その名残が少しあり、まだらもよう。

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そして、写真がボケ気味なうえ、こどもたちがぬれねずみ、いやいや、ぬれうそ?なため、わかりにくいのですけども、尾の先が白いです。

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彼の名前ですが、「いち」の「い」がかなり出尽くしているので...。
1=ONE=「わ」から「ワラビ」にしました。

No.2は鼻がピンクで、顔はすっきり細いです。
2=TWO=「つ」から「ツクシ」。一番前で貝殻に興味を示しているのが「ツクシ」です。

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No.3も鼻がきれいなピンクなのですけど、顔がまんまるで、お父さんの「ゴボウ」にそっくり。一番「文句言い」なのがこの仔。
3=THREE=「す」で「スイカ」。

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担当は植物の図鑑を開き、名前を探します。
「これはかわいいので♂の名前らしくないし!」とか「呼びにくいのはだめ!3文字までにして」とか大騒ぎです。

また、当館の他の動物や、よその園館のカワウソたちと愛称がなるべくかぶらないようにしました。
そればっかり考えていたら、冬に生まれたのに、なぜか春夏秋っぽい名前になってしまいました...。

こどもたちは「体感!熱帯雨林」での展示に備え、大きな容器で泳ぐ練習中です。
ぬれうそになっているってことは泳いでるのだと思いますが、係員の誰も、泳ぐ現場をまだ見たことはないという不思議。

みなさま、もう少しだけお待ちくださいね!

イワトビペンギンが増えました♪

先日、「フォークランド諸島」水槽に新しいイワトビペンギンたちが仲間入りしました。

先月某日に北海道の水族館からやってきたイワトビペンギンたちです。

約1ヶ月間、健康状態を確認するため予備水槽で飼育していましたが、獣医さんから「異常なし!」との診断結果がでたため、
ようやく展示水槽へ移動させることができました。

専用の台車に収容し移動♪
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「フォークランド諸島」水槽に到着。

すぐに群れへ合流させました。
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移動直後は活発に鳴き合い、ペンギン同士でけん制し合っている様子。

時々、激しい闘争に発展しましたが、数時間後には落ち着きました。
1日でも早く群れに馴染んでほしいですね。

ボリュームUPの「フォークランド諸島」水槽は要チェックです☆

ナマケモノの気持ちになってみよう!の遊び方

企画展示「体感!熱帯雨林」では、ナマケモノの気持ちになれる?コーナーがあります!

以下を読んで、正しくナマケモノになりきりましょう!

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その1、土足で上らない! 靴を脱いでから上がりましょう。


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その2、木に登らない! 落ちたら危ないです。


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その3、木の上で休憩しない! 本当に怠けてはいけません。


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その4、手と足だけでぶら下がる! ..................。

さて、どのような気持ちになれるかな?

ぜひ、体感しにきてくださいね♪

ゴマフアザラシのあかちゃん成長記録2014「授乳Ⅱ」

2014年3月4日に生まれた、ゴマフアザラシのあかちゃんのお話。

続きです。

→バックナンバーはこちら

あかちゃんは一生懸命おっぱいを吸っていますが、ちゃんと母乳が出ていないと意味がありません。

ミルクが飲めているかどうか、毎日体重測定を行い体重の変化をチェックします。

生まれたときの体重が7.8kg。生後4日目までは1日の体重の増加が150g~300gほどでした。

「おっぱいちゃんと出てるんかなぁ・・・」心配しながら観察を続けていると、

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出てます。


肉眼で見て流れているのがわかるぐらいの量が出ています。

またまたまた、ほっと一安心です。

次は映像でご覧ください。



その後、体重は1日に800g~1,200gのペースで順調に増え、生後21日目には21kgにまで成長しました。

変化したのは体重だけではありません。白くてふわふわのあかちゃんアザラシ特有の体毛も抜け始め、ゴマ模様が現れ始めました。

ちょっと寂しいような...でも元気に育っている証拠だから喜ばないと!ですね(笑)

その様子は次回ご紹介します。

ではまた。


可憐な水玉

「体感!熱帯雨林」の入口にピラニア・ナッテリーの幼魚を展示しています。

ピラニアは「エクアドル熱帯雨林」のカピバラコーナーにも展示していますが、こちらは成魚で、以前、神戸市立須磨海浜水族園さんから生物交換でお譲りいただきました。

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いただいた時にはすでに成魚だったので、小さい頃はあまり見る機会がありませんでした。ということで、今回は幼魚を入手してみると...。

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水玉模様です。

当館に来た時は5円玉ぐらいのサイズでしたが、1カ月たった今は500円玉強となり、尻ビレがオレンジになってきました。

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お客様も「これがピラニアなの??」と不思議そうにごらんになっています

どれぐらいのサイズで水玉が消え、あのギラギラ模様になるのか、追っていきたいと思います。

深海の小さな生き物たちVol.7

今日は、世にも奇妙な生き物をご紹介します。
それは、ヤマトトックリウミグモ。
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「ウミグモ」は海に生息する節足動物の仲間で、私たちの身近にいるクモの仲間とは異なります。

見ての通り、体の全てが脚だけに見えることから「皆脚類」(かいきゃくるい)とも呼ばれています。

とはいえ、脚だけで体が構成されているわけではありません。
ただ、胴の部分が少なすぎて、収まりきらなかった消化器官などの内臓が、脚の中にまで入りこんでいるほどなんです。

そんな奇妙なヤツが、
ある夜、
なぜか、
活発に動いてた!!!笑

普段はあまり動かないので、思わず動画を撮りました(^^)v
動画でもわかるように、頭から生えている3対の脚は歩行には使われていません。この脚は触覚の代わりや、卵を守る役割などがあるそうです。



ぜひ、運試しに夜の海遊館へ!
運の良いあなたは、きっと歩く姿がみえるはず♪

年中除湿機

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海遊館には10台余りの除湿機が働いています。
どこに使っているかというと電気室や配管室に使っています。

「アリューシャン列島」や「日本海溝」水槽などは水温が冷たく、その水槽に面した部屋の壁は室温との温度差で結露が発生します。

その結果、湿気で「ジメジメ」湿度は電気の大敵、漏電の可能性も!鋼管は錆びるし、「カビルンルン」で健康にもよろしくありません。
そこで大活躍なのがこの除湿機、一挙に湿気を除去してくれます。
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写真は最近故障した除湿機2台です。購入日を見てビックリ。

平成16年から設定風量「最強」湿度「30%」24時間フル回転、ぴったり10年で壊れました。しかも2台ともほぼ同時にです。

さすが日本のメーカーですね。
しかも同じ部分が壊れていました。(すみません。メーカーさん分解しました)

生き物の移動ってどうやってするの?

飼育している生き物が館内、もしくは他の水族館や動物園へ引越しするときにどうやって行っているか皆さんご存知ですか?

海遊館ではさまざまな生き物を飼育しているため、それぞれの生き物に合わせた取り上げ方や移動方法があります。
例えばジンベエザメやイルカなど大型の生き物は体に合わせて大きな担架や水槽を使用します。他の園館へ移動するときには入れ物ごと大きなトラックに入れて運んだり、飛行機で運んだりします。

今日はアカハナグマの館内移動についてお話します。

アカハナグマを飼育している予備室の部屋と部屋の間には、生物が通ることができる移動用通路があります。これを私たちは誘導通路と呼んでいます。

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だいたい、2つの部屋のどちらか一方だけを使っていますが、隣に移動してほしい時には金属の扉を閉めて、外側から開けることができます。通路を行き来してほしくない時には金属の扉を閉めておけばOK。

そして通路の中央には取り外して持ち運ぶことのできる容器が設置されているので、ハナグマを移動させたい時にはこの中へ誘導します。

取り外すとこんな感じ。

写真②IMGP0820.JPG

警戒心の強くない個体だと容易に中へ入ってくれますが、そうでない個体は怪しんでまったく近付こうとしません。

なので、餌を使って徐々に馴らしていきます。

誘導は、取り上げによる動物たちへのストレス、負担を軽減させることができる移動方法です。これからももっとスムーズに誘導できるようにトレーニングを続けていきます。

写真は昨年、お母さん「アズキ」の生まれ故郷、長崎の動物園に引越しする際の「アセロラ」と「ローズ」です。まずは上記の容器に入れ、それからドッグケージに移します。

この時、2頭は車で移動しました。

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先日、担当の方に聞くと、他のアカハナグマに混ざって、2頭とも元気にしているそうです。

イルカ通信4月号~ばいんばいん編その2~

前回(4月1日号)のイルカ通信では、アクアとルーシーが楽しそうに新しいおもちゃを使っている様子をお伝えしましたが、私が「こうやって遊べばいいのに~!!」と思っていた映像の撮影に成功しました!


ばいんばいん♪

って感じです!!

このおもちゃの遊び方はどんどん進化中なのでおもしろい遊び方をしていたらまたご報告します^^!

春・はる・ハル...

春ですねー。
近辺の桜は散り始めましたが、これからどんどんいろいろな花が咲いてきます。
海遊館の「日本の森」でも、いろんな花が咲いています。

モモ.jpg
モモ>

中央の屋久杉(作り物)の上を見上げていただくと見られます

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<ツツジ> 


カワウソ水槽とオオサンショウウオ水槽の間にある通路の上で咲いています。

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<ヤマブキ>

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<ヤマブキ(八重)>


オオサンショウウオの左隣の水槽を見上げてください。黄色い花です。

八重のヤマブキは園芸種ですがご勘弁を!

残念ながら、花が小さく、しかも、上のほうにあるのでご覧にいただけないのですが、こんな花もありました。

グミの仲間.jpg
<グミの仲間>

サワガニの滝の上に、ひっそりと。実がなるといいなあ。

花だけではなく、実をつけていました!

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<ネズミモチ>

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<アオキ>

これからの季節「日本の森」は華やかになりますよ。

心機一転の巻!

今日は生き物のお話じゃありません。楽しみにしてくださってた方、ごめんなさい(>_<)

でも私たちのお仕事にとってもとっても大切な、飼育日誌のお話です。

「飼育員」といいますと、やっぱり生き物の飼育が主なお仕事になってくるのですが、餌やりをしてはいお終い、ではなく、その後に飼育日誌を書くのが大変重要なのです。

飼育日誌にはどれだけエサを食べたのか、傷ができていないか、いつもと違った様子はないかなど、生き物のその日1日の色々な情報を記録していきます。
毎日記録をつけることによって生き物の体調の変化をより細かく知ることができますし、体調を崩した場合にどんな処置をするかを決めるときに、過去のデータがとても役に立ちます。

日誌は紙にも書きますが、長期的なデータの管理にはパソコンがとっても便利です。飼育記録をまとめたり、発表用の資料を作ったり大活躍!文明って素晴らしい(´∀`)b

そんなパソコンが今年度から新しくなりました!

こちらです!!デデーン♪
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ピッカピカに輝いています!キラキラマークをつけましたが元の写真が地味だったからじゃありません!断じて!

新しくなったパソコンと、今年度も心機一転頑張ります!!

貝踊りだよ

以前にもご紹介しましたが、「体感!熱帯雨林」のコツメカワウソ・グミは貝殻が大好き。

ラッコの餌であるウチムラサキの殻をもらうと大喜び。ほおりなげて遊びます。

当然、貝殻は割れてしまいますが、かけらはがじがじかじって楽しみます。

時々、お母さんのツバキもかけらをかじっていますが、貝を投げるのはグミだけ。

そのようすを「貝踊り」と名づけました。



でも、いつも踊っているわけではありません。また、始めたと思ったらすぐやめてしまうこともあります。

飽きっぽいので...。

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ごめんなさい!

ゴマフアザラシのあかちゃん成長記録2014「う○ち」

ゴマフアザラシの赤ちゃんの成長記録を「海遊館日記」で紹介していますが、今日は「う○ち」のお話。


お母さんのミルクを卒業し、お魚を食べる練習を始めたゴマフアザラシの赤ちゃん。

人間の赤ちゃんの場合、はじめの離乳食はとろとろのお粥です。これは赤ちゃんが食べ物を消化吸収する力がまだしっかりとできていないからですよね。

ところがアザラシの場合は離乳食はありません。いきなり大人と同じ丸のままのお魚を食べるのです。

それもそうです。自然界ではとろとろに溶けたお魚なんてありませんし、口移しでお母さんがごはんをあげるわけでもありません。自分でお魚を捕まえて食べるしかないのです。

飼育員はそろそろお魚食べれるかな?と頃合を見計らって離乳訓練を始めます。

そのタイミングが早過ぎないか?ちゃんと魚は消化されているか?それを判断する一つの材料が「う○ち」です!


この写真は、お魚を食べた後のゴマフアザラシの「う○ち」の顕微鏡像です。真ん中に写っている節のあるピンク色の物体。実はお魚のウロコのかけらです。
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お魚の身はちゃんと消化して、消化されにくいウロコが出てきているのが分かります。

本当に魚のウロコかどうか、餌のシシャモからウロコを取って顕微鏡で見てみました。
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やっぱりウロコで間違いなさそう!


ところでお父さんお母さんはよくご存知かと思いますが、人間の赤ちゃんは離乳食を始めると「う○ち」がミルク便から人間の便に変わります。

アザラシの赤ちゃんも同じで、黄色っぽいミルク便から灰色から茶色の固まり便になっていきます。「う○ち」もだんだんと大人になっていくのです。
便の検査をしながら赤ちゃんの成長を実感した瞬間でした。


実際のミルク便と魚を食べた後の便の写真です。

お食事中の方はこれ以上スクロールするのはやめておいたほうがいいかも(笑)





ミルクのときの便です。
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こちらが魚を食べた後の便
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扇風機の嘆き

わしは扇風機や。

といっても、そこらへんのヘナチョコとは違うで。工場扇ってゆうて、そらぁデッカイ工場で、ふーふー汗をかきながら、仕事をしてる人に風を送んのが、わしらの仕事やねん。

ところが、ひょんなことに海遊館からお呼びがかかって、「魚の通り抜け アクアゲート」水槽の上に行くことになりましてん。
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水面に風を送って、波だてて、下のお客さんから梁とか配管とかが、見えへんようにするのが、ここの仕事でんねん。
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パワーが自慢のわしらやけど、ここはきつかった。

めっちゃ塩っ気があるんで、鉄でできたカバーが錆びる、錆びる、もうボロボロや。
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普通やった5年は働けるんやけど、ここは1~2年で引退や。

こないだ、カバーに強力な錆びドメ塗ってもろたんやけど~、大丈夫かいな?
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キツイしごとやけど、なかなか経験できひん貴重な体験や。まだまだがんばるで~。

机の中からザクザクと・・・

新年度も始まったという事で、先日、自分の机を整理しました。すると、机の中から数年前に魚類の担当をしていたときのお宝?がザクザクと出てきました。

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ということで、今回はそのお宝?の一部を紹介してみたいと思います。まずはこちらの大きな魚のウロコです。

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これはピラルクーという魚のウロコです。ピラルクーは、淡水に生息する魚の中で最大級の大きさに成長することでとても有名です。

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このウロコはとても硬く、丈夫で表面には小さな溝がありザラザラとした触り心地です。ピラルクーの生息地では、このウロコを使って爪を磨くヤスリがわりにすることもあるそうです。

さて、ピラルクーのウロコの次はこちらを紹介します。

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これはエイの尾に生えている棘(毒針)です。

ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、この棘には猛毒があり、刺されてしまうと大変危険です。
(以前、私はエイに刺されてしまったことがありますが、刺された部分を20針以上縫い合わせて3週間も病院に入院することに・・・)

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この棘をよく見てみると棘の両サイドには銛などについている「カエシ」のようなギザギザがあり、刺さった際に簡単には抜けないようになっています。

という具合に、まだまだ紹介したい物がたくさんあるのですが、このお宝?たちを見つけてしまったせいで、まったく机の整理が進まないのでした・・・。

突然ですが、海遊館に「鯛」は何種いるでしょうか?

たくさんいるように思えますが、「○○タイ」と名前にタイの名前がつく魚の多くはタイ科の魚ではありません。

「鯛」とは平べったい体のかたちからその名がついたとされています。また、「鯛」はお祝いの席などで欠かせない、「おめでたい」縁起のいい魚です。食べても美味しく、姿も美しいその姿は昔から日本人に愛されてきました。

したがって、「鯛」と呼んでよい魚はタイ科の魚だけでしょう!と私は思います。日本産のタイ科魚類はわずか13種、そのうち、当館には6種を展示しています。

では、「鯛」を紹介しましょう

「瀬戸内海」水槽
 ・マダイ(タイ科)
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「真鯛」とよばれるように、「鯛」といえばマダイを指すことが多いです。体に青い斑点があり、赤い体にきらきらして見えます。尾ビレの後ろの縁が黒く、下の縁は白いなどの特徴があります。今ごろの時期から繁殖を迎えることから「桜鯛」と呼ばれることも。
 
・チダイ(タイ科)
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マダイに似ていますが、尾ビレの後ろ縁が黒くないこと、エラぶたの縁が赤いことでマダイと区別できます。成長すると全長40cmになり、マダイの1mよりはやや小ぶりです。
 
・ヘダイ(タイ科)
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銀白色で、クロダイやキチヌよりもウロコが小さく、口がとがっていません。クロダイに比べると美味しいようです。
 
・クロダイ(タイ科)
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内湾(ないわん)や汽水域に生息していて、海遊館の周辺でもよく見られます。関西では「チヌ」と呼ばれ、釣り魚としての人気は高いです。
 
・キチヌ(タイ科)
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クロダイと同様に内湾や汽水域に暮らし、海遊館の周辺でもよく見られます。クロダイと比べると、腹ビレ、尾ビレ下側の下半分が黄色いなどの特徴があります。関西では「キビレ」と呼ばれています。
「日本海溝」水槽
 ・キダイ(タイ科)
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体は赤っぽい橙色で、背部に3つの黄色い斑があります。100m以上のやや深い場所でよく釣られています。「レンコダイ」とも呼ばれ、成長しても全長30cmほどです。

以上、いかがでしょうか? 

タイ科ではない「あやかり」鯛には、

「アクアゲート」水槽
 
サクラダイ(ハタ科)
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「太平洋」水槽
 
ニザダイ(ニザダイ科)
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などがいます。

タイ科の「鯛」とあやかり鯛を探してみてくださいね。

ツメのお手入れ

先日、「南極大陸」水槽で飼育しているオウサマペンギンの雛たちの爪きりを行いました。

自然ではたくさん歩くことで削れ、切る必要はありません。しかし、飼育しているペンギンは陸上での動きが少なく、どんどん爪が伸びてきます。
伸びた爪は岩などにひっかかり剥がれてしまう危険もありますので、定期的に爪きりをしてあげます。

ペンギンの爪は人間と違い、中には血管が通っており、切りすぎると出血します。そのため、動かないように保定することがとでも重要になります。

中途半端な保定では、ペンギンが暴れとても危険。しっかり安定して保定できていると、ペンギンも落ち着きます。
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しかし重たい・・・雛といっても体重は約17kgもあります。

ペンギンが落ち着いているうちに、素早くパチっと犬用の爪きりでいきます。
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ペンギンの指は片脚4本。出血もなくきれいに切れました。
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Happy Wedding!

3月23日、仕事終わりに館内の裏側を歩いているとお色直し(たぶん)に向かわれる
花嫁さんと花婿さんに出会いました。

心の中で「おめでとうございます!」と思いながらすれ違った瞬間、なにやら違和感が・・・
もしかして、花婿さん・・・

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さかな!?
よく見ると花嫁さんのヘッドドレスにも・・・

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すごい! いっぱいいる!!
思わず戻って、写真を撮らせて頂きました♪

聞けば、お二人とも海遊館の大ファンだとか。
太平洋水槽の前で結婚式を挙ることができて感動していると興奮気味に
語って下さいました。
さらに、ブログに書きたいとのお願いも快く許して下さり、嬉しい限りです!

海遊館で働く者として、こんなに嬉しいことはありません!

お二人が永遠の愛を誓ったジンベエザメの前で、
私も「愛してくださるお客様のために頑張ろう!!」と(独り)誓うのでした。

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ジンベエザメをバックに結婚式を挙げたい方はコチラ。
http://www.kaiyukan.com/guides/hall_vip/vip/

コツメカワウソのこどもたちの今

昨年の年末にうまれたコツメカワウソのこどもたちは、バックヤードですくすく育っています。

体重は4頭とも800gを超えてだいぶしっかりしてきました。

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3月中旬ごろからは、お母さんのアヤメが食べているニジマスやワカサギをまるごと食べることができるようになりました。

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最近は、飼育係から直接餌もらって食べています。  

次の目標は泳ぐこと。
バックヤードには水を入れたダンベを置いています。

ダンベに入っているところを見ることはあまりないのですが、親子そろってからだずぶぬれになっていることが多いので、ひそかにダンベで水遊びをしているようです。

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デビューするにはもう少しかかりそうですが、順調に育っています。

2月は大忙しでした。~後編~

みなさん!4月になりましたね!!桜も咲いてすっかり春ですが、少しだけ昔のお話にお付き合いください☆

3月26日号の海遊館日記「2月は大忙しでした。~前編~」では、「アリューシャン列島」水槽での節分のお話をしましたが、今度は後編ということでバレンタインデーのお話です!

「アリューシャン列島」バレンタインというと、登場するのはもちろんこの方...
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ラッコの「パタ」です。今日もキメ顔がきまってます♪

用意したのはこちらのハート氷です!
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毎年、いろんな色のハート氷を作るんですが、今回はカラフルな氷を用意してみました!実はこのカラフル氷、大きなハートの中に小さなハートがたくさん入ってるんです(^^)
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分かりますか??係員の愛情たっぷりです☆

これで「パタ」に愛が伝わるかな??

パタは女の子のラッコなので女の子同士、はやりの『友チョコ』というやつですね!(笑)

では早速渡してみましょう!!
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すぐに受け取って食べ始めてくれました(≧▽≦)

では、いろんな「パタ」をご覧ください♪

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「パタ」、私達の気持ちは伝わった?

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大好きだよ(*^ ^*)

ゴマフアザラシのあかちゃん成長記録 2014「授乳」

3月4日に生まれた ゴマフアザラシのあかちゃん のお話。
続きです。

母親のナナは昼も夜も24時間ずっとあかちゃんのことを守っています。
でも、ぴったり体を寄せ合って...というわけではありません。

アザラシ同士は近くにいる場合でも、お互いの体が触れないようすき間をあけて眠ります。それは親子であっても同じ。
なので、あかちゃんの鳴き声が聞こえるとすぐにナナはそばへ駆け寄り、鼻先で様子を確認します。

「はいはい。お母さんはここにいますよ。」

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余談ですが、同じ水槽に暮らすカリフォルニアアシカは仲良くぴったりくっついて寝ます。
(抱き合うスミレ母さんと息子のコア)

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そして、ナナは前肢をうまく使いあかちゃんをおっぱいが飲みやすい場所へ誘導します。
「こらこら、おっぱいはもっと下よ。」

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ゴマフアザラシのおっぱいは下腹部に2つあります。(ちなみにカリフォルニアアシカは4つ)
あかちゃんは最初乳首の場所がわからず、おへそを吸ったりナナの背中に口を押し付けたりしていました。
ですが、根気よくナナが誘導してあげたのでちゃんと乳首に吸い付くことができるようになりました。

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またまたホッと一安心・・・ですが、問題はちゃんと母乳が出ているのか?というところ。
係員の心配事は尽きません。

次回はそのお話をしたいと思います。
ではまた。

深海の小さな生き物たちVol.6 ~水槽編~

担当の私は悩んでいます。いや、悩んでいました。

このシリーズでご紹介していた「深海水槽」の生き物たちが、3月末あたりから、なんだか不調なんです。

「でも水質も安定しているし。。。なんでやろ~な~(/_;)」、水槽をきょろきょろ。

ん゛あ゛!

水槽を横から覗き込むと。。。こんなものを発見!

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底砂の一部が黒くなっています。

この部分は、空気が砂の中まで行き届かない(嫌気)状態になっています。
この「嫌気」層ができると、そこに生物にとって毒となる硫化水素が発生してしまうんです。

「嫌気」層ができたこの水槽は、オオグソクムシを展示しています。
ん?オオグソクムシが隠れる際に、砂がかき混ぜられるはずなんだけど???隠れ家にするために、砂と石をいれすぎたかな??
「早く、この状態を改善せねば!」ということでいざ出陣!!!!

3月末日、夜8時のエレベーターホールにこのようなものが準備されました。

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お掃除セットです。
これを使って、水と底砂を交換しました。
もちろん作業中、生物は別の場所に避難します。

本日初公開!深海コーナーの小型水槽はこうなっています。

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小型水槽は4つ、すべての水槽の水が大きな1つの濾過槽に集められ、クーラーで冷やした後、各水槽に戻ります。
ということは...病気が発生すると他の水槽にもうつってしまう!(――;)汗

そして、この水槽の難点がもうひとつ!
この水槽は観覧通路にあるため、近くに海水をくむことができる場所がないので、別の場所からえっちらおっちらと運ばねばなりません(T_T)

って、「たいへんなのよ!」とのアピールはこの辺にして。

古い砂を掻き出し、新しい砂を投入したらこんなふうになりました。

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お掃除の終わった水槽へ生物を戻すと、さっそく落ち着く場所を探しうろうろ。


翌朝には、それぞれ好みの場所を見つけたようです。

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不調だった原因が必ずしも「嫌気」層のせいだとは言えませんが、大掃除の後、生物たちの調子は上向いてまいりました。

ホッ。(*^。^*)








最後にゴキブリ見てください

海遊館の展示通路上、いちばん最後に見ることのできる生物はなんでしょう?

それは、企画展示「体感!熱帯雨林」のサツマゴキブリ(今のところ)。

ゴキブリといえば、かっこいい昆虫として知られていますね!
個性的なフォルムとシックな色彩。夜の森で出会うと、とてもうれしいものです。

家の中にいるゴキブリにしても、例えばクロゴキブリの後翅の翅脈の走り方など、比類なき美しさですよ。
ゴキブリを捕まえる機会があればぜひ翅をめくって観察してみてください。

サツマゴキブリは翅が小さく退化しているので、残念ながらこれを見ていただくことはできないんですが、そのぶん、丸っこくてかわいい姿を堪能できます。

ところで、聞くところによると、世間ではまれにゴキブリが嫌いな方がいらっしゃるらしいですね。

まあ、生き物の好き嫌いは人それぞれなので致し方ありませんが、できれば、海遊館でゴキブリのすばらしさに開眼していただけると、展示した甲斐があるってもんです。




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水槽の準備

企画展示「体感!熱帯雨林」で、お客様を最初にお出迎えするのは、ピラニア・ナッテリーです。
この水槽のレイアウトは、魚類チームの若手スタッフが作りました。

その様子をご紹介します。
今回は予備水槽の都合上、レイアウトよりも先に水とピラニアを水槽に入れてしまった為、慎重に作業しなくてはなりません。

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まずは、水槽の外でどのような配置にするのか、しっかりとイメージを固めます。

ポイントは、①ピラニアの生息地をイメージ。②ピラニアが隠れられる場所を作る。です。

配置が決まれば、後はピラニアたちを驚かせないように水槽内に設置していきます。

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袖を濡らしながら、完成したのがこちらです↓
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なかなか良い感じになったのではないでしょうか?

臆病なピラニアたちが隠れられるように水草を多く設置した結果、完全に隠れてしまいましたが...しばらくすると出てきます!

そっと覗いて見て下さいね!

たまご!うんじゃいました!

先日、バックヤードにあるイワトビペンギンの予備水槽へ繁殖準備のため巣材を投入しました。

その日からペンギンたちは一生懸命、巣材を運び巣作りを開始し出しました。
産卵は順調にいくと4月下旬~5月上旬を予定していました。

しかし、予定通りにはいかず・・・
3月下旬、朝一ペンギンたちを観察しに行くと・・・、

まさかの、卵! 発見!!

産卵の記録写真を撮ろうとしてもなかなか卵は見せてくれません(悲)

でも、巣は立派に完成しています♪ 
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う~ん・・・
でも産卵時期が早し、ちゃんと交尾したのか心配ですね。有精卵であれば良いのですが。

卵を温める期間は約1カ月。卵割れませんように!

イルカ通信4月号~バインバイン編~

バックヤードのイルカたちに、新しいおもちゃを設置してみました。

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名付けて、「バインバインおもちゃ」

 素 材:硬いゴム、太めのロープ
 作り方:梁の部分にゴムを結び付ける→ゴムにロープを結び付ける→一番下は結び目
 使い方:結び目をくわえ、思いっきり水中に持って行ってはなすとバインバインなるので、そのバインバインを追いかける。

そうやって使ってほしいなぁ~とおもって設置しました。

はてはて、3頭のイルカたち、どうやってこのおもちゃをつかうのか!?
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まずは様子見ですね。

ファーストタッチはミューでした。
まさにやってほしい方法をそのままやってくれました。

この3頭の関係、ミューが一番わがままで、気にいったものは絶対に他のイルカに渡しません。
今回も最初にタッチしてから、他のイルカたちが近づいてくると「ぎゃ!!!」と声を出して怒っていました。

しかし、、、

ミューは飽きっぽい性格なので、1時間も経つとはじっこでプカプカお昼寝を始めました。

ミューがいないうちに!とアクアとルーシーが使っている様子を映像に収めましたのでご覧ください。



アクアもルーシーも、口の先でつんつんつつくのが気に入ったみたいでずっとやっていました。
慣れてきたら使い方にもバリエーションが出てくるかもしれません。

新しいものを見た時の動物たち、それをいろんな方法で使おうとトライする動物たちの姿を観察するのはとってもおもしろいんです。

動物たちにおもちゃを作る時は、動物たちが引っかかったりすぐに壊れたりせずに安全に使えるものが基本で、その形だけでなく
つなぎ目や設置する場所も考慮しなければなりません。

だから、おもちゃを作るのはとってもたいへ~ん!!

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