ラッコ担当のブーム
- 2016.11.29
- 海獣担当
それは、ラッコのパタの似顔絵を描くことです。
私はもともと絵を描くのが得意ではないため、なかなかパタに似せて描くことが出来ません。
しかし、パタを20年間お世話しているベテランラッコ担当はというと...
パ、パタや~!!!!
パタにそっくりです!!
メモ書きにいつの間にかパタの絵が描かれていたり、このブームはいつまで続くのでしょうか。
今日も楽しいラッコ担当でした☆
ある朝、ぼんやりと「瀬戸内海」水槽を眺めていると、真ん前にヘダイがやってきたのでパチリ。
以前にもブログに書いていたのですが、魚には○○ダイという名前の魚が多いです。
でもタイ科の魚、すなわちマダイの仲間というのは日本に10数種しかいません。
そのうちのひとつはこのヘダイ。
ちなみに「瀬戸内海」水槽にはマダイ、クロダイ、キチヌが同居しています。
▼マダイ
▼クロダイ
▲キチヌ
「瀬戸内海」水槽にもいるイシダイやタカノハダイは、タイ科の魚類ではないことから、「あやかりダイ」と呼ばれることがあります。
▼イシダイ
▼タカノハダイ
ところで、ヘダイの「へ」ってなんだろう?と調べてみると、体が扁平であるから説と口がへの字の形をしている説があるようです。
ほんまに「への字口」なん??
この写真ではよくわかりませんね。
今度正面からの写真にチャレンジしてみます。
めずらしく朝早くから赤ちゃんたちの声。ママと何かお話しているのかな?
そうです!実は先日海遊館で初めて「ママ&ベビーヨガ」を開催しました。
その名の通り、ママとベビーのためのヨガ♪
ざっくりと説明すると、まるで海の中にいるような雰囲気の「太平洋」水槽前で、ヨガインストラクターの指導のもとヨガを行い、ママも赤ちゃんもリラックスしながら、ママ中心のヨガを楽しんでいただくという内容です。
初めての企画ということで、私たちスタッフも気合十分!不安半分!笑
子育て中のママさんたちに少しでも癒しを提供できるよう最大限頑張りましたが、まだまだ課題は沢山。今後、より良いものに出来るよう改善していきたいと思っています。
皆さん笑顔でリラックスして下さっていたのがとても印象的でした。
赤ちゃんたちは泣いたり、水槽を眺めたり、隣のお友達と意気投合したり・・・基本的に何をしていても「気兼ねなく」お楽しみいただけたのが一番のポイントだったのではないかなと感じています。
そして何より、スタッフ一同赤ちゃんたちに癒されまくり!ついついにやけてしまいました。
最後になりましたが、参加者の皆様、朝もはよから通勤ラッシュの電車に揺られて遥々お越し頂き本当にありがとうございました!!
またのご参加をお待ちしております。
これでわかると、達人!
いつもとちょっと違う姿を見せます!
この位置でわかる人もいるかも???
はい、答えは・・・・・・
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
ワモンアザラシの「アラレ」で~した★
最近いろいろなことに興味を持ちはじめた"ナギ"!
アザラシ達のお食事タイムにも興味津々で、様子を伺いながら、近づいてきます。
ある日、私がアザラシの後ろにいると...
そのまた後ろから様子を伺いに来たようで、
足の間からちょこっと顔を覗かせるナギ。
気にしつつも前に出てくるナギ。
アザラシはちょっと嫌そうでした。(笑)
これからも、いろんなことに興味を持ちつつ成長していって欲しいものですね!
10月27日の「ぎゅぎゅっとキュートにComing Soon!」
で、お知らせしたとおり、11月1日よりチンアナゴの展示を開始しました。
たいへん多くの方に見てもらえて、私たちもうれしいです!
そして本日11月11日は、チンアナゴの日らしいです。
なんでも、底の砂面に並んで顔を覗かせている姿が「1」が並んでいるように見えることからだとか。
「あらよっと!」
「ちょいと曲がってみるよ」
水槽下の絵のチンアナゴ、かわいいでしょ?
このデザイン、なかなかお気に入り。
ぎゅぎゅくん(ナンヨウハギ)とキュートくん(クマノミ)に愛称をつけたので、このコにも愛称つけよう、と担当に言ったのですが、「チンA、チンB」この左にももう1尾いるので)とか言うのです。
そんなんヤダ。
なにかよい愛称がありましたら、ぜひ。
以前、「どんどこドンドコ♪」でお知らせした、古い消防ホースを使ったハンモック。
現在はバックヤードのヤット&アヤメ、クリ&コウメ、ツバキ&グミで使用中。
ハンモックをゆらして、どんどこするのはアヤメだけでなくヤットにも伝染?しています。
でも、最近は吊っているホースのわっか部分に顔や前足をつっこんだり、抱きついたりが流行りのようです。
(左アヤメ、右ヤット)▲
嫁がいなくなると、だらだらするヤット。
あら、ツバキ、ごきげんさんだね。
で、娘さんはどこいったん?
グミお嬢はセットしている時は寄って来ますが、なかなか寝ません。
お母さんは早く寝たいのにね。
最後にコウメとクリ。
ハンモックに変えた際、「なんなの、これー!」とやや不満そうだった2頭ですが、すっかり慣れてこの表情!
しばらくすると?
こんなことになりました。
おやすみ、みんな♪
ひげ大好き係員が勝手につくった「ひげ部」です。
部といっても部員は今のところ私だけ。
部員募集中です。
さて、ひげ部では、これまで様々なひげを紹介してまいりましたが、今日ご紹介するのは!(テレビショッピングみたい...)
▼カピバラ、ぴーたんのひげ でございます。
ごっついカーブしとるがな!!
上から見るとわかりやすいと思います。
実はこの写真を撮った前日は、もっとカーブしていて、カイゼルひげのようになっていました。
思わず二度見して、わざわざバックヤードにいるロナくんのおひげを確認に行ったうえ、他の係員を引っ張ってきて見てもらったくらいです。
その係員も「こんなにカールしてるのって、ありましたっけ?」と言っておりました。
そして、バックヤードのロナひげはストレートでした。
ぴーたんのひげの推移はどうだったかなー?と写真を調べてみました。
こちらがやってきた当初の2009年。
写真:2009年▼
若いなあ。
次は2011年
写真:2011年▼
少しとんで、昨年2015年
写真:2015年▼
どれもストレートです。
このカーブひげ、年をとったからなのか?それとも日によるものなのか?
前日は晴天でちょっと乾燥気味でしたが、撮影した日は少し雨が降っており、ひげに湿り気が作用したとか??といろいろ考えてしまいました。
今後のぴーたんひげに注目していきたいと思います。
このバルブの点検を紹介し始めてから、早いもので3年が経ちました。
(過去の記事はこちらからご覧ください。)
→湾岸放流バルブ点検(PartⅠ)
→湾岸放流バルブ点検(Part Ⅱ)
7年前に分解整備してから特に不具合はないのですが、開閉ができなくなると施設内に水が溢れる恐れがあるので、1年に1回のチェックは欠かせません。
さて、今回もいつものように防塵マスクを装着し、現場に向かいます。
バルブ室に入るためにフタを外すのですが、その時足元が陥没していて転んでしまいました。
▼おおっと、何じゃコレ! 穴が開いてるやん!
何とかフタを外し中へ。
▼気を取り直してバルブ室へ
今度は足場板が古くなり、力をかけると破損して水溜りに落ちそうです。
▼落ちないように用心しながら進みます
慎重に作業し、事なきを得ました。
後ほど、陥没個所の補修と足場板の交換をすませ、来年の作業に備えました。
▼さぁー回転チェック!
▼板を新品と交換
▼ではまた来年!
"同じ話ばかり聞きたくないわ"という声も聞こえてきそうなので、このシリーズは今回で終了しようと思っています。
「瀬戸内海」水槽に久しぶりにゴンズイの群れ「ゴンズイ玉」を展示しました。
以布利センターからやってきた全長10cm強のゴンズイたちです。
ゴンズイはナマズの仲間で、ヒゲは8本。
このヒゲはたいへんすぐれもので、嗅覚、味覚、聴覚、振動の感知能力、なんでもそろっています。
海遊館「ひげ部」としては、立派なヒゲでうれしい限りです。
ただ、ゴンズイの胸ビレと背ビレの棘には毒があるので、触るのはNGですよ。
さて、「瀬戸内海」水槽に入ったゴンズイたち。
新しい場所に来たので、ぎゅっとかたまった玉になり、警戒中。
ここには大きな魚たちがいますし、びくびく。
「わー、なんかでかいの来た!」
今朝は、タコハウス(たこつぼ)に入ろうとしていた様子ですが、数が多いので入りきらず...。
でも、集団という武器で、玉を大きくしたり、小さくしたりしながら、わらわら...と過ごしています。
動名板リニューアル(その1)では、物たちの最高の一枚を撮ることがどれほど難しいか...についてご紹介しました。
今回は動名板リニューアルその2といたしまして、動名板には使うことはできない、たまたま撮れちゃった微笑ましい写真をご紹介います!!
そのモデルとなるのは、ゴマフアザラシの「ラピス」です☆
カメラを向けると何故か半目になるラピス。
息をかけると心地良さそうな表情を浮かべるラピス。
カメラに近づきすぎてもう誰が誰だか分からないラピス。
同じ個体でも様々な表情を見せてくれるので、撮影をしていると楽しくなり、カメラのシャッターを押す手が止まりませんでした!!
たくさんの写真を撮影し、それぞれ最高の一枚で動名板を作成したので、海遊館へ来たときには皆さん是非見てみてくださいねっ☆
過去の海遊館日記で、「天保山岸壁のウミウシ」として5種類を紹介しましたが、9月上旬に行った調査で新たに2種類を見つけました。
大阪湾で出会った生き物たち「天保山岸壁のウミウシ」
▼1つ目は、まだ和名のないウミウシで、学名がTrinchesia perca とされる種です。
このウミウシは外来種で、ブラジルやカリブ海が原産とされています。
日本では1992年に三重県津市のヨットハーバーの浮き桟橋で発見されたのが初めての記録です。
同じような内湾環境の大阪湾でも2000年頃に見つかっていたようですが、今回わが天保山岸壁にもひそかに侵入していたことがわかりました。
イソギンチャクを食べるようで、同所でよく見つかるチギレイソギンチャクやタテジマイソギンチャクなどを食べているのでしょうか?
▼2つ目も和名のないウミウシで、Tenellia 属の一種とされる種です。
刺胞動物のヒドロ虫類についている事が多く、そのポリプを食べているようです。
▼ヒドロ虫の群体にはこのウミウシの卵塊と思われるものが多数見つかりました。
この2種の同定は、きしわだ自然資料館の柏尾氏にお願いしました。
今回紹介したウミウシ2種は大きさがどちらも数ミリしかありませんが、比較的多数が集団で見つかります。
見つけるには少しコツが必要ですが、港のブイ、ロープ、浮桟橋の浮力体などの付着物の中を注意して探すと見つかるかもしれません。
久々のカワウソ登場!「日本の森」のコツメカワウソたち。
1日の最後の餌の時間が終了し、全員が「余は満足じゃー」の状態(笑)。
木に体をこすりつけたり、背中をこしこしこすったり、思い思いの格好です。
・・・が、ん?一番後ろにいるコは何してんの??
近くに寄って見ました。
木に座り込んで、両前肢を口の中に入れています。手のひらは外側に向ける形です。
わかりやすく言うと、バレーボールのトスをあげる時のような手の形をして、そのまま口の中に突っ込んでます。
この例えは、余計わかりにくいですか??
最初にこの姿に気づいたのは、お昼に与えている人工餌(猫用のかりかり)を食べた後でした。
人工餌は魚や獣肉を粉にして、油分で固めたものですから、かなり粉っぽいです。
私、かりかりを食べたことはありませんが、おそらくクッキーとかスティック状の栄養補助食品のような、ぽそぽそした食感であろうと想像しています。
上記のものを食べると、口の裏にくっついてしまう事がありますよね。
カワウソたちもそんな感じで、口の中でくっついたものを前肢で「あぎあぎ」と取り払っていたのでしょう。
カワウソたち、この「あぎあぎ」がえらく気に入ったらしく、人工餌の時間以外、はては餌の時間以外でも前肢を口に入れて「あぎあぎ」をするようになりました。
特にイガがやっていることが多いようですが、この写真を撮影した日は全員がやっていました。
こちらのショットでもほら!
横向き「あぎあぎ」じゃん...。
あまりお行儀のよい行動には見えないので、ちょっと控えめにしてほしいなと思います。
みなさま連休はどうお過ごしになられましたか?
お出かけされた方、おうちでゆっくりされた方、仕事でした・・・という方(私もです!)、
色々いらっしゃったかと思います。
海遊館では「おさかなペーパーキャップを作ろう!」を開催しました。
ペーパーキャップは、ジンベエザメ・カクレクマノミ・ナンヨウハギの3種類!
当日はたくさんの方が参加してくださいました。
1枚の紙で平らな状態から徐々に立体に作り上げていきます!
難しそう~とお思いの方、ご安心ください。スタッフが丁寧にサポートします!
完成!めちゃくちゃかわいい~!
3日間で、たくさんの子供たちのかわいい笑顔に出会いました♪
「おさかなペーパーキャップをつくろう!」は9月22日(木祝)・24日(土)・25日(日)とあと3回。
お休みどこ行こうかな~と迷っていらっしゃる方はぜひ「秋ラボ海遊館」にお越しください♪
このところ海遊館周辺では、特に夜になると人がいっぱい。
・・・というのも、あの有名なゲームの聖地になっているからです。飼育係員も、この流行のゲームをしている者が多いです(もちろん仕事中ではありません)。そういう私も「試しにー」と言いつつ、しっかりやっています。
それにしても、このゲームの中に出てくるキャラクターには、動物由来のものが多いですねー。
30歳代前後の飼育係員は、このキャラクターたちの出てくるTV番組を見ていたり、ゲームをしていたようで、私が「○○が獲れたー」と言うと「それは△△ですね!□□由来の生き物で...」と詳しく説明してくれます(笑)。
ざーっと見ても、海や川にくらす生き物系では、カメやコイ、ジュゴン、クラゲ、貝、カニ、オタマジャクシ、カエル、ヒトデ、タツノオトシゴ、金魚、カブトガニ、ヤドカリなど、はてはアンモナイト、カッパ、リュウなど。
それぞれ、絵やキャラクターがかわいいです。そしてネコや茶色い生き物が好きな私は、ついついそれらが出現すると、獲りたくなってしまうのでした。
ところで、ゲーム中に伝説の生物・ユニコーンを元にしたキャラクターがいるわけですが、実は「グレートバリアリーフ」水槽にもユニコーンにちなんだ魚がいます。
▲その名はテングハギ!
頭の上方にツノがあるため、英名はユニコーンフィッシュです。
日本ではこのツノが天狗に見立てられているところがおもしろい。
また、新体感エリアにあるこちらのレプリカも「ユニコーン」と呼ばれています。
北極海に暮らすクジラの仲間、イッカクです。
このツノは牙が変化したものですが、テングハギのツノはなんのためにあるのかはまだわかってないようです。
ただ、幼魚にはツノはなく、成長とともにツノがのびてくるってことで、第二性徴のようなのものなかしら?
暑さに疲れたら、涼しい館内でゲームにちなんだ生き物探しはいかがですか?
ただ、歩きスマホは危険なので、ご遠慮いただきますようにお願い申し上げます。
ワモンアザラシのユキが新しい技ができるようになりました!
それがコチラ!!!
『敬礼』です!
アシカに比べて前肢が短いのでアシカの敬礼とまではいきませんが
しっかり敬礼をしてくれます。
もっとみたいという方のために動画もどうぞ!
今ユキは敬礼が一番のお気に入りです。
ワモンアザラシのお食事タイム時にご覧いただけますので
かわいらしいユキの敬礼を見に来てくださいね!
アカテガニは、海から離れた川沿いの土手や林の中などで暮らす陸棲のカニです。
しかし、夏になると河口や海岸に移動して、メスはお腹に抱えたふ化寸前の子供を水中に放ちます。
このメスの行動は放仔(ほうし)行動と呼ばれます。
8月下旬に大阪市の南港野鳥園で行われたアカテガニの放仔観察会に参加しましたのでその様子をお伝えします。
野鳥園に着いたのは18時半ごろ。
野鳥園の干潟は夕暮れどきの美しい瞬間を迎えていました。
アカテガニの放仔行動は、大潮から数日間の夜の満潮時に集中していることが分かっています。
この日の満潮は20時40分ごろ。
まだ時間がありましが、とにかくあたりが暗くなり始めたので観察に出発しました。
野鳥園の干潟周辺には林があり、この林の中にアカテガニが暮らしています。干潟に行く前にこの林の中を通ってカニの様子をうかがうことにしました。
林の中をライトで照らすと、いましたいました。
そこらじゅうでアカテガニが動いています。
干潟に出る10分ほどで百匹近く見たでしょうか。
干潟に出ると普段より潮が満ちてきているのがわかりました。
アカテガニはこの時期をねらって海へ近づくのです。
私を含め十数名の観察者がじっと息をひそめてアカテガニが来るのを待ち、やがて林から移動してきたアカテガニたちの姿を見つけました。
アカテガニのメスのお腹には、ふ化寸前の卵(正確には胚)がぎっしりついています。
しかし、なかなか海中へ入ってくれません。
やはり観察者の気配やライトの光を気にしているのでしょう。
1時間ほどねばりましたが、結局海水に少し浸かることはあっても放仔行動を見ることはできませんでした。
この写真は別の場所で撮影したものですが、アカテガニのメスが海水に浸かって体を激しく震わせている瞬間です。
この時、海中に放たれた子供はゾエアと呼ばれる幼生で、親とはずいぶん違う形をしています。
ゾエア幼生は約1ヶ月間海中を漂った後、親の形に近いメガロパ幼生に変態して岸に近づき、やがて稚カニとなって陸へと上がって行くのです。
水分補給(その1)と(その2)では、皮下輸液による水分補給を紹介しました。
でも、これだけでは充分ではありません。
輸液以外で水分をなんとか補給できないかなーと冷蔵庫を見ていたら、タッパー容器に入ったものがふと目にとまりました。
▲写真の右:これはゼラチンをかためたもので、カマイルカに与えています。
海生哺乳類(イルカやアシカなど)は、水分を餌から吸収しますが、冷凍した魚を餌に与えると水分が不足ぎみ。以前は魚の腹腔(お腹)に注射器で水を入れていたのですが、近年は水をゼラチンで固めて与えています。
イルカ担当者に、この水分補給ゼラチンのかけらをもらって、カピバラ・ぴーたんやカワウソ・オリーブに与えましたが、「なんじゃ、これは!」と触りもしない...。
よく考えたら、イルカは餌を丸呑みするので、サバなどと一緒にゼラチンを口内に入れることが可能ですが、餌をくちゃくちゃと咀嚼する生物ではそう簡単にいかないのです。
でも、あきらめないのが飼育係員。
ぴーたん用に、コマツナやチンゲン菜をジュースにして、草食性なので、ゼラチンではなく寒天でつくってみました。(写真1の左)
自分でもひとくち食べてみたところ「うーん、コマツナ!」って感じ。
そのまま与えると「ふんっ」と知らんぷり。
チンゲン菜の葉やキャベツにくるむと...。
食べたー!
でも、口から少しこぼれてるような...。
オリーブにも何か・・・と考えて、水分補給用ゼラチンを普段よりやわらかめにつくり、注射器で吸い込み・・・。
これをニジマスの腹部に充てんします。
これは、オリーブも食べてくれました。ただし、ちょっとでも形がくずれて、ゼラチンがはみでてたら嫌がります。
ちょっとぐらい許してーや!
魚の腹腔に入れるのなら、水でいいじゃん!と思うでしょう?
でも、一口かんだら、じゃーって流れていってしまうんです。
ゼラチンにしても、寒天にしても、スムーズに食べてくれたら、薬も混ぜやすいので一石二鳥なのになあ。
そんなこんなで水分補給に悩む夏なのでした。 早く涼しくなってくださーい!
企画展「デスモスチルスのいた地球」で展示しているメキシコサラマンダー。
普段は2匹がそれぞれ、水槽の中の別々の場所に陣取っています。
しかし、ある日水槽をふとみると・・・、
仲良く並んで隠れ家の中に?!
本当は仲良しなんかな?
今日はラッコのパタの苦手なこと?ひと?を紹介します。
パタは6月28日に20歳になってから、かなり食欲も上がりエサもモリモリと食べてくれていました。
しかしここ数日前にお腹をくだしてしまったのか、少し元気が無くなっていたのです。
そんなところに現れたのがブログでもお馴染みメガネの獣医さんです。
パタはメガネの獣医さんを見ると怒ってしまうのです。。。。
獣医さんはパタの体調に少しでも変化があるといつも駆けつけてくれます。
採血をしたり、薬を出してくれたりと救世主なのです。
しかしパタからすると「次はあたしに何しに来たのよ!!」とプールへ帰ったり口を開けて怒ったり。。。笑
これは獣医さんが注射を打ってくれている様子。パタの顔がぶれてしまいすみません。
すぐに体調は回復し、今はエサの時間が待ち遠しいのかドアの前で待っていたりします。
獣医さんがパタと仲直り?をするために、パタの大好物のゲソを渡しました。
獣医さんはこんな笑顔で楽しそうですが、パタは獣医さんとちゃんと仲直りは出来たかな???
「瀬戸内海」水槽に新しい魚がデビューしました!
でーーーーんっ!!
アカメです。
アカメは全長1m強になる日本固有種の魚です。
名前の通り赤色の目をしていますが、写真ではうまく撮れませんでした・・・。
アカメといえば、宮崎県や高知県にいるイメージが強いかと思いますが、実は瀬戸内海でも水揚げされることがあるんですよ。
そんなアカメが餌を食べるところを動画で撮ってみました。
どうですか?餌を丸ごと食べる姿は迫力がありますね!
現在、様子を見ながら餌を与えています。もし、アカメがそわそわしていたら?(そわそわって・・・?)、お食事シーンが近いかもしれません・・・?
ある日、「瀬戸内海」水槽をのぞくと!
ウツボが2尾、寄り添って並んでいました。
ウツボの繁殖期は夏とのことで、「うわ!恋の季節???」と大興奮して担当に聞いたところ...「普段からよく並んでいたり、X状に重なってたりしますよ」とのこと。
ウツボのオスとメスは1ヶ月間ぐらい、一緒にいるそうですから、これはたまたまだったみたいです、がっかり。
ウツボといえば、長い体に歯が鋭いことはもちろんのこと、アカシマシラヒゲエビなどがクリーニング作業をすることで水族館ではおなじみの魚ですが、繁殖はまだ成功していません。
これが繁殖の兆しだったらいいのですが...。
それにしても、この写真、ホウボウがいい味出してると思いますが、いかがなものでしょうか?
ブラジル・リオデジャネイロで開催されていたオリンピック。
皆様もTV等にかじりついてご覧になっていたのではないでしょうか?
今回はメダルラッシュで、なんと金メダルは12個!
「クック海峡」水槽のゴールデンスナッパーも「おめでとうございます!」と申しております。
この魚、ゴールデンとついていますが、実際は赤いです。
光のあたり方によっては、ぎらぎらと金色に見えるってことでしょうか?
こちらは以前、「日本海溝」水槽にいたキンメダイです。
よく似てますねー。
さて、ゴールデンスナッパー、正面から見ると、きかん坊っぽい顔をしています。
下顎が張り出しているからでしょうか?
現在はパラリンピック開催中。
アスリートの皆様、練習の成果を思う存分発揮してくださいね!!
大阪から応援しています。
先日のツバキに続いて8月はコツメカワウソの誕生日ラッシュ!
7日はニッキ、9日はオリーブの誕生日でした。
ニッキは今年で22歳!オリーブは18歳です!
このじいさんコンビは、現時点で国内最高齢(1位と2位)の親子です!!
(左:ニッキ 右:オリーブ)
この1年、オリーブは少し体調を崩すこともありましたが、徐々に戻りつつあります。
ニッキは足腰が弱くなり、体が傾いていますが、餌への執着は強く、元気にしています!
さて、じいさんコンビへの誕生日プレゼントは係員特製ベッドです。
このベッドは下の台と木の枠を切り離すことができるので、ドンゴロスの交換が楽にできます。
しかも下の台は適度に弾力があり、ふかふかです。
昼寝前の時間を狙ってプレゼントすると
『何じゃこれは?』と興味津々!
しばらくすると
ぐっすり寝てくれました。よかったよかった。
これからも元気でね!
次は誰の誕生日かな?
お楽しみに♪
本日の主役はリスザルのポメロです。
お久しぶりです!ポメロは現在バックヤードに暮らしています。
ポメロは8月14日が4歳のお誕生日でした。
「お誕生日おめでとう!!!!!!」
担当者から誕生日のケーキをプレゼントです。
マーモセットゼリーという栄養を補うゼリーの中に、ポメロの好物であるコオロギ、ミルワーム、ブドウを入れて、土台が完成。
その上にはオレンジとブドウをトッピングしてみました。
素敵な(怪しい?)ケーキのできあがりです。
さぁ、ポメくんはどんな反応をするのでしょう?
「いつもと違うもんがきた、ドキドキ」
「これはなんだ?」
「ぺろぺろ、意外といける!!」
その後、ケーキはきれいになくなっていました。
おいしく食べてくれたようです。
まだこどもっぽい体形のポメロですが、そろそろ雄らしくなる年頃です。
みなさまにまたお会いできますように!
"Oh. What a beautiful here is!"(この機械室はとても美しい、世界の水族館でもトップクラスです。)と、かつて某海外の水族館の方にお褒めの言葉をいただいたことがありました。
ここは海遊館の2階にあるLSS(ライフ サポート システムの略、生命維持装置という意味)機械室、月1回設備のメンバーが集まって行う清掃の日です。
▼モップを持ってスタンバイOK
▼しっかりと床ミガキ
▼細かい所もぬかりなし
▼さあー終わったぞ
▼ピカピカで気持ちいい!
職場環境を清潔に保つことと、漏水などの異常が有った場合発見しやすいというメリットがあります。
またきれいな職場だと"さあやるぞ!"という気持ちにさせてくれます。
部屋を片付けられない"あなた"、思い切ってきれいにしてみたらいかがですか、何か良いことが発見できるかもしれませんよ。
海遊館が開館して以来、ずーーーっと「モンタレー湾」水槽で暮らしていたカリフォルニアアシカ「ルーク」を、今月の8月2日にバックヤード水槽に移動しました。というのも、ルークは27歳と高齢のアシカです。さらに今年の4月には、初めて1週間ほど体調を崩すなど、高齢に伴う変化が見られてきました。
ルークが今まで暮らしていた「モンタレー湾」水槽と比べると、バックヤード水槽は狭い為、最後の最後まで移動するべきかどうかで悩みました。
しかしながら、今後ルークの体調が急変した場合、現在の大きな水槽では検査や治療などの対応が難しいと判断し、バックヤード水槽に移動することを決断しました。
そこで、今回からルークのことが気になる長年のルークファンのためのルーク通信を始めたいと思います!
まずルークの移動ですが、体重が200kgを超えていたため、盾でバックヤード水槽まで押していくこともできないので頑丈な檻を借りて移動することにしました。
最初にルークに檻に入ってもらうトレーニングを行いました。
しっかりとルークが檻に入るようになったら、いよいよ本番です!
練習どおりルークが檻に入ったところで、次に待っているのはルークの入った檻を運ぶ作業です。
ルークと檻の重さを加えると600kg超えているので作業者は重装備です。
持ち上げるのも運ぶの大変でした・・・
その間、ルークはおとなしかったです。でも、ちょっとすねてるのかも?
おろすのも大変でした・・・・
やっとの思いでバックヤード水槽に到着!!もう汗だく(笑)
最後、バックヤード水槽に開放!!
最初はきょろきょろしてましたが、現在では落ち着いています。
ルークの移動にかかった人員約10名、時間は1時間と大変な作業でしたが、飼育員もルークも怪我なく移動することができました!
これからも健康にそして楽しく暮らしていけるように私たち飼育員はルークのために頑張っていきます!
こんにちは!北極圏の旅14日目、いよいよ最終回です!
ホテルから見えるバンクーバーの景色もこれで最後。
荷物をまとめて空港へ向かいます。
空港で手荷物を預けて保安検査を通過し、搭乗時間までぶらぶら。
空港の中には川が流れていたり、
バンクーバー水族館が管理している水槽があったりとってもおしゃれ!
お土産物屋さんもたくさんあるので退屈せずに過ごせます(´∀`)
そして飛行機へ。
時差ボケ防止で寝ずに映画を見ながら時間つぶし。
飛ぶこと8時間...
日本到着!な、長かった...!
前日に台風が通過したので成田は雨が降っていましたが、伊丹行きの便は通常通り運航。
19時ごろに無事大阪へ帰ってきました。
2週間の北極圏出張はこれでおしまい。
採集した生き物たちはバンクーバー水族館から順次送っていただきます。
もう少しで海遊館にやってきますので、みなさん楽しみにしていてください!(・ω・)ノシ
まだまだ暑い日が続きますが、私たちの飼育係が働く場所は屋内ということもあり快適な職場の一つと思います。
しか~し、担当する生物によってはそうもいきません。
アシカやアザラシの担当者が展示水槽の中で作業をすると・・・
こんな風に作業服は、まだら模様に?! ちなみにこれは、すべて汗でまだましな方です。
逆にペンギンやラッコの担当者はいうと・・・
キレイなもんです。汗一つかきません。別にサボっているわけじゃないですよ。
ただ、この作業服のまま展示水槽の中で作業していると、寒すぎて風邪を引きそうになります。
他にも、「エクアドル熱帯雨林」水槽や「パナマ湾」水槽など、作業するのには過酷な水槽がいくつかあります。
もし、これらの水槽の中で作業している飼育員を見つけたら、頑張って~!と応援してあげてくださいね。
こんにちは!北極圏の旅13日目、残り2日となりました。
朝にホテルを出て、歩いて水族館まで向かいます。
天気が良くて気持ちいい!
そしてバンクーバー水族館へ到着。
今日の仕事は採集した生き物たちのリスト作成です。
採集した生き物たちの状態をチェックしながら、どの種類がどれだけいるのかを調べていきます。
そして、バンクーバー水族館と海遊館でそれぞれキープしたい、持ち帰りたい数を打ち合わせしました!
どんな生き物たちが海遊館へやってくるのかはやってきてからのお楽しみ...(笑)
カナダ最後の夜はマレーシア料理!
なんですが、携帯を忘れて写真を撮れず...(‐‐;)ナシゴレンやマレーシアカレーをいただき大満足!
デザートにフライドバナナなる、揚げたバナナにアイスが添えられたカロリーの権化のような料理が出てきましたが、辛めのメイン料理に濃い目の甘さがマッチング!
しかしながらこれは帰国後にダイエットが必要そうです...(笑)
さて、いよいよ明日は帰国の日。
飛行機に乗り遅れると大変なので早めに寝ることにします。
おやすみなさーいZzz...
こんにちは。
こちらは以布利センターです。
まだまだ厳しい暑さが続いておりますが、今回は夏に見ることができるきれいな魚を紹介したいと思います。
▼チョウチョウウオ
▼アケボノチョウチョウウオ
▼トゲチョウチョウウオ
▼チョウハン
▼ツノダシ
チョウチョウウオの仲間やツノダシは暖かい海に生息しているため、夏になると海の温度が上がり、以布利でも幼魚を中心に観察することができます。
暑い夏に海や水族館で涼みながら、きれいな魚を見るのは、いつもより一段と癒されますよ。
紹介した魚の一部は海遊館の「グレートバリアリーフ」水槽でも展示しておりますので、是非見つけてみて下さい!!
海岸には、潮位が高い時にも海水に浸ることがほとんどなく、波のしぶきがかかる程度の場所があります。そんな場所にも乾燥に耐えて生きる海岸動物たちがすんでいます。
海遊館前の岸壁にも、干満差の大きい季節の満潮時のみ海水に浸る場所があり、コンクリートブロックを敷き詰めて人が歩けるスペースも確保されています。
ここは普段、海水に浸ることはほとんどありません。
下の写真が海水に浸かった時の様子です。
以前調査をした結果、5種類ほどの海岸生物が見つかっています。
そこで、連日の猛暑で彼らはどうしているのかと先日様子をうかがいに行ってみました。
まず見つけたのは、コンクリートブロックが一枚はがれてくぼんだ場所にいたカクベンケイガニでした。
▼カクベンケイガニ
そしてブロックとブロックの隙間にできた空間にも、マルウズラタマキビと、アラレタマキビが見つかりました。
▼マルウズラタマキビ
▼アラレタマキビ
いずれも直射日光を避けて影になった場所を選んでおり、ブロックの下は海水がしみ込んでわずかに湿っていました。
驚いたのはシロスジフジツボです。
▼シロスジフジツボ
フジツボ類は物に固着して自ら動くことができません。見つけたシロスジフジツボは直射日光の下、じっと乾燥に耐えているようでした。
彼らは殻蓋と呼ばれる4枚の板を固く閉じて少しでも水分が逃げないようにしているようですが、それでも30℃をこえる暑さを耐えぬくのは驚異的です。
さらに、彼らのエサは主に海水中のプランクトンで、1年の内でも特定の時期にしか海水に浸らないこの場所でエサにありついた後、次ぎの大潮まで長く飢えに耐えてるのです。
ある日の夜、ラッコのパタが上陸して氷を食べていました。
私は普段から、あんなに毛があるのに氷にくっついたりしないのだろうかと気になっていましたので、夏休みの自由研究気分で観察することにしました!
長い動画になってしまいましたが、あえて編集していません。
水槽のアクリルパネル越しに見るのとは、一味違う様子をお楽しみください。
イライラしている様子やグルーミングはこうしているのか!など伝わったでしょうか?
まだまだ暑い日が続きます。
みなさんもパタのようにしっかり水分補給を!!
企画展示「ぎゅぎゅっとキュート」のアメリカロブスター。
よくオマールとかオマール海老とか言われています。
食べたことはありませんが、フランス料理でよくその名を聞くよなーと思ったら、オマールというのはフランス語らしいです。
「瀬戸内海」水槽にいるイセエビは、英名をジャパニーズスパイニーロブスターといいますが、こちらは分類上、イセエビ下目となり、アメリカロブスターはザリガニ下目です。
・・・ということで、アメリカロブスターはザリガニの仲間なのです。
さて、「ぎゅぎゅっとキュート」のアメロブくん、青いです。
普通は赤いものが多く、青いのは珍しいのだとか。
そして、このアメロブくん、たいへんな怒りんぼなのです。
飼係員が掃除をしようとすると、長い触角と大きなはさみ足をぶんぶん振り回してきます。
あの大きなはさみで掃除のパイプなどはさまれたら壊れてしまいます。
なので、担当はアメロブくんのご機嫌を伺いつつ、注意深く掃除しています。
掃除が終わると、平らになった底砂をおしりでずりずりかい出して、こんなふうにおさまってます。
「ほんまー、いらんことせんといてほしいわー」って言っているようですが、掃除しないといけないから許してよう。
そんなわけで、みなさまもアメロブくんのご機嫌を損ねないよう、そっと見てやってくださいね。
こんにちは!北極圏の旅12日目です。
イエローナイフで一晩過ごし、今日はバンクーバーまで戻ります。
ホテルでクーラーボックスの保冷剤を入れ替え水温調整もバッチリ!
空港へ向かったのですがここで問題発生。
手荷物を預けるときにクーラーボックスの中身を見せてほしいと言われ、急きょ14箱全て開封することに!(;◎3◎)
巻いていたテープを剥がし中身をチェックしまたテープを巻き...
終わってみると搭乗20分前。念のため早めに空港に行っててホントによかった(- -;)
たくさん荷物を運ぶときは余裕を持って行動することが大事ですね。
無事に飛行機に搭乗し、バンクーバーへ。
水族館の予備水槽に、持ち帰った生き物たちを移しました。
みんな元気そうで一安心です!
生き物たちは何種類かを除き、しばらくはバンクーバー水族館さんに飼育してもらいます。
生き物の状態をみながら連絡を取り合い、何回か分けて送っていただく予定です。
この旅もあと2日。
最後までしっかり頑張っていきたいです!
それでは、おやすみなさいZzz...
暑い日が続きますが、カマイルカたちも私たち飼育員も毎日トレーニングに励んでいますよ!
さて、以前に自主練するイルカとしてご紹介した「ミュー」ですが、自主錬の成果もあり、
きれいな回転ができるようになりました!
積み重ねって大切ですね。ミューから学んでしまいました。がんばろう~。
みなさんは積み重ねていることって何かありますか?
そういえば、夏休みの宿題も毎日ちょっとずつが大切ですね。
夏休み、楽しみましょうね!
おまけに、迫ってくるミューもつけちゃいます♪
こんにちは!北極圏の旅もついに折り返しです。再びバンクーバーへ戻ります。
行き同様乗り継ぎの関係で1日でバンクーバーに着けないので、今日の目的地はイエローナイフです。
バンクーバー水族館の方も一緒に帰ります。
朝一番から生き物のパッキング作業を始めました。
二重の袋に昨日汲んできた新鮮な海水を入れ、大きさや種類ごとに生き物を袋分けしていきます。
そして酸欠にならないよう酸素をパンパンに入れてクーラーボックスに詰めて、隙間に保冷材を差し込んで...の作業をひたすら2時間繰り返しました。自分たちの荷造りも済ませて空港へ向かいます。
空港へ運んだ時の写真がこちら。
生き物だけでクーラーボックス14個に!(@_@;)
荷物を預けるのに全部で30分もかかってしまいました(汗)
そして1週間暮らしたケンブリッジベイとお別れし、イエローナイフへ。
行きの時はイエローナイフは涼しいなと思っていたのですが、北極圏から帰ってくると暑く感じます!
イエローナイフでこれなら、30℃以上が当たり前の日本に帰ると一体どうなってしまうのか...
考えるだけで恐ろしい。思考回路はショート寸前です(>_<)
バンクーバー水族館は1か月間ケンブリッジベイでの調査を行うのですが、2チームに別れて2週間ずつ滞在されます。
私たちと一緒に潜っていた方たちは先発隊で、後発隊とはイエローナイフで合流、調査の引継ぎをします。
引継ぎの話し合いは町のレストランで夕食を取りながら。私たちのメインの仕事は終わりましたが家に帰るまでが出張ですからね。
そのことは十分に認識しながら、苦くて喉ごしすっきりな名前のわからないピッチャーで運ばれてきた飲み物をいただきました。
今日のお仕事でこれでおしまい。
明日はバンクーバーへ向かいます。
では、おやすみなさーいZzz...
最近はあまり魚を食べない人も多い(私もそう)ですけども、「夏が旬の魚ってなんだろう?」とふと思いました。
図鑑やネットなどで調べて、その中から当館にいるものをご紹介します。
まずは「瀬戸内海」水槽のイサキ。
正面から見るとこんな顔です。
6月~9月頃が産卵期なので、産卵前のちょうど今頃が最もおいしいんだとか。
白身で淡白な味わいです。
夏の魚というと、すぐに頭に浮かんだのはこの魚でした。
同じく「瀬戸内海」水槽のイシダイ。
漁獲量が夏場に多いことから、夏が旬と言われています。
よく似ているイシガキダイも同様です。
さて、お次は「チリの岩礁地帯」水槽のマイワシ。
こちらは地方により旬の時期は異なりますが、一般的には夏場が旬とされています。
中国地方出身の私は、マイワシよりもカタクチイワシのほうが好きですけどね。
小さい頃、リヤカーを引いてやってくる魚屋のおばちゃんのカタクチイワシは最高においしゅうございました。
そして「太平洋」水槽のシマアジも夏が旬です。
養殖場ではおなじみでした。
あとは、「日本の森」のアユもそう。
このアユたちはまだ小さいですけど...。
アユはほんのり青のりのようなにおいがしますよね。
このにおいがたまらんという人も多いようです。
最後に企画展示「デスモスチルスのいた地球」で展示中のマボヤも夏が旬なんだそうです。
東北では有名ですが、関西ではあまりみることがありません。
食べたことがある係員に聞くと「臭いがちょっと特殊かな...」とのことです。
一度は食べてみたいものですが、これを最初に食べた人は勇気がありますよねー。
しかし、四季があるって素敵なことです。
これから季節の魚を紹介できればと思います。
ちなみにいくら食いしん坊とはいえ、水槽の魚をとって食べることはありませんので、ご心配なさらぬよう(^^)
こんにちは!今日は出発前の準備の日です。
ですが外は雨模様...。晴れていると半袖でも大丈夫なくらいなんですが、雲が出ると途端に冷え込みます。
朝の気温は8℃。差がありすぎます(>_<;)
そんな中、生き物を運ぶための新鮮な海水を取りに海まで。
クーラーボックスに海水を汲みつつ、せっかく海まで来たので浅瀬で生き物採集。
岩をひっくり返すと「ヨコエビ」の仲間がいました。
水槽には小さな容器に入れてから沈めていたのですが、先に入れていた魚たちがヨコエビを狙って容器をつんつん、つんつん。
ヨコエビたちは気づいているんでしょうか?(笑)
さらに町のはずれにある池で「カブトエビ」の仲間を採集。こちらも大漁でした!
潜らなくても見つけられる生き物を最後まで採集です(―v―)=3
夕食を食べてからドライブに。町から10分くらい車を走らせたところへ「ホッキョクギツネ」を探しに行きました。
ちょっと雲が多いのが残念ですが、夕日がとても綺麗です♪
そしてホッキョクギツネ発見!近くに巣があるみたいで夫婦2頭が姿を見せてくれました!
陸の生き物も一度見てみたいなと思っていたので大満足です♪
こうしてケンブリッジベイ最後の夜は楽しく過ぎていきました。
明日はいよいよ出発の日です。では、おやすみなさーいZzz...
みなさんこんにちは!北極圏の旅9日目です。
明後日には飛行機に乗るため、北極海での潜水採集は今日が最終日。
昨日レギュレーターが凍結する事故があったため、いつもよりも気をつけながらの潜水となりました。
潜った場所は波の少ない内海。
先に潜ったチームから底に生き物がいなかったと聞いたので水深15mくらいまでの浅いポイントで採集開始です。
ご覧のような切り立った崖のようなポイントで小さな魚をターゲットに探しましたが...
見つかるのはウミウシばかり!嬉しいような、悲しいような...(- -;)
一度上がって休憩です。
私たちが潜っている間にバンクーバーの方が見つけた「イチバンの石」(笑)
そしてカリブーの干し肉!首の後ろの肉を味つけも何もせずに干しただけ・・・とのことでしたが、噛めば噛むほどうまい!(*^^*)
楽しく休憩時間を過ごし、2本目の潜水に向かいます。
今回は船を岸に着けて作業開始。残骸がたくさんありますが飛行機が落ちた跡とのこと。
明後日飛行機に乗って帰るのにいらんものを見てしまった...´д` ;
あと近くにアザラシの骨が落ちていました。
生きてるアザラシにもっと出会いたかったですが、珍しいものを見れました!
さて、潜水開始です。
薄い石が重なった瓦礫の隙間に、魚が見えます。
当たりのポイントです♪
採集中に30cm程の大きなカジカを発見。
...が、まったく動きません。「私は石。だから無視してくれ」と聞こえてくる気がします(笑)
ここまで大きいと持って帰るのが大変なのでそっとしておくことにしました(^皿^)
当たりポイントのおかげで小さな魚も大漁です!
昨日組み立てた水槽に移しました(^^)
これで潜っての生き物採集は終了しました。
ケンブリッジベイで生き物を採集したのは初めてでしたが、前回訪れたレゾリュートとはまた違った生き物たちと出会うことができました。
明後日の出発に備えて、明日はゆっくり休みながら片付け、準備を進めていきたいと思います。
では、おやすみなさーいZzz...
「エクアドル熱帯雨林」水槽のルリコンゴウインコ。
見えないよーと思ったら、こんなところにいました。
カピバラ側の擬木に止まっています。
「おーい!」と呼ぶと、雌のひまわりちゃんが飛んできて、飼育員特製のブランコに止まりました。
が、ん?何見てるの?
実はひまわりちゃんは自由自在に飛び回るのですが、オスのナッツくんは用心深い性格で、飛ばずにのしのし歩いて移動するのです。
1枚目の写真の場所から、こちらに移動するのも歩いてやってきます。
なので!
ひまわりちゃんはこちらに向かっているナッツくんを見てたんですね。
「あんたも早くいらっしゃいよー」ってところでしょうか。
そして、それを無表情にじーっと見ているショウジョウトキ(笑)。
なにかとおもしろい「エクアドル熱帯雨林」水槽の鳥3人衆なのでした。
カリフォルニアアシカの "しずく"は、おもちゃで遊ぶのが大好きです!
そのおもちゃがこちらの消防ホースです!!
このホースで遊んでいる様子をどうぞ!
口にくわえたり、前肢にひっかけてクルクルと回ったりして遊んでいます!
水中で遊んでいると、他のアシカやアザラシにとられてしまうこともあるので、陸に持って上がって独占していることもあるくらい大好きです!
モンタレー湾水槽では、時々おもちゃが登場しますので、しずくや他のアシカ・アザラシたちが遊んでいる様子もご注目ください!!
こんにちは!北極圏の旅ももう1週間が経ちました!
今回も生き物採集の様子をお届けします!
昨日と同じくボートで出発、今日はもう少し深いポイントを目指します。
▲水深20.1m、水温3.1℃
底にいたのは大きなカニ!
袋に入れるのは大変でしたがなんとか成功です!
他にもエビや魚を採集し、潜水作業を終了。ゆっくり浮上していると視界に黒い点々が見えてきました。
拡大すると、これは貝の仲間で「ミジンウキマイマイ」という名前です。体の下側が貝殻、上側の羽のような部分は「翼足」という器官で、羽ばたかせて水中を泳ぎます。
昨日捕まえたクリオネも貝の仲間。ミジンウキマイマイは殻を持つ「有殻翼足類」、クリオネは殻を持たない「裸殻翼足類」に分類されます。
近い仲間なんですが、ミジンウキマイマイはクリオネの大好物♡
ミジンウキマイマイがいる場所にはクリオネも見つかることが多く、何匹か見かけたので一緒に捕まえました(^^)
1本目のダイビングを終えた後は、休憩を兼ねて近くの島に上陸。
恐らく今までに日本人が上陸したことがない土地とのことなので、記念写真を1枚!
日本人初、いただきました(笑)
上がってみるとジャコウウシの骨がちらほら。
近くに石を積んで作ったコンロがあったので、現地の人が食べていたのだと思われます。
生きているジャコウウシは見つからず。残念(>_<)
海の向こうに見える島を撮ってみると何やら断崖絶壁...
聞いてみると蜃気楼だそうで、光の屈折で見えている島の上に、鏡のように島が逆さまに映し出されているみたいです。
自然ってすごいです...
午後から風が出てきたので、海が荒れる前に街へ戻り、港近くの海に潜りました。
潜るときには波が大きくなっていたこともあり、少し濁っていました。
魚はあまり見かけませんでしたがイソギンチャクがたくさん暮らしており、エビやウミウシをゲット。
海底が泥の層だったので土煙を巻き上げないよう背中を反っていたのでちょっと腰が痛い(笑)
しっかりストレッチして寝ることにします(- -;)
今日の晩御飯はバンクーバー水族館の方とリブ肉煮込み!
写真を撮り忘れてて先にお肉切っちゃいましたが細かいことは気にしなーい!
おいしすぎておかわりもいただいちゃいました♪
では今日はこのあたりで。
おやすみなさーいZzz...
こんにちは!北極圏の旅6日目です。今日から本格的に生き物採集を始めていきます!
朝8時からボートに乗って、陸に囲まれた「内海」から大きく開けた「外海」へ向かいます。
内海と外海とでは水温や水の流れの差で、昨日海岸で見つけた種類とはまた違った生き物が見られるはず!
ただ、外海は開けている分天候によっては波が高くなることもあり、危険なのであまり出られるチャンスはありません。
...し~か~しぃ~?
天候快晴!風なし!波もほとんどなし!
絶好の潜水日和です+(n*'∀')ηウヒョー!
波がないので太陽も鏡のように水面に映っています。
そして水の透明度も高い!
このあたりは陸から離れた場所でも水深数メートル程度の遠浅の海なのですが、船を走らせていても底の岩がはっきり見えるくらいです!
潜るのが楽しみです♪
いよいよポイントにやってきました!
外海なので少し波が出ていますがこのくらいだと全然問題ありません!
2チームに分かれて私たちは後発。先発のグループが戻ってくるまで船で待機です。
待機中にアザラシが水面から顔を出していたのですが、遠すぎて写真は撮れず(;_;)
今後もアザラシや他の生き物が見られるかもしれませんので、写真撮影狙っていきます!
さて、先発グループが帰ってきていよいよ私達の番!いってきまーす!
海の中はこんな感じ!大体10~15mくらい先まで見えていて、かなりいい透明度です(*^^*)
水温も3~4℃と思っていたほど冷たくない!
水中を活発に泳ぎ回るような魚はいませんでしたが、底の方ではウミウシや
昨日見た種類とは別のイソギンチャク、サンゴ、魚の稚魚やエビ、カニを見つけられました!
中にはかわいいダンゴウオの赤ちゃんを見つけた人もいたのですが私は見つけられず...
明日また探してみたいと思います。
そして北極と言えばこんな生き物も。
「流氷の天使」と呼ばれるクリオネです!
数は少ないものの流氷がない今の季節でも見られます。
ただこのあたりのクリオネは体長3㎝程ととても大きい!海遊館へ展示した時に、
他のクリオネたちとの大きさの違いを皆さんにも感じていただけたらなと思います(^^)
少しポイントを変えて今日は2本潜り、夕方ごろ町へ戻りました。
恒例の晩御飯レポートといきたいのですが、久しぶりの1日潜水でヘトヘトになり
料理する気力もないのでスーパーで冷凍ピザを購入(笑)
疲れた日は手抜き飯でもいいじゃない、人間だも(以下略)。
思っていたより暖かかったとはいえ北極の海。
ゆっくり泳いでいても水の冷たさで知らず知らずのうちに体力を奪われていきます。
少しずつ体を慣らしながら体調を崩さないように、生き物採集を頑張っていきたいと思います。
明日はボートに乗って、別のポイントへ潜りに行く予定です!
今日はこれまで以上にぐっすり眠れそうな気がする(笑)
寝坊しないようにも気をつけます(^皿^)
では、おやすみなさいZzz...
こんにちは!北極圏の旅5回目、いよいよ生き物採集が始まります!
今日はイエローナイフから最終目的地のケンブリッジベイへ向かいます。
イエローナイフには森があるのですが、飛行機から見ていると
北の方へ進むにつれてちょっとずつ緑が少なくなっていくのが分かります。
ケンブリッジベイに着くころには小さな植物はあるものの、大きな木は生えていませんでした。
あと湖がすごく多かったです!
到着後は先に向かって調査を始めていたバンクーバー水族館の方にご挨拶。
そして早速海へ潜りに行きました。
ここで前回お話しできなかった潜水装備のお話し。
オレンジ色のスーツは「ドライスーツ」というものです。
洋服の上から着ることができる潜水服で、冷たい海で潜るときの必需品です。
その他はボンベを背負って足ヒレをつけて、と通常の装備と変わりませんが、
大きく変わるのが重りの重さ。
ドライスーツは中に水が入ってこない代わりに空気が溜まります。
肩のバルブから空気を抜くこともできるのですが、凍えてしまわないようにモコモコの温かい服を着ているため
空気が抜けにくくて大きな浮力がかかります。
そのため私で大体15kg程の重りをつけて潜ります。
加えてボンベを背負ってますので装備の合計重量はかなりのもの。
陸にいるとしんどいので準備ができ次第すぐに潜りに行きました(笑)
こちらが北極圏の海の中!
水温が3℃と冷たかったのですが、思った以上にたくさんの生き物が暮らしていてびっくりしました!
中でもクラゲの仲間が海の中をたくさん漂っていたのですが、透明なので全体を撮っても全く見えず´Д`;
(2枚目の右下あたりにうっすら写ってます...!)
でもイソギンチャクやウニ、色々な種類の魚がいました!
捕まえた生き物は帰りの日までバンクーバー水族館の施設で飼育します。
今回は海岸近くの浅い場所に潜りましたが、別のスポット行ったり深いところまで潜ってみたり、色々な場所で生き物を探す予定をしています。
どんな生き物たちに出会うことができるのか、これから楽しみにしていてください!
最後に恒例の晩御飯(笑)
バンクーバー水族館の方と肉祭りやでぇ!!
たくさん食べて明日からの仕事に備えます(-ω-)/
それでは、おやすみなさーいZzz...
こんにちは!北極圏の旅4日目はいよいよ目的地であるケンブリッジベイに向けて出発します!
バンクーバーからケンブリッジベイまではいくつか飛行機を乗り継いで行くのですが、
乗り継ぎ時間の都合で1日でケンブリッジベイまで行くことができないため、
今日は少し手前の「イエローナイフ」を目指します。
イエローナイフまではエドモントン経由の便で。
バンクーバーを出発して十数分、雲がなくなり目に飛び込んできたのは!
真っ白な雪山!
太陽が出ていると暑いと感じるくらいだったバンクーバーからほんの少し飛んだだけで
こんなに雪が残る寒い環境が広がっているとは...それにしても綺麗です+(n*'∀')η
エドモントンを経由しイエローナイフへ到着!
手荷物受取所にはホッキョクグマとアザラシが。カッコイイ。
そしてホテルのチェックインを済ませたのですが、移動中のため特に仕事もなし(汗)
なので、散歩に出かけました!
イエローナイフの名物といえばグレートスレーブ湖。
最近パノラマ写真にハマっている私、岩山の上にある展望台から撮影してみました!
これだけでも大きく見えますが写真に収まっているのはほんの一部分。
グレートスレーブ湖は世界で10番目、四国の約1.5倍ととても大きいんです!
これだけ大きな湖も、真冬になるとバスやトレーラーが移動できるくらい水面がカチカチに凍ってしまうそうです。
カナダ恐るべし...
そして晩御飯は2日連続でステーキ!しかも今日はバイソンのお肉です!
初めて食べましたが脂身もあるんですけど身がぎっしり引きしまっててこれまたうまい!!
ソーセージも地ビ...例の飲み物との相性バッチリでした(*^^*)v
夕食も終わりあとはホテルで休むだけ...ではなく、もう1つやりたいことがあります。
それはイエローナイフのもう1つの名物、オーロラを見ることです!
ですがバンクーバーよりもさらに北に位置するこの町では日が沈むのが23時以降ととっても遅い(> <)
まだ夕暮れくらいの明るさなので、オーロラが見れたかどうかは次のブログでご報告します(笑)
それではまた明日!(・ω・)ノシ
8月1日は、コツメカワウソの "ツバキ" の誕生日でした。
今年で11歳になるツバキには氷のケーキをプレゼントしました!
初めて作るので、氷細工のプロ?のラッコ担当に教えてもらい完成したのがこれ!
※左のサイコロのようなものは、数字の11を現しています。
早速渡しにいくことに
『ツバキ~おめでとう!』
とツバキを押しのけ我先にとやってきたのは、娘のグミです(笑)
さすがグミ...
ツバキと一緒にいてこんなことができるのはグミぐらいだと思います。
こちらが渡したときの映像です。
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喜んでもらえるか不安でしたが、ツバキもグミも楽しんでいるようでよかったです。
ツバキこれからも元気でね♪
こんにちは!北極圏の旅3日目、今日もバンクーバーからお送りします!
無事に潜水訓練を合格し、早速ケンブリッジベイに向かいたいところなのですが・・・、ダイビングをした次の日は飛行機に乗ってはいけないと規定で決まっています。なので、今日は明日の出発に向けて荷物の準備です。
今回使用するダイビング器材は、あらかじめ日本から送っていましたので、バンクーバーに来た時はリュックとスーツケースだけで身軽でしたが・・・、ここから先はダイビング器材も持ち歩かなくてはいけません。
器材は2人分で大きなクーラーボックス4つ...´Д`;
重さは合計で約80kg...´Д`;
考えただけでゲンナリです。。
さらに現地では冷たい海に潜ります。そこで私たちは体力UPのため、決意しました!
「これは栄養満点のご飯を食べに行かなければいけない!」
まず、お昼はラーメン!
カナダは世界中の国から人がやってきて暮らしている多民族国家。ですので街には、色々な国の料理屋さんが揃っていて、それぞれ本場の味を楽しむことができます。今回のラーメン屋さんも実は日本のチェーン店(笑)、ラーメンは今や代表的な日本食のようですね!
味付けが変わっていたりするのかな?と思っていましたが、食べてみると日本の味そのまま!
昨日のお寿司屋さんも日本の方が経営されていたのですが、2日続けて懐かしい日本の味を楽しみました。まだ3日目ですが(笑)
そして、晩御飯はステーキ!やっぱり体力づくりと言えば肉ですね!
柔らかく食べやすいリブ肉をミディアムレアでいただきました。
おいしいものを食べて大満足&体力強化で、心身ともに準備万端。
ですが、水族館のブログだというのに未だに生き物が出てきていないことに気づき・・・、ただいま焦り中(汗)
これからたくさん出てくる予定ですので乞うご期待です!しばしお待ちを!
明日の飛行機はとっても早いので、今日は早めに寝ることにします。
おやすみなさーいZzz...
こんにちは(ペコリ)。
企画展示「ぎゅぎゅっとキュート」のオオウミウマです。
当館の水槽は大きいものが多いので、小さなタツノオトシゴの仲間は展示が難しく、企画展示などでないとなかなか見る機会がありません。
というわけで、じっくり見てみましょう。
まずは特徴的な口。
先に突き出ていてスポイトみたいですねー。
同じような口といえば??
「日本海溝」水槽にいたサギフエもこのような口でしたよ。
それからオオウミウマの体には鱗はありません。
しかし、鱗が変化した甲羅のような板で覆われており、とてもごつごつして、硬くなっています。
これまた特徴的なヒレ。
背ビレはすぐにわかりますね。
あと、尻ビレ(写真ではわかりにくいです)は確認できました。
体の下方にあるくるりんとなったこれは尾ビレではなく、尾部だそうです。
胸ビレは眼の横をたどっていくと小さいのがありますよ。
後ろから見るとわかりやすいんですが、やはり写真だとわかりにくいなあ...。
ってなわけで、一般的な魚とは異なり、尾ビレと腹ビレがありません。
そのためか、泳ぎ方は他の魚とは異なります。
ヒレをちらちら動かして泳ぐようすは企画展でご覧くださいね。
さて、くるりんとした尾部は擬サンゴや海藻などに巻きつけるのに最適です。
ほら、この通り!なんか黒いものにまきついています。
「この黒いものは何?」と担当に聞くと「サーモスタット(水温調整装置)のセンサーです」とのこと。
巻きごこちがよろしいようで。
でも、できればこちら(擬サンゴ)に巻きついてもらえませんか?
と思ったのですが、あまりにこの擬サンゴはかれらには太すぎるのか、たいへん人気薄だったので、今では擬海藻を入れています。
このようにじっくり見るとおもしろいので、皆様もぜひ!
7月15日から企画展「デスモスチルスのいた地球 ~謎だらけの古代生物たち~」が始まりました。
古代の海の生き物に迫る企画展示です!
企画展示を担当させてもらったのが初めてで、ひとつの展示を生み出すことの大変さを経験できました。
今回の展示はたくさんの古代生物の専門家の方々にご協力をいただいて生み出されました。
18日、オープニング記念として企画展示で専門家の解説が聞けるプレミアムツアーと講演会を実施しました。
▼化石のアシカ・アザラシ・イルカの研究をされている田中先生。
▼デスモスチルスの骨の断面を使った研究をされた、林先生。
▼カイギュウ(ジュゴンやマナティー)の研究をされている、古沢先生。
ツアーのはじめは静かで、盛り上がるのか不安なほどでしたが、だんだんと熱が上がってきて、終盤にはとてもにぎやかに先生に質問されていました。
講演会でも、先生方の研究での面白エピソードや生物のおもしろさに迫る内容で聞き入ってしまいました。
質問コーナーも白熱していましたよ!
正直なところ、古代生物でどれだけの方が参加してくださるのか不安でした。
しかし、先生方の人柄と謎に満ちたデスモスチルスのおかげで、想定以上の参加があり、イベントは盛り上がりました。
企画展示が始まったから、準備は終わり!ではなく、企画展示も進化を続け、終わる頃にはすごいものに進化させていきたいと思っています。
デスモスチルスのいた地球、いろいろと仕掛けていきますよ!
先生方、ありがとうございました!
今年も、コアジサシが渡ってくる季節がやってきました。
彼らは4月~6月頃に本州以南の海岸や河川などにやってきます。
そこで、コアジサシを見に大阪湾の海岸にでかけました。
いました、いました!
ちょうど私が見つけた時には、小魚の群れをめがけて狩をしているところでした。
その華麗な狩の技をカメラに収めることができましたのでご紹介します。
まず、小魚の群れの数十メートル上空を旋回し、数秒間空中でホバリングして狙いを定めます。
▼上空でホバリングして狙いをさだめる
▼次に頭を下にして急降下
▼水中にダイブ!
▼水から出てきた時には口に小魚をくわえていました
おみごと!
このコアジサシですが、環境省のレッドリストでは絶滅の危険が増大している種(絶滅危惧Ⅱ類)、大阪府のレッドリストでも、大阪府内において絶滅の危機に瀕している種(絶滅危惧Ⅰ類)とされています。
コアジサシは日本で繁殖を行うことが知られ、大阪湾とその周辺でもわずかな繁殖地があります。
しかし、繁殖地は海岸の埋立地や造成地、河川敷などの草が生えない砂礫地で、人間活動の影響を受けやすく、すぐに土地が改変されるような不安定な場所です。
近年、コアジサシの繁殖に適した場所が減少しているようです。
真夏を迎える前に彼らは越冬地であるオーストラリアなどの南方へと旅立ちます。
コアジサシを絶滅から救うためには、渡りのルートにある国々が協力して保全を進める必要があります。
先月生まれた、「南極大陸」水槽のジェンツーペンギンのヒナをご紹介したいと思います。
こちらが現在の様子です。
ずいぶん大きくなり、ふわふわ。もふもふです。
こちらが、親ペンギンと暮らしている巣です。
3羽のジェンツーペンギンが順調に育っています。
ぬ!!!!!
よく見ると、真ん中の巣にヒナがいません!!!!!
どこに行ってしまったのか。。。。
巣から離れた場所にいました。
大きくなると、巣から出て水槽内を冒険し始めるのです。
まだ泳げないので、お願いだから、水の中には落ちないでね・・・。
6月はじめに生まれた、イワトビペンギンの現在の様子をご紹介したいと思います。
こちらです。
大きくなって、ふわふわ。もふもふなのです。
そして、大きくなり好奇心が旺盛です。
巣から飛び出し、水槽内を冒険しています。
そこで、一つの石(巣材)を見つけた時のこと。
「なんか、みーっけ!!!!!」
筋トレ中かな?
撮影していると親ペンギンに怒られました。
勝手に撮影して、ごめんなさい。
「フォークランド諸島」水槽をご覧になられる際は、ぜひヒナの動きにもご注目くださいね!!!
面白い動きがみられるかもしれません。
朝一番の「パナマ湾」水槽、アカハナグマの陸場部(土のあるところ)です。
湿度が高いため、アクリルガラスが曇ることがあり、見えにくくて申し訳ありません。
▲このようになんやら怪しい穴とひびが。
以前、海遊館日記「人さわがせなイチゴ」で、穴に顔を突っ込むイチゴについてお知らせしました。
なので、この穴はきっとイチゴの仕業だろう!と思っていたら、やってきましたよ、イチゴさん。
今回は穴掘りの動画を撮ることができましたので、ご覧ください。
実はこの場所は深さが20cmちょっとしかありません。
また、入れてあるのは腐葉土でとても軽く、穴が掘りやすいわけですが、もっともっと深く土が入っていたら、どうなるんだろう??いったいどこまで掘り続けるのだろうか?
いつの日か、むちゃくちゃ深――い土の場所をつくって、イチゴに心行くまで掘らせてみたいと思うのでした。
しかし、この穴掘り、イチゴしかやらないのはなぜなのでしょうか??
イチゴさん、あなたは穴掘り職人なのね。
ニフレルにはアナホリフクロウがおりますが、かれらも真っ青なイチゴでした。
6月28日に20歳を迎えたラッコのパタ。
今年はお誕生日会&写真展を行なうなど盛りだくさんでした。
そしてなんとパタの写真集まで出来てしまいました~すごいー!
早速私も購入し、パタに見せにいきました!
反応は...
なかなかの食いつきようです!
パタのお墨付き?!の写真集を皆様も是非~
普段から見慣れた「アリューシャン列島」水槽。
閉館後、何気なく見ていると・・・
こんな所に生物発見!!?
でも動かないですけどね。
皆さんは、何にみえますか?
答えは、企画展「デスモスチルスのいた地球」で解説していたりします・・・。
海遊館は屋内施設ということで、雨の日にはお客様がとても多いです。
ですが、一部外と同じで雨が降る水槽があります。それが、アシカとアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽です。
大雨だー(泣)濡れるー(泣)早く天気、よくならないかな・・・
でも、最近暑かったためか、アシカやアザラシは雨が降ってちょっぴり元気が良さそうです!
夜の見回りで、アシカの赤ちゃんの様子を見に行きました。
うわ!!誰かに抱きついてる~かわいい~
誰なん?
おかんのナミではなく、ボスのルークでした。
ルークもまんざらでもないご様子。
こうやってぴったりくっついて寝るのもアシカならでは!
アザラシはくっついて寝ないんですよ!
今年の4月、花が咲いたことをお知らせした「日本の森」のモモ。
例年、花は咲くけど、結実はありませんでした。
・海遊館日記2015年「花いろいろ」
・海遊館日記2014年「今年は豊作?」
それなのに!!!「日本の森」の担当者が「今年はモモがなっている」と言うのです・・・。
「またまた~、なっているとしても梅干みたいなしょぼしょぼの実やろ?」と私。
「いやいや、むっちゃ立派な実よ。」
ほんまかいなと疑いつつ、見に行くと。
おお!!
ありゃりゃ!!!すごいよ!
「桃栗3年柿8年」といいますが、このモモは26年かかったんです。
「老木は危ない、切ってしまえ!」と言われつつも、「春は花が咲いてきれいだから許してください」と言いつづけてきたかいもあるというもの(涙)。
しかし、この場所はお客様通路の真上、実が落ちてきたらたいへんです。
そこで、朝一番に背の高い係員に、高枝切りバサミで実をとってもらいました。
ほとんどが直径5cm程度で割れているものも多かったけれど、なんと45個回収しました。
この実などはきれいだったので、リスザルたちにおすそわけ。喜んで食べてましたよ。
でも、こんなに実をならして、来年は枯れてしまうのではないかとかえって心配になる私でした。
実はならさなくてもいいから、元気で春に花を咲かせてね。
「南極大陸」水槽では、ジェンツーペンギンたちが子育て真っ最中。
皆さんが注目するのは、雛ですよね。
もう巣から、はみ出るぐらい大きく成長しています。
しかし、ここで注目してほしいのは親鳥。
なんて凛々しいお顔。
雛をここまで育てた自信にみちあふれていると思いませんか!?
6月上旬に生まれたイワトビペンギンの雛たち
親鳥から毎日たくさんの餌をもらい、ぐんぐん成長中です!
生まれて、約1ヶ月半。
体重は2㎏を超え、親鳥よりも大きくなっており、大きさだけで見ると、もはや赤ちゃんと呼べる大きさではありません。
現在、少しづつ、綿羽の下から親鳥と同じ羽が生え始め、8月上旬~中旬には完全に生え換ります。
そうなると、泳げるようになり巣立ちです。
ぼちぼち、飼育員の手から餌を食べる練習も始めないといけませんね。
フワフワ羽が生えた雛を見れる時期はあとわずか!
巣立ちまでのカウントダウン始まってますよー
7月22日の早朝、高知県の以布利センターから"海くん"がやってきました。搬入の様子をtwitterでリアルタイムお知らせしていましたが、「海遊館日記」では、お出迎え部隊の様子を紹介します。
ジンベエザメの輸送には、多数のメンバーが必要で、事前にら高知県土佐清水市以布利に出発してしまいます。なので、残りの係員は普段どおりの飼育作業を行いつつ、ジンベエザメの受入れ準備を行うのです・・・。
搬入の当日は朝5時ごろに全員集合!打ち合わせの後、前日から「太平洋」水槽の海水を入れておいた容器を地上に降ろします。
▲普段は閉まっている、ホイストクレーンを外に出す扉を開けて・・・。
重量物を扱うので、係員はヘルメットを着用し、ホイストクレーンの通り道をつくるため、いつもは通路にしている跳ね橋をあげます。
▼また、水槽上ではジンベエザメを水槽に収容した時に、一緒に入水するダイバーの空気ボンベを準備中。
▼海遊館の7階から下を見るとこんな景色。人がとても小さく見えますね。停まっている船は、海遊館の海水運搬船です。
▼ホイストクレーンで容器を地上に降ろしているところ。
▼いよいよジンベエザメを載せた大型トレーラーが到着です。報道陣もたくさん来てくれました。
▼しかし、大きなトレーラーです。
トレーラーが到着する前に、輸送メンバーが別の車で帰ってきました。おかえりー!
お出迎え部隊と合流し、素早くウェットスーツに着替えます。
到着後はまず、輸送用水槽の海水を交換。同時に獣医が採血やエコーなどの検査を行います。
ジンベエザメの大きな尾びれでたたかれないようヘルメット装着しています。
▼海くんと一緒にやってきたコバンザメ。(写りが悪くてすみません・・・)
この後、ジンベエザメとは別に収容し、予備水槽に移動しました。
▼換水が終わったら、緑色のビニール製担架に移動。
▼そして、一枚目の写真の容器に収容します。
▼地上から7階に吊り上げて。
▼「太平洋」水槽の上までやってきました。
▲ダイバーたちは、入水の準備をしています。"海くん"が水槽になれるまで、アクリルパネルに衝突しないように守ります。
準備が整うと、水槽の中層付近で観察している係員に連絡します。
「もうすぐ海くん、出ますー!」 そうしたら、中層担当の係員はビデオを持って構えます。
水槽上で見ている係員は、"遊ちゃん"がどこにいるのかをチェックし、大声でみんなに知らせます。
▼"遊ちゃん"は容器から落ちる水音に反応し「餌かな?」と思って近づいて来るので、"遊ちゃん"が通り過ぎてから作業を慎重に進めます。
▼水槽の上まで来た容器をいよいよ「太平洋」水槽に沈めます。ずぶずぶずぶ。
中にいる"海くん"は「早くしてよ!」ってところでしょうが、係員は「今、蓋開けるからもう少し待ってな」厳重に封鎖しておるので、すぐには開きません。
▼容器を開ける係員は、ダイバーたちが水槽内の所定のポジションについたことを確認して、合図を出します。
じゃあ、蓋を開けますよ!どーん。
"海くん"は、「ここはどこ?」と驚いたようすでしたが、すぐに底層から中層を泳ぎはじめ、落ち着いた様子になりました。
この後、輸送容器や搬入に使用した機材を片付け、ジンベエザメの行動を24時間観察します。
片付けはお疲れのところ申し訳ないけど輸送チームにお願いして、お出迎え部隊は24時間観察と他の生き物たちの毎日の飼育作業に戻りました。
いかがですか?今回はお迎えの様子を紹介しました。
2尾の違いなどは、また後日お知らせしますね。
朝の「日本の森」です。
上からミストを15分かけています。
オープンから26年が経過し、ミストの先の部分の劣化が進んできたことから、夏前に新しくしました。
また、これまでミストが届かなかった部分にも届くよう、配管を追加。
植物たちも朝露に濡れ、喜んでいるように感じます。
お客様にもこの幸せを届けたいのですが、結構な水量が出てきているので、どうも無理そうです、ごめんなさい。
そして、「エクアドル熱帯雨林」にも小型のミストをつけました。
以前はここにもミストがあったのですが、動物たちの予備槽を増設したため、使用できなくなっていました。
でも、夏場の気温上昇が年々高まり、35℃を越えるといくら熱帯雨林にくらす生き物とはいえ、動物にも負担がかかります。
なので、以前より小ぶりのものを設置しました。
これはインコたちのいる部屋で、ミストがでるとかなり涼しく感じます。
予備室のリスザルたちは、最初「なんだ、なんだ!」となっていましたが、今では水の掛からない場所で涼んでいます。
少しでも涼しくなりますように!
夕方、「太平洋」水槽を見ていると、イヌザメが整列していました。
角度を変えて。
何事かいな?と思いましたが、以前のブログを見るとこんなのがありました。
海遊館日記「サメも恋の季節」
これはネムリブカのお話でした。
しかし、当館ではイヌザメは周年産卵しているので恋とはあまり関係ないと思われます。
たまたまだったのかなあ?
同じ頃、ネムリブカは...。
なんかシンクロしてました。
夜の「太平洋」水槽の底はなかなかおもしろいです。
「パナマ湾」水槽でも展示をしておりますが、企画展「ぎゅぎゅっとキュート」のハリセンボン。
私たちはハリセンボンのことを「ボンちゃん」と呼んでいます。
企画展のボンちゃんは少し小さめのコたちです。
口角が若干上がっているためか、いつも笑っているようなお顔で癒されます。
この企画展では水槽の見せ方に少しこだわってみました。
これまではいわゆる「汽車窓式」という見せ方で、水槽の側面は4つあるのですが、観覧者は1面のみから水槽を見ています。
が、今回は3面から見ることができるようにしたのです。
その効果はいかに?
とはいえ、やはり皆様、一番広い面からのぞくことが圧倒的に多いです。
ここからボンちゃんたちをのぞくと...。
全員大集合!
「餌ですか?餌ですか?餌ですね??」
ざんねーん、違います。
では、側面からのぞくとどうなる?
「なーんだ、違うのか(がっかり)」と立ち去ってしまいました。
わかりやすい行動をありがとう。
それはさておき、ボンちゃんたちはきっと皆様が(一番広い面から)のぞいても近寄ってくると思いますので、のぞいてみてくださいね。
少し前の話ではありますが、カリフォルニアアシカの "しずく" が6月30日に1歳の誕生日を迎えました。
誕生日の当日には、氷でケーキをつくりました。
しずくは「これなーに?」と言った様子でケーキを見つめていました。
性格も穏やかで優しいしずく。
これからもたくさんエサを食べて大きくなってね!
お誕生日おめでとう☆
今月、コツメカワウソのクリとコウメの誕生日でした。
▲クリ
▲コウメ
2匹とも今年で13歳になります。
13年前の7月4日にクリが生まれ、7月6日にコウメが海遊館にやってきました。
(コウメは保護個体なので正確な生まれた日付はわかりません)
今年のプレゼントはこれです!
ジャン!
そう、お寿司!祝い事といえばお寿司なので、がんばって作りました。
ペレット(猫用キャットフード)をシャリにみたて、ネタはニジマスです!
その他に、普段は食べることのないアユとホンモロコも添えてみました。
さあ、喜んでくれるでしょうか?こちらが渡したときの様子です。
クリは気に食わなかったようであまり食べてくれませんでした。
でもコウメは残さず全て食べてくれました!
クリとコウメにとっていいプレゼントになったかわかりませんが、お祝いできてよかったです。
これからも元気でいてね!
あ、それからそれから、今日、7月20日は海遊館の誕生日!
1990年7月20日にオープンしたので、26歳。
みなさん、これからもよろしくお願いします!
早いもので、海遊館も明日7月20日で開業26年周年を迎えます。
今日は工事のお話。
海遊館一大きなクレーンは、ジンベエザメなどの大きな生き物を「太平洋」水槽に入れるためのクレーンで、最大30t もの重量物を吊り上げることができます。
このクレーンは上部の電線から電気をもらって動いています。
この電線が古くなり、錆びてきたので開館以来初めて取替することになりました。
しかし、電線は「太平洋」水槽の上や屋外8Fの高所にあります。
これをどうやって取替するか...
足場を組立てて取替するには費用がかかりすぎました。
そこで、専用の作業車を製作して取替して頂くことにしました。
専用作業車がこれです。
これを既設のクレーンのレールにはめて...
出発進行!
まずは屋外部分から電線の取り外し、そして新しい電線の取付
海遊館上部の黄色の鉄骨部分にあります。
下を見ると、ちびりそうです。
続いて「太平洋」水槽上部
ものが落ちないように養生シートを張り作業をして頂きました。
3日間で工事終了!
取替してきれいになった電線。
古い電線さん、長い間ご苦労様でした。
新しい電線さん、これからよろしくお願いします。
コツメカワウソの健康診断が終了しました。
で、4きょうだいのイガくんですが。
口の中を見ると...。
あら、汚い。
じゃなくて...上顎の右犬歯が折れてるー!
これは抜歯しなくてはなりません。
このところ、お年頃の4頭なので、今、離なればなれになると、二度と一緒にいることはできなくなるかもしれません。
したがって、今しばらくバックヤード暮らしが続きます。
4きょうだいの登場は、抜歯終了までお待ちくださいね。
「ホヤ」と言うと食用にされる「マボヤ」が有名ですが、海遊館前の岸壁でもホヤがいます。
これまでに見つかっているホヤは、カタユウレイボヤ・シロボヤ・エボヤ・マンハッタンボヤ・スジキレボヤ・ナツメボヤの仲間、イタボヤの仲間など7種類以上になります。
ホヤは岩やロープなどに付着して生活しています。
▼ユウレイボヤの仲間(入水孔を開いて海水を取り込んでいるところ)
餌は水中に浮遊しているプランクトンなどで、入水孔から海水を吸い込みエラ(鰓嚢さいのう)でこしとり、残った海水は出水孔から吐き出します。
▼カタユウレイボヤが吸い込んだ水の流れ
ホヤをあまり知らない方でも、私たちヒトのご先祖様かもしれないと言うと興味をもっていただけるのではないでしょうか?
→開催中の企画展「デスモスチルスのいた地球」にて、マボヤを紹介しています。
ホヤの仲間は、卵からフ化するとオタマジャクシ型の幼生として水中を泳ぎ出しますが、尾の部分には、私たちヒトの背骨のもとになる「脊索(せきさく)」が存在するのです。最近の遺伝子解析からも、ホヤが私たちヒトを含む背骨をもつ動物(脊椎動物)に最も近いことが示されています。
ただし、幼生にあった脊索は岩などに付着して生活するようになると体に吸収されて無くなってしまいます。
ホヤは遺伝や発生学の研究材料として重宝されますが、汚損生物として産業に悪影響を与える場合もあります。
例えば、ホタテガイ養殖のロープに大量に付着して貝を落としてしまったり、ロープを引き上げるのに大変な労力がかかるケースなどがあります。
▼ロープに大量に付着したカタユウレイボヤ
以布利センターの生簀で飼育していたマンボウ。
水温が上昇してきたため、大阪に避暑へやってまいりました。
ということで、現在は海遊館「6階特設水槽」にて4尾のマンボウを展示中です。
数が増えたので、マンボウの餌である特製団子を作る係員も大忙し。
※特製団子については、こちらをご覧ください。
コレ食べて、元気に過ごすんやでー!
今年は猛暑らしいですが、みなさまも暑い夏をのりきれますように!!
なななななんと!
7月9日は、カマイルカ「アクア」のお誕生日でした!!!!
(バックヤードは写しづらい・・・)
今年で6歳です!!!!どうりで私も大人になったわけだ!
うまれたときからアクアと共に成長してきたと思うと感慨深いです。
だんだんとおとなの階段をのぼっているアクア。
アクアのこどもが見られる日はいつになるんだろう~なんて考えてしまいます。
そうなるように、しっかりとアクアをはじめイルカたちと関わっていかなくては!と、きゅっと気持ちを引き締めました。
「太平洋」水槽の底に、おもしろい形のエイがおります。
ツバクロエイです。
ツバクロエイは温帯から熱帯の砂泥底に暮らすエイで、大きくなると1.8mぐらいになります。
体はひし形で、短い尾がついています。
皆様、ぱっと見てエイとわかるでしょうか??
このエイは遊泳することは少ないのですが、たまたま泳いでいるのを見かけました。
トビエイのように胸ビレをパタパタ同時に動かすのではなく、アカエイなどのように右、左、右、左と交互に動かして泳いでいました。
「ステルス戦闘機」に似た形なので、素早く泳ぐイメージがあったのですが、この薄い体ではどう考えても遊泳力はなさそうですね。
ステルスというよりは、海の中をふわふわしているので、未確認飛行物体ならぬ、未確認「遊泳」物体、つまりはUnidentified Swimming Object=「USO」??(勝手な造語です)。
UFOはユーフォーですが、ユーソー、それともウッソー?
実はこのツバクロエイ、まだおもしろい話がありますが、それはまた後日。
先日、「タスマン海」水槽で素敵な写真が撮れました!
それがこちら!!
こちらはカマイルカのクルーです。
頭の上を見てみると、白い帽子をかぶっています。
実はこの帽子、空気でできているんです!
イルカの頭の上にある鼻の穴から、ボコッと空気が出た瞬間をとらえた写真なんです!
クルーが帽子をかぶっているように見えませんか?
しかし、この帽子は空気でできているので、一瞬しか見ることができません。
その一瞬を狙って、みなさまも帽子をかぶっている素敵なイルカの写真を撮ってみませんか?
ラッコのパタが6月28日で20歳になりました!
パタは海遊館で生まれ、海遊館すくすく成長しました。
今年の3月末に体調を崩し20歳は迎えられないのでは...と担当一同ハラハラした時もありましたが、奇跡のV字回復をみせ元気になってくれました。
▼パタです。
そして6月26日には公募でお集まりいただいたお客様と共に、お誕生日会を開催することも出来ました。
生まれたときの担当者、現在の担当者、そしてパタの20年間を知る飼育員の3名による、パタや昔のラッコたちのお話で更にパタの魅力が伝わったのではと思っています。
参加していただいた皆様ありがとうございました!
そして20歳の誕生日に合わせ現在、パタの写真展も開催中です!
多くの飼育員、お客様に見守られ20年を迎えたパタ。
これからも元気で長生きしてね!!
(手作りのバースデー氷、受け取って~)...パート2へつづく。
6月28日にラッコのパタが20歳の誕生日を迎えました。
全国のパタファンの皆様から応援メッセージや写真集、パタのイラストつきの小物やバケツなどのプレゼントが届きました。
本当にありがとうございます。
パート1でも紹介していますが、毎年、ラッコ担当が氷のケーキを作り、パタにプレゼントしています。今年はこんなケーキです!
ハタチになったということで、小さい氷で20の文字を作っています。
そして、気になるバースデー氷の行方ですが...
きまぐれ屋さんのパタですが、受取ってくれました☆しかもしっかり完食してくれました!!
パタ、エサをたくさん食べてこれからも元気で過ごしてね♪
先月6月27日は「モンタレー湾」水槽のカリフォルニアアシカのボス ルークの27才の誕生日でした!
去年に引き続き、懲りずに氷を渡してみました。
結果は前あしで軽くあしらわれて終わりました...
まぁ想定内です。
素敵な写真が撮れたので良しとします!
ルークおめでとう~☆
6月19日、25日、26日に、春ラボ海遊館「オリジナルぬいぐるみを作ろう!」を開催しました。
ジンベエザメぬいぐるみは、布を切り、切った布をボンドで貼り、綿詰めをして仕上げます。針や糸は使いません。
お絵かきぬいぐるみは、真っ白なぬいぐるみに好きな色を塗って完成させます。
今回のワークショップではお子さまだけではなく、カップルの方もたくさん参加して下さり大盛況でした~!ありがとうございます!!
ラボでは太平洋水槽を泳ぐジンベエザメを見て生き物や海のことをスタッフとお話しながら作っていきます。
完成!!
出来上がったぬいぐるみを安全ピンで服に留めて
「シャキ――――――ン!」とポーズをとってくれました☆
海遊館普及交流チームでは夏休みに向けて、小さなお子さまから大人までどなたでも楽しめるワークショップをどんどん開催する予定です!
詳細が決まりましたら海遊館ホームページでお知らせ致しますので、ぜひぜひご参加ください。お待ちしています!
前回に引き続き、海遊館「おでかけスクール」(2日目)のお話です!
朝から雨が降っていて心配だったのですが、バスで移動中に止んでくれました!
これも日ごろの行いが良いからか...いや良かったらそもそも降らんか...´Д`
なんて思っているうちに目的地の南伊勢町に到着。
養殖鯛の餌やり と つぼ網漁を体験しました!
まずは餌やり体験。生簀の中にはなんと鯛が1万匹!
餌をまくとすごい勢いで集まってきます!
続いてつぼ網漁体験。筒状の網を引き上げると...
サメ!Σ(゚д゚)
サメを怖がってか残念ながら他の魚はあまり入ってなかったけど(;_;)、
別の網ではマダイやカワハギ、ヒラメなど色々な魚が獲れました!(^▽^)
お昼ごはんは、養殖鯛の塩釜焼き!
自分たちで一から作り、とってもおいしくできました!
ですが...食べるだけで終わらないのが「おでかけスクール」。
実は、塩釜焼きができあがるまでの間に飼育員から「鯛の鯛」をお話しをしました。
食べながら鯛の鯛を探してみましょう!
さて、鯛の鯛とは・・・??
じゃじゃーん!これが鯛の鯛!骨なんですが魚の形をしています(・ω・ノ)ノ!
「見つけた!」「分からん!飼育員さんどれですか(´・ω・`)?」
みんなでどこやどこやと言いながら、おいしい楽しいお昼ご飯になりました(^^)
お昼ごはんの後は鳥羽水族館へ。
昨日船の上からみたスナメリを今日は水の中から。
とても気持ちよさそうに泳いでいます。
最後は鳥羽水族館の飼育員さんと海遊館の飼育員からスナメリのお話です。
スナメリの人工保育と、大阪湾のスナメリ調査のお話、なかなか聞けないお話で飼育員の私も勉強になりました。
初めての海遊館「おでかけスクール」はこうして無事に終えることができました。
今回参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
※初日「スナメリウォッチング&海ホタル観察会」の様子はこちらから
前回お伝えした大阪湾のイルカ。
野生のイルカに関わっておられるいろんな方のおかげで、いろんなことがわかりました。
種類:ミナミハンドウイルカ
出身:熊本県天草下島周辺
生まれ:2011年
背びれの特徴を元に個体識別調査をされている、長崎大学・東邦大学・天草ミナミハンドウイルカ
研究グループの方に情報を提供いただきました。
2015年の春までは天草にいた、まだまだ若い個体です。
どのようなルートを通って来たのだろう?どうして1頭でいるのだろう?
疑問は絶えません。野生の生き物のことはわからないことだらけですからね。
このイルカがケガなく、安全に過ごして、どこかの群れに合流できることを願っています。
引き続き、見守っていきたいです。
6月4日~5日の2日間、「海遊館お出かけスクール」を開催しました。
お出かけ先は、伊勢志摩方面。内容も盛りだくさんのツアーです。
初日、一つ目のプログラムは「スナメリウォッチング!」
天候もさほど悪くなくウォッチングにはいい感じ。
今回、スナメリウォッチングを行った場所は、伊良湖と呼ばれる三河湾海域になります。
この海域のスナメリを良く知る、現地のスナメリクラブの方や鳥羽水族館の飼育員さんにも協力していただき、ウォッチング中の解説も行いました。
港から出航してわずか10分程度で、「スナメリ発見!」という声が!!
その後も、ポツポツとスナメリが現れ、乗船しているお客様からも「スナメリ見えたぁ!」という歓喜の声が!!!
同行していたスタッフも一安心。
大阪湾ではこんなに簡単?にはスナメリをみることはできません。
前評判どおりのスナメリ遭遇率には脱帽です。
結果、ほとんどのお客様はスナメリを見ることができ、無事スナメリウォッチングは終了しました。
そして二つ目は、ウミホタルの観察。
こちらでは、現地の志摩自然学校の方々に解説や指導をしてもらいながら行いました。
ウミホタルの観察は夜。
雲行きが怪しくなる中、海まで続く暗闇の小道を歩いていきます。
観察場所に着き、ウミホタル収集作戦開始。
仕掛けを投入して待つこと10分。
仕掛けを引き上げると、ビンの中には大量のウミホタルが!!
ウミホタルに刺激を与えると、青白く発光する液体を出します。
暗闇に浮かぶ青白い光は、とても神秘的で見とれてしまうほどの美しさでした。
ということで、初日のスケジュールは全て終了し
興奮さめやらぬまま床につきました。
2日目に続く・・・→2日目はコチラ
もうすぐ夏です。
夏になったら、またビゼンクラゲの展示を始める予定です。どうぞお楽しみに!
ビゼンクラゲって、お腹がすいている時にみると、大きな大福(餅)に見えるのは私だけでしょうか?
「こんな大きな大福があったら幸せよね~。」などと不遜なことを思っています。
ビゼンクラゲは食べてもおいしいクラゲですが。
そんなことを考えつつ、「ふあふあクラゲ館」に足を運ぶと、またまたおいしそうなクラゲがいるではありませんか!
サムクラゲです。
サムクラゲは傘の中心部に黄色い生殖腺があり、その姿が何かに見えませんか?
ちなみに英名は「フライドエッグジェリーフィッシュ」、つまりは「目玉焼きクラゲ」なのです。
おおっ!ほんまに目玉焼き、っていうか生卵っぽいです。
卵かけごはんが食べたくなるではないか!!
担当曰く、今年はとてもきれいに成長したそうで、「成功の秘訣は?」と聞くと、ミズクラゲを餌として与えたことじゃないかってことです。
クラゲを食するクラゲには、クラゲを与えるのが効果的というのもなかなか衝撃的な話ですね。
そんなわけで"見た目"がおいしそうなクラゲが現れたらまたお知らせしますね。
"♪ここは最果てぇ~以布利の~港ぉ~"と思わず口ずさんでしまいましたが、今回は高知県以布利センターの設備点検に行ってきました。
▼最果て?以布利の港
当地では、周りが海に囲まれているため金属部分のほとんどが錆びているといっても過言ではありません。
▼錆びたナイフならぬ錆びたポンプ
対策はサビ落しをして、ペンキを塗るのですが、モーターの端子箱(電気の線をつなぐ所)がサビで脱落しているのを見て唖然としました。
▼まとなモーター
▼かわいそうなモーター
これは交換するしかありません。
闘う前に敗北することがよくあります(>_<)。
「日本の森」のコツメカワウソ。
ん?あなたは誰??
「ツバキでーす」
ってことは、水から上がってきたあなたはツバキの娘・グミちゃん?
「そうよ!」
グミも上手に泳ぐことができるようになったんだね。
現在、"わんぱくフォー"は夏恒例の健康診断のため、ツバキ&グミを展示中です。
▲健康診断待ちの方々
久々の「日本の森」で泳いだり、アユをおっかけたり、葉っぱで遊んだりと楽しいグミなのですが、どういうわけか、グミちゃん、木の上ではまだ寝ることができません。
木の上に乗るのがこわい?
「わたしはここでいいの」
お母さんは木の上ですやすや寝てるよ。
木の上は気持ちいいんだけどなー。
そういえば、予備水槽でもこんなことがありましたね。
海遊館日記:私も一緒に寝たいのに~・・・
この後、ハンモックで寝ているのは確認したんですけどね。
グミったら地べたが好きなのかしら?と思う担当でした。
かーたん(昨年死亡)は、腸にできた腫瘍が原因でしたが、餌をあまり食べられなくなった時に疑ったのは歯の異常でした。
カピバラの前歯は、給餌の時にしっかり見えるのでわかりやすいのですが、奥歯は麻酔をかけて処置をした際に、かなり獣医ががんばって見てくれていたものの、奥のほうは見えにくいということでした。
そこで、かーたんの頭骨を標本にしました。
まず、上から見たところ。
次に横からみたところ。
口腔がかなり大きいのがわかります。
麻酔下では口ががばっと開くわけではないので、獣医の手も奥まで入りづらかったでしょう。
今度は正面から見てみましょう。
前歯(切歯)の上は若干欠けています。
現在、ぴーたんの前歯も同じように欠けていますが、カピバラの歯は人間とは異なり、また伸びてくるので、問題はないと思われます。
そして、口腔から見た臼歯は!
見事な臼歯がずらりと並んでいます。
臼歯の横から見ると。
このようになっていました。
臼歯はものすごく大きなきしめんを折りたたんだようなイメージでした。
この臼歯で草をすりつぶして食べる歯なのだなーと感銘を受けました。
ということで、カピバラは切歯が全部で4本、前臼歯4本、後臼歯12本で計20本の歯がありました。
今後、カピバラの歯の処置などを行う時はぜひ参考にしたいと思い、カピバラ担当者と獣医でじっくり観察しました。
教えてくれてありがとう、と改めてかーたんに感謝します。
先日、ワレカラの特別講座が終了しました。
講師にお招きした阪口先生は、大阪湾のワレカラについて詳しく調査・研究されている方で、興味深いお話を伺うことができました。
▼ワレカラの講義をする阪口先生
先生によると、大阪湾では約20種類のワレカラが見つかっていますが、湾奥に出現するのは、トゲワレカラ・クビナガワレカラ・ウミモワレカラの3種類にほぼ限定されるそうです。
▼トゲワレカラ
▼クビナガワレカ
▼ウミモワレカラ
海遊館前の岸壁調査でもまさにこの3種類のみが記録されています。
どうもこの3種は海水の塩分濃度が低い方がお好みのようで、特にウミモワレカラは河口域に出現する傾向が強いとの事でした。
講座では、特殊な粘土でワレカラのフィギア作りにも挑戦しました。
▼フィギア作りに熱中する参加者のみなさん
なるべく実物に近いワレカラを作るため、体の節の数や脚の付き方など細かな部分にも気を使いました。
おかげで参加したみなさんは完成まで1時間以上もかかって苦労しましたが、出来上がった時の達成感はひとしおでした。
なお、阪口先生もこのレプリカ作りに参加され、四苦八苦されながらも完成時にはにっこりと写真に納まっていただけました。
▼出来上がったワレカラフィギアを手にする阪口先生
こんにちは。
こちらは、以布利センターです。
センターでは現在、生簀でマンボウを飼育しています。
毎日、給餌の時に生簀に行くのですが、生簀の周りにはいろいろな魚がいます。
そこで本日は、この3種の魚を紹介したいと思います。
▼ロクセンスズメダイ
▼テンジクスズメダイ
▼オヤビッチャ
この魚たちは上から見るとどの種類かとてもわかりにくいのですが、横から見ると違いがわかってきます。
体側の黒い横縞の数も違いますが、見るポイントはずばり尾ビレです!!
ロクセンスズメダイは尾ビレに2本黒い線があり、先端が尖っています。
テンジクスズメダイは尾ビレに黒い線がなく、先端が尖っていません。
オヤビッチャは尾ビレに黒い線がなく、先端が尖っています。
種がわかると、観察が楽しくなりますよ。
他の魚でも調べてみてくださいね。
カリフォルニアアシカのレオ(2歳)としずく(もうすぐ1歳)、いつも一緒です。
例えば、お昼寝
▼例えば飼育員に近寄るとき
▼そして飼育員がレオとしずくを呼びすぎて、レオとしずくがそれに飽きるとき
▼最後には飼育員に寄ってくるとき
親分と子分かはわからないですが、親分と子分みたいな2頭でした♪
※レオとしずくの見分け方:レオの後ろにくっついてるのがしずくです
先日、ついにイワトビペンギンの雛が誕生しました!
2013年に展示水槽がオープンしてから3年・・・
新しい個体群の形成、温度・照明調整管理、栄養状態の向上などなど、少しづつ積み重ねた努力がようやく報われました。
しかも3羽も孵化するという快挙!
海遊館では1990年の開館以来、イワトビペンギンを飼育していますが、親鳥による子育てに成功した実績はありません。
過去のノウハウを生かして人工育雛に切り替え、我々飼育担当が育てることも検討しましたが、親鳥による子育てに兆戦する決断をしました。
その判断が吉と出て、雛の体重はぐんぐん伸び、生まれて1週間で体重は3~5倍にまで成長しました。
親鳥の凄さを痛感されられます。
現在、雛の成長も安定に向かい、少し安心して見ていられるようになりました。
イワトビペンギンの子育てを是非、間近でご観覧下さい。
※但し、繁殖期間中は清掃が不十分になるため、臭いに敏感な方は、水槽から少し離れてご見学することをお勧めします。
「クック海峡」水槽を見ていると、カワハギの仲間発見!
はて?こんなのいたっけ?と担当に聞くと、これは「ホースシューレザージャケットですよ」とのこと。
レザージャケットとは革ジャンのこと。
カワハギの仲間は、鱗が退化して皮と一体化しています。
カワハギを料理したことのある方は、少し切れ目を入れたら皮がすっととれるのがわかりますよね?
なるほど、これを革ジャンに例えたのかー!!おっしゃれー!ふむふむ。
で、ホースシューとはなんぞ?と訳すると馬蹄、馬のひづめにつけるU字型の金属のことです。
さっそく図鑑やネットで写真を見ると、体側にひづめのようなもようがありました。
むっちゃきれいやん!
でも、うちのは...。
ひづめはないし、色合いも地味。
「ウマヅラハギみたいやねえ」と担当に言うと...。
▼ウマヅラハギ
「大きくなると40~50cmになるのですが、この個体はまだ20cmほどの若魚。模様はこれから出るのです。」と言うのですが...。
「ほんまにホースシューレザージャケットなん??これが馬の蹄模様になるの??」としつこく聞いたところ、不安になったらしく「もう一度調べます...」と小さい声で返答が。
数日後、「すみません、ホースシューレザージャケットではありませんでした。」と平謝りの担当。
「で、なんちゅう名前ですのん?」
「シックススパインドレザージャケットでした。」
直訳すると、6つの棘がある革ジャン、じゃん。
6つの棘とは尾柄部(尾の付け根)にあり、オスのほうがメスより若干長いそうです。
また、この個体は若いオスで、若いメスは茶色系なのだとか。見たいなあ...。
大きくなるとホースシュージャケットに似た感じの色合いになるらしいので、大きくなるのが楽しみです。
海外から来る魚は査定が難しいですが、水族館として正しいことをお伝えできるようにしなくてはと改めて思いました。
コツメカワウソのロック。
昨夏より腰の辺りに小さなふくらみがありました。
それがだんだんと大きくなってきたため、組織をとって獣医に調べてもらったところ、肥満性細胞種とのこと。
肥満性細胞種とは、犬や猫にもよくみられる腫瘍のことで、再発を阻止するためには広範囲を切除しなくてはなりません。
もともと心臓疾患のあるロックですので、処置については充分に準備をして、6月上旬に摘出手術を実施しました。
※手術写真があるので注意!
麻酔をかけるための箱(導入箱)に入り、ちょっとすね気味なロックです。
麻酔後、メスを入れる前の準備に約40分。
腫瘍の周りは毛をそり、摘出場所はマジックで線をひきました。
そして、手術開始。
慎重に腫瘍を取り除きました。
腫瘍は直径3cm、高さは2cmくらいでしょうか。
切り取った場所は大きな穴が開いているので、皮を寄せながら縫合していきます。
なんと、表は19針、内側はその2倍以上もちまちまと縫合しています。
手術は4時間で無事終了!
ロック、よくがんばったね。
獣医も見守った担当たちもお疲れ様でした。
さて、麻酔が覚め、ドックケージに入り、カワウソ予備室に帰ったロックです。
「実家に帰らせてもらうわ!」って、ここが実家です。
術後数日のロック。
すっかり元気になりましたが、抗生剤などの薬を餌にまぜると「いや~~っ!!」と吐き出すので、注射しています。
注射のほうがいやだと思うけどなあ...。
患部もくっつきつつあります。
しばらくしたら抜糸がありますが、それまでは経過観察です。
腫瘍は研究機関に送って詳しく調べてもらっています。
悪性ではありませんように!
再発しませんように!!
本人はいたってのんきにしてますが...。
カワウソ担当一同、心から祈るばかりです。
みなさん、おはようございます。
私は普段、飼育展示部の普及交流チームでスクールやイベントの準備などをしています。
今は生き物の飼育から離れているのですが、時間があるときは出来るだけ館内を歩いて生き物たちが元気にしているか、変わったことはないか、新しい発見はないか・・・とアンテナを張るように心がけています。
先日の記事でもご紹介しましたが、「エクアドル熱帯雨林」水槽のロイヤルファロウェラの産卵の様子を今回は動画でご紹介します。
メスが卵を産み、隣でオスが見守って?いました。
オスはメスのそばで卵を守ったり、稚魚がふ化しても決して食べたりせずに子守をするみたいです。
ただこちらの水槽はたくさんの生き物がすんでいるため、他の生き物に食べられてしまうこともあります。
ところで、ロイヤルファロウェラには、オスとメスの見分け方ポイントがあります。
オスにはなんと「ヒゲ」が生えています!!人間みたいですよね~。
写真の上がメスです。
オスとメスで見分けのつかない魚も多くいますが、見分けがつく魚は大きさが違ったり、体の色が違ったり、ヒレの形が違ったりと生き物によってさまざまなんです。
ロイヤルファロウェラの場合はヒゲで見分けることが出来ます。
ペアで泳いでいるところを見つけたらぜひ見分けてみてください!
エクアドル熱帯雨林水槽をじーっと観察してみると、他にも面白い発見があるかもしれません♪
先日のおとまりスクールで、参加者のみなさんと一緒に朝の見学をしました。
朝の見学は下の階から順々に上がっていきます。
で、今回はパナマ湾水槽に注目してみました。
底ではイシガキフグが目覚めて、そろそろ活動しようかなー、という感じでした。
ハリセンボンは砂の上で寝ていますが、イシガキフグはいろんなところでじーっとして寝ています。
コモリザメはまだおねむかな?
中層ではサザナミフグが岩に座ってます。
笑っているような顔をしているけど、まだ活動しないみたいです。
そして、上層では!
桟の部分にどでーんと横たわるジャイアントホークフィッシュがいました。
これが見られたのはとてもレアですよ!
このように上層、中層、底と、場所によって見られる魚は様々ですので、見比べていただけると楽しいのではないでしょうか?
ぜひお試しあれ。
5月20日から5階企画展示室で始まった「ぎゅぎゅっとキュート」。
色や模様が美しくキュートな魚たちを展示しています。
今回の主役はこちら!
みなさまもよくご存知のナンヨウハギとクマノミです。
私はこのレプリカに勝手に「ぎゅぎゅ」ちゃんと「キュート」くんという名前をつけてます。
一緒に写真を撮ってくださいね。
そして、もうひとつの主役は入ってどーんと正面にあるドーム(半球形)水槽です。
この水槽は担当が四国の水族館で見て、惚れ込み作成した水槽です。
ここにナンヨウハギたちもいますので、ご覧ください。
これから順に展示している生物について紹介していきたいと思います。
どうぞお楽しみに♪
昨年の7月21日の海遊館日記の続編、「またまた怪しい人たち」が帰ってきました。
前回にも増して怪しい人たちです。閉館後、最後のお客様を見送ります。案の定、お客様は不思議そうに見ていきます。
特別展示「シャークワールド」は、無事に終わりましたが、我々には最大のミッションが残っていました。
コギクザメの移動!
ホルマリンの匂いと強烈な重さ・・・。以前、戦ったメンバーの代わりに、何も知らない新人さんが投入されていました。
あいにく私は、吊上げる機械を担当することになり、自動的に参戦となりました・・・
入れるのも大変、出すのも大変です。
前回の反省をふまえて、なるべく吊り上げられる高さを大きくしました。
ようやく階段下まで降りることができました。
ここまでくれば楽勝です。
みなさん、お疲れ様でしたといいたいところですが
大きな水槽の移動も残っていました。
みなさん、お疲れ様!
先日、館内を巡回していると「エクアドル熱帯雨林」水槽で、不審な動きをしている2匹の魚がいました。
アクリルガラスにへばりつき、小刻みに動いています。
よ~くみると、なんと産卵しているではありませんか!
アクリルガラスに産み付けられた卵たち。
元気に生まれたらいいのになぁ。
今、ちょっとしたネコ=にゃんこブームなようですね。
夕方、「太平洋」水槽を見ていたら、こんなことをしているサメがいました。
「顎を乗せられて、下のサメ、むっちゃ迷惑やん!」と思って、正面から見ると...。
上に乗ってふんふんっと鼻息荒そうなのは、ネコザメでした。
それにしても、この顔、みなさん、ネコに見えますか??
どう見てもブタみたい...。
ネコザメの眼のあたりに隆起があり、
これが正面から見た時、猫のように見えるのでネコザメという説があります。
つまりは
こういうこと。
そ、そうなの?
ちょっと無理はないですか???
さて、ネコザメといえば、卵の形がとてもおもしろいです。
スクリューねじのような形。
ネコザメは岩場や底に暮らしているので、岩の間などに卵がすぽっとおさまり、ごろごろころがっていかないようにできているのです。
海のにゃんこは、いろいろと面白いですね。
さて、ひさしぶりのワモンアザラシ、アラレです。
最近、採血のトレーニングをしています。
これが採血のポーズ。
もう、私が血管をしっかり当てることができれば、無保定(ムホテイ:つかまえずに体がフリーな状態)で採血ができるようになります。
後ろ足のところから採血するので、私はそっちしか見ていなかったのですが、どうも顔がおかしいらしい。
ということで撮影してもらったのが下の写真です。
可愛らしいアラレの顔が、引きつっている・・・
私も採血されるときは目を背けてしまいます。アラレ、気持ちわかるヨ。
無表情そうなアザラシたちですが、案外気持ちが顔に出ちゃうみたいです。
お食事タイムのときに練習をしているので、びっくりされるかもしれませんが、これはアラレにストレスをかけずに健康チェックするためなので、応援をお願いします。
バックヤードでのんびり過ごしているリスザルのアンズ。
他のリスザルとは折り合いが悪いアンズは、昨年、長らく一緒に過ごした(旦那さん)のジャックが21歳で亡くなり、今はひとりですが、特に寂しそうな様子はみられません。
1998年に関東の動物園からやってきたアンズは、その当時3~4歳だったと推定されますので、現在は21~22歳ぐらいと考えています。
一般にリスザルの寿命は10~15年と言われていることを考えれば、アンズはかなり高齢です。
これまでに3回も出産し、体が大きいイメージがあったアンズも、寄る年波には勝てず、体が小さくなってきました。
▼4年前のアンズ。上の写真と比べるとかなりふっくらしています。
定期健康診断で甲状腺の病気が見つかり、毎日薬を飲んでいます。
抵抗力をつけるため少しでも痩せを止めたいと、いろいろな果物を買ってきて与えるのですが、あまり効果がありません。
はて?「アンズは何が好きだっけ??」と以前の担当者に相談したところ「アンズといえば、肉ですよ、肉」と教えてくれました。
そうだ、アンズは肉食女子だったわー。
リスザルというと果物を食べているイメージですが、実は自然界でも6割以上は昆虫など動物性のものを食べています。
当館で与えている肉系は、人工餌料やコオロギ、ゆで卵、ささみなどですが、もっといいものはないか?と考えて、以前にも与えていた冷凍マウスにしよう!!ということに。
小さな冷凍マウスなら骨もやわらかいし、内臓も栄養になりますから。
ただ、先日の定期健康診断でアンズの口内を見ると...。
前歯がほとんどありません・・・。
出産後、どどっと歯に負担がきたのです。
本当は下記の図のように全部で9本×2(左右)×2(上下)=36本あるはずなのに、
上が10本、下が2本しかなく、磨耗しているので、あまり硬いものはNGですね、これは。
しかし、先日、ハナグマのリンゴ(♂)に与えている鶏頭を少しだけアンズに与えるとばりばり食べていました。
やっぱりアンズは肉食女子なのでした。
「これ大好きーー!!」という食べ物が見つかるといいのですが。
もう寝ます~
だんだんと日差しも強くなり、暑くなってきましたね...
そこで、暑さでバテないよう、バケツいっぱいに氷を持ってアシカやアザラシたちの水槽へ行ってきました!!
大きな氷や小さな氷、中にはシシャモを入れて凍らせた氷、色々な形のものを持って行きました!!
アシカたちは興味津々!!
くわえたり、つついたり、くわえて潜っていったり、個体によって遊び方が違っていて見ていて面白かったです。
見ているだけで清涼感満載!!
アシカやアザラシたちは涼んでくれたでしょうか?
これから更に暑さが厳しくなってきます。
みなさんも暑さにまけないよう、楽しい暑さ対策を探してみてはいかがでしょうか?
「しんかいすい」という言葉を聞いた方はいないと思いますが、海遊館の飼育展示部(飼育員たち)では普通に通用します(笑)
私が初めて聞いた時は「深海水」と思っていました。
新鮮な海水 ≒ 略して「新海水」、黒潮が接岸する和歌山県日御碕沖のきれいな海水を取水し、専用の運搬船で海遊館まで運んできた海水のことをそう呼んでいます。
設備チームでは新海水が来ると、水質を検査します。
まず、船に乗り移って
新海水の入っている上蓋をあけて
プランクトンの量や水の濁り具合をチェック
問題なければ、採水ビンに新海水を入れて検査室で水質チェック
▼チェック項目
基準をクリアすると、海遊館に搬入されます。
船員の皆様、いつもありがとうございます。
梅雨の季節になりましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
先日、カマイルカの「アクア」を予備水槽に移動しました。「タスマン海」水槽で誕生してから、父:クルー、母:アーチ、幼馴染:ミューと一緒に4頭で暮らしてきたのですが、最近、餌の時間に集中力がなかったり、体をくねらせたり、血液中の性ホルモンの値に変化が見られたりと、発情のような兆しがみられるようになったのです。
▲左が父:クルー、右が母:アーチ
アクアは、2010年にうまれ、今年で6歳。
▼アクアのこども時代の写真です。
発情するにはまだ少し早いような気もしましたが、万が一の可能性も考えて、予備水槽への移動を決定しました。
こんなに小さかったアクアが大人へと成長している・・・
かわいいアクアと遊んでいたい、でも、アクアがお母さんになってこどもと泳いでいるところが見たい。生まれる前から見てきた私はうれしいような悲しいような複雑な心境です。
予備水槽に移ったアクアは、顔なじみのルーシー(メス)と、初対面のキール(オス)との生活が始まり、まだそわそわしています。
落ち着くにはもう少し時間がかかりそうですが、アクアの様子をしっかり見つめていきます。
口を開けてアピールするアクア。
先日、大阪湾南部の漁業協同組合にお願いして、板びき網漁に同行させていただきました。
板びき網とは、開口板が水中でひっぱられると水の抵抗で袋網の口を広げる役割を果し、この状態で海底付近を引き回す漁です。
▼開口板
▼板びき網漁
※大阪府環境農林水産総合研究所ホームページ
http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/zukan/station/osaka/kaisui/gyogyou/sokobiki.htmlより引用
この日の漁場は大阪湾の湾口にある友ヶ島付近でした。
網をひき始めて約20分後、引き上げられた網の中の漁獲物を甲板にぶっちゃけた時の様子が下の写真です。
▼甲板上に広げられた漁獲物(1回分)
港を出てから帰港するまで約9時間の航海でしたが、網を曳いたのは10回ほど、少しづつ場所をかえながら繰りかえされました。
今回確認できた魚の種類は以下の通りです。
ドチザメ・ドチザメの仲間・サカタザメの仲間・ガンギエイの仲間・アカエイ・ハモ・アナゴの仲間・カサゴの仲間・トゲカナガシラ・オニゴチ・コチの仲間・ホタルジャコ・テンジクダイ・マアジ・オキヒイラギ・ヘダイ・クロダイ・マダイ・シロギス・ヒメジ・イシダイ・マナガツオ・トラギスの仲間・ホロヌメリ・ヤリヌメリ・タマガンゾウビラメ・セトウシノシタ・ウシノシタの仲間・ウマズラハギ・フグの仲間
以上の30種類ですが、特にマダイとマアジの数が多かったようです。
なお、見逃してしまったものもありますので、種数はさらに増えるはずです。
この他に、エビ・カニ・シャコ類、イカ・タコ類、貝類なども加わり、甲板上はまさに大阪湾の「底もの」たちの多様性をギュッと詰め込んだようでした。
実際に漁業の現場を体験することで、大阪湾の「豊かさ」を実感できました。
でも・・・、小雨が降りしきる中、船上の約9時間は私にとってしばらくは船に乗るのは遠慮したくなるのに十分な長さでした。漁師さんはすごい!
ある朝、「日本の森」の植物に水やりしていた時ふと上を見上げると
ビワが実っていました。
早速採りにいくことに。
しかし、ビワの木がある所までは茂みをかき分け滝を2つ乗り越えないといけません。
なんとか辿り着き、命がけ?で採りに行ったビワの味は格別でした!
※動物たちが食べても大丈夫か味見しただけで、一口かじっただけです(笑)
今年は去年同様、豊作でした。
早く動物たちにあげたいですね♪
こんにちは。
私は、4月から高知県土佐清水市にある「海遊館海洋生物研究所以布利センター」に配属となりました。
以布利センターの様子を皆様にお伝えしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、センターの近くには以布利港という港があります。
港を覗くといろいろな種類の魚を見ることができます。
本日紹介したい魚はこちら!
これはフグの仲間のキタマクラです。
「北枕」という名前は、キタマクラには毒があるので、「食べると危ないよ」ということでつけられたようです。
(注:現在、海遊館では展示していておりません。)
今回紹介したかったのは.........
写真の左側にいるキタマクラです。
右のキタマクラよりもちょっと青味がかっているのがおわかりでしょうか?
目の周りや尾びれなどがわかりやすいと思います。
実物はもっとわかりやすいんですけども...。
キタマクラは春先からこの時期にかけて繁殖シーズン。オスはメスにアピールするための婚姻色となるのです。
明るい太陽の光を受けて、とてもきれいな色に関心しました。
また、発見があったらお知らせしますね。
「モンタレー湾」水槽には、2つのイカダ(飼育員の間ではフロートと呼んでいます)があります。
ここは普段アシカたちの寝床になっているのですが・・・
最近はゴマフアザラシのパールの寝床になっています。
パールは今、換毛(一年に一度の毛の生え変わり)の時期。
▲毛が抜けた部分は、黒っぽく見えます。
この状態ででこぼこした岩の上で寝るのは痛いようで、ツルっとした床のフロートを選んでいるようです。
そして、寝床を先取りされたアシカたちは、パールに寝床を譲って他の場所へ移動して寝ています。
アシカとアザラシたちでケンカすることなく寝床を譲りあえるのは素敵ですよね!
パールの美しい毛が生えてくるのが待ちどおしい♪
いまの時期は皆さんの近くでアザラシたちが寝ている様子がご覧いただけるかもしれませんよ(^^)
いつもと少し様子が違う「モンタレー湾」水槽の近況でした。
さて、グミの吻タッチの話の続きです。
コツメカワウソのグミにどうやって吻タッチを教えたのか?をニフレルのIさんに聞きました。
まずはターゲット(的)に触る練習です。
当館ではこのようなターゲットを使用しています。
直径約3cmの的に約30cmの柄がついています。
最初はグミもターゲットに対し、「なんじゃ、こりゃ!」と警戒していましたが、特に害がないものと理解させるため、徐々に慣らしていきます。
そして、次はターゲットに吻をつけることができたらOK→餌、を繰り返し、吻をつける時間をだんだん長くしていきます。
実はターゲットタッチは当館でもできていました。
これならば、咬まれることはないので。
ターゲットタッチが長くできるようになったら、今度は係員がターゲット(の柄)を持つ位置を少しずつ的に近づけていきます。
最終的には手で的を持っても気にしないようします。
これができたら、次はターゲットの代わりに吻タッチマシーンを使用します。
吻タッチマシーンとは?
私が開発?したものでして、透明の板に取っ手がついてます。
これにタッチすればOKです。
そして、次に吻タッチマシーンを手に装着!
だんだんと指をマシーンからそろそろ出して、指先から直接吻に触れていきます。 ←すごい手ですね~。
(モデルはハチくん)
最後にマシーンをはずし、直接、吻に触れる→完成!!ばんざーい!
・・・という手順なのでした。
当館で生まれたこどもたちは、だいたい離乳訓練の際に吻先にトンっと触わりながら吻タッチを教えてきたのですが、それを行い損ねて成長してしまったのがグミでした。
きっと、グミのことだから、Iさんはかなりキレられていたのではないかと思いますが、根気よくトレーニングしてくれてありがとう!
それにしても。
のんびりやのツバキの吻タッチと、
グミの吻タッチ。
ツバキはちょっと口が開いてますけど、彼女に吻タッチを教えたのは私なので、あまり怖いとは思いませんが、グミへの吻タッチは今だにドキドキしている私なのでした。
ふふん♪
ちょっと前のことですが、私がたいへん感動したことについてお話したいと思います。
当館の動物たちに給餌する時、係員はまず動物に吻(鼻先)タッチを覚えてもらいます。
吻タッチとはこれです。(モデルはゴマフアザラシのラピスです)
ここから、いろいろなトリック(握手とかボディタッチとかetc.)を教えていくわけです。
2012年1月に生まれたコツメカワウソのグミは4きょうだいの花一点(娘)で、同じ時に生まれたロックなどよりもたいへん気が強く、お母さんのツバキに対しても強いコです。
(▼左:ツバキ、右:グミ)
お母さんだけでなく、係員に対してもとても強気で(笑)、餌の時間に少しでも餌を渡すのにもたついて遅れたりしようものなら「ギャィッ」と手にとびつき、ひと噛みしてくるような激しい娘なのです。
カワウソの性格も人間と同じように様々で、のんびりやさんもいれば、グミのようにおこりんぼもいます。
そんなグミなので、吻タッチトレーニングはずっと後回しになっていました。
しかし、昨年12月~今年の2月まで、ニフレルに出張(?)中に、元アシカアザラシ担当I嬢の指導(?)により、グミは変わりました。
なんと!吻タッチができるようになったというのです。
海遊館に戻ってきたグミ、担当の若い係員たちに「グミ、吻タッチできるようになったやろ?みんなできるの?」と聞くと、「できますよ」と答えます。
みんなができるのなら、私もできるかなあ...。でも、最近私、あんまり担当に入らないし、いまひとつ、グミは信用ならんしなぁ...などと思ってたら、遂に私がカワウソ担当の日が回ってきてしまったのです。
餌の時間になり、部屋の扉をばーんと開けると、ツバキとグミが待ちかまえていました。
まずはツバキに吻タッチして餌を与えます。
次はグミの番。
えーい!やってみるぞ!!と決心して、そーっとグミの吻先に手をのばすと...。
こつん!
きゃーっ!!できた!!グミが吻タッチした!!
本当に感動しましたわー。
写真を後で見ると、グミの目がちょっとこわい気がしないでもありませんが(笑)。
ありがとう、I嬢。
次回は、I嬢はどうやってグミに吻タッチを教えたか?をみなさまにお知らせしますね。
オウサマペンギンたちは、今、換羽と呼ばれる羽の生え変わりの時期を迎えています。
「南極大陸」水槽の掃除の時に、抜け落ちた羽を回収するのですが、とんでもない量の羽を回収します。
多いときでは、バスケットボールくらいの大きさの羽玉ができることも・・・
餌やりも大変ですが、今の時期は掃除の方が大変そうですね。
掃除をしている飼育員さんを見かけたら応援してあげましょう!!
いきなりですが、クイズです。5月19日はなんの日でしょう?
正解は...カリフォルニアアシカのレオの誕生日です!
2歳になりました。おめでとう!!
誕生日ということで、レオの大好きな氷でケーキを作りました。
そのケーキがこちら!
ロウソクに見立てたシシャモが2匹刺さっています。
このケーキをレオに見せると興味津津。
プレゼントすると、かじったり、前肢で触ったり押したりなど気に入ってくれたようです。
ちなみに途中から一緒に写っているのはしずくです。
なぜか、ほふく前進しながらやってきました。
その後レオはアイスホッケーのようにケーキを滑らせて遊んでいました。
これからもたくさん食べて、たくさん遊んで大きくなってね!
日本の森のオオサンショウウオ水槽のお隣はカワムツやタカハヤなど、川の中流域で暮らす魚類を展示しています。
この水槽の奥にはオープン以来、年月をかけて育ってきた素敵な緑のじゅうたんがあります。
海遊館日記:緑のじゅうたん
しかし、よく見ると、じゅうたんの間からシダの仲間と、どうもここの場所にはあまりふさわしくないようなキクの仲間(ヤクシソウ?)が生えています。
コケの根元には土があり、その中に種がまぎれこんでいたようです。
ある日、館内巡回をしている係員から「あそこの水槽の魚って草を食べるんですねー」と言われました。
どういうこと?と思って、見に行くと、水辺にたれているキクの仲間があり、その先が欠けています。
どう見ても誰かが引きちぎった跡が...。
係員の話を聞くと、どうも、犯人(魚?)はカワムツかオイカワのようです。
▼カワムツ
▼オイカワ
どちらも水草や藻類などの植物や昆虫や底生動物、小魚などの動物を食べるのですが、カワムツは動物質を好み、オイカワは植物を好むようですから、オイカワかな??
それとも、食べられた部分はどうも種あったところなので、「あっ!虫だ!」と思って、ぴょーん、パクッとしてみたら「なーんだ、種だったよー。でも、食べちゃおう(食べたかどうかは知りませんが)」のカワムツだったのか?
ちょっと想像すると楽しくなるできごとでした。
先日、水槽の掃除をしているとこんなものが落ちていました。
これはある生き物のヒゲなんです。
さて問題です。一体このヒゲの持ち主は誰でしょうか?
正解は...
ラッコのパタでした!!
パタはこの長いヒゲがチャームポイントですが、水槽に落ちていることはめったに無いため、見つけた時はすぐに拾って大事にコレクションしています。
最近、急に暑くなってきましたが、皆様は体調など崩されてはいないですか?
私は2回風邪を引きました・・・・
そんな暑さのためかはわかりませんが、カリフォルニアアシカのボスの「ルーク」は、少し体調を崩しています。
そんなルークの体調を治そう!ということで、抗生剤や整腸剤などの薬をあげることにしたのですが、なにせルークの体重は210kg!!
準備した本人もびっくりの薬の量になりました!
数えてみると37.5錠でした。
しかもこれ、1日量ではなく、3回あげるうちの1回分の量なんです...多すぎる(笑)
ルークは今年で27歳とアシカの中でもかなりの高齢です。
準備するのが大変ですが、薬をしっかり食べて、餌もたくさん食べて、いっぱい寝て、早く良くなりますように!
ラッコのパタは、普段、イカ、シシャモ、サケを食べています。
パタは日によって、時間によっても好き嫌いがコロコロ変わる気分屋で、度々係員を困らせます。
しかし最近のパタはサケをご機嫌に食べてくれます。
いきいきサケを取っていく様子を短いですが動画でどうぞ。
(指が映りこんでしまいました...)
サケブームが続くことを祈ります。
「日本の森」では、少し前にランの仲間、シランを展示していました。
シランは、ここ数年は秋ごろに、育った球根を何個かの鉢に分けて土を替えるという植え替え作業をさぼっているにも関わらず、毎年のように美しい紫の花をつけてくれます。
ありがとう!シラン!!
花言葉は「気品」「崇高」だそうですよ。
そして、ここ数日、中央にあるヤマアジサイが咲き始めました。
2年前のブログでは、ヤマアジサイの花の色は青いと書いていたのですが、今年の咲き始めは白いぞ!!
と思ったら、しばらくすると青みがかかってきました。
これは白っぽい青というべき??
アジサイ栽培について、ちょっとだけ調べてみると、肥料の成分や土の酸度、場合によっては薬品で花の色を変えることができるようです。
ちなみに肥料には「青花専用」とか「赤花専用」というものもあるのだとか。
すべてがそうではないのでしょうが、土が酸性だと青い花が、アルカリ性だと赤い花になるみたいなので、うちの土はちょっと酸性なのか??
写真を見ると、本当に濃い青の花もあるので、こんな色にしたいのです。
来年こそは!と思うのですが、花が咲く前に肥料などを調整しなくてはなりません。
冬場にこのことを覚えているでしょうか、私...。
ある日、私の机に大きな紙袋が置いてありました。
中を空けてみると・・・
帽子です。しかもスナメリの...びっくり!!かわいい!
大阪湾で活動されている方々に帽子を作って配っておられる方から届きました。
普段はマコガレイとヒラメをモチーフにしたものを作製されているのですが、
「スナメリも...」と以前にお願いしていたものが、今回完成したそうです。
特別バージョンです!
大阪湾にすむスナメリのことを皆さんに知っていただけるような活動を続けることが帽子の代金だそうです。
これから実施するスナメリの活動では、この帽子をかぶって大阪湾にもスナメリがすんでいることをアピールしたいです。
ありがとうございました!
さて、この2頭、奥はゴマフアザラシのシゲノブ、手前はカリフォルニアアシカのレオ。
何をしていると思いますか?
拡大してみましょう。
注目はヒゲ!
それぞれが相手のほうにピン!!!とヒゲをのばしていますね。
アシカやアザラシのヒゲはセンサーになっています。
おそらくこのとき
「あんた誰ね?」
「そっちこそ誰ね?」
っていうやり取りがあったのではないでしょうか(勝手な推測です)。
ヒゲとヒゲをキスをするように顔の正面をぐっとつけるときというのは、お互いの確認をするような場面で見かけます。
例えば新しいメンバーが入ったときや繁殖期のオスメスなど。
アシカにいたっては、鼻の先を他のメンバーの体に押し付けて鼻息をブーと出すこともあります。
アシカやアザラシにとって鼻の先の部分は結構重要なポイントみたいですよ。
しかし、アシカとアザラシは種類が違うけれども、言葉? ヒゲ会話?通じるのかな???
「エクアドル熱帯雨林」水槽のグリーンイグアナ。
皆さんお気づきでしょうか。
▲はい、こちらがグリーンイグアナです。
普段は暖かいライトの下で体を温めながらジッとしていますが、餌を食べるときや排便をするときは、木をつたって下に降りてきます。
上の写真はちょうど下に降りてきているところです♪
イグアナは定期的に脱皮するのですが、湿度が高くないとうまく脱皮が出来ません。
そんなイグアナのために、1日に約4回霧吹きをします!
霧吹きをされるイグアナは、それはそれは気持ち良さそうに目をつむり、霧吹きを堪能しています(笑)。
こちらが霧吹きされるイグアナの動画です!
画面の中央上方から噴霧されているのがわかりますか?
イグアナにとって霧吹きの時間はお楽しみタイムのようです(^^)
ネムリブカは、暖かい海に暮らすサメの仲間で、英名の「whitetip reef shark」からわかるように、reef(サンゴ礁)にいることが多いサメです。
また、white tipの由来は、第一背ビレと尾ビレの先に白い色が入っている為ですが、かっこよく?「ホワイトチップ」と呼ぶ係員もいます。
「太平洋」水槽には「ブラックチップ」と呼ばれるツマグロもいますから、比べてみるとおもしろいかもしれません。
そして、ネムリブカは鼻孔に大きな鼻弁をもっています。
ひげ好きの私ですが、ネムリブカのこれはちょっと鼻毛っぽいのであんまり...(笑)。
ネムリブカはあまり泳ぎ回ることなく、「太平洋」水槽でも底でじっとしていることが多いです。
そんなわけで、沖縄など南国では底でじーっとして、眠っているように見えるネムリブカに潜って近づき、尾鰭に縄をくくりつけた後、船上からよいしょーっと引っ張って捕獲する漁法があるのだとか。
南国にはこの他にもおもしろい漁法があり、例えばコバンザメの尾に縄をつけて海に放し、そのコバンザメがウミガメのお腹にぺたりとくっついたら、やはり引っ張ってコバンザメごとウミガメを捕らえるというものや人が潜って網の中に魚を追い込む漁があるのだそうです。
えらく気の長い漁だなあ...と思いつつも、獲りすぎない配慮がされているのがよいと思います。
ネムリブカを見ると、そんなことに思いをはせるのでした。
海遊館では、水槽に水を送っているポンプが100台近くあります。
今回はオイルが漏れているポンプの修理です。
▼今回のポンプはこれ
▼バラバラにします。
▼部品を交換して
▼完成!
状態が悪くなる前に治します。生き物も機械も一緒です!
5月の中旬、大阪湾南部のハマヒルガオ群生地を訪れると、花が一面に咲いていました。
花期が5~6月ということで、今が見頃のようです。浜辺の風景とマッチして大変美しく感じましたが、このような砂浜が現在の大阪湾にはどれだけ残っているでしょうか?
1960年頃、大阪湾にはまだ自然の砂浜がたくさん残っていたと言わていれます。
しかし、高度経済成長期の埋め立てや護岸工事などにより、多くの砂浜は消滅し、絶滅した海浜植物も少なくありません。
わずかに残った砂浜や人工の砂浜には今でもハマヒルガオの他、ハマボウフウやハマゴウ、コウボウムギなどの海浜植物が見つかります。
しかし、浜辺は波浪などの自然の力や人間活動の影響を受けやすいため、砂浜全体を注意深く保全していく必要があるようです。
ちなみに、訪れたハマヒルガオ群生地の同じ場所には、ハマボウフウやハマエンドウの花も咲いていました。
▼ハマボウフウ
▼ハマエンドウ
大阪湾の風物詩として、いつまでも海浜植物のお花見ができるようであってほしいものです。
海遊館では、大阪湾にすむイルカの仲間、スナメリの調査を行っています。
その関係で、最近ではスナメリ以外にも、ウミガメやサメ、イルカやクジラの情報もいただけるようになってきました。
大阪湾のとある場所にイルカがいるという連絡をいただいたので確認にでかけました。
そこには、背びれのあるイルカの姿がありました。
普段は群れを作っているイルカのはずですが、1頭だけ。
迷子なのか、好きでいるのか?
見た感じは元気そう。
はやく、仲間たちと合流しなよ~。
その場所では
▼アカクラゲ
▼スズメダイ
も観察できました。
大阪湾、おもしろいですよ!
ある朝、コツメカワウソのロックに餌やりに行くと、左目が白濁していました。
獣医師に見てもらうと、どこかにぶつけたのではないか?ということで、3種類の目薬が処方されました。
角膜は傷つくとすぐに白くなるようです。
ロックは目薬をさしたことがないのですが、吻タッチができるので大丈夫だろうとやってみました。
このように、吻タッチ(鼻先を拳にタッチさせる)をしている間に目薬をさします。
最初は気になっていましたが、すぐにさせるようになり4日くらいすると、ロックの左目もすっかり良くなって治りました。よかった、よかった。
日ごろからトレーニングをしていると、いざという時に役に立ちます。
生き物たちはいつケガをするかわかりません、日頃からトレーニングをやってきて本当によかったと思います。
ロック、あまり無茶するなよ!
ある日の19:30頃、遅番で見回りに行った係員が「チュウちゃん、大暴れですよ」と報告してくれました。
チュウちゃんとは?「日本の森」のチュウゴクオオサンショウウオのこと。
1月の測定では全長121cm、体重23kgありましたので、こんな大きな個体が暴れるとたいへんだーってことで、見に行くと...。
お隣のオオサンショウウオとの境に入ってドタバタ。
間に入れていた木片が散らばってます(矢印が木片)。
上から見ると、こんなふう。
お隣のオオサンショウウオは、「なんなんだ、お隣さん?」という感じ。
何が原因だったのかは不明ですが、大暴れはこの日だけだったようです。
先日、アユ搬入の時に、搬入後のカワウソについてお知らせしますと申し上げました。
海遊館日記:日本の森のアユ10,000尾!
ということで、搬入よりもうすぐ1カ月。
夕方、最後の給餌終了後、まったりしようとしているカワウソたちを激写!
一部、動いていてピントがあってないのはご容赦ください。
狭いところでベストポジションを取り合う方々。
一番右、宙に浮いてない??
3頭しかいないと思ったら、後ろにもう1頭いました。
それにつけても、この腹まわり...もっさりもっさり。
いったい何がどうなっているのやら?
一番右、なにか悩みがあるのなら言ってごらん!と言いたくなります。
横から見たところで、2頭とも頭が左で、足が左ですよ。
とても寸づまりになってますが、これはたいへん太ったためと思われます。
その原因は、やはりアユかと思われます。
これを正面から見ると...。
すっかりおねむのようす。
今日も元気に1日終わりました。
また明日~。
ゴールデンウィークも終わってしまいましたね。
皆様はどこかにお出かけされましたか?
私たち飼育係は交代でちょこちょことお休みをいただきました。
しかし、連休中はどこもかしこも混雑していて、並ぶのが苦手な私なぞは、どんなにおいしいという噂のお店でも行列しているのを見たら意気消沈し、すぐに諦めてしまいます。
さて、「エクアドル熱帯雨林」水槽のイグアナコーナー下の水場、底を見ると、水草の間をプレコの仲間が吸盤状の口をもぎゅもぎゅさせながら、砂を掘っていました。
こちらはロイヤルプレコ。
木の上ででもぎゅもぎゅ。
木についている藻を食べているのでしょうか?
そして、これはコリドラス・ステルバイ。
5~6cmのナマズの仲間です。
ん?岩の前で行列??
今回は4尾でしたが、もっとたくさんで列をつくっていることもあります。
いったいなんの列なの?
大きな群れで生活するので一緒にいるのはありがちだけど、一列に並んでいるようすはなかなかおもしろいと思いませんか?
行列といえば、オウサマペンギンは給餌の際、けっこう順序よく並んでいます。
横入りなどはあまりなく、えらいなあ!
人間も見習いたいものです。
先月のおとまりスクールの夜の見学時、21時ごろでしょうか。
お客様と「グレートバリアリーフ」水槽を見ると...なーんにもいません。
夜なので水槽は真っ暗。
魚たちはほぼ皆、擬サンゴの陰などに隠れてしまっているので、当たり前なのですが、もしかしてニセゴイシウツボが出てきてないかなーと期待をしていたのです。
しかし、この日は見当たらず。裏切ったなー(笑)
別の日の夕刻、水槽をのぞくと。
いた、いた。
ちょっと小ぶりのニセゴイシウツボがにょろりと出てきていました。
日によっては、日中も出ているのに、スクールの時はいないという...。
夜の生き物として説明しやすいのですから、スクールの日は出てきて欲しいものです。
まあ、そう都合よくいかないのが常ではありますが。
アユが搬入され、ちょいちょいつまみ食いしているカワウソたち。
遅番でコツメカワウソたちを寝室に入れた後、動画を撮ってみました。
係員が放り投げたドンゴロス(麻袋)にみんなで体をこすりこすり。
袋の中に入ろうとしているカワウソの腹回りに注目!
太すぎるやろ!
担当で「これは誰?」と検証した結果、イガでした。
それから数分後。
奥でドンゴロスの中に入った兄弟を踏みつけ、オラオラ~♪と荒ぶる男がいます。
これは検証するまでもなく、シュロ。
なんだかいきがってるのよねー。
この動画では音は聞こえませんが、それはそれは甲高い声で「ぴぁやあああー」と鳴いているのです。
時には寝室に入る前から、この状態...。
そりゃあカワウソに慣れていない係員がびくびくするのも仕方ありません。
「なぞの絶叫」
私、この寝室で荒ぶっているシュロに対し、負けないぐらいの声で同じように「ぴぁやあああー」と叫んだらどうなるのかという疑問を抱きまして...戦いを挑んでみました。
シュロ「ぴゃあああー」
私「ぴゃあああー」
シュロ「ぴゃああああー」
私「ぴゃあああああー」というのを繰り替えすこと数回。
シュロが疲れたのか、呆れたのか、ドンゴロスにしゅるりっと入って終了。
やったー!荒ぶる男に勝ったぜ。
たまに大きな声を出すのは、なかなかストレス解消になりますよ。
「南極大陸」水槽より、ジェンツーペンギンを紹介します。
まずは、こちらをご覧ください。
このように、ずっとついてきます。
ほんとにずーっとです。
飼育員を、見つければずっとついてきます。
掃除中であろうと、作業中であろうとお構いなしです。
なかなか微笑ましいのですが、正直、本音をいうと作業の邪魔です(笑)
いつも水槽の出口まで見送ってくれて、ありがとう。またあとでね!
先日の4月16日にスナメリ調査を行いました。調査終了後、参加者の皆さんと大阪湾で獲れた底曳網の漁獲物を調べました。
約30種類の生き物を確認することができましたが、その中で参加者の注目を集めたヘイケガニを紹介します。
ヘイケガニは、甲の隆起が怒った人の顔に見えることで有名ですが、それ以外にも歩脚の付き方とその使い方に特徴があります。
イシガニと比べてみると、ヘイケガニでは3番目と4番目の歩脚が背側を向いていることがわかります。
そして、イシガニでは4番目の歩脚が船のオールのように水をかくために使う扁平な遊泳脚に変化していますが、ヘイケガニでは3番目と4番目の歩脚が短く、その先の節が鉤爪状になっています。
▼第3歩脚先端部の拡大写真
ヘイケガニは左右2対の鉤爪を使って二枚貝の片方の殻やヒトデなどの生物、木片などを背負って甲の上に固定し、身を隠すのです。
背側を向いた歩脚(もはや歩くための脚ではありませんが)の理由はここにあるのです。
ヘイケガニは内湾の砂泥底にすんでいますが、沿岸開発など人間活動の影響で数が減少している可能性があり、水産庁の「日本の希少な野生水生生物に関するデータブック」では希少種に、都道府県のレッドデータブックでは、地域によって絶滅が危惧される種として取り上げられています。
大阪湾では底曳網によくかかりますが、食用として市場に出ることはなく、生息数についての実態はよく分かっていません。
今日は気分を変えて、"シゲノブ"ではなく"ショウ"を紹介します!
朝の開館前の「モンタレー湾」水槽を観察していたところ、あんなところにアザラシが!!
なんだか寝相が変な気がしたので「モンタレー湾」水槽の上から見てみました。
でーん!
えっ!!仰向け!!?
そのまた別の日
でーん!
やっぱり仰向け・・・。あまりにも無防備(苦笑)
夕方にも、この場所で寝ている姿を見られることがありますので、皆様も水面のみならず、ショウを探して陸上部分も見てみてくださいね!
最後に寝起きのショウの写真です。皆様に覚えていただけますように♪
4月16日に大阪湾のスナメリ探しを実施しました。
天気はうす曇 ← スナメリを探すにはもってこい!
海の状態は最高
▲海面がぴたっと波の立たない状態
条件は最高だったのですが、結果は...
参加者2名がそれぞれ別の場所で1頭ずつ発見でした。
悲しいことに私は見つけられませんでした。
希少な野生動物を探すのは本当に大変なことですが、これからも大阪湾のスナメリについて調査していきたいと思います。
「エクアドル熱帯雨林」水槽の植物。
アレカヤシなどインコが食べても問題のないものを選んで、鉢植えを置いてます。
インコ導入の際いろんなことを教えていただいた他園の皆様に「植物は間違いなく悪さするよ」と教えて頂いておりましたが、以前展示していたリスザルほど激しくはありません。
とはいえ、時々ちぎれた葉がお隣のカピバラのところまで流れてきていることがあるので、少しずつ悪さしているもよう。定期的に鉢の交換をしております。
さて、おとまりスクールで朝の見学をしていた時のこと。
通路近くにすすーっと飛んできたひまわりちゃん。
「近くに来てくれてありがとう!」と思っていたら、ヤシの木に向かってとことこ。
そして...葉っぱカジカジ。
葉がふぁさーっと水面に落ちていきます。
このところ、よく葉が水面に落ちているので、誰だ?と思ってましたが、犯人は、ひまわりちゃんでした。
なんでわかるのかというと、オスのナッツくんは尾羽が短く、あまり飛び回らないのです。
ひまわりめー!現場おさえたぞ!!と思いましたが、私は通路にいるのでなんともしようがなく...。
「へへーん!」
なんと得意げな顔だ~。
そんなに剪定が好きなら、日本の森の木も剪定してくれないかなーと思う日本の森担当でした。
カワウソたちが寝静まりだす夕方、バックヤードのカワウソたちを見に行くと、みんな麻袋の中やハンモックの上でモソモソウトウト♪
ツバキ(母)・グミ(娘)は消防ホースを編んで作ったハンモックをベッドにしています。
このハンモックは飼育員手作りなのです!
ツバキ:「は~広々~♪ このまま夢の中に~♪」
あれっ、グミちゃんはどこー??
グミ:「もーお母さん!私だってハンモックで寝たいー!」
そうか~、お母さんのツバキがハンモックを陣取っているのね。
地べたは痛いし冷たいでしょうに。
それにしても不満そうな顔です。笑
ツバキ:「も、もう・・・眠すぎて動けませ~ん。」
ツバキさん気持ち良さそうな顔しているけど、グミも一緒に入れてあげてね(^^)/
先日女性限定のお泊りスクールが開催されました。参加していただきました皆様ありがとうございました。
さて本題ですが、お泊りスクールの翌日皆様が、まだ寝静まっている少し前に起きた私は、係員室に行きました。
この部屋には動物たちを観察するためのモニターがたくさん置かれています。ふとラッコのパタのモニターを見ると・・・
普段はとても可愛らしい姿でお客様を魅了しているパタですが、熟睡すると口が開き歯が見えています・・・
怖い・・・日中と明け方のギャップが激し過ぎる!
最後はかわいいパタをどうぞ
遅番で見回りをしていたとき、なにかやたらとイルカの水槽のアクリルガラスが水浸しになっていると思ったら...
ミューがをボールに向かって跳んでいる!
スピンジャンプ!!!!
ミューはスピンジャンプを今習得している最中で、もうすぐ完成というところまできていたのです。
自主練で習得途中のことをやっているなんて、ミューの姿に泣けるよ~!
一緒にこれからもがんばろうね!
ミュー、変で、素直なんです。
トラックが到着しました。
今日は取材にも来て頂いております。
中にいるのは誰?ちょいとのぞきますよ。
マンボウでした!
高知県の以布利センターからやってきました!
まずは移動用容器に水を入れます。
水温を計ったり、なんやかんやしているうちに、係員が持ってきたのは?
特製のマンボウ移動ビニールたも。
「おいらが作ったんだよ!」と言ってます。
こんなふうに使います。
移動用容器に収容したら、展示水槽へGO!
水槽の上に着いたら、まずしなくてはならないのは水あわせ。
トラックの水温は到着時18.5℃、水槽は19℃。
今回はあまり差がありませんでしたが、移動用容器に展示水槽の水を入れて、これから入るところの水温に慣らします。
赤が水槽からの水、青は排水。
移動用容器から水槽への移動はシート付もっこを使います。
水槽の上までよいしょっ!
水槽の上まで来たら、ホイストクレーンでするするっと水面におろします。
水面で待っていた係員がもっこを広げて。
マンボウのゆくえを見守ります。
急いでお客様の通路に走っていくと。
問題なく泳ぎだしたマンボウです。
こうして無事に搬入は終わりました。
以布利ではもりもり餌を食べていたマンボウ。
明日から、私たちのつくった餌を食べてくれますようにー(^人^)
6F特設水槽のアオリイカ。
お食事の時間は朝一番のお客様がまだいらっしゃらない時間と夕方の2回。
水槽の上部から、餌となるアジ(冷凍したものを解凍したもの)などを落とします。
ゆっくりと落ちていく魚に気づいたイカは、すすすと近づいて、スパッと足(腕)を出して捕らえます。
写真は餌を捕らえて、口に持っていったところ。
わかりにくいのですが、赤い丸の中心あたりにアジが見えます。
イカの口は足(腕)根元にあります。
「からすとんび」といわれるもので、食べるとおいしいんだそうです(知らなかった)。
そして、餌を捕らえた足(腕)ですが、アオリイカの足(腕)は10本で、そのうち2本は触腕といわれるもので、他の8本より少し長く、吸盤が先のほうに集中してついています。
当館でラッコなどに与えているスルメイカで見てみましょう。
ほら、この通り、矢印の2本が触腕です。
触腕は普段は体の中に収納されていますから、餌の時でないと見えません。
写真2では餌を持っているのが触腕ですよ。
なお、ゲソ大好きなラッコのパタですが、私が担当をしていた際、触腕はあまり好きではないようでした。
触った感じがふにゃりとしているためか、吸盤が大きいからか?
自分は味について、どう思ったか、あまり気にしてなかったので、思い出せません。
みなさんはおうちでイカをさばいたり、食べることがあったら、いろいろ確かめてみてくださいね。
「太平洋」水槽を見ていると、あちらこちらに「ひっつきむし(魚?)」がいます。まずはこちら。
大きなタマカイの下にくっついているセンネンダイ。
センネンダイはかなり大きいので、タマカイ、むっちゃ迷惑なのでは??
そして、こちらは??
ジンベエザメの海くんにくっつく方々。
いつもくっついているのはギンガメアジの若魚。
今日はカスミアジもくっついてました。
このひっつきうお?たちはなぜかジンベエザメの遊ちゃんにはあまりくっつかないんです。
遊のほうが大きいのにどうしてでしょう?
「太平洋」水槽の片隅に、酸素の泡を出している場所があり、そこはクエなどハタ科魚類の人気スポットとなっています。
以前もお伝えしましたね。
海遊館日記「隠れた人気スポット」
海遊館日記「ジャグジー」
しかし、しかし、今日見たのは...。
クエさん、気持ちいいのはわかるけど、開きすぎでない?
口の中もよく見えますよ。
この様子をみて、往年のTVゲームのキャラクターに似ていると思ったのは、私だけでしょうか?古いけど・・・
いろいろな花が咲き、春がやってきた「日本の森」ですが、なにか物足りない感じ。
なにか、忘れてないっけ??とカワウソに給餌しながら問いかけると...。
「ほら、あれー!ピチピチしたやつはまだなの??」
ピチピチってなんだ??としばし考え「あっ!アユだ!」と思い出しました。
というわけで、例年より若干遅くなりましたが、アユを搬入しました。
今回は5~6cmの稚アユ10,000尾です。
トラックで運んできたアユは、すぐに「日本の森」の水槽に搬入するわけではありません。
最後のお客様が「日本の森」を通過してから開始します。
なぜなら、搬入の際、扉はあけっぱなしとなるので、カワウソたちが「わーい!!」と外に出て行っては困りますし、カワウソが搬入する係員を邪魔するのは間違いありませんから(笑)。
カワウソは「俺たちも手伝うぜ!」と思っているかもしれませんが、それは遠慮してもらい、搬入前にすみやかに寝室に移動させます。
いよいよ搬入作業開始!日本の森までの道のりは遠いぞ!まずはトラックから移動容器(通称・ダイゴロー)に移動。
また、特製のビニールたも(網)※赤線で囲んでます、に魚と水を入れすぎるとダイゴローの水がいっぱいになってしまうので、このパートを受け持つ係員は熟練の技を必要とします。
淡水魚は酸素不足になりやすいため、酸素ボンベを使います。
最初は魚が多いので、簡単にすくうことができるのですが、数が減ってくるとそうはいきません。
最後はトラックの水槽に係員が入って魚を捕獲します。
いざ移動!
1Fの搬入口から「日本の森」の入口7Fまでダイゴローをごろごろと転がしていきます。
アユはよく飛びはねるので移動時のダイゴローには必ずフタをします。
10,000尾だとだいたいトラック→「日本の森」へのダイゴロー移動は12~13回ぐらいでしょうか?
先述したように、初めのうちはトラックでアユをすくいダイゴローへの移動作業が早いので、この「お運びさん」の作業をする係員は行ったりきたり、ひーひー言わねばなりません。
なんでもいいから、エレベーター、早く来てーー!!
さて、「日本の森」でアユの到着を待ち構えていた係員。
ダイゴローからアユをバケツに入れて、水槽へ移動します。
ここからはバケツリレー!!
ダイゴロー1回分で、バケツ6~7杯を持って走ります。
いそいで水槽に入れなければ酸素が不足してしまうー!
最後の係員は水槽にそっとアユを入れます。
ここのパートを受け持つ係員も、最初のうちは次から次へとダイゴローがやってくるので、息をつく間もありません。
ってなわけで、アユ搬入作業にはトラック→ダイゴローに2名、ダイゴローころがしに1名、「日本の森」で3名、の計6名があたります。
通路に出て見ると、収容したアユたちはアクリルの左端に集まってました。
今回、200尾ほどは水鳥槽に入れました。
鳥たちはびっくり!夜遅くにごめんねー。
ミコアイサとゴイサギは「わーい!!なんかきたー!」となっていましたが。
今年も秋ごろまではアユをご覧いただけるかと思います。
アユ搬入後のカワウソたちのようすはまた後日♪
先日、水槽照明更新工事のため以布利センターに行ってきました。
今流行りのLED照明に更新です。
最近では400Wや700Wといった大きなものも登場しています。それも小型で軽量。
左が今までの照明、右がLED。
水槽上のため、錆にくい仕様にしました。
LEDの色も少し青みがかった白色に。
23台すべてLEDに更新した後、水槽上からジンベエザメを見ると
こんな感じです。
ジンベエザメが気にいってくれるといいなあ。
最近、ワモンアザラシのフブキが新しい動きを覚えました。
まずはいつものフブキ。
新しいフブキ。
いつものフブキ!
新しいフブキ!!
お判り頂けましたでしょうか?
このように首を凹ませることで、頭を四角く変形させることが出来るようになりました。
本人は頑張っているのですが、このユーモラスな顔つきに飼育員はふきだしそうになってしまいます(笑)
これからもいろんな動き(表情)が出来るようにフブキと一緒に頑張って行こうと思います♪
大阪湾では、水面を漂うクラゲを見ると季節を感じることができます。
4月に入ってすぐ見かけたのが写真のカミクラゲとアカクラゲです。
▼カミクラゲ
カミクラゲは大阪湾では2月頃に傘の高さが1cmほどの幼体を見かけるようになり、春には写真のような傘の高さ10cmほどの成熟した個体が現れます。
▼アカクラゲ
一方、アカクラゲはカミクラゲより少し遅れて見られるようになり、5月には成熟した傘の直径が20cmほどの大きな個体が現れます。
それから初夏にはミズクラゲ、真夏にはアンドンクラゲ、お盆の頃にはユウレイクラゲと続きます。
彼らの多くは生まれてしばらくは海底でイソギンチャクのような「ポリプ」という形でくらしています。
そして、それぞれの種類ごとに季節の訪れを正確に感じとり、クラゲの形に変化して私たちの前に姿を現すのです。
実は漁師さんにとってはクラゲは大敵です。
特にアカクラゲやミズクラゲは大発生する事があり、大量に網に絡みつくと、網が引き上げられなかったり破れたり、漁獲物が傷んだりとさんざんです。
これから夏に向け、漁師さんにとってはミズクラゲの動向に目が離せなくなります。
このミズクラゲについては別の機会にお話したいと思います。
イワトビペンギンの繁殖研究が今年もスタートしました。
2011年に開始して、早くも6シーズン目。
基礎データは蓄積し、人工授精成功まであと半歩という所まできています。
▼まずは精液採取
▼そして、次は人工授精
今年も全力投球で世界初を目指します!
南極大陸水槽で発見!
ジェンツーペンギンが寝そべって寝ています。
ん?!
何か体の形がおかしいぞ。
近づいてよく見ると
ガラスにへばりついて寝ています。
おまけによだれまで?!
まあ実際はよだれではないんですが・・・。
よほど眠かったのでしょうね(^^)
ある日、「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラ(ぴーたん)が水槽の左端でじーっとしています。
ここはカピバラが上陸しやすいようにステップになっているのですが、なぜか、オオヨコクビガメもよくここにおさまっています。
カメの場合、ぴたっと体がおさまるフィット感がたまらないのでしょうか??
ここはお隣のピラルクたちがいる水槽からの水が流れ落ちてくる場所でもあるので、ぴーたんはそれが気持ちいいのかもしれないなーと思ったりしながら、ふと水中部を見ると...。
確かにおしりに水が当たって気持ちいいといえば気持ちよさそうだけど、右隅にあるのは??
○んちやんかー!
1枚目もよく見たら、顔の右にでっかい○んちがありますね(笑)。
ということで、真剣に何をしていたのかというと、排便でしたー。
その後、すっきりしたぴーたんは上陸し、ちんまり座り込んでおりましたとさ。
ぴーたんが真剣な時、その真下の水中部では...。
オオヨコクビガメ避難中。
「そこは私の場所やし、はようどいてほしいわー」という顔してる気がします。
ぴーたん、できれば陸上のトイレで排便してもらえると助かるんだけどねー。
前回「サメの赤ちゃん?卵?展示中!」の続編です。
この卵のお母さんは誰?
▼答えは!
イヌザメでしたー。
▼こちらの縞模様があるのが、生まれたての赤ちゃんです!
この縞模様が成長するにつれて不明瞭になっていき、上の写真のようになります。
現在、シャークワールドでは、サメの赤ちゃんたちが大集合!
▲タテスジトラザメです。
当館では3代に渡って繁殖しています。
▲ハナカケトラザメ、三重県の志摩マリンランドで2013年に生まれた個体を譲っていただきました。
成長すると1mくらいまでなるそうです。
シロボシホソメテンジクザメ、今年の1月に生まれました。
親ザメは昨年海遊館にやってきたところですが、さっそく繁殖に成功!
このように水族館で生まれた「サメっこ」たちを展示中ですので、ぜひご覧くださいね。
「シャークワールド」はゴールデンウィークで終わっちゃいますよ。
お早めに!
「モンタレー湾」水槽の上から撮影した写真です。
さてこの中にゴマフアザラシがいるのですが、どこにいるでしょうか???
正解はここ!ちょっと簡単でしたね!
昼間にたまたま見かけたのですが、春の日差しを浴びてとても気持ちよさそう。
いいなぁ・・・・(飼育員心の声)
夜の「アリューシャン列島」水槽をのぞくと、水面でラッコのパタが休んでいました。
よーく見ると。。。
▲ハーイ
▲バンザーイ
に見えるような格好で寝ていました。
ラッコは全身に約8~10億本の毛が生えていますが、手の内側には毛がありません。
寝るときは体温が奪われないようにこのような格好で寝ています。
他にも様々なバリエーションがある寝姿にご注目ください!
「日本海溝」水槽の小水槽の片隅にこんなものが。
よーく見ると中でサメの赤ちゃんが動いていますよ!
下にある丸いのは卵黄です。
実際に見ていただくと繋がっているのがわかると思います。
この卵は、昨年6月に生み出されたものです。
さてさて、お母さんは誰?
「はーい、私です!」
お隣にいるナヌカザメでした。
ふ化には約1年かかるとのことなので、まだ大きくなりますよ。
さて、こちらは特別展示「シャークワールド」。
ここにも卵を展示しています。
この卵のお母さんは誰ですか?
正解は次のブログで。
春ラボ海遊館「サメねんど作り」にご参加頂いた皆様ありがとうございました!
ねんど作りは毎回ご好評を頂き、3回目の開催となりました。
今回は開催中の様子をご紹介します。
準備中、やる気満々のスタッフ陣が待ち構えています。
開催中、席が満席になり空席待ちに!
ねんど作り真っ最中!
完成!作品と一緒に♪
他の方々の作品も素敵な笑顔と共にご紹介♪
いろいろなサメが誕生し、それぞれに個性があり、とても素敵でした♪
3月の天保山岸壁の生物調査で、5種類のウミウシの仲間が見つかりました。
これは1回の調査で見つかる最多記録です。
その5種類とは、ヤマトウミウシ、クロコソデウミウシ、ムツイバラウミウシ、シロイバラウミウシ、ウミフクロウです。
▼ヤマトウミウシ
▼クロコソデウミウシ
特に、ムツイバラウミウシとシロイバラウミウシは、大きさが数ミリほどでうっかりすると見逃してしまいそうな種類です。
▼ムツイバラウミウシ
彼らはいったい何を食べて暮らしているのでしょうか?
ウミフクロウは、ゴカイやヨコエビ、クモヒトデなどの小動物や動物の死体を食べ、仲間同士共食いまですると言われています。
▼ウミフクロウ
それ以外の4種類のウミウシは、カイメンやコケムシ、ホヤなどの付着動物を食べます。ちなみに、今回の調査で目立った付着動物はイタボヤの仲間でした。
▼イタボヤの仲間
天保山岸壁には、彼らの餌となる多様な生物がすむ環境が存在しているわけですが、これから先、水温が上がるにしたがい海底付近の酸素濃度が低下し、生物にとっては過酷なシーズンが訪れます。
小さな彼らにガンバレ!と声援を送りたい気持ちです。
ある朝、「パナマ湾」水槽を見ると、ずでーんと・・・
写りが悪くてごめんなさい。
何度か撮影にチャレンジしたのですが、逃げてしまって上手くいきません。
これはジャイアントホークフィッシュ。
大きくなると50cmになるそうですが、この個体、オープン当初からいると思います。
40cmはあるのではないでしょうか?
時々、このようにずでーんと寝ているので、探してみてください。
写真を撮ろうと通路で四苦八苦していたら、ソウシハギが寄って来ました。
写真は例によってぶれぶれなのですが、よく見ると...。
カワハギの仲間に特徴的な、頭に背ビレの変化した棘を持っています。
▲これはウマヅラハギの棘。
ソウシハギはカワハギやウマヅラハギのようにしっかりとしたものではなく、とても細く、頼りないです。
にしても、上の写真のソウシハギのものは途中から二股になっているんじゃない??
次の日、また水槽の前でねばって撮った写真がこちら。
やはり二股になっていました。
どこかにひっかけたか、なんだかで、このようになってしまったのだと思います。
当館にやってきた時はどうだったのか、担当者に聞いて見ましたが、もっと小さいサイズで来たので、その時は気づかなかったとのこと。
このソウシハギは勝手に「枝毛ちゃん」と名づけてみました。
この棘、ソウシハギはカワハギのような使い方はしていないので、「枝毛」になっていてもあまり問題はないようです。
ふあふあクラゲ館のハナガサクラゲです。
触手の先を見ると、なんと美しいピンク!
これがお祭りなどで使う「花笠」を連想することから、この名前がついたのだとか。
私は以前、磯でこのクラゲをみつけ、このピンクに惹かれて思わず触りそうになりましたが、触手にたいへん強い毒があるので、触っちゃだめです!!
生物たちには、本当に思いがけないような色や模様があるので驚きます。
「エクアドル熱帯雨林」水槽のルリコンゴウインコの瑠璃色もきれいですよね。
そして、目のまわりの模様も複雑な模様で「よくできているなあ」としげしげ見てしまいます。
「グレートバリアリーフ」水槽なんて、本当にいろいろな色や模様の魚、大集合ですから。
単体でみると「派手」と思いますが、これが自然下ではまわりの景色と同化しているのですから、よくできたもんです。
動物園や水族館で生き物を見る時は、色や模様に注目して観察するのも楽しいかもしれません。
大阪人:ガンマンとの闘いやて、えらい物騒やな~
担当者:いや違いますって、"ガンマン"でなく"マンガン"ですよ、以前も紹介したでしょう、ちゃんと読んでくださいね。
大阪人:すんまへん、わざとでんねん。
担当者:‥‥(汗)
このようなやり取りがあったかどうかはわかりませんが、以前にも以布利センターの井戸海水からマンガンを取り除く設備を紹介しました。
海遊館日記:マンガンとの闘い
今回は違った方法で除去している設備をご紹介します。
▼マンガン除去水槽
▼マンガンを除去するフィルター
▼フィルター取出し後
▼整備中
▼フィルターを戻し完了
方法は貯水槽にフィルターを入れておき、そこでマンガンを取り除きます。
ただし除去したマンガンでフィルターが詰まり、水槽の壁が真っ黒になるので数年に一度、メンテナンスが必要となります。
今回は二日がかりの大作業でした。
先日、お知らせしていた日本の森のオオシマザクラは、予想通り3月30日に開花を確認しました。
「開花予想 2016日本の森」
えっへん!でも、1輪だけでしたが...。
モモの木も、ぼちぼち開花が始まっています。
外ではそろそろソメイヨシノが満開。
皆様、お花見なども計画されておられることと思います。
でもでも、まだまだ夜は寒いこの時期。
日本の森のカワウソ・ニラくんも鼻水たれてますよー。
季節の変わり目でもあります。
体の調子をくずさないようご注意くださいね。
一番よいのは睡眠を充分とることです。
イガくん、他のコの下敷きになってまいすが、気持ちよさそう。
春本番ですね♪
先日、イワトビペンギンを展示している「フォークランド諸島」水槽の整備工事を実施しました。
お客様と生物双方の安全性向上が目的です。
既設のアクリルパネルに「ねずみ返し状の柵」を新設しました。
今回、閉館後の作業ということでイワトビペンギンたちは一時的に予備水槽へお引越し。
工事が無事に終わり、イワトビペンギンたちは翌日朝、再び展示水槽へお引越し。
闘争防止のため、半分に分けて運ぶ予定が、予備水槽が相当嫌だったんでしょうか・・・
ペンギン自ら台車に乗り込み、専用の移動容器がギュウギュウ詰め。
何とか闘争もなく、無事、展示水槽へリリース完了。
今回の工事で、より安全に観察することができるようになりましたが、柵の上に乗らないで下さいね。
春の磯の生き物といえば・・・・!?
少しマニアックな質問ですね。すみません。
私が磯に行って春だなぁって感じる生き物はこちら...
マーケットプレイスのウミウシ展でもおなじみですね。
アメフラシです。
あったかくなってくると40cmくらいの大きなアメフラシを見つけることがあります。
とってもでっかいですよ。
こう見えて貝の仲間なんです。
つんつんつつきまわすとむらさきいろの粘液を出して身をまもろうとします。
そんなアメフラシたちも年中いるわけではありません。
探しに出かけてみてはいかがでしょう。
春がやってくると気持ちが上がります♪
普段は「太平洋」水槽の底から中層付近をゆったり泳ぐイトマキエイ。
餌は係員がジンベエザメと同じように、イサザアミを柄杓で上から与えます。
イトマキエイたちもよくわかっていて、柄杓のところ(給餌場所)に2尾が代わる代わる接近しますから、口元にタイミングをみて餌を流し込みます。
以前飼育していたナンヨウマンタは開口幅が大きく、吸い込む力も強いので、柄杓から流れ出た餌を「ずぞぞぞ」と吸い込む感じでしたが、イトマキエイは開口幅が狭く、ホバリングしながらちょいちょいと餌を吸い込んでいくといったところでしょうか。
イトマキエイ給餌者は長い柄杓を操り、水面にすーっと餌を流していくわけで、なかなか技術が必要。
餌の量も調整しないと、イトマキエイがぶほっとむせるようにせっかく口に入った餌を吐き出すことがあります。
この吹き出した餌や、口の幅からはみだした餌を狙う、けしからん輩がおります。
動画の最後のほうで映っていましたね。
初めは「こんなところに餌があってラッキー!」と思っていたはずですが、そのうち「イトマキエイにくっついてたら餌があるよ」と学習し、はては「イトマキエイ邪魔だ、どけ!」と発展している??
そのけしからん輩は群れでいるツムブリたち。
動きが早くて上手に写真が撮れません、ごめんなさい。
ツムブリはブリに似ていますが、ブリよりも細長く、体側に水色の縦縞が2本ある美しい魚です。
美しいけど、「イトマキエイどけ!」は困りますよ
ここはイトマキエイ給餌者の腕の見せ所?と思っています。
とても天気のよい日に、大阪湾でお世話になっている方から声をかけてもらい、船に乗って海上に出かけました。
その日は朝からスナメリの目撃情報が入り、運がよかったら見られるのでは!!!とわくわくしていました。
まずは、海苔の網のところへ。
シーズンももう終わりなので、今の時期の海苔は少し硬いそうですが、生でもむしゃむしゃ味見させていただきました。
海苔網から別のところへ移動していると、ワカメを採集している船もみかけました。
ワカメももう少しするとシーズンが終わります。
四季を海の生き物から感じられるって、自然に生きている感じがしてとても気持ちがいいものです。
そして目的のスナメリが!!!!とお伝えしたいところですが、実は今回の目的はイイダコ漁の体験だったんです。
赤貝の貝殻を用い、貝殻の間に入り込んだイイダコを獲るのです。
手のひらサイズのイイダコたちが獲れました。
残念ながらスナメリを目撃することはできませんでした。
これからのシーズン、海上も、干潟も、磯も楽しくなってきます。
どんな生き物にで会えるかなぁ~♪
2月の半ば、いつもお世話になっている室戸岬周辺の漁師さんから「シノノメサカタザメがいるよ」と連絡をいただき見に行くと、なんと全長147cmのメス。
12月に「太平洋」水槽に展示した個体はオスだったので、ペアで展示することになりました。
海遊館日記「シノノメサカタザメ、久々に登場です!!」
まずは予備槽で餌を食べる練習。
先日もお伝えしたようにカニが大活躍、餌付きも早く行うことができました。
そして、3月下旬に「太平洋」水槽に移動です。
係員3名で予備水槽からとりあげ、移動用容器に入れて運びます。
この後、クレーンで1階から7階に移動し、「太平洋」水槽へ!
「太平洋」水槽では、とても落ち着いておりました。
でも、なんかふんずけちゃったー!
オオセ、ごめんね。
しばらくすると先住のオスが近くにやってきました。
ただ、メスのほうがひとまわりくらい大きいです。
魅惑のツーショット!
(右がメス、左がオス)
シノノメサカタザメにこんなに会えるとは!!!
せっかくペアでいますので、オスとメスの違いを探してみてくださいね。
ヒントはお腹です。
「日本海溝」水槽にマトウダイを展示しています。
マトウダイは、体側の黒い斑が矢を射る時などの目標物である「的」に似ていることから「マトダイ」と呼ばれていた説と、顔が馬のようなので「馬頭」ダイとなったという説があるようです。
顔が長いと「馬」となるのでしょうか...。
「瀬戸内海」水槽のウマヅラハギ
しかし、マトウダイの黒い斑はよく見ると、まわりに白っぽい縁取りがあり、ちょっとおしゃれ。
「月の輪」と呼ぶ地方もあるそうですよ。
肉食性で、なかなか餌を食べてくれず、活けイワシなどを入れると、大きな口を開けてバクッと飲み込みます。
この口、閉じている時は折りたたまれているのですが、餌を捕る際にはびょーんと伸びてくるのです。
先日、夕刻、見回りをしていた係員が、口が伸びているシーンを撮影したので、ご覧ください。
この時は餌を食べようとしていたわけではないみたいですが、伸びてますねー。
マトウダイは魚屋さんでしか見たことがなかったので、生きているのを見られて非常にうれしいです(とてもおいしい魚なのですよ)。
みなさまもぜひご覧ください。
最近、「パナマ湾」水槽のアカハナグマのおねえさま方が激しいです。
まずは動画をご覧ください。
(画面の揺れをご了承ください)
のしのしと私の頭を探りに来るトマトおねえさま。
これはいつもどおりです。
さんざん、頭をがしがし掘って、鼻水を垂れ流し去っていくのもいつもどおり。
でも、この後...。
自分の尾をフガフガいいながら、かきむしるのです。
なにそれ?
私の頭になにか問題でも?と言いたくなってしまいます。
そのようすを見たイチゴさん。
いつもは素知らぬふりをしているのに、トマトの横にフゴフゴいいながら寄ってきて、2頭で、フゴフゴ、ゲゲゲの大合唱。
甘噛みなんぞしているのです。(動画に音が入ってないのが残念です。)
これはいったいなに??
おそらく2頭とも発情していると思われます。
アカハナグマの繁殖期は春~夏なので、今年はもうメスたちの準備が整ったかな?
ということで、3月22日にイチゴとリンゴくんを会わせたところ...。
とてもいい感じでした。今年はうまくいくといいなあ。
「モンタレー湾」水槽の上から撮影した写真です。
さて、この中にゴマフアザラシがいるのですが、どこにいるでしょうか???
正解はここ!
この寝ているゴマフアザラシは、去年の今頃に海遊館に来た「シゲノブ」。3歳のオスです。
なぜここ!!??って感じです。
わざわざ階段の上に頭を下にして寝なくてもいいのに・・・
まあ、気持ちよさそうに寝てるのでいいかなっ(笑)
イカナゴは、毎年今頃の季節になると「くぎ煮」にするためにスーパーなどに出回ります。
しかし今年は大阪湾周辺では獲れる量が少なく、普段の3倍ほども高値で売られることがあるようです。
イカナゴの親は12月~1月頃になると播磨灘や大阪湾の淡路島側の海底の砂場で産卵します。
水温が低い年は産卵量が増え、さらに西風が強く吹くと明石海峡を通って播磨灘側で生まれた子どもが大阪湾に流されてきて豊漁になることが知られています。
今年は水温が高いため産卵量が少なく、風による効果も少なかったようです。
3月に入り漁の様子をうかがいに出かけた大阪湾南部の漁港で撮ったのが上の写真です。
大きさが5~6cmほどのイカナゴの新仔(しんこ)と呼ばれるものです。
しかし、獲れた量は非常に少なく出荷するほどもなかったようです。
でも漁師さんは、「あかんわ~」と笑顔でした。
実際には大変なのでしょうが、自然相手の仕事ではくよくよしても仕方がないという潔さを感じました。
下の写真は大きさ15cmほどの成魚で、大きくなると30cmほどになります。
イカナゴの面白い習性として「夏眠(かみん)」があります。
イカナゴは水温の高い夏~秋は砂に潜って動かなくなり、冬になると砂から出て餌を食べそこで繁殖します。
したがって、イカナゴには潮通しがよいきれいな砂場が必要で、近年そうした生息場所が失われてきたことでイカナゴが減少している可能性もあります。
先日、「フォークランド諸島」水槽にイワトビペンギンを3羽追加展示しました。
1羽は中部地方にある動物園、残りの2羽は関東の水族園から繁殖目的にお借りしているペンギンたちです。
将来、海遊館でイワトビペンギンの展示を維持するために必要不可欠な3羽であり、繁殖の柱になってくれることを期待しています。
実は「フォークランド諸島」水槽が完成した約3年前、イワトビペンギンの展示羽数は8羽。
国内でトップクラスになる高齢ペンギンもいたため、当時の水槽にイワトビペンギン本来の激しさや活気はありませんでした。
しかし、現在はなんと14羽!ほぼ倍!!
ようやく、展示スペックに見合う羽数になりました!!!
現在、繁殖前の食欲旺盛な時期。
お食事タイムはものすごい活気で溢れ、餌欲しさにペンギン同士のケンカも頻繁に勃発します。
きっとイワトビペンギンの気性の荒さが伝わるはずです。
くれぐれも水槽の中に手を入れないで下さいね。
先日、離乳訓練に励み、見事魚を食べられるようになったカリフォルニアアシカのレオ。
「モンタレー湾」水槽に戻った時の光景が、少し感動的だったので紹介します!
動画の左からしずく、コア、レオ、スミレの順ですが、なにやら鼻の先を付け合ってますね。
これは、アシカの挨拶といわれている(?)行動だそうです。
見た目はちょっと面白いですが、アシカからすると感動のご対面なのかもしれませんね。
ちなみに、スミレの子どもがコアとレオですが、この親子とはしずくはまったく関係ありません(笑)
3月14日、カリフォルニアアシカのコアが山形の加茂水族館へお婿入りしました。
アクリルガラス越しに、よくお客様と遊ぶ人懐っこい性格のコアでした。
そんな人が大好きなコアの性格を考えて、山形県まで約12時間(車移動)の道のりは、加茂水族館のスタッフ2名と海遊館スタッフ2名の計4名が付き添いました。
移動中のコアは落ち着いており、ずっとおとなしく寝ていました。
そして明け方に無事到着!
すぐにプールへと入り、魚もすぐに食べてくれたので、一同一安心でした。
これから加茂水族館で元気に暮らしてね(^^)/!!
コアを応援してくださった皆様ありがとうございました。
加茂水族館のコアをこれまらもよろしく御願いいたします。
海水運搬船「かいゆう2」の中間検査、リボーン工事(修繕工事)に立ち会ってきました。
尾道にやってきました。
「かいゆう2」は、海遊館の生命線である海水を運ぶ船、とても大切です。自動車と同じで定期的に検査を受けないといけません。
船齢が26年!と高くなってきたので、いろいろな箇所の補修工事も行いました。
なかなか船橋が可愛いらしい渡船で、対岸の「向島」まで渡ります。
ドック(船の建造や修理を行うところ)では、「かいゆう2」が陸に上がっており船体の塗装剥がしが行われていました。
エンジンもすでにバラバラに...、ピストンは何処へ~!
それにしても大人数!これが普通?ところせましと作業員の方が作業中でした。
ピストンは工場でチェックされていました。
船齢の割には状態が良いようです。
そして無事に検査や工事が終わり、海遊館にもどってきました。
「日本海溝」水槽にイガグリガニがやってきました。
名前に「カニ」とついてますが、足は8本、ヤドカリの仲間です。
しかし、棘がいっぱい、触ると痛い!
ある朝、水槽を見ると...。
みながおしりを向けて整列してました(笑)
写真がぼけていてごめんなさい、でも、おもしろかったので。
「ん?呼んだ?」
こちらはコツメカワウソの「イガ」くんでした(^^)
コツメカワウソにはニジマス、ワカサギ、シシャモを与えていますが、おやつとして小さな川のエビやキャットフードを与えています。
キャットフードは、どっと床などに広げてえますが、量がそんなに多くはないので、一瞬で食べ終わってしまいます。
そこで、少しでも時間をかけて食べて欲しいと考えて、こんな容器をつくりました。
その1は、直径5cmの塩ビ管に穴をあけたもの(長さは30cm程度)。
カワウソたちがこの容器を振ったり、ころがしたりしたらキャットフードがころりと出てくるしくみです。
まずは、ツバキとグミのところに入れてみたところ、カンカラところがして、もくろみ通りでしたが、ツバキママが独占して、グミは触らせてもらえません。
たくさんある穴からこぼれた餌を控えめに食べるグミを見て、もうひとつ容器をつくりましょうということになりました。
それがこちら。
直径10cmほどのふたつき容器のふたに穴を開けたというたいへんシンプルなものです。
容器が2つあったら、グミにもどっちかあたるでしょう。
でもでも、よくばりツバキのことです。
2つとも独占してしまうかもしれないなあと思いつつ、渡してみると...。
案の定、ツバキが2つとも独占しました(笑)。
グミも容器に向かおうとする努力?がみられましたが、「ママのおこぼれを食べるほうが楽だしぃー」とか思っている気がしないでもありません。
ツバキの名誉のために申し添えますと、他のコツメカワウソでもだいたい気の強い個体が、新しいおもちゃなどを独占します。
ツバキだけがそうなのではありません。
その2の容器はロックでも試してみました。
ロック、どうよ、どの容器?
なんか面倒くさいかもー(それが目的ですから。)
でも、うめえーー!!(そりゃよかった。)
もっと楽しい容器を作成したいものです。
ワモンアザラシのアラレです。
笑える写真が撮れたので、皆さんにご披露します!
謝っているみたいなアラレさんです。
先日、漁師さんにお会いするため堺市の漁港に行ったところ、まだ漁から戻っていないので港で帰りを待つことにしました。
しばらく辺りを散策していると、漁師さんを待っているのは自分だけではないことに気づきました。
それが写真の鳥たちです。
左から「アオサギ」「カワウ」「コサギ」です。
(3種おそろいのショットが撮れたのはラッキーでした!)
彼らは漁師さんが持ち帰る売り物にならない雑魚をもらうために待っているのです。
やがて漁師さんの船のエンジン音が遠くから聞こえると彼らはそわそわしだしました。
そして船が近づくと待ちきれずアオサギが抜け駆けし、一番のりで船の甲板に降りたち、餌にありついていました。
漁師待ちの者たちには、野良猫も加わります。
船のエンジン音を合図にそこらじゅうから野良猫たちが集まってきます。
海の上で荒々しく働く漁師さんも、待つ者たちを思って雑魚を持ち帰る心優しい方が多いといつも感じます。
先日、「エクアドル熱帯雨林」のカピバラ槽の改良工事についてお知らせしました。
ん?何が変わったの?と思われるかもしれません。
この陸場の奥行きは4mぐらいあるのですが、奥は配管等があり、どうしても平面にすることができず、これまでは3段になっていました。
この写真でいうと、青い線で囲んだ上段、緑の中段、黄色の下段で、下段から先が水場となっていました。
そして、上段左から中段や下段に行くには赤で囲んだスロープで、右からは黒で囲んだトイレに降りるようになっていたのです。
しかし、このスロープが曲者で、なるべく傾斜が急でないように考えてはいたのですが、ぴーたんも年をとってきたので、とてもすべりやすくなってきました。
そこでなんとかできないか、担当で検討し、トイレから上段に行くのはあまりストレスになっていないため、スロープをとりのぞき、代わりに段を増やそう。そして、そこに土や枯れ草などを入れようということになりました。
上から見るとこんなふう。
紫の段が増えました。
また、同時に展示開始時から5年たって、床がつるつるになってきていたので、ざらざらになるよう加工しました。
最初は「ん?」となっていたぴーたんですが、すぐに慣れて、1枚目の写真のように新しい段を使ってくれています。\(^ ^)/
動物たちも(係員も?)年をとってきましたので、適時、暮らしやすいような改良をしていきたいと思います。
春休み限定のワークショップ「ねんどでサメを作ろう!」を開催します♪
カラフルなねんどをこねこねして、自分だけのオリジナル作品を作って頂けます☆
びょ~~んとのびるねんどでサメの形を作っていくのですが、お子様だけでなく大人の方も楽しく制作されています(^^)
目の大きなサメ、リアルさを追求したサメ、おとぼけ顔のサメ・・・、
顔の表情やジンベエザメの背中の模様など、出来上がると作った方の個性が出ていて、並べて見比べてみるのも楽しいんです♪
デザインは、ジンベエザメとホホジロザメの2種類です!
キャンディ瓶付きなので、好きなキャンディを入れてお部屋に飾って下さいね♪
くわしくはコチラ!
お待ちしていま~す☆
先日後紹介した「方々を歩く魚たち」の最後に出てきたホウボウ。
「瀬戸内海」水槽に展示しています。
胸ビレの鰭条(きじょう:ヒレを支える筋のようなもの)のうち、前の3本が指のようになっていて、底を とてとて と歩いています。
ホウボウは指のような鰭条肢(きじょうし)も特徴ですが、やはり目立つのは翼のような胸ビレです。
鮮やかな青い縁取りと水玉がたいへんおしゃれですね。
クジャクのオスが求愛の時に広げる美しい羽を連想します。
でも、鮮やかなのは表(上)側のみで、裏は胸ビレの下にある腹ビレと同じように地味な色合い。
表だけでいいの???
などと思いつつ、ある朝、瀬戸内海水槽の前に座ってぼーっとながめていると、近くにやってきたホウボウとばちりと目が合いました。
すると...。
ちょっと胸ビレを広げた!!
なんだ、なんだ!と写真を撮っていると...。
ずんずんと胸ビレを広げてきました。
そのままカメラをかまえていたら、害はないと思ったのか「やっぱり見せてやらないよーだ」
とヒレを閉じて去ってしまいました。残念・・・。
ところで、ホウボウは浮き袋を使って鳴き声(音)を出すことでも有名です。
水槽内に水中マイクロフォンを設置し、声を録音できたので、お聞きください。
※お使いの環境によっては聞き取りにくいこともあります。
野太い声ですなー(笑)。
夜だとお客様通路で聞こえることもありますよ。耳をすませてみてくださいね。
朝早くクラゲ館を訪れると、クラゲ担当者がウリクラゲの仲間の水槽をお掃除中でした。
普段は水槽の裏側にはバックスクリーンという、黒や青の板を置いているのですが、スクリーンをはずしたほうがアクリルの汚れを見やすいのだとか。
ところで、私、写真撮影はたいへん苦手です。
特にクラゲは難しくて、撮っても撮ってもうつりこみが激しく、こんなふうになってしまうのです。
でも、バックスクリーンがない今ならきれいに撮影できるのではないか!ってなわけで、担当に掃除をやめてもらって、ぱちり。
裏側が見えているのは仕方ないとして、輝いているのはわかりやすいかな?
ちなみに担当が撮影したのはこちら。
虹色に輝いてますよ。
とはいえ、やはり実物を見ていただくのがよろしいかと思います。
ウリクラゲたちは長期飼育が難しいので、お早めにどうぞ!
春は目の前ですが、寒い日はほんとうに寒いですね。
寒い日の波の音はとてもさびしい音のように感じます。
さて、みなさん。大阪湾の魚、食べたことありますか?
どのようなお魚が漁獲されているか知っていますか?
阪南地区の魚屋さんを訪ねました。
その日のラインナップはこちら。
大きなタチウオ、シタビラメの仲間のアカシタ(地方名)、ツチオコゼ。
いけすにはメイタガレイにメバル。
どのお魚もおいしいですが、しっかりと味のあるものを食べたいとリクエスト
したところ、メバルが一番いいというのでメバルを選びました。
手際よくウロコと内臓を取ってもらいました。
お魚の扱いって難しいですが、やってもらえると、魚料理が楽に感じられますね。
メバルは眼がとっても大きな魚。
「瀬戸内海」水槽でも斜め上を向いて比較的じっとしています。
チリメンモンスターでも登場するお魚ですね。
柔らかくてほわっとした口当たりのお魚でした。(表現が乏しいので勉強が必要です...汗)
季節によって獲れるものは違います。
海の様子も変わってきます。
そろそろスナメリたちも大阪湾で目撃され始める頃です♪
3月3日はひな祭り!女の子のお祭りですね。
女の子のお祭りということでラッコのパタにあれを用意しました!!
あれとは。。。?
分かりましたか?
そうです。ひし餅です~
飼育員が一生懸命作りました!なかなかの出来栄えにこの笑顔!
では早速パタに
なんとか受け取ってくれました~
この後すぐに捨てたとか捨ててないとか。。。
ひとまず受け取ってくれたので良しとしましょう!
パタのささやかなひな祭りでした☆
明日は、桃の節句、ひなまつりです。
何かネタはないかなーと館内をうろうろ。
「日本の森」のモモは、まだ固いつぼみでした。
でも、屋上にある鉢植えのハナモモはもうすぐ咲くかな?
花が咲いたら、植木鉢ごと持ち上げて、よいしょっと展示しようと思っていますが、過去に、移動中に花を落としてしまい、「日本の森」に着いた頃には花がひとつも残ってへんがな!という不幸なことを経験しているので、注意して運びたいと思います。
さて、他のネタを探して館内を進むと、「太平洋」水槽のアレらがそうですね。
イトマキエイ、マダラトビエイです。
どこが、ひなまつり?って、ひしもちの形をしていると思いませんか?
ここにはこんな種類も・・・。
「アクアゲート」のヒメツバメウオです。
ヒメツバメウオもひし形だー!
ひし餅の「ひし」は植物の「ヒシ(菱)」からきていて、ヒシは繁殖力が高いこと、また、ひしの実はたいへん薬効が高いことから縁起物として用いられたという説があります。
ところによって、三角形の餅である地方もあるのだとか。
あと、なんかひなまつりネタない?と魚類のみんなに聞いたら、予備水槽で恐縮ですが、これはどうでしょうか?との声。
シロザケです。
シロザケ~白酒...。
食べるものに走ってしまう魚類チームでした。
"環境エンリッチメント"という言葉を聞いたことありますか?
飼育動物たちに精神的・身体的に刺激を与えることを目的として、飼育環境のなかにいろんな仕掛けをする、というものです。
イルカたちにも普段からバスケットボールを入れてみたり、ホースでおもちゃを作ってみたりとさまざまにトライはしているものの、どうしてもいつもと代わり映えのしないもので、すぐに飽きてしまいます。
そこで今回はちょっといつもと違うものを作ってみました!じゃーん!!
なんじゃこら?
設置すると
変なもんには近寄らない。
といわんばかりのチラ見。
でもしばらくすると・・・
どうです、この楽しそうな感じ!?
ずーっとかわるがわる遊んでいるんです。
この様子はおもちゃがセットされていて、イルカたちが遊びたいテンションであれば、みなさんにもご覧いただけます♪
イトマキヒトデは、大阪湾で普通に見られるヒトデです。
写真のイトマキヒトデは海遊館前の岸壁で採集した個体ですが、場所によっては体表があざやかな青色で赤いまだら模様もはっきりとした個体がいます。
なぜか海遊館前の岸壁ではくすんだ色のものが多いようです。
イトマキヒトデはカニなどの甲殻類や貝類、海藻も食べますが、動物の死がいも食べます。
口のサイズよりもかなり大きなものまで食べますが、その方法は口から胃を反転させて体外に出し、エサをつつみ込んで消化吸収を行います。
2枚目のイトマキヒトデの写真を見ると、体から白いニョロニョロしたものをたくさん出しているのがわかります。
これは皮鰓(ひさい)と呼ばれる呼吸を行うための器官です。
体表のかたい骨各(石灰質の小さな板がつながっています)の間から内部の膜が飛び出してできたもので、膜内の水圧を変化させて伸ばしたりひっこめることができるようです。
夜の海遊館の「瀬戸内海」水槽での1枚。
普段は蛸壺の中にいるマダコがめずらしくアクリルガラスに張り付いていました。
生きているタコの吸盤をしっかり見たことがなかったので思わずパシャリ。。。
ところでみなさん、タコの性別は吸盤の大きさや並びで分かることを知っていますか?
実は吸盤の大きさがバラバラなのがオスで、ほぼ同じ大きさで並んでいるのがメスです。
なのでこの写真のマダコはメスですね!
マダコを含め、タコにはさらにおもしろいことが知られています。
まず、1本の足に吸盤が約200個付いています。タコの足は全部で8本なので、合計で約1600個もの吸盤を持っていることになります。
さらに吸盤は脱皮します。これは、いつもきれいに保って、張り付く能力を落とさないためです。
そして、体を動かすために必要な運動中枢をタコは各足の付け根に持っています。
なのであそこまで自由自在に足を動かしたり、足が切られても足だけ動くのです。
また、タコの墨には天敵を麻痺させる成分が入っています。だからタコ墨料理は見かけませんよね。
それに加え、ビンの中に入っている餌を自分で考え、蓋を開けて食べることが出来るほど、頭のいい動物です。
無脊椎動物(脊椎を持たない動物)では1番頭が良いと言われています。
見た目も宇宙人みたいでおもしろいですが、能力もおもしろいタコに目が離せません!
次はオスの吸盤を写真に収めようともくろむ飼育員でした(笑)
マダコがアクリルガラスに張り付くように、照明が変わる夜の海遊館では昼とはまた違った生き物の動きが見ることができます。
是非17時以降の夜の海遊館にもお越しください。
いつもガラスにぺとりとくっついているサカサクラゲ。
これを見ると、私たち飼育係が潜水作業の時使う吸盤、通称「タコ」を思い浮かべます。
今「タコ」が手元にないので、別の吸盤を見てみましょう。
吸盤はガラスからはずす時には、ぽちっと突起をつまむわけですが、サカサクラゲはどうするのでしょうか?
さすがに突起はついてませんから、自分で「そいやっ」と傘を動かして、密着面に海水を入れるのでしょうかね??
あまり泳ぐことはないのですが、担当が言うには、移動することがあるそうです。
そして、ある場所にくっつこうとしたら、そこには他の個体の口腕があり、くっつきそこねて、ぽろりとなることもあるそうです。
クラゲに目はありますが、明暗を感じる感覚器のようなものですから、そこまではわからず、「あんた、後ろにおったんかいな!」といったところでしょうか?
さてさて、今日、水槽をのぞくと、1個体が後ろのガラスにくっついていたため、傘の裏側(内側?)を見ることができました。
口腕がきれいな放射状になっていますね。
裏側を見るのも楽しいです。
今日は海遊館で暮らしているペンギンたちの餌料をご紹介します。
海遊館では主にオスのカラフトシシャモを与えています。
シシャモは大好きでモリモリ食べます。
そのほか、アジやホッケなんかも与えていますが、あまり好きではありません。
特にアジは飲み込みにくいのか、全く食べないペンギンもいます。
栄養面の強化をいうことで、同時にサプリメントを投与していますが・・・
やはり、複数の魚を与えることも重要です。
そこで安定して入手ができそうな、新しい餌料を確保しました!
それがこちら!
なんでしょうか?
正解は・・・イカナゴです!
あとはペンギンが食べるかどうかが重要。
与えてみると・・・
警戒することもなく、モリモリ食べます!
ホッケ程ある大きなイカナゴもすすり餅のごとく、凄いスピードで胃の中に吸い込まれていきました。
しかしその影響を受け、想定外の事態が発生!
あれほど大好きだったシシャモを嫌がるペンギンもでる始末・・・
複数の魚をバランスよく与えるのは、給餌方法の工夫等の検討をする必要があるようです。
やっぱり飼育管理は難しいな~。
タイトルゆるいですね(笑)
でも、内容もすごくゆるいんです!
寝ぼけ中かはわかりませんが、カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽の朝の掃除していたところ、寝起きのアシカを発見!!
レオと一緒に別の場所で離乳訓練を頑張っていた"しずく"です。
無事訓練が終わったため、「モンタレー湾」水槽に戻ってきました!!(レオも「モンタレー湾」水槽に戻ってます!)
おっ!こちらに気づいた!!
反応が悪いので、少し接近を試みました!!
さらに接近!!!
さすがに気になったようです(笑)
眼の上にある一本の長い毛が可愛らしいですね。
普段は毛が濡れているため真っ黒に見えますが、陸で寝ている間に毛が乾燥してふわふわしてます。朝だからかなんだか眠そうに見えますね(笑)
最近では、大人のアシカと一緒にお食事タイムにも短い時間ですが皆様の前に出て、トレーニングに励んでいます。
今しか見られない小さなアシカの頑張る姿を見に来てください!
「アクアゲート」にいるサクラダイ。
ハナダイの仲間で、オスとメスでは模様が異なります。
▼こちらはオス。
名前由来である「サクラ」は、オスの体側にある白い模様が桜の花びらのような形をしているからだとか。
▼こちらはメス。
メスには桜の花びらはありませんが、背びれの真ん中に黒い斑があるのが特徴です。
そして、サクラダイは生まれた時はすべてメスで、成長するとその中の何尾かはオスに変わる「雌性先熟」という生態があります。
以前にご紹介した「太平洋」水槽のクエも雌性先熟の仲間。
また、皆さんがよくご存知のクマノミや、「瀬戸内海」水槽のクロダイは、オスからメスに変わる雄性先熟、というように魚は性転換する種が多くみられます。
ところで、「アクアゲート」のサクラダイをよく見てみると、背びれに黒い斑があるのに、体側に白い花びらがあるものがいます!!
サクラダイは野生下では多くのメスと少数のオスで群れをつくっており、産卵期は8~11月であること、そして産卵期が終わった時期には、オスになりかけたメスという中間型の個体が出現することが東海大学の調査でわかっています。
これらの個体は解剖すると、卵巣は縮小し、精巣が発達しかけているのだとか。
かれらはこの後、りっぱなオスになることができるのでしょうか?
みなさまもアクアゲートで白い花びらをもつサクラダイを探してみてください。
これぞお花見!
夕方、19時前の「エクアドル熱帯雨林」水槽、一番左側のコーナーです。
ん?だーれもいない!
こちらは朝、9時ごろの同じ場所。
グリーンイグアナがちゃんといますね。
グリーンイグアナはたいへん規則正しい生活を送っています。
展示槽内のライトが8時半につくのですが、それまではここには降りてきません。
9時ごろになると降りてきて、今の時期だと、16時頃には上のお客様の見えないスペースに帰っていくのです。
ここが落ち着くのでしょうか?
その頃の隣の隣では...。
ぴーたん、ぐっすりお休み中でした。
みんな、よい夢を!
閉館作業のため館内を巡回していると必ず決まって見かけることがあります。
それは何かというと・・・、
そう、日本の森で暮らすコツメカワウソたちがこちらに気付いて整列しています。
これは、海遊館が閉館するときにカワウソたちを寝室にいれるので、それを係員が来るのを待っているんです。
ただし、あまり遅い時間にカワウソたちのところに行くと、すでに爆睡状態のときもあったりします。
並んでこちらを見ている姿はとても愛くるしいですね。
本日より2月21日(日)まで、「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラコーナーを改良工事中です。
3日間、カピバラをご覧になることができませんので、ご了承ください(水中部分は、ご覧いただけます)
ところで、マンガ家のとり・みきさんが「街角のオジギビト」という本にいろいろなオジギビトを集めておられます。
その本によると、「オジギビト」とは、工事現場などで通行される方に注意を促したり、「ご迷惑をおかけします」とあやまっている人のことで、みなさんもあちこちで見られるかと思います。
以前、「日本の森」の工事の際はカワウソやサンショウウオにオジギビト(人ではないですが...)のモデルになってもらいました。
カワウソの尾が犬みたいなのは気にしないでください。
今回はもちろんカピバラなので、デザイナーさんにに「かわいくして!」とお願いして、今回は3頭が工事用ヘルメットをかぶって登場!
なかなか可愛いのですが、1頭寝てますよ、困ったもんだ(笑)。
みなさま、ご迷惑をおかけしますが、海遊館のオジギビトもご覧くださいね(^^)
「エクアドル熱帯雨林」水槽の中央では、淡水エイたちを展示しています。
ナイトツアーなどでお客様に紹介すると、多くの方が「川にもエイがいるの?」とびっくりされます。
日本では、時々、「川にアカエイなどが上がってきた」という話がニュースになりますが、これは海に暮らしているエイがなんらかの理由で移動してきたもの。
しかし、アマゾン川や東南アジアの大きな川には一生を川で暮らすエイがいるのです。
さて、こちらのエイはポタモトリゴン科の一種で、黒い地に白い水玉もようが映えます。
エイを観察していると、底から急に上昇して、ガラスにペタリとくっついたのですが...。
▼下の写真にご注目!
えーーーっ!!
あなたのお腹は背中と同じ模様なの??
「太平洋」水槽にいるマダラエイ(手前)とマダラトビエイ(奥)をご覧ください。
マダラエイは縁にちょっと色がありますが、大部分は白いです。
マダラトビエイも真っ白。
海に暮らすエイは、背中に色があり、腹部が白いほうが敵から見えにくくなる利点があるため、このような色合いになっているのでは?と思います。
ちなみに海に暮らしているけれど、カラスエイのお腹は真っ黒でした。
カラスエイは写真のように仰向けになって餌を食べることがあるので、リバーシブルなのかしら??うーむ。
ポタモトリゴンは濁った川にいるため、お腹は黒一色だろうと私は想像していました。
それなのに、お腹も背中と同じ水玉模様とは、意外や意外!
どうしてなのかは、これからじっくり考えてみますね。
ってなわけで、これからはエイのお腹に注目です。
最近よく、扉の前で飼育係員を待つパタ。
衝撃的な写真が撮れました!
目と鼻??
ちょっと体が出てきた!?
パタが一瞬どこにいるのか分からない・・・
頭が白いため後ろの氷の山と同化してしまったようです。
昨年末に膀胱結石除去手術を行ったコツメカワウソ(愛称:ミミ)さん。
こんなふうに縫っていた傷口も癒えたため、1月半ばに抜糸(針)をして、相棒のハチと再会。
再会前に、ミミが「カカカカカ」という怪しい音を発していて、
「ねえ、アレなんの音?」と担当に聞くと、なんと...歯軋りの音でした。
ハチに会えないイライラは頂点に達していたようです。
そんなわけで、再会した2頭は狂喜乱舞でした。
それから約1カ月、ミミはきちんと排尿し、お腹の傷もきれいになりました。
ミミのことが大好きなキュレーターが待つ"ニフレル"に戻ることになりました。
もちろんハチも一緒です。
交代でツバキとグミが海遊館に帰ってきました。
お疲れ様。
ツバキさん。なんか、いろいろやらかしたらしいね?
「知らないわよー。」
グミはニフレル、どうだった?
「なんか上にたくさんいたよー(鳥たちのことらしい)」
それぞれ楽しんだのかな?
当館では元いた部屋に帰り、何もなかったような顔をする2頭でした。
私はよく、海岸の様子を観察に出かけます。
日によって違う海の様子を知りたいですし、きれいな貝殻を拾えたり、貴重な資料を探すことができるからです。
大阪湾の海岸を散策しました。冬とは思えない暖かい日で、日差しもとても気持ちよく、歩くのには最適でした。
ちょっと前にかなり風が強く吹いたときに打ちあがったのか、海岸のところどころに大量にゴミが落ちていました。
ほとんどがプラスチック製の人工物です。
驚いたことに鳥の死骸もたくさん落ちていました。
1㎞ほどしか歩いていないのに5~6体も落ちていました。これが普通なのか、異常なのかわかりません。
それを知るための散策でもあります。
その中で衝撃的な1羽の死骸...
お気づきでしょうか。
くちばし。
釣り糸がグルグル巻きです。
私自身、釣り糸が生き物に絡まって死ぬなんて・・・、そんなにないことやろ、なんて軽い考えを持っていましたが、それは遠い世界のことではなく、近くでも起こっていることなのだということを実感し衝撃を受けました。
スナメリの調査をしながら、いろいろと調べていると、プラスチック片を食べてしまったイルカの話や廃棄された魚網に絡まったクジラの話など、私たちが捨ててしまったものが生き物の命を脅かしている話を頻繁に目に、耳にします。
大阪湾の魅力を伝えながら、大阪湾の現実も皆さんにお知らせしたいと思っています。
海遊館前の天保山岸壁から大阪港を眺めると、その巨大生物を目にすることができます。
と言ってもそれは、コンテナ埠頭にそそり立つ巨大なクレーン群です。
見る角度によって巨大なキリンに見えませんか?
「大阪湾で出会った生き物たち」に登場させるのはどうかと思いましたが、夕日の沈む時に見たそれは、なんだかアフリカの草原を旅するキリンの群れのように感じたのです。
みなさんもそう想いませんか?
ここ天保山岸壁は、美しい夕日が見られるスポットとして隠れた名所となっており、多数のファンの憩いの場でもあります。
夕暮れどきの一瞬は、海と巨大なキリンたちとそれを見る人々のシルエットが一体となる出会いの瞬間でもあります。
少し前の話ですが、目の手術のためバックヤードに移動していた、ワモンアザラシの「ユキ」をバックヤードの別の部屋にお引越しすることになりました。
【手術を行ったときのブログはこちら】
「ユキ」は手術後の経過を見る為、しばらく水に入る事が出来なかったのですが、獣医さんの診察で経過が良好だったので、プールつきの新しいバックヤードに引越しすることになったのです。
それではさっそく引越しです。
まずは移動用のカゴに入ってもらいます。
それではカゴごと台車に乗ってお引越し開始です!
移動中、どこに連れて行かれるのか心配そうな雰囲気がカゴの隙間から伝わってきました。
無事に到着!お引越し完了です!
このバックヤード、ワモンアザラシ専用に作たものですが、今まで一度もアザラシが入る機会が無く、ユキが始めての入居者です。
はたしてここが気に入って落ち着いてくれるのでしょうか?
結局その日は飼育係員が泊り込みで観察をすることに。
明るい時間帯は、壁に鼻を押し付けたり、陸に上がってみたり、
水槽に潜ってみたりと落ち着かず、やや緊張している様子でした。
人が近くにいると余計に緊張してしまうかも?と思い、一旦部屋を出て様子を見ることに。
しばらくして夜中に様子を見に行くと・・・
なんと!そこにはすっかり落ち着いて、水槽の底に座ってくつろぐユキの姿が☆
これなら安心ですね♪
この調子なら北極圏水槽に戻れる日も近そうです(^^)
北極圏の魚たちを朝から撮影!
▼これはサドルドイールパウト。ゲンゲの仲間です。
イールは「うなぎ」、パウトは「大きい頭をもつ魚」という意なので、「うなぎのような、頭の大きな魚」ってことでしょうか。
当館のイールパウトは全長が20cmほどですが、大きくなると40cmくらいになるのだとか。
2年前、北極の海からやってきた時は10cmくらいだったので、ちょっと成長したかな?
体側にしわがたくさんありますが、年をとってるわけではありません。
鱗が少ないため、体を曲げたら、しわが目立つのです。
ウナギなどとはまた違った手触りなんだそうです。
しかし、「ふふんっ♪」という顔が不敵ですね!
▼こちらはショートホーンスカルピン、カジカの仲間です。
日本でも東北より北の海に、カジカの仲間が暮らしていますが、食用とされ、たいへんおいしいらしいです。
写真中央の個体と左の個体では、角度が異なるためか、左のは海獣「ピグモン」に似ているような?
いずれにしても愛嬌のある顔をしています。
北極圏コーナーでは、ワモンアザラシがぱっと目に入るため、そちらに気をとられがちではありますが、魚たちの顔にもぜひ注目願います!!
夜、遅番作業の館内循環をしているとワモンアザラシが泳いでいました。
アラレです。
変な顔に見えますが、アザラシは泳ぐときに耳の穴を塞ぐために、首を引っ込めるので、このような顔になるのです。
ちなみに首の後ろにあるくぼみが、耳があるところですね。
アラレは日中陸場にいることが多いのですが、夜になるとよく泳いでます。
ちょうど上に光が見えたので、アザラシと位置が被る様に移動してみると・・・
神々しい!!!
祈れば良いことあるかもしれないですね(願いが届くかはわかりません)!
2月11日、13~14日には、生き物たちに"バレンタイン"のプレゼントを行います。
ラッコにはハート型の氷、コツメカワウソ、アカハナグマ、カピバラにはハート型の餌をプレゼントするのです♪
ハートの餌は飼育係員の手作りです。アカハナグマには、リンゴをハートの型ぬきでくりぬいて作っています。
そして、コツメカワウソのハートの作り方はこちらです。
カピバラは以前、カボチャでハートをつくっていましたが、硬いカボチャを細工するのは難しい!
それなのにこのハートのカボチャはカピバラに人気がないという悲しい事実...。
なので、キャベツ1枚をはさみで切ってハート型にしたり、リンゴをハートの型でぬくという方法に変更しました。
ハートに見えるかな???
コツメカワウソやアカハナグマは一瞬で終わってしまいますが、係員の愛をごらんくださいね(^^)
ドンゴロス(麻)袋に入って寝るコツメカワウソたち。
この50×70cmくらいの袋の中に多い時では8頭が入って寝るのを見たことがありますが、さてさて、中はどうなっているのか興味ありませんか?
ってなわけで、寝静まったコウメとクリのお部屋に入りまーす。
床にはもっこりしたドンゴロス。
はーい、ちょっとめくりますよー。
ちょっとぼけてますが、コウメが「なによー?」とこっちを見ました。
「ねえねえ、なんか来たわよ、あなたー」とコウメがクリに告げたようですが、クリは眠すぎてそれどころではないもよう(白目や...)。
しばらくするとコウメも寝ようとしましたが、今度はクリが目覚めて、コウメにチュッ!
そして、2頭とも眠いのには勝てず、お邪魔虫がいるにも関わらず寝てしまいましたとさ。
このようにコツメカワウソは袋の外側や内側で体をふき、乾いたら、ぎゅーっとくっついて寝ているのです。
カワウソ好きな人ならば、この中に入って寝たいー!と思うかもしれませんが、そんなことしたら間違いなく咬まれます。
この2頭は小さい頃から私が人工保育したので許してくれたようです。
ありがとう!
クリが出てきて、「いったいなんだったのさ?」とこっちを見ました、ごめんよー。
バックヤードだと今の時期なら16時頃にドンゴロスを入れるのですが、次の朝までに2~3回はもぞもぞ袋から出てきて、水を飲んだり、排泄します。
以前、夜間に観察をしていたら、あちらこちらで排泄をする「ぷぅー」(おなら)、「じゃーっ」(排尿)、「ぶりぶり」(排便)という音が聞こえてきて、
笑いをかみころしたのを思い出しました。
では、おやすみなさい。
このユニークな顔をした魚は「イヌノシタ」です。
大阪湾の底曳き網でとれたものです。
動物の舌にそっくりで、同じ大阪湾でとれるアカシタビラメやクロウシノシタなどと合わせて舌平目(したびらめ)と総称されます。
イヌノシタの眼が並んでいるのがよくわかります。そしてこの写真は、背中と言いたいところですが、「体の左側」を写しています。
舌平目の仲間は、小さい頃に右側にあった眼が口の上の隙間を通って左側に移動するという離れ業を行います。
そして、「体の左側」を上に、「体の右側」を下にして、海底に横たわるようになるのです。
おもしろい事に、口は、海底と接する「体の右側」の下方に向けて開くようになっており、砂に潜ったゴカイなどを吸い込むように食べます。
写真のイヌノシタの上部に少し写っている穴のようにみえるのがその口です。
彼らの祖先は普通の魚のように眼が両側にあり、水中を泳いでいたと考えられています。
なぜ、水底に横たわるようになったのでしょうか?
確かに底には身を隠し易く、餌も豊富そうです。
このようなユニークな顔に進化するだけのメリットはあるのでしょうね。
何やら、ぼやきが聞こえてきます。
ろ過槽 :「最近、腹の調子が悪うてな」
担当者 :「いったいどうしたんや」
ろ過槽 :「なかなか水がきれいになれへんのや・・・」
※ろ過槽は、水槽の水を綺麗にして、水質を保つ装置です。人間でも腸内細菌が大切なように、ろ過槽にも細菌が棲んでいて、いろいろな物質を分解してくれます。しかし、水質、水温の変化や砂の洗浄具合などで、調子が悪くなったりすることがあります。
担当者 :「これ飲んでみたらどうや」
ろ過槽 :「なんやこれ、漢方薬か?」
担当者 :「まぁ、そんなモンや、活性炭ゆうてな、天然原料でできてんねん、飲んでみ、よう効くで」
ろ過槽 :「そらありがたい、試してみまっさ」
ここで、活性炭についてお話をしましょう。
原料はヤシノミの殻です。これを特別な処理をして炭状にしたものが活性炭です。
表面には目に見えない細かい孔が開いており、ここで汚れを取ることができます。
▲活性炭は洗浄してから使います
▲袋詰して
▲ろ過槽へ投入
徐々にではありますが、効果がでています。ろ過槽の体調も元に戻ってくれることでしょう。
「南極大陸」水槽で暮らすオウサマペンギンは生後125日を越えました。
現在の体重は約11㎏、もう親鳥と同じ大きさです。
嘴もずいぶん長くなりましたねー。
オウサマペンギンの子育ては約8-12ヶ月。
とは言うものの、実は今から骨格が大きく成長することはなりません。
今からは大人の羽に抜け替わる準備として、皮下脂肪をたっぷり蓄える時期に入ります。
これまでに、当館での生育した雛のデータと比較すると・・・
今回の雛は14-15㎏まで太った後、羽が抜け変わると思われます。
また、前回の海遊館日記で報告したお尻の羽とは別の部分に、もう一箇所大人の羽が生えてきました。
それは翼(フリッパー)の先端
このようにお尻、翼(フリッパー)の順に少しづつ抜け替わるんですね。
さて次はどこの部分が抜け替わるんでしょうか?
今日は節分ですね。
太平洋水槽では1月末から今日まで、「オニさんダイバー」が登場していました。
さて、休み時間にバックヤードを歩いていると、これは!!
オニさんのパンツ発見です。
さすがにトラの毛皮ではできていませんが、トラ模様です。
オニさんはどうやらシャワー中のようですね。
豆まきでは「鬼は外 福は内」と追い払われる鬼ですが、
海遊館のオニさんは、アクリルパネルや底砂をお掃除してくれる働き者です。
また、来年もよろしくね、オニさん(^-^)ノ゙♪
海遊館のカマイルカたち、日々トレーニングに励んでおります。
今は「ランディング」といって、健康診断や体重測定を行えるようにと陸上部分に上がるトレーニングに励んでいるところです。
今回はその時の、あるエピソードをイラストでご紹介。
頭の細長い、ミュー。
いつもは手を向けて「上がっておいで」と呼びます。
いつと違うことをしてみようと思い、遠くから「ほっぺにキス」の合図を出してみました。
すると
勢いよく上がってきたミューのあごの先端は、私の耳に見事に刺さりました。
勢いよく上がってきたのはとってもいいことですが、少し痛かったので、今後は様子をみて
トライすることにします。。。
海遊館前の岸壁には数種類のイソギンチャクの仲間が見られます。
ある時、とれたイソギンチャクを水槽に移して写真を撮っていると、
そのイソギンチャクの触手(しょくしゅ)の間から、他とは明らかに違う、太く長い触手が伸びてきました。
▼触手を出し始めた様子
▼触手が伸びたところ
この触手はキャッチ触手と呼ばれ、特定のグループのみが持ちます。
普通の触手には毒を含んだ刺胞という武器がたくさんついていて、餌となる生き物を麻痺させたり、敵を撃退します。
ところがこのキャッチ触手の刺胞は、自分と同じ仲間に対しての攻撃に使われるそうです。
ただし自分の体が分裂して生まれたクローンに対しては攻撃しないとか。
イソギンチャクは仲間同士でもなわばり争いを繰り広げているのですね。
ちなみに、なぜ水槽に移しただけでキャッチ触手を伸ばしたのかは不明です。
イッカククモガニはクモガニ科のカニで、眼と眼の間に1本のトゲがあることからこの名前が付けられました。
もともと日本には分布していなかったカニで、アメリカの太平洋沿岸やコロンビア沿岸が原産地です。
1970年代に東京湾や伊勢湾・大阪湾などで発見され始めました。
イッカククモガニは海遊館前の岸壁では夏の一時期を除いてほぼ1年中見られます。水底にヘドロがたまっているようなところでも平気でくらせる水の汚れに強いカニですが、夏場の水質悪化には耐えられないようです。
体全体に藻やゴミなどをつけていることが多いので、動きだすまでゴミのかたまりにしか見えないこともあります。
おもしろい動きをたくさん持っているカリフォルニアアシカのミッチ。
カメラを地面に置いて撮影してみました。
前あしの小刻みさがまた、おもしろい。
大阪湾で海苔が作られていることをご存知の方は、それほど多くないのではないでしょうか。
そもそも、私は海苔というものが海藻の一種で、冬の時期にしか採れないということを最近まで知りませんでした。
実際のところ、大阪湾で海苔を育てているのは、阪南地区にある3軒の漁師さんたちです。
スナメリの聞き取り調査で立ち寄った際に、海苔網の近くまで連れて行って頂きました。
海面のところどころにブイが浮いていますね。
港から500mほど沖合いに出たところです。海の上は気持ちいいです!
おいしい海苔を育てるためにはメンテナンスは欠かせません。
今年はなかなか気温が下がらなかった影響で水温も下がらず、海苔があまり育ってくれていないそうです。
ようやく冬らしい気候になってきたので、海水温も下がるはず!
おにぎりを握ったら大阪湾で育った海苔を巻きたいなぁ。
1月12日をもちまして、海遊館開業25周年を記念した「シャークゲート」を終了しました。
サメに囲まれ、サメの海を体感できるトンネル型水槽として、昨年3月21日からスタ―トし、「小さいお子さんが怖がって、通れない」「うわっ、サメかっこえ~」など、様々な感想をいただきました。これからも、海の生き物と環境を体験していただけるよう、トンネル型水槽の特徴を活かした展示に挑戦したいと思っています。
さて、1月13日、14日の両日は休館日で、「シャークゲート」から元の「アクアゲート」に戻す作業を行いました。
▼初日にサメたちを移動して、空っぽの「アクアゲート」水槽。
▼普段は、水面を波立たせている扇風機が止まっているので、バックヤードの様子がよく見えます。
その頃、予備水槽では飼育係員が集まって、何やら作業中です。
しばらくして見に行くと、鮮やかな魚たちが泳いでいました。
▲アカネハナゴイ
▲イトヒキテンジクダイ
▲サクラダイ
▲スミレナガハナダイ
さあ!「魚のとおりぬけ・アクアゲート」を通って、環太平洋の海の旅へ!
本種はフグ目カワハギ科に含まれ、日本沿岸の温帯域に普通に見られます。
特に岩礁の藻場や内湾のアマモ場でよく見かけます。
最大でも 8cmほどの小型種です。
大阪湾でも普通に見られますが、海遊館前のコンクリート護岸で見つかる個体はいつも4cmぐらいまでの小さな個体です。
同じ大阪湾でもアマモ場で見た個体は体色がアマモの色そっくりの緑色でした。
どうやらまわりの環境によって体色が変わるようです。
クリクリ動く眼やおちょぼ口が非常に可愛いい人気者ですが、水槽で飼育する場合には注意が必要です。
他の同居人?の餌をつついて横取りしてしまうやんちゃぶりで飼育係泣かせの一面があるのです。
そういえばアミメハギの学名Rudarius ercodes にあるRudariusには「野蛮な性質」という意味があるそうです。
現在、「太平洋」水槽の底に、高感度の水中カメラをテスト設置していて、その映像を映すモニターが計3ヶ所にあります。
①海遊館の8階にある飼育係員のスタッフルーム
②海遊館の8階スタッフルームの近くのトイレ前
③海遊館の1階にある飼育係員室
▼こちらは8階のスタッフルームの様子です。
①と③の設置場所は理解できるとして、なぜ②がトイレの前にあるかというと、近くにコンセントがあり設置スペースがあったから・・・。また、バックヤードツアーの時に、お客様に紹介できたらなぁと思っています。
モニターには、必ずと言ってよいほど、ハタの仲間が映っています。
▲このぽってりしたお腹。
これはカスリハタだな!?
この口は・・・。誰かなぁ
体の一部がチラリと映っているのです。まるで部分当てクイズのようですね。
ハタの種類が入れ替わるのはなぜでしょう。映るのが好きなのでしょうか?
実物を観察するのが一番ですが、モニターの前を通るたびに魚たちの様子を見られるのは便利です!
皆さんは、毎日が平凡すぎるとちょっとした '刺激' がほしくなりますよね?
人以外の生き物も同じで、'刺激' がなさ過ぎると何も考えず、心も体もなまってしまいます。
特に水族館の水槽の中は、本来棲んでいる環境に比べると変化が多くありません。
自然の環境では雨や風などの天気、他の生き物たちなど日々必ずといっていいほど変化があります。
そこで、私たち飼育員は「生き物にいつもと違った '刺激' を与える工夫」が必要です。
ということで、今回はダイヤ(アザラシ)を対象にこんなことをやってみました。
おもちゃを作ってみたのですが、思ったよりも遊んでくれなかったです・・・。ただ、少し「なんだろう?」と考えてくれたようです。
ちなみに、この動画を取っている最中に、レオとしずく(共にアシカ)の鳴き声が聞こえたので振り向いてみたら、後ろでじーっとダイヤの様子を眺めていました(手前がレオ、奥がしずくです)。
混ざりたいのでしょうか?それとも、気になるのでしょうか?
さらにその後ろを見てみると・・・・
飼育係員2人が柵越しに、遊んでいる様子を眺めていました。
まるで捕まった囚人のようです(笑)きっと、遊んでくれるのかどうかが気になったのでしょうね。
この遊びは、ダイヤ(アザラシ)だけではなく、その周りにいるレオやしずく、さらには柵越しの飼育員2人に良い刺激を与えることができたのではないでしょうか!
まだまだこれからも、生き物が活き活きと暮らせるような工夫していきたいと思います!
海遊館に新しいイワトビペンギンが搬入されました。
イワトビペンギンは国内での飼育羽数が減少傾向にあるため、繁殖による個体数の増加が重要です。日本の動物園、水族館が協力し合い、安定した繁殖に取り組み、「種の保存」に努めています。
今回、搬入したイワトビペンギンは4才(オス)です。
暑さに弱いイワトビペンギンの輸送です。冬なのに、車内は冷房ON!
さらに状況に合わせて、窓を全開!
車内を8-10℃でキープし、約4時間の輸送を経て、海遊館に到着しました。
予備水槽で検疫検査を行った後、「フォークランド諸島」水槽に移動する計画です。
元気に仲間入りしてね!
1月13日、14日の両日は休館日でした。
この日を利用して、「南極大陸」水槽の配水管の手入れを行いました。
というのもここ数ヶ月、配水管が詰り気味で清掃するときに不具合が生じていたのです。
▼こちらが排水口。
排水口の奥に置いた赤色の装置で詰まりを除去します。
オウサマペンギンたちが見守る中、バネのようなものを配水管に入れていきます。
15mくらい入れてから引き抜くと、先にはペンギンの羽が...
どうやら、換羽の時の羽が詰まっていたようです。
その後、水を流してして確認します。
詰まりは無事に解消されました。よかったです!
1月13日、14日の両日は休館日でした。
休館日には普段できない作業を行います。
まず、「日本の森」の植栽メンテナンス。
夏場は早朝に行っていましたが、冬は新しい樹を植えたり、肥料を与えたりするので、1日かけて実施しました。
職人さんは高所作業ですが、ひょいひょい高いところに登られるので、すごいです!
ふと見ると、梅がもう咲いている!!
こちらはヤブツバキ。
雑草に覆われていたので、咲いているのに気づいていませんでした。
こちらはモモの木。
昨年の4月に「花見~!」でも書いていたように、老齢なので支えをつけてもらっています。
木の肌を見ると、穴もあいていて、「もうだめですか?」と職人さんに聞いた私の顔が悲愴だったからでしょうか?
「まだ、先のほうは生きてるよ、大丈夫」と言っていただきました。
さて、同じ頃、植栽コーナーの下にあるカワウソ水槽では?
カワウソは前日にバックヤードに移動し、水を抜いて大掃除です。
2年ぶりの大掃除だったので、水槽が明るくなりました。
水をぬいたところにカワウソを放したらどうなるのかしら?とちょっと思ったりしました。
これはこれでおもしろいかもねー(笑)。
植栽メンテナンスは13日に、カワウソ水槽大掃除は14日に終了、無事カワウソたちもお部屋に戻りました。
みなさん、おつかれさまでしたー。
「ニッ」
という合図で
「ニッ」
と笑ったような顔をする練習中です。
実はニフレルにミッチとそっくりな笑い方をする係員(キュレーター)がいるんです。
見つけたら、「ミッチ」と声をかけてみてね(笑)
カリフォルニアアシカのミッチ、恥ずかしがるポーズしながらの上目遣い。
ちょっと下がったところから
ミッチはおもしろい動きをよく見せてくれるんです♪
バックヤードで暮らすカリフォルニアアシカのミッチ。
おもしろいやつなんです。
せっかくなのでという事でご紹介!
今回はミッチの声。
2種類の声を器用に使いわけます♪
2つ目の声は爆音かも・・・
カワウソのミミは膀胱に結石が詰まっていたので、年末に結石を取り除く手術をしました。
結石はこんな感じでした。
傷口はしっかり獣医さんに止めてもらいましたが、
やっぱり痛そう・・・(>_<)
手術後から傷口がある程度閉じるまでは、相方のハチと離れてゲージで過ごさなくてはいけません。
離れたハチとミミがよく鳴き交わしているのを見ると2頭ともやはり寂しいようです。
↓ハチはミミを探しています。
一方、お昼の餌を食べた後のミミはというと・・・
両手をほうり上げて、スヤ~~~♪
気持ち良さそうにお昼寝しています。
元気になった証拠ですね!!
そしてそして!
見てくださいこの二重アゴ!!!
むっちりぽよぽよのミミも可愛いですが、ご覧のとおり、お肉が付いてきたため、
最近は少し餌を減らしてダイエット中です(笑)
美しいプロポーションのためだ!ミミ、ファイトー!!
「太平洋」水槽を観察していると、目の前を何かが通過しました。
▲模様はジンベエザメのよう。でも、頭が大きい...。
名前に「サメ」とついていますが、鰓(エラ)が体の横にはありません。よって、シノノメサカタザメはエイの仲間です。
エイといえば、このような形を思い浮かべますが、シノノメサカタザメはちょうどサメとエイの中間と言ったところでしょうか?
▼同じように名前に「サメ」が入っているけど、実はエイの仲間というのは、同じ「太平洋」水槽にジャイアントシャベルノーズレイがいます。
さて、シノノメサカタザメ(この個体はオスです)の大好物はカニ!!
ラッコに与えているカニを分けてもらっています。
ラッコのパタは、カニの足を好むので、胴の部分をもらいました。
シノノメサカタザメには、ダイバーが直接手渡しで給餌をするので、お掃除中のするダイバーが気になるようです。
残念、そのダイバーはカニを持ってないよ。
給餌は午後からやっていますので、ダイバーとシノノメサカタザメの関係にご注目ください。
先日もご紹介しました、「エクアドル熱帯雨林」のカピバラのぴーたん。
今日も水槽の浅瀬でチャプチャプ気持ちよさそうです。
ハッッ・・・!!!
目が合いました(^^)♪
ぴーたんが座っている場所は、オオヨコクビガメのお気に入りの場所でした。
オオヨコさんはぴーたんに追いやられてしまったようですね。
なんともやんちゃな、ぴーたんです(笑)
その後はのっそり水に入り、まったり泳いでいたかと思えば・・・
「どけどけ~どけどけ~!!」
と、水槽内の魚たちを蹴散らしながら、楽しそうにスイスイスイミングしていました♪
けっこう速いでしょ?
「モンタレー湾」水槽のゴマフアザラシたち。
普段、寝ている場所は、中央水際の陸場です。
んっ!
よく見ると、一段上の陸場にもアザラシが?!
こんなとこまで登って寝るなんて!
ちなみに上の陸場で寝ているのは「ショウ」という愛称のアザラシで、時々、このように上の陸場で寝ているのを目撃することがあります。
お願いだから、降りるときに勢いあまって落ちないでね。
まあ、登れるなら降りれるか?!
「太平洋」水槽の片隅で、ハタのみなさんが行列中。
何の行列かというと、魚のお掃除屋さん「ホンソメワケベラ」の待ち列なのです。
「お客さーん、エラの中もきれいにしましょうね」と手の届かないところまで掃除してくれるものだから人気が高い!
所変わって「グレート バリア リーフ」水槽でもホンソメワケベラは大活躍です。
ただ、前にも書いたかもしれませんが、ホンソメワケベラは自分が餌を食べたいからクリーニング行動をしています。
それが証拠に、より魅力的な魚が近づいて来たら、今掃除している魚を放り出してそっちに行っちゃいます。
さて、こちらは「グレート バリア リーフ」水槽のエポーレットシャーク。
朝になって、サンゴの隙間の隠れ家から出てきました。すると、上からツノダシが接近しています。
でも、次の瞬間にはこのように...。
▲ツノダシが、エポーレットシャークの鰓をつんつん。
実はツノダシもホンソメワケベラと同じようにクリーニング行動をとることがあります。
細長く尖った口は、ホンソメワケベラよりも細かい掃除ができそう!
掃除屋さんの活躍をぜひ見つけてみてくださいね。
▲以布利センター第二水槽の屋根の上です。 地上12m!最高の眺めで土佐湾が一望できます。
上から下を覗くと、足がすくんでしまいます。ダメ人はダメでしょうね。
もちろん、屋根の上なので手すりなどありません。
この屋根には、ジンベエザメなどの搬出入の際に使用する可動屋根が付いていて、開けるときは作業員が屋根に登ってクレーンで吊り上げます。
両側が断崖絶壁の屋根の上を歩きます。スキーのジャンプ台で作業しているようなものなので、万が一落ちたら大変です!
ということで、作業する範囲に安全ロープを渡しました。
ロープがあるとないとでは安心度が違います。
これで以布利港からのオーシャンビューを満喫?安全に作業ができます。
「パナマ湾」水槽の底にイシガキフグが泳いでいました。
下関や北九州地方では、フグのことを縁起をかついで「福」につながる「ふく」と呼ぶそうです。
お正月らしくていいよね、「ふく」ですもの。
正面から見ると。
なんか、どろぼう顔じゃない(笑)?
上から見ると。
ちょっとこわいー!
イシガキフグってこんな顔だったかな?と図鑑を確認してみると、ちょっと情けない系の顔ですね。
同じように棘があり、近い仲間のハリセンボンだと?
クック海峡のポーキュパインフィッシュはこんな顔。
イシガキフグは目のところに走る黒いラインがおどろおどろしい雰囲気をかもし出しているのでしょうか?
棘のある「ふく」たち、顔に注目です!
お正月の3日間、ラッコのパタに"鏡餅氷"と"伊勢エビ"をおやつの時間に渡しました。
元旦には、ごはんの時間の前から上陸して待っていて、解説などの準備をしている最中もチラチラとこちらを覗いていました。
これは確実に待っている・・・。そう、あれを!!
ジャーン!!!!
しかし、もしここで、先に"伊勢エビ"を渡してしまうと、夢中になってしまうため、まずはじめは"鏡餅氷"から渡しました。
しっかり受け取ってくれましたが、やや大きかったようで、すぐにポーイッと捨てられてしまいました...。
そしてパタのお待ちかね、伊勢えびを渡すときがやってきました!
それはそれは美味しそうに食べてくれました。
今年もパタと海遊館をよろしくお願いいたします。
カワウソたちの予備室では、ペットボトルが天井からぶら下がっていることがあります。
(ペットボトルにしがみついているのは、ロックです)
このペットボトルは底に穴が開いており、中にペレットを入れて使います。
渡された餌を食べるだけでは楽しくないだろうと思い、おやつタイムにはこのような工夫をしています。
カワウソたちが自ら考えながら餌を取ることはよい刺激になるのではと思っています。
他には、穴を開けた塩ビ管にペレットを入れたりもしていますよ。
さて、このペットボトルにカメラを付けてみたので、中から覗いてみましょう!!
どうぞ!
にょきっと出てくる前足なのでした(笑)。
お正月だから、なんかいいものもらえるといいね。
アシカのアスカ、お食事中のトレーニング頑張ってます。
もちろん私も試行錯誤です。
最近やっと形になってきたのがこちら!
バク転!
私は残念ながら上からしか見れないのですが、外から見るとどんなんなのだろう。
カピバラのぴーたんです。
足の不調から、しばらくバックヤードで暮らしておりましたが、4年ぶりに「エクアドル熱帯雨林」水槽に登場しました!
足をすべらせないよう、室内はチモシー(イネ科植物の乾草)だらけです。
ぴーたんは水が大好きで、排泄はもちろんのこと、深いプールもよく泳ぎます。
「エクアドル熱帯雨林」水槽は、開放感があるのでしょうね。
泳ぐところ、みなさまもご覧ください!
心配していた上陸もスムーズ。
右のリハビリにもなるので、どんどん泳いでほしいものです(^^)
「日本海溝」水槽の深海コーナーにいるベニテグリ。
▼正面から見るとおちょぼ口。
驚いたような顔にも見えてきます(笑)。
隣の水槽には、カナガシラとキホウボウを展示しています。
▼キホウボウは、ひげが特徴的です。
最初は泳いでいるのですが、途中から底を"とてとて"歩いているのがわかるでしょうか。
▼続けてキホウボウも移動します。
やはり"とてとて"歩いていますね。最後の方は、じたばたしているようにも見えます...。
ホウボウの仲間(カナガシラもホウボウの仲間です)は、胸ビレの鰭条(きじょう:ヒレを支える筋のようなもの)のうち、前の3本が指のようになっていて、底を歩くことができるのです。
「瀬戸内海」水槽のホウボウは体が大きくて、この指のような部分が観察しやすいです。
海底にいることの多いホウボウたちにとって、泳ぐよりも歩くほうが、餌を探したり敵から身を守るのに役立つのでしょうね。
なお、ホウボウの名前には「方々を歩き回る」という意味があるそうです。
アシカのトレーニングにかかわっているみんなで、合図の確認をしてみました。
記録撮影をしてみると、みんなそれぞれ、いろんな「敬礼!」の合図が出てますわ~(-_-;
基準は誰なんだっ?てくらい、少しづつ微妙に合図が異なっていました。
これは、まずい状況です。かくいう私も、基準と違ってました...(汗)。
同じ個体に対して、飼育員の合図がそれぞれ違っていると、動物たちは誰の合図が正しいのかわからず混乱してしまいます。
混乱してしまうと、いろいろな問題行動に繋がる恐れがあります。
はい、みんな統一してね~
海獣たちのトレーニングをひとまず見直しして、これからどんどん進歩させたい。。。
と、ひそかに炎を燃やしております。
海遊館日記で「スッポン」・・・。
カメの一種ですし、さあーいったいどこにいるでしょうか?
「日本の森」、「エクアドルの熱帯雨林」淡水水槽はこの2つだけですけど。
ここには今、スッポンはいないはずだし...。
あっ、そうだ企画展か!あそこは琵琶湖~淀川をテーマにしている。
いえいえ違います。実は、設備室にあるんですよ。
「ある」?? 「いる」の間違いでは?
いいえ、「ある」でいいんです、これですから。
こ、これは、まさしく「スッポン」ではないですか。
はい、これは通称「スッポン」、「パッコン」と呼ばれ、排水口やトイレのつまりを解消する器具です。
正式名称は「ラバーカップ」といいます。
欧米では「プランジャー」と呼ばれており、別の用途ではトランペットの先に付けて音をこもらすために使われていたこともありました。
(現在は専用のプランジャーとして販売されている様です)
今回は排水口で使用しました。
手洗い、モップの汚れ、エサの残り、砂利、セメントの粉などさまざまなのもが混じりあい激しく詰まっていたものと思われます。
先ずは塩酸を投入、酸の力で分解させます。
それから、大量の水を投入 これで流れる場合もあるのですが無理でした。
最後は秘密兵器の「スッポン」でパッコン、パッコンと吸い上げます。
すると、するすると流れるようになりました。
正式名称も知られず、見た目から「スッポン」呼ばれている用具ですが、その能力は世界レベルです!
以前に私の友人が、スマホのスーパースローモードで動画を撮影しているのを見て、「これで海遊館の生き物を撮影するとどうなるのかな?」と思い、先日さっそく試してみました!
今回、撮影してみたのは海遊館のバックヤードで暮らしているカリフォルニアアシカのホタルです。
どうせ撮影するなら素早い動きが面白いだろうと思い、最近ホタルが覚えた、ジャンプ中に前足を羽ばたかせる動きを撮影してみました。
それではまず、普通の様子から!
では続いてスーパースローです。
さすがはスーパースロー!普通の状態では良く見えない細かい動きもはっきり映ってますね!
もっといろんな生き物をスーパースローで撮影してみようかな?
今日は、クリスマスイブですね。
クリスマスにちなみ、ラッコのパタにクリスマスツリー氷やリース氷を渡しています☆
25日の14時が最終日です!
お食事タイムの解説時に渡していますので、是非パタに会いにきて下さいね~(^^)♪
本当は映像でお届けしたいのですが、なかなか撮れなくて、へたくそだけど絵を描きました。
ある朝のこと、ボーっとしているクルーを発見。
ちょっと声をかけてみる
急に
クルーは怒り狂うと、大きく口を開けてギャーギャーなきます。
3分たちましたが
状況は変わりませんでした。
奥さん?のアーチにそっけなくされたんかなぁ・・・
世の中はクリスマスムードでいっぱいの中、海遊館ではオウサマペンギンが活躍する点灯式が行われております。
みなさんの前で堂々と行進するペンギンたちですが、出陣前にはペンギンたちは気合を入れているようです。
私たちもよーーーく見ないとわからなかったのですが、よーーーーーく見るとペンギン同士で肩を組んでいるではないですか??!!
前2羽、後3羽とまるでラグビーのスクラムを組むような隊形になっていますね!
本当に気合を入れているかはわかりませんが、点灯式の後のペンギンパレードでも活躍してくれるのではないかと、私たちも期待してしまうペンギンたちでした。
12月18日の朝、「パナマ湾」水槽でなにか始まりました。
いつもより早い時間だけどなんだろう?それも3人も来て!!
係員が早い時間に来ると、痛い?検査をすることあるしなあ...。
アカハナグマのトマト(左)とイチゴ(右)もやや引き気味です。
いやいや、今日は違うのよ。と係員たちがごそごそ。
できたー!!
木製のクリスマスツリーの完成です。ばんざーい。
「設置終了したので、帰りまーす!」と係員は退室。
「ねえ、これ何?」と観覧通路にいる私を見るイチゴ。
去年もおととしもあったでしょ?忘れたの??
昨年の様子→「パナマ湾のクリスマス」
あっ、昨年はリンゴくんだったのですね。
調べると、おととしに設置した時、イチゴは見てました。
トマトはお初でしたが、あまり興味なし...がっかりだよ。
その後のイチゴ。
「ん???」のび~っと探りを入れてみたら!
「なんか思い出したかも!」
それはよかった(笑)
ってことで、12月25日、クリスマスまでツリー展示中です。
餌の時間はツリーを使っていますので、またご覧下さいね☆
海遊館からニフレルに移動していたコツメカワウソのミミとハチ。ミミのおしっこが出にくいようなので検査をしたところ、膀胱に結石があることがわかりました。
コツメカワウソは、腎臓や膀胱などに結石ができることがあり、アメリカの調査では疾病の7割近くが結石という報告があります。
確かに当館の個体でも腎臓に結石を持つ個体がありました。
▼これは以前に見つかった結石です。
腎臓は2つあるので結石の影響はでにくいのですが、膀胱となると..心配です.。
大事をとって、ミミとハチはいったん海遊館に戻ってまいりました。
おかえり。
代わりにニフレルには、ツバキとグミが登場です。
▲右:ツバキ、左:グミ
さて、ミミですが、もう一度検査を行い、結石を取り出す処置を行う予定です。
▲ミミ (ばんばります!)
▼ハチ (ミミを応援中)
▼ツバキ (ニフレルlから見守り中)
今回は、新人教育を兼ねた整備作業を行います。
まず、図面から水の循環ルートを確認。この弁とこの弁閉めて、それからこの弁を開けると、この部分だけ循環系から切り離される等々を考えます。
弁の操作は、今回の新人教育のひとつ。急に動かすと流れている水の勢いで配管が抜けたり、破損したりします。
ゆっくり腰をいれて動かします。
循環系から切り離せたところでドレン弁を開き、オゾン塔の水を抜きます。
水か抜けてからマンホール開放!白い筒が今回交換する散気筒です。
内部にゴミが詰まって、きれいにオゾンガスが出ていません。
ホース下の金具が変色していたので分解すると、案の定、金具がぼろぼろに腐食していました。オゾンと海水、恐るべし。塩酸でも溶けないのに~。
しかもホースを外すと欠けている部分を発見。
新人くんに組み立ててもらった新しい散気筒を取り付けて、オゾン塔に海水を張り、ガス漏れはないかチェックします。
きれいに散気して問題ありません。
新人くん、合格!
次は、飼育技師試験ですねっ。
かーたんは、2008年4月に長崎県の動物園で生まれ、翌年の2009年6月に海遊館にやってきました。
企画展示「ふれあいライブ館」でデビューしたのち、「エクアドル熱帯雨林」で飼育していました。
(ふれあいライブ館のようす)
(右:かーたん)
ずっと異母弟のぴーたんと一緒でしたが、4歳になった頃から闘争がはじまり、2頭は一緒にいることができなくなりました。そして、かーたんが「エクアドル熱帯雨林」で暮らしていました。
今年の5月ごろ、体重が減少したため、歯の不整合を疑い処置を行いました。その後は、餌の葉物を増やしたりして、夏頃に体重が戻っていたのですが、9月中旬からまた徐々に体重が減ってきたのです。
11月の検査で下腹部にしこりが見つかりました。腸にできた腫瘍は治療が難しく、治してあげることができませんでした。そして、残念ながら息を引き取りました。
かーたんを応援していただいた皆様、ありがとうございました。
現在、「エクアドル熱帯雨林」では、ぴーたんが暮らしています。
「パナマ湾」のアカハナグマ。
朝一番は真ん中奥の擬木の上でトマトとイチゴがくっついて寝ています。
一緒だとあったかいね。
上の方でなにやら音がしました。
ん?誰か来たぞ??
ご飯だー!!
もしゃもしゃ、おいしいね。
それにしてもイチゴったら寝癖すごいなあ。
特におでこの辺り(赤い矢印の部分)
毛質のやわらかいイチゴは、体にも寝癖がいっぱいです。
対してトマトはパサパサと固めの毛質で寝癖はあまりつくことはありません。
で、トマトは何をしてるのかというと・・・・・担当者の左手に注目。
以前8月に「アカハナグマの体温は?」でご紹介した体温測定をしているところです。
毎朝測定を続けてますよ。
さてさて、担当さーん、今日の体温は何度?
35.7℃ですって。
ちょっと低いですね。
ちなみにイチゴは36.2℃でした。
朝ごはんが終わると、係員が掃除を始めるので、それを邪魔したり、
くつろいだりしてまったりとした時間が流れていくのです。
今日も1日、楽しく過ごせますように。
南極大陸水槽で暮らすオウサマペンギンの雛はぐんぐん成長し、親から離れ、単独になる時間が増えてきました。
体重も8㎏を超え、親鳥を超える日もそう遠くありません。
雛は少しづつ大人への階段を登っており、尾羽が生えてきました。
とは言うものの、オウサマペンギンの子育ては約8ヶ月‐12ヶ月。
この雛はどこまで大きくなるんでしょうか。
また来月、成長記録を報告しますね♪
11月上旬の夜、海遊館に隣接する天保山岸壁に飼育係員が集まっていました。
この写真の真ん中より少し上に二つの光が照っているのが見えますでしょうか?
しばらく待っていると...。
到着です!
何を待っていたかというと・・・
▲これはプッシャーパージといって、砂利や石、大型の機械類など、いろんな資材を運ぶ船です。
▼車と比べたら大きさがわかるでしょうか?
▼大きなクレーンと重機を操作する作業員さんたち。
▼船には大きな容器をたくさん積んでいます。(夜の写真と昼の写真が混在していてすみません)
▼一番大きな容器に入っているのは??
イトマキエイです!!!
今回、高知県の以布利センターから、なんと3約4時間かけて、プッシャーパージの甲板に設置された直径8mの大型水槽の中を泳ぎながらやってきました。
このあと、船の容器から1尾を取り上げて、トラックで海遊館に運びます。
▼残った1尾を見守ります。
ようこそ!はるばる高知からよく来たね。
以布利センターでは、健康管理を目的にトレーニングを行いました。
先に運んだオスの個体は、新しい環境に少し驚いたようでしたが、後から運んだメスの方は、たいへん落ち着いていました。
無事に2尾とも搬入終了。とても元気です!
約34時間もの長距離海上輸送で、担当した飼育係員たちは疲れきった様子でした。
現在は、2尾とも1日あたり1kg前後のオキアミやサクラエビなどを食べています。
皆様がよくご存知のナンヨウマンタやオニイトマキエイとは口のつき方が異なるイトマキエイ。
体のかたちもスラリとしていて美しいです。
みなさま、ぜひご覧になってください。
ラッコのパタには最近お気に入りの氷があります。
どんなものかといいますと、カップケーキのシリコン型に氷を作るときに出来る氷です。
私はレゴ風氷と呼んでいます。
この氷を渡すと、穴に手を入れたり、鼻を入れてみたりと楽しそうです。
しかしこの氷、作る際壊れやすく渡せないこともしばしば・・・
渡していたら是非パタがどのように遊んでいるか観察してくださいね!!
(岩の上に乗っている緑色の氷は近々渡す予定の氷です☆)
11月5日、昨年うまれたカマイルカのサーフが息を引き取りました。
10月ごろからお腹の張りが目立ち始め、餌を食べるとき食べないときのムラが顕著に見られました。
整腸剤を与えたり、餌の量を調整するなどして対処してきましたが、10月の下旬頃からお腹の張りの程度が大きくなり、餌を何日も食べないことが続いたことから今月の初めに裏の水槽に移して、状態を調べていました。
うまれる前からどきどきして、うまれてきてハラハラし、順調に成長している様子にわくわくしていました。
イルカの群れの中での暮らし方や行動が進歩していく様子など、観察をしたことで、カマイルカの赤ちゃんがどんな成長をしていくのか、という一例を記録することができました。
魚を自発的に食べることができるようになり、食事中のトレーニングにも取り組み、これからの成長を楽しみにしていました。
心臓の拍動が手元に感じられなくなった瞬間に抜けていった全身の力。
サーフとのいろいろな思い出がよみがえり、同時に「あれをやっておけば...」という後悔の念も頭に次々と浮かんできました。
サーフに会いに来てくださった方や名前をつけてくださった方にはほんとうに申し訳なく思っています。
飼育係は普段近くで会えない生き物と近くにいられる、お世話ができる、とっても楽しそうな夢に溢れた仕事だなぁと言われることがあります。
確かにそうですが、生き物を扱うということは、いろいろなことが日々起こっています。
例えば、体調を崩した生き物の対処はかなり神経を使いますし、動物から攻撃を受けることや、世話をしてきた生き物の死にも直面しなくてはいけません。
生き物が死んでしまうたびに、この仕事は私には合ってない、やめたいと思ってしまいます。
でも、死んだ命から得られた情報を次に同じことを繰り返さない、今後の飼育技術の発展のために役立てて行かなくてはいけないという使命感、今育てている生き物たちをしっかりと育てていかなければいけない使命感、海遊館に来てくださるみなさまに、海に生きる生命のすごさ、美しさ、不思議などを伝えて、興味を持っていただきたいという夢を思い出して踏ん張っています。
まだ、とても悲しくてなかなか立ち直れそうにありませんが、くよくよとしているわけにもいきません。
サーフを失ったことはとてもつらいことですが、サーフが残してくれたことを次の出産や子育てに生かしていきます。
まだまだよくわかっていないカマイルカの出産や子育てについて、観察・研究を続けていきたいと思っています。
体調を崩したオウサマペンギンの手術を行いました。
ペンギンの手術は、臨床データが乏しいため、獣医は準備がとても大変。
さらに限られた設備で実施しなければならず、多用途に使えるビールケースはマストアイテムです。
今回も処置台として有効活用しました。
▲麻酔がかかっている状態のオウサマペンギン。
人と同じように心拍や体温を常にチェックできる体制を整えます。
今回は、処置の前に内視鏡を使って胃内のチェックも行いました。
ベテランのペンギン担当者も胃の中を見る機会はほとんどありません。貴重な経験です。
そして患部の状態を確認し、手術に移ります。
今回執刀したのは、新人獣医です。
約3時間という大きな手術になりましたが、無事終えることができました。
術後の管理は我々飼育係員の仕事です。
早く完治するよう、最大限努力したいと思います。
相当緊張したんじゃないかなー
獣医さんお疲れ様でした!
現在イルカの予備水槽が工事中なので、その予備水槽で暮らしていた2頭のカマイルカは
バックヤードにある別の予備水槽で暮らしています。
エサをもっていくと、水槽の脇にある丸窓からのぞきこむのは・・・
オスのキール。
パチッと二重のキールはじっと見つめてきて、「餌?遊びに来た?」と様子をうかがいます。
もう少ししたら予備水槽の工事が終わるので、それが終わったらもとの水槽に戻ります。
この表情にあえなくなるのはちょっとサビシイ。
12月に入り、海遊館名物の「サンタダイバー」や「ちきゅうたいかんイルミネーション!」が始まりました。
アシカ達が暮らす「モンタレー湾」水槽でも、ちょっとしたクリスマス☆
いつもとの違いに気付きました?
・・・そう!係員はクリスマスの帽子をかぶっているんです!
アシカたちと一緒に、水槽の中から HAPPY MERRY X'mas!
「瀬戸内海」水槽では、ロープや浮き玉(漁網を浮かせたり、目印として使用する漁具)などを展示しています。
このロープ、先日のおとまりスクールでも、夜の観察時にカワハギがしっかと口でくわえ、お休みしているのをみかけました。
自然界では海藻をくわえ、流されないようにするそうですが、ここではロープを使ってくれているのですね。
▼夜は写真が撮れなかったので、ニフレル館長に書いてもらった絵をちょっと変えて説明。
さて、こちら。
タカノハダイもロープを使ってるようなんですが...。
ねえ、その体勢しんどいんじゃない?
ロープの結び目はちょっと平らになっているとはいえ、タカノハダイが留まるには小さいのではないかと。実際に落ち着かず、もぞもぞしていました。
しばらくしてから見に行くと。
やはりこっちのほうがよかったらしいです(笑)。
どういう心境だったんですかね?
今年は秋の訪れは早かったのですが、寒くなるまでの足留め期間は長かったような。
実際、11月の平均気温は例年より少し高かったようですね。
もう師走ですね。
秋といえば紅葉の季節、でも、「日本の森」では残念ながら見ることができません。
木々が紅葉するためには、光合成が十分に行われること、昼と夜の寒暖差があること、適度な雨や水分があることが必要です。
屋内施設である「日本の森」では、光がガラス越しで充分ではなく、寒暖差も屋外に比べると大きくないため、落葉樹たちは紅葉できず、黄色あるいは茶色くなって落ちることが多いです。
ケヤキは茶色くなってきました。
こちらのヤマアジサイはまだ青々してます。
ここ数日で気温がかなり下がってきたので、やがては落葉するでしょう。
そして、ツワブキの花が咲きました。
こちらは長い秋を満喫しているのかな?
今年の冬は暖冬って噂ですが、どうなのでしょうか?
「ぼくらはあったかいほうがいいよ!」
以上、コツメカワウソのイガからの意見でした(^^)
新体感エリアの「北極圏」のランプフィッシュ。
普段は、地味な体色をしています。
でも・・・・・
あら?1尾だけ赤色になっています。
ヒレの先から口まで、見事な赤色です。
この個体はオスで、婚姻色がでているのです。
婚姻色とは「今が繁殖の時期ですよー」と周りにお知らせするためのもの。
繁殖の期待が高まりますが、観察をしているとあまりメスに対して積極的ではない様子。
魚類にも、草食系男子があるのかな?
せっかく素敵な姿になっているのですから、積極的にアピールしてほしいものです。
新体感エリアの「モルディブ諸島」水槽(サメとエイのふれあい)にて、お客様の話声が聞こえてまいりました。
「なあなあ、アレ見てみ。大阪のコがおるで」
大阪のコ??
「いやー、ほんまやな、大阪のコやわ」
3人連れのお客様でしたが、それは大うけでして・・・。
もしやそれは、これですね!
ヒョウモンオトメエイです。
現在、2尾いるのですけども、ヒョウ柄がちょっと異なります。
黒い斑はリング状になってますけども、その大きさが違います。
今日は珍しく1尾が停止してくれていたのでパチリ。
目の検査の時の「C」みたいなもようもありますね。
もう1尾は吻先の斑がリングではなく、ぬりつぶしたような模様があり、上記のエイと比べると1個1個が若干小さめでした。
こちらは「太平洋」水槽の個体。
ふれあいプールの2尾よりは体が大きいからかもしれませんが、なんか間延びしたリングだなー。
そして、尾の模様。
私はてっきり白と黒のツートンだと思っていましたが、よく見たら尾もヒョウ柄です。大発見!
ところで、「モルディブ諸島」で大うけしてくださったお客様に「ヒョウモンオトメエイって名前なんですよ」と申し上げると、「やっぱしー」とまた大うけしてくださいました。
喜んでいただき、とてもテンションが上がりました。
ありがとうございました。
遅番で見回りを終えた飼育係員が「いい写真撮れましたー!」と見せてくれました。
「日本の森」のコツメカワウソたち、4きょうだい勢ぞろいです。
観客通路からの撮影ですが、きれいに撮れてますね。
▼誰だ?寝ころがってるのは??
ん?
▲イガ(愛称)
なんか両前肢を広げ、「さあ、俺の胸にとびこんでおいで!」と言ってるように見えなくもありません。
そして、後ろにいるザクロ(愛称)とニラ(愛称)が、「なんかあいつ かわいこぶってんじゃね?」「ほんまになー」とひそひそ話しているような(笑)。
またよい写真が撮れたらお知らせします。
みなさんは、「日本の森」に滝がいくつあるかご存じでしょうか?
カワウソのところに1つ、オオサンショウウオのところに1つ、そして8階から7階に降りるところに1つの計3ヶ所です。
そして、上記3つめの滝は通称「サワガニの滝」です。
さて、朝、この滝をのぞくと係員が滝壷に入って何かごそごそしています。
▲何してるの?
滝壷のお掃除中です。
滝の上にはたくさんの木があるので、この時期は特に枯葉がたくさん落ちてきます。
また、植物の根元にある土が少しずつ流れてきますし、サワガニの脱皮殻や残餌などもあるため、毎朝このように掃除をしてるんですよ。
滝壷の深さは、ちょうど長靴の高さと同じぐらいなので、注意深くと動かないと長靴に水が入り、朝からブルーな気分に(笑)。
なので、ちょっとだけ高さのある長靴を履いて作業しますが、前日の担当者が水を足して深くなっている時も・・・・・
サワガニたちも、飼育員たちも、気持ちよく過ごせますように。
夜の館内を巡回していると、アシカたちが仲良く引っ付いて寝ていました。
写真をよ~く観てみると
お互い背中向けてるやん!!
仲が良いんだか悪いんだか・・・。
「エクアドル熱帯雨林」のルリコンゴウインコたち。
かれらはとても自由です。
ここにいてくれたら、お客様からもよく見えますが...。
▲天井からぶらさがったり・・・。
▲お隣のカピバラのところで作業をしていると、「何してるのー??」と見に来ます。
そうなると、観覧通路からは見えないのですが・・・。
自由奔放なルリコンゴウインコたち。
ぜひ探してみてください。
耳をすますと鳴き声が聞こえるかもしれません。
先週、カマイルカのバックヤード水槽をメンテナンスするため、プールの水を抜きました。
水を抜くとこんな感じです。
今回は、室内のクレーンや換気ダクトなど、錆付いた設備も塗装することになりました。
まず、塗装用の足場を組みます。
その後、錆びを落とします。
▼ビフォー
▼アフター
錆びを落としただけなので、そんなに変わらないですが・・・。
これから塗装が始まります。
匠の手によってどのように仕上がるのか楽しみです。
まず、こちらの動画をご覧ください。
次にこちら
誰?か判った方は、海遊館通ですねー!
そうです、今年産まれたカリフォルニアアシカの「しずく」です。
最近は、眼に見えるものが何でも気になる様子。こんな感じで、人であっても物であってもぐいぐい近づいて来ます。
さらにさらに!この好奇心のおかげで レオ(1歳年上のアシカ)でさえも咥えてもいない、魚の切り身を咥え始めています!
早く離乳してくれないかなーと、飼育員一同 思っております。
ただ、好奇心があることはとても良いことなのですが・・・・・有り余る好奇心と恐れを知らない為、他のアシカのトレーニングを邪魔したり、行き先の道をふさいだりと自由すぎ。
飼育員は、少し頭を抱えております・・・(;^д^)
11月の土日は「幼児とおとまり」です。
普段は小学生とその保護者が対象ですが、今回は4~6歳の幼児にそのおにいちゃん、おねえちゃんが加わり、いつもよりにぎやかです。
元気いっぱいのちびっこたちですが、さすがに午後9時を過ぎるとオネムになる子もいるのが、このおとまりの特徴(笑)。
午後10時にはほとんどの方が眠りについておられました。
次の朝は6時起床。起きられるかなー?と心配しましたが、よく寝られたようで元気復活!!
そんなちびっこたちと一緒に朝の見学に行きました。
まだ照明が点いたばかりの館内。
「クック海峡」水槽ではコバンザメが壁にペタリ。
ポーキュパインフィッシュは岩の影でじーっ。
「瀬戸内海」水槽のハモは...ええーーっ!仰向け!?
「パナマ湾」のアカハナグマは、採水に来た飼育係員にまとわりついてみたりして。
「モンタレー湾」のアシカたちは、まだお休み中でした。
今回の「幼児とおとまり」の当選倍率は17倍でした。当選したみなさん、よかったですね!
楽しみながら、生き物たちが好きになってくれたらうれしいです。
バックヤードで飼育していたコツメカワウソ5頭がニフレルに移動しました。
5頭のメンバーは、昨年、企画展「熱帯雨林」で活躍した、ワラビ、ツクシ、スイカのきょうだい と ミミ&ハチのラブラブコンビ。
海遊館(大阪市 天保山)からニフレル(吹田市 万博記念公園)まで、車で40分くらい。
ドッグケージに入ってもらい、飼育係員に見送られ、行ってきまーす!
車の中では、大好きなドンゴロスに入って、おとなしくしていました。
到着!新居に行くよ!
ニフレルでは、以前、海遊館でコツメカワウソを担当していたキュレーター待ってました。
「いらっしゃい♪」
「なんか疲れたー」のスイカくん。
さあ、ワラビたち、出るよ。
ドッグケージの扉を開けると、元気よくプールに飛び込んでいきました。
楽しそうに泳ぎまわる3頭。
一方、熟年カップルのミミとハチは?
ハチは「わーい!プールだぜ!」と泳ぎましたが、あまり泳ぐのが好きでないミミは戸惑い気味。
「ハチ!どこに行くの?私を置いていかないで!」
しかし、ハチは素知らぬ顔でスイスイ泳ぎまくります。
意を決したミミは...。
浅い水場をじゃぶじゃぶと歩いてハチを見に行きました。
これには私もびっくり。
でも、「やっぱり濡れるのは嫌よ・・・」とじゃぶじゃぶ帰っていきました(笑)。
「もう寝るわ」
ミミさん、そこは潜るとこではなく、上にあがって寝床にして欲しいのですが・・・。
さて、プールから上がってきたハチは?
上を見ています。どうしたの?
なるほど、鳥がいるね。
でも、とても近くに鳥が来たら、目をそらしていました(笑)
ひととおり遊び、少し落ち着いたら、いつもどおり餌を食べました。
そして、次の日には、ミミとハチは正しい寝床の使い方を覚えたそうです。
ニフレルの人気者になってね(^-^)ノ゛♪
上陸問題と書いていますが、詳しく説明しますと毎週水曜日はパタの体重測定の日です。
しかし最近パタはかなり上陸を渋ります。
これが朝から大変で、パタのご機嫌を伺いながらなんとか誘導して計ります...
上陸してもらうために粘っていると、「ご飯なんていらな~い!」という様子で離れていってしまいます。
しかし、これがある時間になるとすんなり上陸してくるんです。
それは、夜の閉館前にパタに氷を渡そうとのぞいた時です。
その様子を写真でどうぞ。
氷を見せると。。。
催促中
氷もろた~
このように夜の時間はスムーズに上がってくるパタでした。
「太平洋」水槽は、回遊性の強い魚類を主に展示していますが、ハマフエフキやヒメフエダイなど、大きな回遊を行わない種類を8月の海遊館日記で紹介しました。「笛は吹いていないのですが...」
今回ご紹介するのは、片隅というか、結構水槽のど真ん中にいることが多い種類で・・・
(ダイバーと同じ大きさじゃないですよ!)
これはセンネンダイ。
フエダイの仲間で、大きくなると1m近くにもなるものもいるとか。
横から見ると、濃赤色の帯が3本あり、「小」という文字のように見えます。
さて、なぜこの魚の名前がセンネンダイなんだろう?と調べてみると、「千年に一度獲れる珍しい魚」というところからきているという説がありました。
分布は南日本から、広くは東南アジア、インド洋、紅海などにもいるということなので、本州ではあまり見かけません。
当館での展示は約10年ぶり。以前は、「アクアゲート」水槽で展示していました。ちょうど1999年から2000年になる時、センネンダイを2尾展示したのです。
センネンダイが2尾で「2000年代」
きゃーっ!!シャレですよ、洒落(笑)。
成長すると全体的に赤っぽくなるようですが、展示中の個体はまだ白っぽいです。
今後の色の変化が楽しみです。
海遊館の魚たち与える餌の種類は、実に様々です。
カマイルカなど海獣類と同じく、サバやアジ、シシャモなどの魚をはじめ、ジンベエザメにはオキアミやイサザアミ、タカアシガニには、イカやアマエビ等々・・・。
なかでも10~15cmの小ぶりのイカは、多くの魚類が好んで食べ、大きめの個体はこれを丸ごといただきます。
この小イカは、-30℃の冷凍庫で固まった状態で保存しているため、まずは水で解凍します!
次に、これらを選り分けるのですが、中にはイカ以外の生物が入っているので発見するのを楽しみにしています。
▲これはアナハゼの仲間?
▲アバチャンの仲間?
▲ヒトデですね。
さて、先日、小イカを選り分けていると、指に何かが刺さりました。
アジ(餌用)の場合は、ゼンゴやヒレの棘が刺さることがありますが、なぜイカの選別で痛いのだろう?
よくわからないまま作業を続けているとまたチクリ。
▼そして指に突き刺さったまま現れたのがこちら。
▲イシエビの仲間のようです。
見事なトゲトゲです。これから小イカの選別には、よく気をつけなければ・・・。
現在、海遊館では2尾のジンベエザメを飼育しています。
メスの遊ちゃんとオスの海くんです。
どちらも大きさは約5mです。
2尾をよく見ると違いがあります。
海くんは背ビレが若干倒れていたり、遊ちゃんのお腹側には黒っぽいとか...。
普段私たち飼育員は、見た目だけではなく、泳ぎ方や泳いでる場所など、微妙な違いから遊ちゃんと海くんを見分けています。
ある日、飼育員が「太平洋」水槽の上からジンベエザメを見ていると...なんと遊ちゃんの背中にニコちゃんマークがあるじゃないですか!
※黄色いマークのところ
拡大してみましょう。
ニコちゃんマークのおかげでより見分けやすくなった気がした飼育員でした(笑)。
ちなみに海遊館のバックヤードツアーにご参加いただくと、「太平洋」水槽の上から、遊ちゃんと海くんのお食事タイムをご覧いただけます。
バックヤードツアーに参加いただいた際は、ジンベエザメのお食事シーンと遊ちゃんのニコちゃんマークをぜひごらんください。
海遊館には、ワモンアザラシの暮らす「北極圏」水槽があります。
▲これは水槽の陸上部分の写真です。陸場はスケートリンクと同じしくみで床が氷になっているのですが、氷のないコンクリート部分との境目が段差になっています。
この状態だと不恰好なうえに、餌やりに来た飼育員が足を滑らせて危ないので・・・
▲毎日この写真のように雪を敷き詰めて平らに戻しています。
しかし、この状態に納得がいかないのが、
▲ワモンアザラシの「フブキ」です!
この部分が平らになっているのが何故か気に入らないようで、すぐにもとの状態に戻してしまいます。
どんなにしっかりと平らにしておいても、前足を使って雪を掘り、あっという間に元に戻してしまいます。
せっせと雪を敷き詰める私 と そうはさせまいと再び床を深く掘るフブキ。
この静かな戦いは今日も続くのでした。
9月末に「南極大陸」水槽で生まれた、オウサマペンギンの雛。ぐんぐん成長しています!
全身、茶色いフワフワの羽が生えそろいました。
44日齢、体重は約3.5㎏です。
一時、体調不良に陥り、とても心配しましたが、今は完全に回復しとても元気です。
1日の中で起きている時間も多くなり、親鳥の足元に寄り添う姿が観察できます。
成長の様子は随時、ブログにて報告します!
カリフォルニアアシカの「しずく」。
年齢の近い「レオ」と毎日やんちゃし放題。
そんな「しずく」をほほえましくみていると・・・、
んっ?
何故か尾だけ、毛の色がちょっと違う!!
なぜこんな色になっているかは分かりませんが、
皆さんも是非見てみてくださいね。
皆様は、先月のハロウィーンを楽しみましたか??
海遊館においても外に負けじと仮装?をしている海獣担当の飼育員がいました。
「えっ!!血が出てるじゃないですか??」
「誰に咬まれたんですか???」
などなど、みんなすごく心配しました。
ただ、実はこれ血ではなく、生物に与えている赤色の薬をこぼしてしまっただけだそうです。
それを聞いてみんな安心しましたが、アザラシ・アシカなど咬まれたりすると大怪我をしてしまうようような生物を飼育展示している現場ならではの心配だなーと思いました。
ちょっとハロウィーン気分を味わえた日常のひとコマでした。
海遊館のバックヤードには、複数のコツメカワウソがいますが、ロック(愛称)は現在1頭だけで飼育しています。
今日はいつもより特別に、ロックを楽しませよう!ということになりました。
よし!早速、ロックを呼んでみましょう!
飼育員 : 「ロック~♪」
ロックはというと、「きょとん・・・」
ロック!なんて面白い立ち姿!!!(笑)
巻貝をあげると、両手でしっかりと持ち去りました。
とても楽しそうにくわえて転がして遊びます。
ホースで水をかけてあげると、両手と口に水を当て大喜び♪
水遊びのあとは、ビールケースの上でクネクネしながら水を切ります。
こちらが水遊び後恒例のクネクネ動画です♪
最後はセクシーポーズで決めてくれるロックでした☆
8月に「アカハナグマの体温は?」 の海遊館日記で、トマト(愛称)の妊娠はどうでしょう?とお話していたのですが、今年の繁殖に到りませんでした。
10月末、長らくバックヤードにいた トマト を展示し、イチゴ(愛称)と同居しました。2頭は仲がよいので、こんな感じできゅっと休憩しています。
そして、「パナマ湾」水槽に展示していたパプリカ(愛称)は、トマトとの相性がよくないためバックヤードに移動しました。
パプリカとイチゴは、特に相性がよい方ではなく、それぞれ勝手気ままに暮らしてたのですが、パプリカにとってバックヤードは楽しくないようです。
移動する際のかごも気に入らなかったようで、しばらくはプンプンでした。
「えーい、靴なんてかんでやるー!!」
いかん、いかん!プンプンだ!こうなったら、お気に入りの アレ を入れるか~。
アレの正体は猫用トイレです。
このすっぽり感がパプリカにはたまらないようで...。
トイレをするわけではなく、巣箱として使います。バックヤードに置いてみると、いそいそ入ってくつろぎはじめました。
毎日の生活が楽しくなるように、いろんな物をつくってやらねばと考えています。
朝一番、「日本の森」では植物の散水(水まき)作業を行います。
お客様が一番最初にお越しになるコーナーなので、水がかからないように早めに作業を終えなければなりません。
水をまくためには、長いホースを持ってきて、水栓につなぐわけですが、今はアジサイの葉で隠れています。
しかし、アジサイは冬になると落葉するので、水栓が丸見えになってしまいます。
そこで、昨年から写真のような岩を模したカバーをしています。
先日の散水作業にて、アジサイの葉をかきわけ、岩のカバーを傾けて「水栓はどこだー?」と手で探っていると・・・にゅるり。
ん?もう一度、そーっと触るとぬるぬる。
「日本の森」でぬるぬるしたものというと???
岩のカバーをはずしてみると...。
水栓の横にある朽木の株に、サルノコシカケの仲間と思うのですが、立派なキノコが鎮座していました。
大興奮で、他の係員に「大きなキノコあった!」と報告したら、「知ってる」とすげないお答え。
ここはじめじめしてるし、暗いし、ぬくいし、キノコにはよい環境だったのですね。
生えていても特に困ることはないので、この後のようすを探っていきたいと思います。
「エクアドル熱帯雨林」水槽にて
おでこに特徴がある グリーンテラー を撮影しょうと四苦八苦していたら、ふと右上に怪しい影が!!
オスカー(アストロノータス)です。
よくよく見ると、2尾が尾をつけ、こちらにずんずん迫ってきます。
つくでもなく、離れるでもなく、今話題の組体操の「扇」じゃないんだから...。
2尾はガラスの直前まできて、それぞれ左右に分かれていきました。
肉食の魚で攻撃的と図鑑にありますが、ピラニアやコロソマなど他の魚種に押され、普段は陸場下の洞穴にいることが多いです。
でも、この日は前に出てきておりました。
当館に来た時は10cmほどでしたが、だいぶ大きくなってきました。もしかしたら、繁殖にともなう行動がはじまるのかもしれません。
注意して観察していきたいと思います。
「モンタレー湾」水槽で暮らしているカリフォルニアアシカの「レオ」。
最近、離乳の訓練をはじめました。
他のアシカ達に気づかれると、餌を横取りされてしまうため、見つからないようにするのがポイントです。他のアシカ達が餌を食べている最中に、こっそりと試行錯誤しています。
これまで色々な餌を試しました。ちらりと見るだけで興味を持ってくれなかったり、口に入れても飲み込まずに吐き出してしまったりと、なかなか食べてくれません。
しかし先日、ついにレオの大好物を発見しました!
それはなんと「アマエビ」です。
普段アシカ達に与えているアジやサバ、シシャモ等は嫌がって食べないのですが、アマエビは見せただけで飼育係員の近くに飛んできます!!
まだ飲み込むのがヘタクソで、なんとかがんばって飲み込んでいる状態です!
これをきっかけに色々な餌を食べてくれるようになってほしいです(^^)
ある朝のこと
水底に沈む大きな体は、カリフォルニアアシカの「ルーク」です。
ふだん、あまり見ない様子だったので、「なにやってるんだろうなぁ?」と思って見ていたら・・・
こっちむいた~、そして、写真の顔がホラー!
いつもは、かっこいいのですが・・・
今年で19才になったパタ。
最近水面でのんびり浮いていたり、陸場に上がって寝ることが多くなってきました。
そこで、普段おやつとして渡しているカニをダイバーが潜って水中で渡すことにより、潜水行動を増やし筋力UPを試みています!(たまにイカの時もあります!)
そんな様子を陸上から撮影してみました。パタの潜る前の様子にご注目ください!
今後は水中でのパタを撮影したいと思います!!
先日、お知らせした「ぶらさがりカワウソ」
このブログ、カワウソ担当者の間で「誰が書いたん??」と言い合っていたのですが、実はイルカの担当者が、イルカ水槽の上にある窓から目撃したそうです。ちょっとびっくり!
さて、バックヤードには、他にも ぶらさがりカワウソ がいます!
昨年の特別展示「熱帯雨林」に登場していた ツクシ です。
初めの頃は、ゆっくりした回転でしたが、1ヶ月が経とうとする頃には、ものすごいスピードで回るようになりました!!
〝高速〟ぶらさがりカワウソのツクシでした。
海遊館には、緊急時に大量の水を排出する排水管があり、このラインに取付けているバルブ(弁)を年に一度点検します。
実はこのお話、1年前にも紹介しているのですが・・・(1年って早いですね)、湾岸放流バルブ点検(PartⅠ)
おさらいをしてみたいと思います。
必須の手袋とマスクを付けて、準備中。
壁に開いた扉から現場に向かいます。
ここを降りればバルブがお出まし。
さて、回転チェック。回数が多くてしんどそうです。
(1年前はやたらうれしそうにしていました・・・)
点検も終わり、帰路につきます。
吹雪(ほこり)の中を行きます。(マスクを付けていた理由がわかりましたね)
これからも海遊館のレアな作業を紹介しますね。
ある朝、「グレートバリア リーフ」水槽の前を通りかかると、水槽のサイドにある鏡の前にテングハギがいました。
じーっ。
「俺っていい男(あるいは女?)」って思っているのでしょうか?
それとも、「そこにいるのは誰だ!」と思っているのか?
反対側のサイドでは、チョウチョウウオたちがいました。
今回、写真は撮れなかったのですが、鏡の前では、ウメイロモドキたちが大挙して、大きな輪を描きつつ泳いでいたり、ハギの仲間が口をぱくぱくしていたりするのを時折見かけます。
家で飼っている犬や猫、鳥などが鏡の前で不思議そうな仕草をすることはよくありますが、魚にはどのように映っているのでしょうね?
「グレートバリア リーフ」水槽の鏡前は注目スポットです。
「ふあふあクラゲ館」でニホンベニクラゲの展示を始めました。
あまり聞きなれないお名前...
実は、この名がついたのはごく最近のことなのです。
これまで、「ベニクラゲ」という一種と思われていた中に、いくつかの種が混じっていることがわかり、
北日本型とか南日本型とか通称でよばれていたのですが、このほど、南日本型のベニクラゲに「ニホンベニクラゲ」という和名が与えられた、というわけです。
海遊館では、これまで北日本型のベニクラゲを時々展示していましたが、南日本型改め「ニホンベニクラゲ」を展示するのは初めてです。
どこがちがうのでしょう。
ニホンベニクラゲは北日本型のベニクラゲに比べると、少し小さく、生殖腺が黄色っぽく、触手の先端が少し膨れています。
小さな目立たないクラゲのようでいて、これがとてもかわいい形なのですよ。
特に、リラックスしたときに触手をピンと伸ばし、さきっちょにちょんと玉をぶら下げているさまは、まるで「線香花火のいちばんいいとき」のよう。
ベニクラゲといえば、「若返り」。
ニホンベニクラゲもクラゲから若いポリプにもどることができます。
でも、クラゲとして展示できるのは短い期間だけと思われます。ぜひお早めに。
カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽では、毎朝とてもながーいホースを使って陸場の掃除をしています。
掃除を終えて、この長いホースを巻こうとしたらすごく重かったので、水中を覗いてみるとホースを咥えて遊んでいるアシカが・・・。
こっそりビデオを撮ってみました。
最初のほうは、撮影に気づかずに遊んでいるのですが、途中からカメラの存在に気づいたようです。
こっちを見ているということは、本人にいたずらの自覚があるのでしょうか・・・・?
このホースを引っ張るアシカは、今年6月に生まれた「しずく」です。
実はこのホースを引っ張るいたずらは、1歳年上の「レオ」が頻繁にやっているので、「しずく」も覚えてしまったようです。
以上、元気いっぱいの「しずく」のいたずらでした!!
さて、前回からの続きです。ドジョウを食べることができなかったミミについて。
■プレゼント1日目
ドジョウのスピードにミミは追いつくことができず。
「あなたそれでもカワウソなの?」と言いたいところですが...そういえば、泳ぎも得意ではないな。
仕方ないので、ハチに「私にもちょうだい~」と泣きつくも聞く耳持たず...。
普段は泣きつくと餌をくれるハチも、さすがにドジョウはやりたくないよね~。
■プレゼント2日目
さすがに気の毒だったので、ドジョウを直に床へ置いてみました。
それもミミのまん前に。
すると...みごとキャッチに成功!
やったー!!と私達もガッツポーズ!
あれ?
なんと、せっかく捕まえたドジョウを水の中へリリース...。
それをハチに横取りされてしまいました。
ミミは床に落ちた餌を水で洗う癖があり、それが仇になったもよう。
■プレゼント3日目
こうれば最終手段!
ダンベ(水入れ容器)の水を抜き、そこにドジョウを入れる作戦!!
これでドジョウを洗うことはできません。
こうやって、ミミはなんとかドジョウを食べることができました!!!
いやー、よかった!と係員一同、ひと安心。
ミミが楽しんでくれていたのならいいのですが...。
「日本の森」の水鳥たち。
写真手前のオシドリ(メス)ではなく、左側のミコアイサにご注目!
羽づくろいをしていてわかりにくいのですが、いまちょうど夏羽から冬羽に変わるところです。
ミコアイサの別名は「パンダガモ」ですが、これは冬羽の時の色あいを見て、つけられた名前です。
▼こちらが冬羽の状態
基調は白で、黒がよいアクセントになってますね(どこのファッション評論家だ...)。
しかし、夏羽の時は、頭が茶色くなり、白はどこへいったの?という色合い。
体も灰色やら茶色やらが混じって地味な感じとなります。
今の状態は、ほら!
目の周りに白い色が見えるでしょう?
この辺りから換羽が始まっているようです。
朝の清掃時、排水溝が羽でいっぱいになるのももうすぐです。
例年だと11月末には冬羽になりますが、今年は若干遅れているような気がします。
なんとか色の変わっていくようすを写真で残したいのですが、なかなかうまく撮れません。
今年こそはがんばるぞ~~!
設備チームの業務には、必要な資格がたくさんあります。
■クレーン運転士
ジンベエザメなど大型生物を「太平洋」水槽に搬入する時は、30tクレーンの運転をします。
その運転に必要な資格(小さなクレーンは技能講習で取得できます)
こちらはジンベエザメをクレーンで搬入する様子
■玉掛
クレーンで吊り上げる物を吊るすのに必要な資格
■潜水士
海遊館内の水槽で潜水作業をするのに必要な資格
■電気工事士
水槽の照明灯を整備したり、コンセント等を取替するのに必要な資格
その他・・・
・ろ過器に入って作業するため酸欠危険作業の資格
・危険物を取り扱うのに必要な資格
・・・などなど、講習を受けて取得できるものから国家資格(免許)と資格も様々。
入社して20年が経過し、10数個の資格を取得しました。
これからも自己能力向上のために頑張りたいと思います。
ここで、ある日の潜水作業風景をご紹介。
設備の点検作業は、生き物を飼育する上で大切な作業です。
ウエットスーツに着替えて準備万端!いざ出発です♪
好奇心旺盛なカマイルカがのぞきに来ています。
「ねぇねぇ、何してるのー?」
水槽の点検作業に興味深々!
さらにのぞきこみます。そ、そんなにのぞきこまなくても・・・(笑)
イルカたちのつきまとい攻撃をうまくかわしながら、作業は続きます。
しばらく見ていたら飽きてしまったのか...
「ねぇ、これで一緒に遊ぼうよー!」
お気に入りのオモチャをもってくるカマイルカさんでした☆
先日カワウソにドジョウをプレゼントする様子をご紹介させて頂きました。
みんな大はしゃぎ!血が騒ぐと言いますか、ものすごいスピードで次々と捕食していきます。
「楽しい~!」ハチくんです。
「ドジョウ最高―!」ツクシです!
と若者たちが騒いでいる中、おじいさんコンビのニッキとオリーブはさすがに追いつけないだろうということで、小さな容器に入れてみましたが...
こんなじいさんたち見たことない...
若返ってる...
"昔はブイブイいわしてた"( 凄腕のハンターだったらしいです )というのに、納得です(笑)
3日間に渡り行われたドジョウ大会は大盛況!みんな大満足で終わりまし...
「ちょっと待って!!私だけまだ食べてないわ...!」
と落ち込んでいるのはミミ。
1日目、2日目と続けて食べることができていないようです。
はたしてミミは食べることができたのでしょうか?
その3に続きます。
25周年特別展示「シャークワールド」には、いろいろなハンズオンを設置しています。
多くのお客様が体験をされるので、ハンズオンは壊れにくいものを作ってはいるのですが、やはり壊れることもあり、そのたびに係員があたふたとメンテナンスを行います。
ある日、特別展示の担当者があわてて係員室に戻ってきて「あ、あごがはずれましたー!」と言うのです。
当然、本人だと思うじゃないですか!
「大丈夫??病院行く??」と心配して聞いたら、「僕じゃなくて"シャークワールド"のハンズオンです!」って。
このホホジロザメさんのこと?
下にあるハンドルを回すと
顎が動くしくみ。
下顎が開いたまま動かなくなってしまったそうです。
電気系統の故障でしたので、さすがの係員もどうにもできず、この日のホホジロさんは顎がはずれた状態でした。
その日の夜に修理に来てもらって無事復帰いたしました。
まぁ人間(係員)じゃなくてよかったと言うべきでしょうか?
このハンドルを回すタイプのハンズオンはもう1つあって、サメの歯の構造を表すもの。
で、先ほどのシャークワールド担当と私の会話の続きです。
「えっ、どっちのハンズオンが壊れたん?」
「だから顎がはずれて...」
「あー、"口ぱっかん"のほうね」
「?」
「ホホジロのハンズオンやろ?あれは口が"ばっかん"と開くやん。だから私は"口ぱっかん"と呼んでるのじゃ」
「はぁ...」
「ちなみに、歯のハンズオンは"歯どんどん"だから」
「...(勝手に名前つけてるよ、この人)」
2つのハンズオンの正式名称は「ハンドルを回して顎の動きを体感しよう」と「ハンドルを回して歯のはえかわりを体感しよう」だそうです。
でも、「口ぱっかん」と「歯どんどん」のほうがわかりやすいと思いますが、いかがなものでしょうか?
誰の賛同ももらえてないような??
先日、「南極大陸」水槽で生まれたオウサマペンギンの雛。
毎日親鳥から沢山の餌をもらい、すくすく成長しています。
17日齢で体重は約880g
生まれた時から約5倍近くになりました。成長はとても順調です。
普段も親鳥のお腹からもはみ出している状態です。
この雛は将来、どんなペンギンになるんでしょうか。
今から楽しみですね。
10月9日から10月31日まで、パタにハロウィンな氷を渡しています。
今年はオレンジ色の氷に鮭の皮を切り取り、カボチャ風氷やカラフルなキャンディ風の氷などをプレゼントしています。
そして機嫌のいい時には、ジャックオーランタンで遊ぶパタが見られるかも?!
是非そんなパタに会いにきてくださいね~
ある日の朝、開館前に生き物のチェックをしようと館内を巡回していると、なにやら「タスマン海」水槽の前で踊っている飼育係員を発見・・・。
よく見ると、イルカ達と遊んでいます。
▲この写真のカマイルカは、ミュー(愛称)です。
この踊り?も、生き物達とのコミュニケーションの一つなんです。
ただし、この開館前という時間は、飼育係の特権でもありますけどね。
イルカたちは、お客様の姿もちゃんと見ています。
もしかしたら一緒に遊んでくれるかもですよ。
明日は「体育の日」です。
スポーツの秋、食欲の秋、いろいろありますが、皆様はどんな秋をお過ごしでしょうか?
先日、生きたドジョウ(人間の食用に流通している)を入手したので、歯の治療をがんばったカワウソのツバキと約束したとおり、プレゼント!
せっかくなので、予備水槽のカワウソたちにも、おすそ分けしようということになりました。
ツバキやオリーブが、かつて「日本の森」水槽で、どんなにすばらしいハンターであったかを力説しても、新人担当者には「?」ですからね。
いざ!
ナイスガイ・ロックくんは上手に捕らえました。
クリ「うまーい!」
クリも「日本の森」でアユを捕まえていたのを思いだしました。
「なに、何、なんなんだー!」とわくわくのワラビ、ツクシ、スイカたち。
この仔たちはほぼ初体験ですが、さすがカワウソ!
ちょっと不審げなアヤメ(右)と「早くおくれ」なヤット(左)
この2頭はあまりがつがつ感がない印象。
当館生まれのカワウソたちのがつがつ感はなんなんだろう??
「俺を誰だと思ってんだい!往年のハンター・オリーブだぜ」
後輩たちも感心してたぜー。
そして、ツバキと娘のグミはこんなでした。
ツバキ満足してくれた?
グミのハッスルぶりが意外でした。
さて、ここにあげなかった個体については、たいへん面白い行動をとりましたので、また後日にレポートいたします。
どうぞお楽しみに!
兄弟の顔が似ているのは、人間ではよく耳にすることですが、アシカも兄弟だと顔が似てくるようです。
では、まずこちらの写真をご覧ください。「モンタレー湾」水槽でくらしている・・・
▲カリフォルニアアシカの「コア」です。
コアには弟がいて・・・
▲「レオ」と言います。
どうですか?そっくりに見えませんか?この2頭を見るたびに「遺伝ってすごい!」と関心してしまいます。
あれ?アシカはみんな同じ顔に見えます? 毎日みていると、ちがいがよくわかります。
今月のはじめに、「チリの岩礁地帯」水槽にカタクチイワシを搬入しました。
イワシは漢字で「鰯」と書くように、鱗がとれやすくて弱い魚です。
当館では、魚類の搬入にこのバケツを使用しています。
が・・・、
▼カタクチイワシの搬入には、ビニール製の特別なバケツを使います。
今回は、魚類の飼育係員みんなでバケツリレーをして、合計約5,000尾を搬入しました。
にぎやかになったかな?
お月見は終わってしまいましたが、9月27日は中秋の名月でした。
みなさま、すてきな月をご覧になりましたか?
中秋の名月といえば「月見だんご」。
先日、私は知ったのですが、関西の月見だんごは、餡を団子に巻いたものだったのです!
ちょっと衝撃的でした!
ってことで、「北極圏」のダンゴを紹介します。
イボダンゴです。
ダンゴウオ科の仲間です。
ダンゴウオの仲間といえば、4年前に企画展示「かわいいコレクション(通称かわコレ)」でフウセンウオを展示していました(現在は展示していません)。
机の中にこのようなグッズが残っていました。
フウセンウオはたいへんカラフルでしたが、このイボダンゴは割と落ち着いた色合いです。
こちらは腹ビレが変化した吸盤でガラスにピッタリくっつく姿。
しかし、名前に「いぼ」ってあまりよいイメージがない!
こんなにかわいいのに!と思ったら...。
確かに、正面から見るとトゲトゲしています。
見る向きで印象がずいぶんと変わるものです。
他に、当館にいる「だんご」といえば、向かいの水槽にいるランプフィッシュ。
こちらはなんと全長が大きくなると50〰60cmになります。
展示中のランプフィッシュは私の手よりやや大きいので30cm強。
このランプフィッシュは2013年に当館で産まれたこどもたちです。
「初めての産卵!」
「丸くてかわいいランプフィッシュの赤ちゃん」
お月見は終わってしまいましたが、当館の「北極圏」でだんごを味わってください。
ある夜のゴマフアザラシたち。
綺麗に等間隔で寝ていますね・・・
実は、アザラシはアザラシ同士で身を寄せて寝ることがない動物なので、このように綺麗に等間隔で寝るという、ちょっと面白い光景になります。
また、別の日の夜のゴマフアザラシたち
うじゃうじゃしてますね・・・
カリフォルニアアシカやゴマフアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽の上から撮った写真なのですが、遠いためかなんだかアザラシがいもむしのように見えてしまいます。
アザラシは日中はほとんど泳いでいるのですが、夕方になると寝るために陸場に上がってきます。
「モンタレー湾」水槽の奥の方を良く見ると、この寝ているアザラシをみなさんも見つけることができます。
仰向けで寝たり、うつ伏せで寝たり、伸びたり、顔を掻いたりと、日中とはまた違う可愛らしさを見せてくれるので、皆さんもどうぞ!
9月25日、「南極大陸」水槽のオウサマペンギンに待望の雛が誕生しました。
現在、雛は親鳥の足元で守られていて、1日数回、親鳥から口移しで餌をもらいます。
生まれた時の体重は約187gでしたが、1週間が過ぎ、現在は体重400gを越えて2倍以上になりました。
オウサマペンギンの子育てはおよそ12ヶ月間。
これから日に日に成長する様子が観察できます。
▼孵化直後の様子
雛はまだ羽が生えておらず、自力で寒さから身を守ることはできません。
赤い丸印の中に赤ちゃんペンギンがいます。
このペンギンの足元は要チェックですよ!
先日は、ジンベエザメのビデオチェック映像で海くんの排便シーンをご覧いただきました。海遊館日記「ジンベエワッチと動体視力」
今日は、非常に珍しい「腸洗い」シーンをどうぞ。
「腸洗い」とは?
人間の世界では「腸内洗浄」といって、肛門から大腸に水などを入れて腸内を洗い流すという医療や美容での施術方法がありますが、サメやエイは自分で総排泄腔から腸を体外に出して、まるで「洗う」ような行動をすることがあります。
生物にとって大事な部分である内臓を体外に出すとは・・・、他の生物に襲われる危険もあるのでわけだし・・・、衝撃的です。
私が初めて「腸洗い」を見たのは、大型のエイで、排泄腔から赤いもの(腸)が見えた時は驚きました。
「なにが出たん?赤ちゃん?」などと動揺しているうちに、引っ込んでしまい「???今のはなんだったんだ」という感じでした。
腸洗いはほんの一瞬ですから。
なぜ、こんなことをするのかというと、腸内の魚の骨や鱗などの未消化物を排出するためと考えられており、人間としては、お腹の調子がすっきりしない時はうらやましい気がしないでもありません。
ジンベエザメの腸洗いは、長く魚類を担当している飼育係員でもあまり見たことがありません。ジンベエザメの行動観察にビデオカメラを設置しているおかげです。
片づけしなきゃ~と思ってバックヤードのある部屋に入りました。
何気なく、カワウソのバックヤードをのぞくと。。。
カワウソがぶら下がってました。
「これ、だいじょぶなんかなぁ~引っかかってるわけじゃないよなぁ~」と焦りましたが、
最後には無事着地。
新人獣医さんは獣医のお仕事だけではなく
飼育に関する仕事を何でもこなします。
そのときの1コマ
「南極大陸」水槽のペンギンの餌やりから帰ってきたときの様子です。
新人獣医さんはかなり視力が悪いらしく(勉強のしすぎ?)、いかなる時もメガネは手放しません。
たとえばこんな時も・・・
潜水作業をするために、フードを着用しています。
振り返ってもらうと・・・、
潜水フード&メガネは、25周年の海遊館でもはじめて見ました。
でも、毎日ほんとうに頑張っているので、この様子には笑ってしまいますが、みんな応援しています!
みなさんはどんな魚がお好きですか?
私はハタの仲間が好きです。
あのぬぼーっとした顔がたまりません。では、海遊館のハタたちをご紹介。
まずは「太平洋」水槽から
▲高級魚としても有名なクエ。この個体は、ダイバーに撫でてもらうのが大好きです。
▲写真写りが悪いけど、カスリハタ。
海遊館日記 「マダラエイとカスリハタ」、にてご紹介した、よくマダラエイの上に乗ってる個体です。この前も乗ってました。
▲ヤイトハタ。「やいと」はお灸のことで、黒い小さな斑がお灸の跡に見えるのでその名がついたとか。お灸し過ぎ??
▲タマカイです。小さい頃は、黒と黄色のもようが映えます。こちらは全長40㎝くらいの若い個体。
▲こちらはまだ模様が残ってますが、全長80cmくらい。
▲模様が不明瞭になった全長1mくらいの個体。
次は「瀬戸内海」水槽です。
▲アカハタです。ちょっと色が褪せていますが、赤味を帯びた体色です。
▲こっちはアオハタ。でも、体色は青くはありません。
▲コクテンアオハタは、通称タコアパートにイセエビと一緒に入っています。「これは珍しいんやで~」と担当者イチオシの種類です。
▲ホウキハタ。斜めに走る筋がほうきで掃いたような模様だから?
▲オオモンハタです。キジハタに似ていますが、尾びれの先端がまっすぐで白いことから見分けられます。
最後に、意外なところにいるハタを。
▲アズキハタ。小豆色の斑が特徴です。他のハタに比べると体高が低く、体全体が細長い感じです。この個体はちょっとお腹がでてます・・・.。
アズキハタは、「グレート バリアリーフ」水槽です。
同じ仲間を探しながら、特徴を観察するのも楽しいですよ!
定期健康診断にて、歯に異常が見つかったカワウソのツバキ。
一部がぐらぐらしているので、抜くことになりました。上顎の一番奥の歯です。
処置は麻酔をかけて行います。
歯がぐらぐらしているといっても一部だけで、大きな歯ですから、簡単に全部を抜くことができません。
慎重に丁寧に、少しずつ処置を進めていきます。
これがたいへんな作業で、獣医はへとへとになります。
ツバキは麻酔で寝たままで、大きな歯が抜けた時にも、痛みで動くようなことはありませんでした。
1時間位かかって無事終了、獣医もツバキもお疲れ様でした!
で、抜いた歯はこちらです。
本当はもっと歯根が深いはずですが、短くなっていました。
このまま放置しておくと、他の歯や顎の骨などにも影響がでたかもしれません。
よかったね、ツバキ。
「よくなーい!私だけ誕生日(8月1日)のお祝いをしてもらえず、おまけに歯を抜くとはひどすぎるー」と、ツバキの心の声が聞こえてきました。
ごめんごめん、何かプレゼントをしないとね。
その様子はまた後日。
大阪湾のスナメリ調査では、おもしろいもの・貴重なお話、さまざまな体験ができました。
▼底びき網漁船です。いろいろな種類の漁船が見られます。
▼手作り感満載のボードです。スナメリは3人がかりでつくりました。
▼底びき網で獲れた生物を観察します。
▼50年以上、大阪湾を見てこられた漁師さんにインタビュー
▼大阪湾のスナメリを調査されている先生のスナメリ最前線のお話
まだまだ知らない大阪湾。
知れば知るほどおもしろい大阪湾です。
9月の2週にわたって実施したスナメリ調査。
ごく少数の方がスナメリに遭遇という結果になりました。この時期は発見するのが難しい!
でも、飛行機が近くを飛んでいったり、底びき漁をしている船を間近に見たり、死亡漂着のクジラを見ることができたことなど、想定外のイベントがたくさん起こりましたね!
いろんな人の力を借りながら、ご迷惑をかけながらの企画だったので・・・、かなりのパワーを投じました。燃え尽きてます。ふぅ。
それでは、調査の最中にいろんな写真をとったので少しご紹介。
▲スナメリの棲む大阪湾。かなり大きな船が通過していきます。
▲秋晴れの空、飛行機とスナメリ調査
▲語り合う専門家たち(おじさんたち?)
今回、初参加のスタッフのはしゃぎようをみてやってください。
▲積み込み作業をしてるフリ。
▲うまく積み込めて、スナメリと2ショット。ご満悦。
今年の6月30日に「モンタレー湾」水槽でうまれたカリフォルニアアシカの赤ちゃん(メス)の愛称が決まりました。
いろいろと考えた結果、愛称は「しずく」です。
姉の「ナミ」と同じく、水をイメージした女の仔らしい響きです。水の雫のようにキラリと光るような美しいアシカに育ってほしいと願っています。
今後も「しずく」が元気に成長してくれるように、大切に育てていきたいと思います。
これからも「しずく」の応援をよろしくお願いします。
「クジラの死体が流れているから船航行するときは気をつけて~」
大阪湾スナメリ調査の途中に船長の携帯がなりました。
スナメリも探したいけど、せっかくならと海から現場を見に行くことにしました。
自然のことなので"突然"はつきものです。
海上から、大きなクジラが磯に漂着しているのを見ることができました。
スナメリ調査を終えてから、車に乗り換えて現地に向かいました。
大きなクジラ!!
ザトウクジラでした。6m程度というけど、これでもこどもです。ジンベエザメよりでかい!
ザトウクジラはヒゲを持つクジラで、このヒゲを使って餌となるプランクトンをこしとって食べます。ジンベエザメと似た食べ方ですね。
とても美しいヒゲでした。
めったに大阪湾にクジラが入ってくることはありません。
とても貴重な体験でした。
海遊館では大阪湾にすむスナメリの情報を集めています。
イルカやクジラの情報もお待ちしています。
海水浴に行って泳いでいると、まわりに何もいないのにチクチクッと腕や足に痛みが走ったことはありませんか?
また、「お盆ごろはクラゲが多いから気をつけなさい」って話を聞いたことはないですか?
これは、夏場に出現するアンドンクラゲが原因であることが多いようです。
アンドンクラゲは立方形の傘に長い触手が4本。
傘の大きさは最大でも3cm四方で、そんなに大きなクラゲではありません。
傘の形が行灯のようなのでアンドンクラゲの名があります。
お盆に多いということで、お盆といえば「流し灯篭」や「回り灯籠」などがあるし、「行灯」に関係があるのかな??と思ったりしますが、それだったら「トウロウクラゲ」ですね...。
アンドンクラゲの刺胞毒は強いです。
刺された場合は海水で洗って刺胞を取り除くのがいいとのことですが、どのクラゲに刺されたかによって対処法は異なります。
痛みが続く時は病院に行くのがよいでしょう。
アンドンクラゲは長く飼育することができない種なので、9月に入って、係員が夜に採集にしてきたものを展示中です。
お早めにご覧ください!
そして、高知県土佐清水市の以布利センターでは夏の終わりごろより、タコクラゲが採れはじめました。
こちらも現在展示中。
タコクラゲがやってくると、秋を感じるクラゲ担当です。
昨年ご紹介した海遊館日記「敬老の日」。今年も「敬老」すべき生き物たちを、陸上動物の担当者が範囲を広げて紹介します。
▼コツメカワウソ・ニッキ(21歳)とオリーブ(17歳)
寝起きを襲ってしまいました、ごめんなさい。
▼リスザルのアンズ(推定年齢20歳。)
バックヤードで元気に過ごしています。実は、昔の出来事が原因で、私とは仲がよくありません・・・。
▼「日本の森」のゴイサギ(26歳以上。海遊館のオープン前からいます)
(写真がなくてすみません・・・)
獣医に「腎臓が悪いよ!」と診断されていて、お薬を飲まねばならないのですが元気です。とてもすばやく、アユを採ったりしています。
▼同じく「日本の森」のチュウゴクサンショウウオ(30歳以上。)
体の大きさから、お客様からも「すご~!」と声がかかります。
海獣類も紹介しますと・・・
推定で36歳!ゴマフアザラシ・ジャブ。
推定で30歳!肝っ玉母さん、カマイルカ・アーチ。
26歳!カリフォルニアアシカのボス・ルーク。昔は小さくてかわいかったですよー。
19歳!ラッコのパタ。おばあちゃんには見えませんね~。いつまでもこどものイメージです。
29歳!ジェンツーペンギン。ープン当初からのペアが、何度も雛を育てています。
▼係員の右横の2羽です
そして、なんと新体感エリアの「フォークランド諸島」水槽にいるイワトビペンギンには、31歳を迎える個体も!
こうして見ると、飼育係員よりも年上の生き物たちがいっぱいです。
来年も、この海遊館日記で紹介できるように、毎日の健康管理にしっかり取り組みたいと思います。
現在、「フォークランド諸島」水槽のイワトビペンギンたちは換羽の真っ最中。
※換羽:1年に1度、全ての羽が抜け換ること
この時期は、いくつか問題があります。
その一つが餌を食べなくなることです。
1週間以上断食しても平気な個体もいます。
11羽のイワトビペンギンの内、7羽は換羽中。
つまり餌を食べるのはたったの4羽。さすがに「お食事タイム」として成立しません。
昨年までは、個体により時期のズレが若干のがあるのに、今年は一斉に始まっているためこの様な事態に・・・
「お食事タイム」はさびしい状況ですが、あと2-3週間で換羽は終わり、モリモリ餌を食べるようになります!
ご理解の程、よろしくお願いいたします。
でも、このフワフワの状態のイワトビペンギンが1番好き!可愛い!!という声があるのも事実。
1年のうち最もフワフワ・モコモコのイワトビペンギンは、今しか観られませんよ!
面白い映像の撮影に成功しました!!
「モンタレー湾」水槽で生活しているちびっこアザラシです。
しげのぶは、北海道の小樽水族館からやってきたアザラシです。
最近のブームは鼻先を触られることで、これがなんとも言えない極上の柔らかさです。
ミオは、山形県の加茂水族館からやってきました。
海遊館に来てすぐの頃は、中々水槽に馴染めずご飯を食べるのもやっとという様子でした。
そんなミオですが、近頃はダイバーの近くにグイグイやってきて邪魔をするほどやんちゃになりました!
そんな二頭の様子をどうぞ!!
(はじめに来るのがミオで15秒過ぎにやって来るのがしげのぶです。そして最後はまたミオです。)
ある朝、「タスマン海」水槽の前を通りかかると、カマイルカのミューが逆立ち?
「何してんの??」
だいたい、こういう時は、気になっているものがあるはず!
それは擬貝だったり、鏡のかけらだったり、あんまりよろしくないものであることもあるので、私も目を皿のようにしてみると・・・。
3cmくらいのぴらぴらしたものを発見。おそらく餌の魚の一部のようでした。
ミューの行動を記録すると、「じーっと見る」「胸ビレでハタハタしてみる」「口からぴゅっと水を噴出する」「背ビレに当てて動かす」「口に入れたり出したりする」など、バリエーションが豊富で、とても楽しそうです。
ミューが遊んでいると、そばをアーチ親子が通りました。
こどものサーフもめざとくこのぴらぴらを見つけ、わざわざお母さんから離れてミューに接近してきました。
すると、ミューは「これは私の!」とばかりに口にぴらぴらをしまいこんで、他所へ行ってしまいました。
こんなおもしろいおもちゃ、手放すわけにはいかないですよね(^-^;)
私が担当しているカワウソは、とても飽きっぽい性格ですが、ミューはこのぴらぴらを見失ってしまうまで、長い時間遊んでいました。
さーて、次は何で遊ぶかな?
「日本の森」の私たちが通称「花壇」と呼んでいるスペースが寂しくなってきたので、お客様が見えない部分に生えているシダを移植しました。
しかし、なかなか根付きにくいようで、もう少し様子を見たいと思います。
「花壇」の向かいはアジサイがわさわさと繁茂中。落葉樹なので、もうすぐ葉がなくなってしまいます。
葉をかきわけると、ひっそりマンリョウが実をつけていました。
マンリョウは「万両」と呼ばれ、めでたい植物として扱われています。
アジサイに隠れ、見えにくいので、「花壇」へ移植も考えましたが、やはり新しい万両を花壇に植えることにしました。
ついでにセンリョウ(千両)も追加しようと調べていたら、なんと「百両」、「十両」、「一両」という植物もあることがわかりました。
そんなわけで、入手できなかった「一両」をのぞき、万、千、百、十両を展示してみました。
「花壇」は全部であわせて22,230両!
マンリョウはヤブコウジ科の植物で、「百両」のカラタチバナと「十両」のヤブコウジも同じ科、「千両」のセンリョウはセンリョウ科、「一両」のアリドオシはアカネ科の植物です。名前の由来には諸説あるので、どれが正しいのかはよくわかりませんが、いずれも赤い実をつけるので、実のつき具合(数)や木の高さなどから、お金に見立てた名前がついたようです。
新たに展示した植物はまだ実が青いです。
センリョウ(千両)
カラタチバナ(百両)
ヤブコウジ(十両)
比べてみて、みなさま、どれがお好みかたしかめてください。
私の「押し」はセンリョウですよ!
今年の6月30日に生まれたアシカの赤ちゃん、すくすく成長中です。
最初はお母さんアシカ(愛称:リップ)にべったりでしたが、徐々にいろいろなものに興味を持ち始めています。
最近では、「お母さんアシカの背中に乗る」というブームがやってきてます。
やっとお母さんの背中に乗れたのに落ちてしまった動画が撮れたので紹介します。
その後、また背中に乗ることができてほっとしたようです。
赤ちゃんは必死に背中に乗ろうとしているので、ついつい「頑張れっ!」て応援したくなってしまう親心。
皆さんも、こんな何事にも必死な赤ちゃんを見て、ほっこりした気持ちになってみませんか?
私、次のブログでは最近赤ちゃんと仲のいい1歳年上のアシカ(愛称:レオ)とのツーショットを狙っております!
みなさん、楽しみにしていてください!
最後に、母と娘が同じ格好をしているほほえましいツーショットです。
9月に入ってから、じめじめとした日が続きましたね。
それに台風がやってくるなんて、いったいなんやねんっ(><)て感じです。
今日は台風一過すばらしい青空が広がっています。
屋上で換気装置の塗装をおこなう予定です。この整備は雨じゃできませんので。
ところで、海遊館の屋上って何があるんでしょうか、ちょっと見てみましょう。
▼換気装置
▼空調の室外機(クーラーや冷凍冷蔵庫、降雪装置など)
▼「太平洋」水槽の屋根
▼大阪港の眺め
▼六甲の山並み
大阪港大関門から薄っすらと見える淡路島や六甲の山並みなど・・・、眺望がすばらしいです!
高さは、あべのハルカスの10分の1ですが、見える景色は負けていません。
疲れも癒されました!さぁ、換気装置の塗装を頑張りますか!
私はイソギンチャクを見るのが大好きです。
イルカ担当ですが・・・
朝の見回りをするときに毎日欠かさずに見るのがこの子!
水流にたなびく触手。
黄色く輝くからだ。
美しい!
どこにいるか、知ってるかな?
「太平洋」水槽のジンベエザメは、毎日、決まった時間に行動観察を行います。
そして、月に一度は「24時間定例ワッチ(観察)」も行います。
1日べったりジンベエザメを見続けるのです(係員はもちろん交代します)。
ワッチは、飼育係員が水槽の前に座り、実際にジンベエザメを観ているので、細かな動きや便の有無を確認することができます。
また、怪しい動きをしたな!と思ったら、近くまで走って行って、詳しく確認することもできます。
ワッチ以外の時間帯は、ビデオカメラで録画をして、異常行動はないか?排便はないか?などを次の日に再生してチェックしています。
ビデオカメラを固定しているため、すべての場所が録画されているわけではありません。
そして、録画した映像の確認は、早送りにして見るので、細かい行動の変化はわかりにくいのですが、ジンベエザメが動きを変えたり、排便をするとわかるので、その部分は通常の速さで見なおして確認します。
▼画面は、17時~20時の「夜の海遊館」。青くて暗くて見えにくいです。
▼20時以降は、青い光から減り、夜間照明になります。日中の1/3の光量で暗いのですが、ビデオカメラの性能がよいためか、見やすいです。
「太平洋」水槽には、天井にガラス窓があり、上から光が差し込むため、明け方になると明るくなります。
前日の16時頃から、翌朝の9時まで、チェックします。
録画した映像は、こんな感じです。
画面上に見えるのは遊ちゃんです。
しばらくして右から左へと海くんが泳いでいきますが、海くんの通過した後、右のあたりが濁ったのがわかるでしょうか?
これは海くんの排便シーンなんですよ。
早送りしていて、「あっ、濁った!」と気づいたら、通常の速さに戻して再生して、詳しくチェックします。
大型のエイやアジたちの排便でも水が濁ることがあるからです。
巻き戻したら、ジンベエザメの位置を確認し、濁りの前後にいるのは誰かをよーく見て、その便の量などもチェック。
ジンベエザメの便は、塊が確認できます。
ジンベエザメの便でないとわかったら「もう、まぎらわしいな!」と思ってしまいます・・・。
このビデオチャックをしていると、ジンベエザメだけでなく、エイの腸洗いを見ることもあり、なかなか興味深いです。
その昔、プロ野球の選手が、動体視力を鍛えるため、電車に乗った時は必ず窓から見える電柱などを数えてタイミングをとるというような話を聞いたことがあります。
私たちには関係のないこと!と思っていたのですが、なんのなんの。
動体視力、むっちゃ必要やないですか!
特に今は、ジンベエザメが2匹!
「遊ちゃんと海くん、どっちがどっちやねーん!」
「目がもう1セットほしい!」と、はじめはみんな混乱していましたが、ようやく慣れてきました。
まあ目がついていかない時は、録画なのでゆっくり再生すればよいのですがで・・・.。
さて、今日も鍛えるぞ!動体視力!!
昨年の秋、日本の森のカワウソ槽の後方に、なぞの植物を発見したことをお伝えしました。
11月20日「謎のぽんぽん」
で、カワウソ水槽を見上げると。
今年も生えてる!!
オオアレチノギクでしょうか?
昨年見た「ぽんぽん」は種ですから、確実に子孫を残しているということ...。
ゆっくり見回ると、こんな植物もありました。
オオサンショウウオ水槽とカワムツたちのいる水槽の間には植えた覚えのない植物が...。
アメリカヤマゴボウ(ヨウシュヤマゴボウともいいます)です。
こちらは北米原産の草本で、明治の初めに日本に入ってきた外来種です。
ぶどうのような紫の実はとてもおいしそうで、私が小さい頃に野原でこれを見つけた時、「食べたい」と言ったら「毒があるから食べちゃだめ!」と言われました。
鳥は実を食べている形跡があったので、小さな私は「食べてもいいんじゃないの?」と思いましたが、大人になって調べてみたら、種に毒があるのだそうで。
鳥は上手に実だけを食べているわけです。
また、この実の果汁はインクの代わりに使われることもあったので、アメリカではインクベリーと呼ばれることも。
そうそう、手に色がつくと、なかなか落ちないのよー、と郷愁にひたる私でした。
さて、こちらはツワブキです。
これは、私たちが植えたもの。
今年はわさわさと葉が茂っています。
花が咲くとよいのですが、今年はどうでしょう??
花はこんなかわいいのです。
「日本の森」にはこんな楽しみ方もありますので、まわりをゆっくり見てみてくださいね。
先日8月29日は「日本の森」の『わんぱくフォー』こと、コツメカワウソのイガ、ニラ、ザクロ、シュロの誕生日でした。
今回はなんと!ニシキエビの脱皮殻をドドンっと丸々1匹プレゼントすることにしました!!
かなりの大きさです!
早速プレゼントしにいくことに!
『カリカリ楽しい~♪』とイガ
脱皮殻を装着しているのは、ニラ
このあと先っぽまで食べました、ザクロです!
前室に置いていたニシキエビの殻が、給餌前から気になっていたシュロは無我夢中!
お客様も観覧通路から一緒に祝ってくださり、とても楽しい誕生日会になりました!
ありがとうございました。
これからも元気でね!
「パナマ湾」水槽のアカハナグマ。
現在は、メスを展示していますが、バックヤードにはオス(愛称:リンゴ)を飼育しています。
オスのアカハナグマは、メスと比べると力が強く、気性も荒いように感じます。
以前にお知らせしたように、リンゴをメスとお見合いさせると、時には大喧嘩になりますし、餌を食べてる最中に飼育係員がふと手をだそうものなら・・・
「オレの餌を取るな~!」と威嚇してくることも.あります。
▼こちらをご覧ください。口からはみ出た鋭い牙。(犬歯)
オスだけが口からはみ出るほど伸びるのかは分かりませんが、海遊館で飼育している4頭の中で口から犬歯がはみ出しているのはオスのリンゴだけです。
これで噛まれようものなら、大怪我必須...。
飼育作業中は、いつも気をつけているリンゴですが、実は弱点があります。
それは...首の後ろ
リンゴは首の後ろをワシャワシャ撫でると、気持ちがいいのか力が抜けておとなしくなるのです!
撫でていくと、まずはペタンとお尻が地面に着いておすわり。
更に続けると寝転んでしまいます。(笑)
そんなリンゴの様子がこちら。
どんなに強気でも、弱点をせめられると力がでないリンゴくんなのでした~
ある朝、「日本海溝」水槽を見ると、アクリル面におしりをぴっとりつけて、不思議な態勢をとっているタカアシガニが!
何してるんでしょうね?と、おしり側に回ってみると...
通称「ふんどし」あるいは「前かけ」と呼ばれるお腹の部分を開いて、もぞもぞしています。
カニやエビの体は頭部、胸部、腹部に分かれていて、例えばイセエビだと、写真の緑の部分が頭部、黄色は胸部、腹部が赤色の部分となっています。
さて、この腹部、エビでは発達していますが、カニの場合は縮小し、体の下側に折りたたまれています。
で、この部分を見ると、カニの雌雄がわかります。
腹部が幅広いのがメス、鋭角な三角形になっているのがオスです。
したがって上記はメス、下の写真はオスです。
違いがわかりますでしょうか?
メスは産卵すると、腹部に卵を入れ、こどもがふ化するまで抱きかかえています。
しかし、今、卵を持っているわけではありません。
いったい何をしてたのでしょう?
前から見ることができればよかったのですが、岩が邪魔して見えませんでした。
お腹がなんぞ汚れていて、ごそごそしてたのかな?
とすると、ふんどしの洗濯やんなあ、と笑ってしまいました。
夕方に見に行くと、普段どおりの形に戻っていました。
海遊館で暮らすペンギンたちは、換羽の季節になりました。
(※換羽とは、1年に1度、全ての羽が抜け変わること)
オウサマペンギンは既に全羽終了し、1年で最もきれいな羽になっています。
その他の種は真っ最中。
▼イワトビペンギンも
▼アデリーペンギンも
▼ジェンツーペンギンも
毎日どっさり羽が抜け落ちていきます。
この季節は掃除がとても大変。猫の手でも借りたいほど、時間がかかります。
7月末に生まれたジェンツーペンギンの雛も少しづつ大人の羽が生えてきました。
すでに体格は親鳥と同じぐらいになりました。
▼お尻にご注目!
大人と同じ羽(尾羽)が生えてきました。
雛ももうすぐ換羽が始まります。
換羽が終われば遊泳訓練です。今年はどうなるのかな・・・
▲さて問題です。この写真は、どの動物の毛でしょうか???
▼ヒントは、前あし。
▼答えは「海遊館日記」によく出てくる、ワモンアザラシ(愛称:アラレ)でした!
▲寝起きで眠そうですね。
アザラシの乾燥した毛はあまり見たことがないと思います。
日中は泳いでいることが多いので、体が水で濡れた様子(毛)をよくご覧になっていると思います。夜になると陸地に上がって寝るため、毛が乾燥するんですね。
そのため、体が乾いたもふもふアザラシは、夜や朝の早い時間しか見ることができない貴重な瞬間です。
ちなみにこの乾燥した毛・・・、よい例えがないくらいとても気持ちがいいんです!特に前あしです!
触れられるのは飼育員の特権ですが、「夜の海遊館」で見ることができます。
最後に...ある朝の、気だるい感じのワモンアザラシたちです。
先日の朝、いつものようにアザラシたちに与える餌のサバを、大きさ別に選り分けていました。
すると、普段見かけることの無い、大きさ30㎝位のかなり変わったかたちの生き物が混ざっていました。
これはいったいなんだろう?と思い、こっそりと取っておいて後で調べてみることに。
よく見てみると、サメの仲間のようです。
かなりボロボロですが、細かいところまで観察してみます。
小さな体ですが、しっかりと歯が生えています。
いろいろと調べてみた結果、歯の形や鱗の並び方などから、深海で暮らしているカラスザメ科のサメの仲間ではないかと思われます。
(ボロボロで細かい種類までは解りませんでした・・・)
それにしてもサバに混じって浅い海を泳いでいたのでしょうか?
まさにチリメンジャコに混ざっていた「チリメンモンスター」ならぬサバに混じっていた「サバモンスター」ですね!
今度はどんな「サバモン」が紛れているのか? 毎朝、楽しみにサバの選別をしています。
先日、以布利センター敷地内にある3灯の外灯が点灯しなくなりました。
ブレーカーが入らず、漏電しているようです。
ケーブルを外して色々調べてみると...
水銀灯をねじ込むところがおかしい!
中を確認してみると...
ねちょねちょしていて、虫の死骸がついていました。
海辺にあるこの外灯は、潮風の影響で塩分が付着し、明るさに寄って来た虫により漏電したようです。
応急手当に水道水で洗い、乾燥させました。
この外灯を設置して18年、潮風に耐えながらがんばってます!
8月22日といえば、そうです。お気づきですか?
コツメカワウソのヤットの誕生日です!!今年で10歳になりました!パチパチ
ヤットにはバイオロギング展でとてもがんばってもらったので、今年は豪華な海鮮?丼を用意することにしました。
まず、丼の米の部分
カラフルな氷をたくさん作りまして、あとは上に餌を...
どーん!(←丼とかけてますよ、クスっと笑うところですよ)
どうですか、普段の餌をこんな風に盛り付けると超豪華な丼の完成!
餌を綺麗に切るのは、今回も料理好きのスタッフの手を借りました。
さて、食べてくれるでしょうか。怖がって近寄れないかな、不安がよぎります...
お?なんだこれは
おー!ニジマスやったわー!うまいうまい
飾り用のカラフル氷が餌にひっつくこともありましたが、器用に氷だけ捨てられちゃいました。
でも、アマエビの殻はポイっと捨ててましたね(笑)
最後に丼に盛り付けていた貝を持ってポーズ!
(ヤットの背後には、誕生日のお祝いに来てくれたヤットと仲良しスタッフの足元が...)
よかったね、ヤット
まだまだ長生きして、これからもトレーニングがんばろうね!
閉館後の海遊館、見回りをしていたときの「南極大陸」水槽での1コマです。
立ったまま寝ています。ちなみにこのペンギンはジェンツーペンギン。
ジェンツーペンギンといえば、現在、子育て真っ最中。
もれなく親子も寝ています。が、ヒナはうつ伏せで爆睡中!!
気持ちよさそうですね。
夏も終わりに近づいてきましたね~
「アリューシャン列島」水槽のパタに、最近こんな氷を渡しています。
この夏、食べた方も多いはず!
氷で器を作り、食紅で色をつけた氷を細かく砕き、カキ氷風にしています!
早速渡した様子をレポートします!
▼興味深々の様子!
▼パタチェック中
ここからは、氷を持ち去る様子をどうぞ!
なかなかのスピードのため写真がぶれています。
気に入ってくれたときは、色の着いた氷の部分をきれいに落とし、氷の器をポケットに入れたり、かじったりして楽しんでくれます。
張り切って渡してもすぐに捨てられることもありますので、期待せず広い心で見守ってあげてください!
※不定期に渡していますので、見れない場合もあります。あらかじめご了承ください。
夏になる前、体重が減少気味だったカピバラのかーたん。
イネ科植物を多めに与え、体重は回復しました。
今日は、新人飼育員が体重測定に挑戦しています。
「おいでー。そして体重計に乗ってー。」
「なんか、いやーー!」
ちょっと苦戦中?そんな日もありますね・・・。
この日はどうしようもなく暑かったのでしょうか?
プールにおりる階段状になったところで立ちすくむ、かーたんを発見!
「あー、気持ちいいー」
しばらく水に浸かってから、上の段に登っていきました。
人でいうところの半身浴?でしょうか、気持ちよさそうでした。
元気に過ごしてほしいものです。
先日、某有名恐竜映画を観てきました。
ツイッターなどでも話題になっているようですが、これから見に行く予定の方は、映画の内容にもほんの少し触れますのでご注意ください。
私、前知識なしでこの映画を観にいったのですが、なんと凶暴な肉食恐竜にトレーニングをするシーンがあるのです!
同じトレーナーとしては、「おぉっ!」と心躍るものがありました。
そしてその話をすると、「そういえば、ちょっと前にラプトルを止めるシーンを真似するのが流行ってましたよ。」とのこと。
インターネットで探してみると色々な動物とトレーナーでそのシーンのパロディーが撮影されているのです。
サイ、フラミンゴ、カワウソ、ラッコなどなど。
そこで魚バージョンを撮ってみました。
分かりにくっ!
「ただ水槽見てるだけやん!」なんて突っ込みたくなりますが・・・
手前の水槽にはヘコアユ
奥の水槽にはハリセンボンが!
この水槽の魚たちはよく見ていて、飼育係員の動きに合わせて右へ左へといつも後を追ってきます。
飼育係員しか見られないバックヤードの水槽なのですが、可愛いのでいつか紹介したいとチャンスをうかがっていました。
そこにこの話題・・・、ということで分かる人には分かる名場面ものまねでした。
「太平洋」水槽のウシバナトビエイたち、恋の季節のようです。
▼はやいスピードで追いかけたり~
▼互いに向き合ってくるりん
「うーん、恋の季節だなぁ~」と感心していると・・・
「よく見てくださいよ!」と「太平洋」水槽の飼育担当者が申します。
えっ、どういうこと???
じーっ(観察中)
よく観察すると、追いかけられていた個体も、追いかけていた個体もオスでした。
「太平洋」水槽の飼育担当者が続けて・・・
「この個体は、時にマダラトビエイも追いかけています。」
マダラトビエイを追いかけていた理由はよくわかりませんが、同じ日に、めでたくウシバナトビエイの交尾を観察できました。
「太平洋」水槽では、ジンベエザメをはじめ、サメやエイの仲間、それに回遊性の大型アジなどを中心に展示しています。
端っこの方にはこんな魚も。
▲ヒメフエダイ
赤色のきれいな魚です。
しかし、全体的に青みの強いこの水槽で、この色はあまり映えない気も...。
群れをつくって泳いでおり、気づかれてる方も多いのではないでしょうか。
▼ハマフエフキ
ヒメフエダイよりも一回り大きく、ぱっと見たところ、マダイのような姿形ですが、顔が長いです。
群れはつくらず、あちこちに分散しています。
実は、ハマフエフキの中に、たらこ唇な個体が1尾いるのです。(写真が無くてすみません)
唇がキスをしているように見える「キッシンググラミー」という熱帯魚のようになっています。
ところで、今回登場している「フエダイ」と「フエフキ(ダイ)」、前は似ていますが、分類上は科が異なり、違うグループの魚です。
どちらも吻先がとがっていて、口笛を吹いているように見えることからこの名前がついたようです。
実際にピープーと音を出すことはありませんので、あしからず。
今日は、ラッコ「パタ」の癒し動画をみなさまにお届け☆
少し前にFacebookでもご紹介したのですが、おかげさまで大人気のため、
今日はブログで飼育係が解説します♪
では、さっそく動画をご覧ください!
どうでしょう?
こちら、「パタ」の前肢を飼育係が、肢の裏にある肉球&爪の付け根を もにもに。。。
"もみもみ"というほど力は入っていないんですが、「パタ」の表情、気持ちよさそうだと思いませんか?
途中で係員が手を引っ込めると、
『もっとやってよ!!』と言わんばかりに肢を出してきます!かわいいすぎます(♡▽♡) (親ばか・笑)
こうやって、動物とのコミュニケーションを大切にして、信頼関係を築くことは、
飼育係にとって、とっても大切なお仕事のひとつです。
毎日こうやっていろんな動物の好きなことや、気持ちいいことを探して、
もっともっと、動物達と仲良くなっていけるよう、日夜努力していきたいと思います(^^)
アカハナグマのリンゴとトマトのお見合いをしました。
繁殖シーズンだけ一緒に過ごし、2頭がお別れしたのは6月の末でした。
海遊館日記「お見合い中」
アカハナグマの妊娠期間は2ヵ月半ぐらいとのことなので、もしトマトが妊娠していたら、そろそろ体重が増加してくるはずなのですが、3年前にアズキが出産した際は、体重増加は出産直前までなく、わかりにくかったこともあり、できるならば他の指標もほしいと考えていました。
ということで、いろいろと相談した結果、アカハナグマの体温測定トレーニングを開始することになりました!
体温測定というと、カマルカではこのような感じで行ってます。
イルカのトレーナーと温度表示を読み取る人の計2名が必要です。
体温計は黄色い線で囲ったところにあるのがわかりますか?
コツメカワウソは、こんな感じ。
背中(皮下)のチップを読みとります。測定者は1人。
アカハナグマのメスはおとなしいので、このような動物用体温計を肛門に入れてみようということになりました。
アカハナグマには長い縞々の尾があり、普段、肛門は尾で隠されています。
でも、尾を上げたらこんなふうになってます。
写真は撮らせてもらえなかったので絵でごらんください。
絵で見るとすっきりしていますが、おしりのまわりはぼっさぼさに毛が生えているので、肛門を探すのはなかなかむずかしい!
「どこー??」
まずは一番若い個体(パプリカ)からトレーニングを実施。
アカハナグマが餌に夢中になっている間に、おしりの辺りをもみもみ触ったり、尾をつかんだりする練習をして、慣れてきたら、肛門周りをつんつんします。
同時に体温計も見せて、これは害のないもんだよとハナグマにお知らせするのも忘れずに。
そして、どんな行為も大丈夫!となったところで、いよいよ体温計を!
なるべく違和感がないように、体温計にはゼリーをぬります。
体温計を挿入して、表示温度が安定するのを待つこと30秒。
「はやくー」とあせりつつ、餌を容器に継ぎ足し、継ぎ足し。
体温計がピピーッとなって測定に成功です!
ばんざーい!うまく測定できたー!
パプリカはだいたい37℃前後でした。
次にトマト(個体名)で試しましたが、トマトは38℃台。
おおっ!妊娠してたら体温は高くなるはず!
期待に満ちて、次にイチゴ(個体名)を測定すると、なんと37~39℃とかなり幅があります。
んー、いったいどうなんだ??
これから決まった時間に続けて測定して、結果をみていきたいと思います。
6月30日に生まれたアシカの赤ちゃんがスイスイと泳いでいました!!
生後1週間目で初めて泳ぎ始めた時は、見た目は溺れていように見えましたが・・・
2ヶ月たたないうちに、今ではすっかり立派なアシカらしい泳ぎですね。
(泳ぎがおぼつかないときの映像は撮れてないです!!ごめんなさい!!)
これからも、アシカの赤ちゃん (名前はまだ決まっていません!) がすくすく育つよう、応援よろしくお願いします!
8月14日は、リスザル・ポメロの3歳の誕生日でした。
おひさしぶりでーす。予備室で元気にやってます。
プレゼントにこんなおもちゃを与えてみました。
てぬぐいを小さく丸めて、荒縄でしばりつけたものです。
ぶらぶらしたら楽しいよ!
布が大好きなポメロ、気に入るといいなあ!
ってなわけで、ポメロさん、いかが?
うーん、反応はもうひとつ...
遊んでよう!!
「俺、タオルのほうがいいや!」
がーん、企画倒れ...。
どっちかというと、外からカメラとってる人が気になって仕方ないらしく、ちょっとおもちゃを触っては、カメラの人に寄って行くポメロでした。
夕方見に行くと、おもちゃを触った跡があったので、ちょっとは遊んでくれたようです。
ぽめー、おめでとう。
もう1~2年すれば雄らしくなるのかな?
最後に生まれた頃の写真を。
「南極大陸」水槽のアデリーペンギンの雛たち。
順調に成長している様子をこちらの「海遊館日記」で紹介しています。
そして今回は、成長の過程で撮影した貴重な記録をご紹介!
頭の上にちょろっと残っているのが、雛の頃の羽になります。
モヒカンスタイル!!
横からみると・・・、
背中までモヒカンスタイル!!
なかなか決まってますねぇ。
これのモヒカンスタイルが見られたのは、ほんの数日間のことでした。
実際の「南極大陸」に行くと、モヒカンの雛たちがたくさん集まっていたりするのでしょうか。(興味津々・・・)
6月末、「南極大陸」水槽で生まれたアデリーペンギンの雛たち。
もうすっかり羽が生え変わり、泳げるようになりました。
早いですね。生まれて約2ヶ月。もうすぐ巣立ちを迎えます。
どれが雛か分かりますか?
写真中央にご注目!
喉の羽が白いペンギンが分かりましたか?
こちらの写真のほうがはっきりと分かりますよね。
海遊館生まれて証である、IDバンドを両翼に装着しています。
喉の羽か、IDバンドで見分けて下さいね♪
一方、7月末に生まれたジェンツーペンはと言うと・・・
なんじゃこりゃ。大きいお尻ですよね。
こちらもすっかり大きくなり、体重は約2500g。親鳥の半分ぐらいになっています。
でも、まだまだ甘えん坊。親鳥にべったりくっついていますね。
この夏の予定がまだ空いている方は、是非海遊館にお越しください!
フワフワの羽に覆われたジェンツーペンギンの雛がお待ちしております。