海遊館日記

2014年6月

彼女は渡さない!

ある日、「北極圏ゾーン」の見回りをしていると...、

熱々なカップルを発見!思わず激写!

誤解のないように一応言っておきますが、カップルで来ていただいたお客様を撮影したわけではありません。
(ラブラブで熱々なカップルのお客様を隠れて撮影するような趣味は私にはありません!)

その熱々なカップルがこちら。

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ヒュ~ヒュ~!ラブラブ~!

そうです。ヨコエビです。

名前に「エビ」が入っていますが正確にはエビの仲間ではありません。

このヨコエビは北極圏に生息している「グレイアンフィポッド」というヨコエビですが、この写真は「交尾前ガード」という行動で、オスが後ろからメスを捕まえて守っているんです。

なぜ守るのかというと、ヨコエビは体が硬い殻に覆われているため、交尾ができるのは脱皮直後の体が柔らかい時だけです。なので、オスはメスが脱皮している間、他のオスに取られないように守っているのです。

とってもジェントルマンですね!

ただ、たまに他のオスに略奪されることもあるようですが...。

「北極圏ゾーン」の熱々カップル、毎日「交尾前ガード」をしているわけではないので、運がよければ見られるかもしれません!

だらしなかぁ~!

イルカのお食事タイムが終わって、ドライスーツを着替えようと思ったら・・・

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伝わるでしょうか。
近づいてみましょう。

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伝わりました?
見事な長靴の脱ぎっぷり!

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「だらしなかぁ~。誰やねん!!」

とぷりぷりしていたら、

「おれやねん!!」

と反省の色もなく反撃されました。
どこで誰に何を見られているかわかりませんね。

面白いものをみつけたらご報告していきますね☆


あられもない...

企画展示「体感!熱帯雨林」のコツメカワウソ、ハチとミミ。


【ハチ】

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ハチは、海遊館で2008年3月に生まれたハンサムボーイ。


【ミミ】

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ミミは、マレーシアで保護された まんまるレディ。

皆様の前にお目見えするのはちょうど1年ぶりです。
海遊館日記2013年6月26日「コツメカワウソのハチとミミ」

前回は「日本の森」でしたが、今回はより皆様に近い「体感!熱帯雨林」の水槽。
大丈夫かなあと心配もしたけれど...


ハチ : 「ふぁああ~」
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余裕ですな。


ミミは?

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どでーん!!(右側です)

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ミミ : 「ぐー」


外から「おーい」と呼ぼうが、近づいて見ようが気にしません。

撮影者に「あまりにも野生を忘れすぎ!」と言われてしまうぐらい、大胆なミミ様です。

あっ!おなかが四角く剃られているのは、健康診断でおなかに異常がないかを見てもらったためですよ。


ここで、残念なお知らせです。

先月末、バックヤードに収容し、治療をしていたコツメカワウソのこども・コノハが、治療の甲斐なく死亡しました。

検査の結果、心臓の異常が原因でした。

他の兄弟、ワラビ、ツクシ、スイカも健康診断を行い、スイカにも心臓の異常が見られました。幸いに、ワラビとツクシの心臓は正常でした。

3頭とも餌はよく食べますし元気ですが、貧血が見られるため、餌に貧血改善剤とビタミンを強化して様子をみています。

皆様にまたお会いできるよう、治療を続けていきますので、どうぞ見守ってください。



親父はでかいぞ

ふと、動物観察用のモニターを見たら、アシカの「ルーク」に大きなたんこぶ??


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実際に水槽の上から観察に行くとこんな感じでした。

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赤ちゃんと親父(ルーク)の大きさの違い、すごいなぁ。

親父のように大きくなるんだよ~

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ルークの寝顔、あいらし~。

ワモンアザラシとゴマフアザラシ

海遊館では、ワモンアザラシとゴマフアザラシの2種類のアザラシをそれぞれ別の水槽で展示しています。

どちらも同じアザラシの仲間なのですが、背中の模様を見て頂くと簡単に見分けることが出来ます。

まずは、ワモンアザラシから紹介します。

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背中の模様をよく見ると、白い輪の形をした模様がたくさんついています。

ワモンアザラシの名前は、この「輪の模様を持つアザラシ」ということに由来しています。

では次にゴマフアザラシです。

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ワモンアザラシ違い、黒い点の模様がビッシリとついています。

ゴマフアザラシの名前も、黒い点がゴマの様に見えることから、ゴマ模様のアザラシ」ということに由来しています。

是非、この2種類のアザラシを見分けてみてください。

『ツノケツ』?

巷では『ハムケツ(ハムスターのお尻)』の写真集が流行っていますが、私のブームはこちらの『ツノケツ』です!!

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何のお尻か分かりますか?『体感!熱帯雨林』で展示を行っているクランウェルツノガエルのお尻です。

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ツノガエルは目の上にツノがあることからその名前がつきました。

南米の熱帯雨林に暮らすのはアマゾンツノガエルで、クランウェルツノガエルは雨季と乾季のあるサバナ気候に暮らす種類です。

したがって、水槽内でもあまり水場にいることはなく、陸場の植物の下などに隠れていることが多いようです。

ツノガエルは大きくなると大人の手の平サイズにまで成長します!

当館の個体はまだまだ小さいですが、可愛い『ツノケツ』とクリクリおめめをご覧くださいね。


誰の何??

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皆さん、この砂の塊は何だと思いますか?

また、いったい誰がこのようなもの作ったのでしょう?

犯人は...。

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ナマコでした。

この砂の塊はナマコの排泄物(ウンチ)です。

ナマコは主に砂の中にいる有機物(とても小さなもの)を食べて生活しています。
砂も一緒に飲み込みますが、砂は消化できないのでウンチとして出てきます。
そのため、ナマコは「海の掃除屋さん」とも言われています。

ナマコがどのように砂を食べるか気になりますよね?

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ナマコはこのように、口から手のようなもの(触手)を出して上手に砂をつかみ、そのまま口にもっていきます。

なんとも器用に口にもっていくものです。
惚れ惚れしてしまいます。

海遊館では新体感エリアの「モルディブ諸島」のコーナー、サメやエイのタッチングプールの横にあるサンゴの水槽でニセクロナマコをご覧頂けます。

ナマコが砂を食べているところを見て、惚れ惚れしてみてくださいね。


ビワ大会

先日の海遊館日記でお知らせしました、「日本の森」のビワをリスザルたちに与えました。

まずは「体感!熱帯雨林」で大活躍中のポメロくん。


(わたし) 「どうぞ、お食べ!」

(ポメロ) 「なんだ、こりゃ??」

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(ポメロ) 「ひっくり返って見てみよう」

(わたし) 「・・・」

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(ポメロ) 「タオルに隠して~♪」

(わたし) 「意味わかんないよ~」

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(ポメロ) 「おいしー!!」

(わたし) 「そりゃよろしゅうございました」

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普通に食べられへんのん??


一方、「エクアドル熱帯雨林」では、ポメロの父、ジャックが大興奮。

(ジャック) 「うぉー!!ビワじゃ~、ビワ!!」

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(ジャック) 「アンズに取られたらあかんから、木の上で食べよう」

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ところが、ビワが思いのほか大きくて、うまく上ることができません。

(ジャック) 「ここからもっと上に...。あれ?上がられへん。なんでや??」 と立ち往生している間に悲劇が!!


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悲しいね、ジャック・・・。(もうすぐ21歳)

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でも、やさしい係員は拾ってまた渡しましたよ。

ちょっとふてくされ気味かも(笑)。

アンズも1つ、もらいました。
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(アンズ) 「手がべたべたしていや~ん。でも、おいしい」

楽しいビワ大会でした。


以布利センター第二水槽の清掃

ついにこの時がきてしまいました。
水量3300立方メートルもある水槽を掃除する日がやってきました。

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当日は梅雨というのに快晴~ 晴れ男だったかな~?
天気は味方しても大変なのは変わりません。

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いろいろと装置やバルブをいじって水を抜きはじめます。
いったい何時間かかるやら・・・

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時々、水面までの長さを計測して完全に抜けるまでの時間を予測します。

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人が入れる高さになりました。
これからが捕物劇、広い水槽内に残った魚たちをすくいます。

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やっと水が抜けました。
ここまでも大変!ここからがもっと大変、この水槽をたった3人で掃除です。
昔、「モーレツしごき教室」という番組を笑いながら見ていましたが、人事ではありません。
しごきというか何かへの挑戦ですかね?

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そんなこんなしているときに今回の助っ人の登場です。
高圧洗浄機!電気のモーターではありません。エンジンが付いています。
四国で一番、ハイパワーの2台だそうです。

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ずいぶんきれいになりました!

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注水中です。
我々の滞在リミットも迫ってきています。
残り1mというところで制限時間いっぱい。
「あとはよろしく!」ということで残りは以布利センターのスタッフに任せて帰路に着きました。
と同時に晴れ男運もなくなったようで雨が降ってきました。
ここまでで延べ5日間!みんな良く頑張りました!


健康診断(ゴマフアザラシ編)

皆さん、健康診断はちゃんと受けていますか???

海遊館のスタッフも年2回、近くの病院で健康診断を受けています。

水族館で飼育している生き物たちは、犬や猫と比べても病気や治療に関する情報が少なく、また生活環境が水の中であったり、寒いところ暑いところであったりと特殊なので
病気になってからの治療はとてもとても大変です。

なので日ごろの健康管理と病気の早期発見がとても重要!!
ということで、海遊館の生き物達も定期的に健康診断を受けているのです。

今回は、ゴマフアザラシの健康診断の様子をご紹介します♪

この日健康診断を受けるのは、パール。

ゴマフアザラシの中では一番強くて大きな雄アザラシです。


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アザラシの健康診断では、採血と体温測定を行います。
写真は採血をしているところ。

アザラシは後肢の付け根の血管から採血します。

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エサをもらいながらパール、おとなしく採血されていますが、普段から採血トレーニングをしているからできることなんです!

さて、パールの結果は...

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異常なし!!


頭からの法則!

今日はエサの食べ方のお話です。

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こちらは「モンタレー湾」水槽で暮らすカリフォルニアアシカ。
エサのあげ方にご注目を!

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魚の頭の方から与えていますよね?
実はこれ、とっても大事なことなんです。

魚の体にはヒレやウロコがついていて、尻尾の方から魚を飲み込んでしまうとこういった部分が喉に引っかかってしまいます(>_<)
でもヒレやウロコは頭から尻尾に向かってついているので、頭から与えれば大丈夫!
引っかかったりはしないのです(^^)b
アシカたちも尻尾から食べたら引っかかっちゃう!ということを分かっているので、ぽーんと投げてエサを与えてもちゃんと頭の方から飲み込みます!

そして頭の方から魚を飲み込むのはアシカだけにあらず。
イルカやペンギンも同じように頭の方から飲み込むんです!
みんなまったく違う種類の生き物ですけど、魚をより安全に食べる為に同じ方法を使っているなんて、面白いですねぇ(^^)

ご来館の際にはぜひ、生き物達のエサの食べ方にも注目してみてください♪

実りました... (^0^)

海遊館8階「日本の森」では、スモモとビワが実っています。

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まだ、青々としています。
春にはたくさんの花が咲いていましたが、残念ながら、3個しかありませんでした。
(かなり探しましたが...)

ビワは、2年ぶりに実りました。

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ただ、この写真に写っている4個しかありません。
でも実は大きめで、とてもおいしそうです。
2年前に、剪定作業で枝を切りすぎてしまってから、実がなりませんでした。(トホホ...)

さて、実ったスモモやビワはどうするか?
係員の口に入らず、果実の大好きなリスザルのお口に入ります。
そろそろビワは食べごろですが、スモモは赤くなるまで、まっててね~。

西表島出張準備中

近々、また西表島へ展示生物の採集に行くことになりました。
西表島での採集には、事前の情報収集が欠かせません。何の情報を集めるかというと、「採ってはいけないもの」に関することです。

西表島には国立公園の特別保護地区や天然保護区域など、すべての生物の採集が規制される場所があります。また、天然記念物や種の保存法により指定されて、地域を定めず許可なく採集できない生物もたくさんいます。

イリオモテヤマネコやカンムリワシといった有名な希少種のみならず、よく見られる種でも採集規制のある場合があります。たとえば、オカヤドカリ類は海岸にたくさんいるのですが、全種が国指定の天然記念物なので、勝手に採ることはできません。また、フチトリゲンゴロウのように、最近、種の保存法で指定された種もあるので、要注意です。

そのようなわけで、西表島に行くには、事前に環境省の保護官の方とよく相談し、採集する場所と種類について、計画を立てます。また、国有林に立ち入ることになりますので、林野庁の管轄部署に申請して入林許可をいただく必要があります。

さらに、西表島には採集規制のされていない貴重種もたくさんいます。法的な規制がないからといって、やたらと採っていいというわけではありません。このあたりは、自然に対するマナーというもの。たとえば、フチトリゲンゴロウに近縁なヒメフチトリゲンゴロウは現在のところ西表島では採集規制はありませんが、減少の著しい希少種です。これを多数採集するのはやはり許されざる行為といえましょう。

展示として、西表島の自然を紹介するに足るほど魅力的で、なおかつ多少採集しても現地の自然を損なうおそれのない生き物。案外難しいものです。

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▲飛ぶカンムリワシ


アスカ、とびま~す!!

「モンタレー湾」水槽で生活しているカリフォルニアアシカの「アスカ」。

かわいい顔してけっこう豪快。

ジャンプを覚えたので、豪快なアスカのジャンプをお届けします。
暑いけれど、みなさん涼しくなってね!!!!

撮影した私はびしょ濡れです。(苦笑)



ジャンプする前のアスカの口におべんとうがくっついているの、気づきました(笑)?

よくおべんとうをくっつけているアスカ、これからどんな豪快さを見せてくれるでしょう。

楽しみ~♪

海遊館 普及交流チームの必需品

われわれ普及交流チームが現場に行くとき、必ず持っていくものがあります。

これです、ウエストポーチ!

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おっと、先日の設備チームのとは、少し内容が違います。

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ハサミやカッターナイフ、六角レンチに、ボルトなどなど・・・

普及交流チームの現場とは、「特別企画展示室」。

展示物の破損やネジの緩みなどを細かくチェックしていきます。
「ネジの緩み見っけ~」

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被害が大きくならない内に、すぐに修理していきます。

企画展示「ヒレのヒミツ ~スイマーたちの華麗な物語~」は、ただいま開催中です。

ぜひご来館ください! そして、破損箇所を見つけられた方は、ご連絡お待ちしています・・・

「種の保存」につき、お詫びもうしあげます。

最近、海遊館で飼育しているペンギン水槽の汚れがヒドイ・・・。

特に、イワトビペンギンを飼育している「フォークランド諸島」水槽はアクリルガラスがないため、強烈な異臭を発しています。

この場を借りて、謝罪させて頂きます。申し訳ございません。

実はペンギンたちは現在、繁殖シーズンの真っ最中。
卵を抱いているペンギンたちもたくさんいます。卵に水がかかると、その卵はダメになってしまうため、掃除ができないというのが現状です。

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奥の部分の鏡に排泄物が・・・

「南極大陸」水槽は、観覧通路と飼育施設がガラスで仕切られているため、臭いはしません。
もしもこのガラスがなかったら・・・と考えただけでゾっとします

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一方、「フォークランド諸島」水槽は、何か対策を検討中です。

正直、仕切りのないオープン型の展示施設で繁殖を目指しているのですから、臭いは想定内のはずなんですが・・・

空港の喫煙所みたいに、天井からのエアフィルターがあれば臭いは漏れず、温度管理も容易になります。
これはお客様とペンギンどちらにも良い対策なんですが、いったい幾らかかるんだろうか・・・

海遊館は、水族館の重要な役割である「種の保存」に伴う、繁殖に全力を注いでいます。

暫くの間、ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願い致します。



そっくりな親子

先日、夕方に館内の見回りをしていると「モンタレー湾」水槽にあるイカダの上で、2頭のゴマフアザラシが寝ていました。

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よく見ると2頭とも同じ方向を向いて、同じ姿勢で寝ているではありませんか!

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しかもこの2頭は親子のアザラシで、左が「ダイヤ」という母親で、右が娘の「ラピス」です。

ラピスは海遊館で産まれ、今年の春で2才になった子どものアザラシなのですが、

「最近、顔つきや動きが、なんとなくダイヤに似てきたなぁ。」と思っていたところ、

寝相まで母親に似てきたようです。

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それにしても、見事なまでに同じ寝相ですね!

これからラピスがもっとダイヤに似てくるのか、今後の成長が楽しみです!


悪人面??

今日、「アリューシャン列島」水槽にカメラを持って入ったら、
「パタ」が勢いよく近づいてきたのでシャッターを切ったところ・・・

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はい、こんな悪人面が撮れてしまいました(>△<;)

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普段はこんなにかわいいはずの「パタ」なのに...写真映りとは恐ろしいものですね(^^;

パタは、本当にいろんな表情を見せてくれるので、

よくカメラ片手に爆笑してしまいます(≧▽≦)


先日はあまりにも気持ちよさそうに寝ていたので、思わず観察用モニターを激写しちゃいました!!笑

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これからも、パタのいろんな表情をカメラに収めるべく、

カメラを持ち歩きたいと思います!!

おもしろいものが撮れたらまたこちらのブログにも載せていきますので、乞うご期待下さい!

アシカニュース『あかちゃん元気です!』

こんにちは。
アシカニュースの時間です。

さてさて、5月19日に生まれたカリフォルニアアシカのあかちゃん。みなさんご覧いただけましたか?

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スミレ母さんの愛情をたっぷり受けて、元気にスクスク育っています。

親子の様子を毎日観察しているのですが、面白いなぁと思うことがあります。それはスミレの子育ての様子が第一子のコアの時とはちょっと違うということ。
コアを産んだときスミレは初産だったので、それはそれはコアをとても大切に育てました。

ちょっと自分から離れようものなら「オベーッ!」っと母親特有の鳴き声でコアを呼び、ちょっと心配性すぎなんじゃないのと思うくらいコアを守っていました。

ところが今回は2度目の子育てで余裕ができたのか、のびのびとした育児をしています(笑)

生後10日頃からあかちゃんを陸に残し、一人で泳ぐことも増えてきました。

では、その間あかちゃんはどうしているのか・・・?

実は兄姉が面倒をみているのです!遊び担当は腹違いのお姉ちゃんナミ。

生後2週間頃からあかちゃんもヘタクソながら一人で水面を泳げるようになり、その傍をぴったり離れずナミが顔を近づけたりしながら相手をしています。

そして子守担当はお兄ちゃんのコア。

島で昼寝をしているときは傍でじっと見守り、起きてウロウロし始めると島から水に落ちないよう自分の体を盾にしてあかちゃんをガードします。

人間でたとえるなら道路を歩くとき車道側に自分が立って相手を守るみたいな感じでしょうか。ちょっと違うかな?


とにかくコアとナミがあかちゃんを気に入ってくれているようで本当に良かったです。スミレもそれに安心したのかもしれません。ただ、お腹がすくとさすがにお母さんの出番。スミレが呼ぶと「ウェ~イッ!」という志村○んさんに似た声で返事をしておっぱいを飲んでいます。

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これからもアシカファミリーをよろしくお願いします。

密かな楽しみ

「エクアドル熱帯雨林」水槽では、ピラルクという世界最大の淡水魚をはじめとした大型の魚の他に、リスザルやショウジョウトキといった陸上動物を展示しています。

熱帯雨林ならさぞかし植物が生い茂っているのかなと思われがちですが、恥ずかしい話が、ヤシの仲間を数種類展示しているだけで、熱帯雨林というほど植物がありません。
こで、今年に入ってから植物をもっと増やしたいと意気込んで少しずつ増やしているところです。

植物はまったくといっていいほど無知なため、どんな植物が展示に適しているのか探すのもひと苦労。
こちらはグズマニアという南アメリカ原産の植物です。

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黄色や赤色の花をつけ、お手入れも比較的しやすい種類なのですが、リスザルのいる展示に出すと次の日にはこうなってしまいました。

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せっかくのキレイな花があっという間にリスザルの餌食に...涙

そんなことがあったため、10種類近くの植物を購入したのですが、急に展示したくなくなり、バックヤードでひっそりと花が咲くのを待つことにしました(お客様のお目にかかれないのが大変残念ですが、どうかお許しください)。

こちらは、花の最盛期が5月~6月という今まさに見ごろのアルストロメリアという植物です。

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チリを中心に南米に60~100の野生種が分布し、砂漠や砂丘に自生するものもあれば、森林に育つものもあり種によって生育地はまちまちで性質も異なるそうです。
とてもキレイですが、こんな華奢な花を展示に出す勇気はありません。

こちらはスパティーフィラムという植物です。

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真ん中に白いものが少し見えますがわかりますか?これが花です。

この植物も以前展示に出し、すぐにリスザルたちに花を摘み取られてしまいました。葉も元気をなくしてしまったため、バックヤードに下げたところ、元気を取り戻し、花のつぼみが出てきました。

バックヤードでは元気なのに、展示に出せないのはとても残念なので、なんとか工夫をしていつか緑の葉とカラフルな花で生い茂る展示にしたいと思います。
皆さん応援よろしくお願いします!!

海遊館 設備チームの必需品

海遊館の設備チームが現場に行く時、必ず持っていくものがあります。
これです、ウエストポーチ!

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最近はあまり見かけなくなりましたが、昔は旅行の時によく持っていったものです。

さてここで問題です。中には何が入っているのでしょうか?


答えは工具類です。

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ウエストポーチの中身は、特によく使う、モンキーレンチ、ペンチ、±ドライバー...などなど~。
携帯用工具入れとして使用しています。

各自、腰につけたり肩に掛けたりして持って行き修理などを行います。
適度な重さなので、筋トレにもなるんですよ。

食いしん坊?

新体感エリア「北極圏ゾーン」の2つ目の水槽では、ショートホーンスカルピンというカジカの仲間を展示しています。

この中にアークティックスタグホーンスカルピン(長い!)というやはりカジカの仲間が、1尾だけ混ざっています。

こちらがその魚

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後ろから見ると・・・

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お腹がふくらんでますね。

私たちは魚の種類や大きさ、育てている水温など水質や環境に合わせて、餌の種類や量、回数を決めています。

この水槽は週に2回の給餌がちょうどいいようです。

私たちはすべての魚に餌がいきわたるように給餌しているのですが、どうしても強い魚が多く食べてしまいます。
そんな時は、専用の棒に餌を刺して与えるなどの工夫をしています。

このアークティックスタグホーンスカルピン(長い!)、他の魚たちより餌を与えているわけではないのに、大きくなりやすいようです。

体はそんなに大きくないけど、餌の要求が強いし...。
食いしん坊なのかな?

たくさんやりたいのはやまやまですが、健康管理のために我慢して、様子を見ていきたいと思います。

ワモログ☆アラレのまゆげ

ワモンアザラシのアラレ。

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顔に注目してみましょう!

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左眼の上~

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伝わったでしょうか。
アラレの左眼の上にある毛、くるりんと巻いています。

一度抜けても、またくるりんとした毛が生えてきました。

この毛はもともとからくるりんとなる毛のようです。

アラレは水槽の角部分で岩に挟まっていることがよくあるので、ガラス越しに
かなり近くで見ることができます。

☆アラレのまゆ毛、ご注目★

な、なんだよう!

ある朝、「瀬戸内海」水槽を通りかかると、写真を撮ってくださいとばかりの場所にウマヅラハギがおりました。
ばちりと1枚目。

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そして、2枚目。

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さて、2枚を比べてください。どこが違うでしょう?

答えは!頭の上の棘が2枚目はぴーんと立ってますね。この棘は背ビレの変化したものです。

急にカメラを向けられ驚いたのか?(フラッシュは使用していません)それとも、カワハギ同士が闘争する時は互いに棘を立てあい、威嚇しあうので、私はけんかを売られたってこと?

よく見ると、からだの黒い斑もくっきり浮かび上がっています。ウマヅラくん、「俺のほうが強いぜ」と思ってる??


カワハギの仲間は食材としてもおなじみで、普通のカワハギ、そしてウマヅラくん、冬場に鍋物に使われるウスバハギなどが魚屋さんでよく売られています。

個人的にはウマヅラハギが一番おいしいと思っています。

でも、別にこのウマヅラくんを見て「食べたい」とか思ったわけではないのですが、見透かされたのでしょうか?

アシカニュース「Happy Birthday!」

今日のアシカニュースはコアの誕生日レポートです。
さて、海遊館生まれオスのカリフォルニアアシカ「コア」が6月3日に3歳のお誕生日を迎えました!


そこでお祝いのために特製シシャモケーキを作りました。
シシャモを氷で固めてあります。

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喜んでもらえるかな?さっそくコアに見せてみました。
私:「コアくんお誕生日おめでとう!」

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見慣れないケーキに興味津々のコア。
そっと顔を近付けて・・・

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私:「食べてもいいよ~。」
ケーキを気に入ったのか大きな口を開けてガブリ。

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でも普段食べ慣れない大きな氷だったのですぐに口を離してしまいました。
この後、お食事タイムの解説中に「コアは今日お誕生日なんですよ!」と紹介してもらうと誇らしげに前肢を上げてアピール。

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たくさんのお客様に拍手でお祝いしていただきました。
本当にありがとうございます。

結局、ケーキのシシャモ部分だけをおいしくいただいたコアなのでした。

コアのお母さんスミレは今年も可愛いあかちゃんを出産し、現在子育て奮闘中です。
コアもお兄ちゃんになりました。ぜひ海遊館のアシカたちに会いに来てくださいね。

魚の幼稚園

海遊館のバックヤードにある水槽で、現在この魚たちを飼育しています。

タカノハダイと、
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カゴカキダイです。
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私の手のひらと比べると、その大きさがおわかりいただけるかな?
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ご覧の通りものすごく小さいでしょう?
タカノハダイは5cm、カゴカキダイが3cmぐらいです。そうです、まだこどもなのです!魚の幼稚園!

実はこの幼魚たち、海遊館で生まれたアオリイカの赤ちゃんたちのエサにならないかと採集してきたものなんです。

しかし、アオリイカの口には合わなかったので、その後バックヤードで飼育していたところ、すくすく育ちました。

今がかわいい時期ですので、すぐにでも展示したいのですが、館内の大型水槽では他の大きな魚に食べられてしまったり、広い展示水槽内で上手にエサを食べることができないかもしれません・・・

ということで、もうしばらくはバックヤードで育てます。

では、成魚はどんなものかというと...タカノハダイは「瀬戸内海」水槽に、
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カゴカキダイはトンネル型水槽「アクアゲート」と「グレートバリアリーフ」水槽で展示しています。
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こどもたちの展示、楽しみにしていてください!!!

3年越し!!

今年は梅雨入り、梅雨明けが、ともに遅くなるらしいですね。朝起きて雨が降っていると、「洗濯物を干せないなあ」とか、「通勤の時濡れてしまうよ」などと思ってしまうのですけども、この時期ならではの植物もあるので、それを楽しみにしましょう。

思い浮かぶのは、やはりアジサイでしょうか?
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以前より「日本の森」にあるアジサイは、園芸品種のアジサイで、皆様からは見えにくい場所にあります。

が、3年ほど前に、担当がヤマアジサイという山に生える種を、皆様のよく見える場所に植えました。

その年はうまく根付かず全て枯れてしまい、次の年に再度植えると、枯れはしないものの成長が芳しくなく、「ここでは生育しないのかしら?」と思っていました。

しかし、今年は春先からわさわさと葉がでて、ついに花が咲きだしました。

ばんざーい!
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アジサイは花の色が花の咲く時によって変わったり、同じ株でも色の違うところがあったりすることから「七変化」とか「八仙花」と呼ばれます。

うちのヤマアジサイ、今は青ですが、色は変わるのでしょうか?

花言葉を調べると「移り気」とか「浮気」なんてのもありますけども、「元気な女性」とか小さな花が集まっていることから「団結」というのがありました。

担当的には3年越しで咲いたので、「辛抱強い愛情」を押します。

待てば甘露の日和あり!

イルカ通信番外編~大阪湾生き物一斉調査編~

海遊館では、5月31日に「大阪湾生き物一斉調査」を行いました。
この日は、大阪湾東部のスナメリを探しに出ました。

まずは、大阪湾でスナメリの調査を継続されている近藤先生(大阪ECO動物海洋専門学校)のレクチャーです。

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スナメリについて学んだところで、大阪湾へ Let's go!

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今日はべたべたのベタ凪!(ベタ凪とは、風がほとんどなく水面に波がほとんどたたないことをさします)
大阪湾のあちこちに立ち寄って、関西空港手前から調査をスタートしました。

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写真は阪南2区干潟。残念ながら干潟は干出していませんでした...

関西空港を南のほうに下っていくと...
ぺたーっと平らな水面になにかしらの物体がぷかぷか。
お、、、、、沈んだ!!
スナメリ発見です。
今日は本当に最高のスナメリ日和!!!!!!!
とっても探しやすい!

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※この写真には、スナメリは写っていません。探しやすい海面の写真です。

はじめの発見があってからしばらく発見はなく、甲板でうとうとしていたら、水面に黒っぽい影が!
スナメリを発見。

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調査終了時間も過ぎ、海遊館方面へ船を走らせていたら、関空を過ぎたあたりにも、もっと北のほうでも!!
かなりの回数、スナメリたちが私たちの前に姿を現してくれました。

春先は大阪湾のスナメリにとって繁殖と出産のシーズン。
スナメリの姿をよくみかけられるみたいですよ。

大阪湾に出る機会があれば、水面をじっと見てみてくださいね。
スナメリは背びれがないイルカで、とても探しにくいですが、もしかしたら姿を見ることができるかもしれません。

こんなにゆったりスナメリを観察できたのなら、一眼レフを持っていけばよかったんになぁ~・・・(大きな後悔)
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