企画展示「体感!熱帯雨林」にビントロングが仲間入り

平成27年1月23日(金)より、企画展示「体感!熱帯雨林」を一部リニューアルして、ビントロングが仲間入りしました。
新しい環境に落ち着くまで、しばらくの間は少し離れてのご観覧とフラッシュ撮影のご遠慮をお願いしております。どうぞご了承ください。
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ビントロング/食肉目/ジャコウネコ科/ Arctictis binturong
ビントロングの学名 Arctictis binturongは、「クマのような(黒い)テン・ネコ」という意味です。
中国では「熊狸」、ミャンマーでは「サル・トラ」を表す呼び名がついており、地域によっていろいろな動物に例えらています。
ジャコウネコの仲間は臭腺を持ち、その香りは"コーンチップ"や"ポップコーン"のようだと言われていますが、
まさに今回、実際に企画展示室に入ると、ビントロングの部屋のずいぶん手前から、ポップコーンのような香りを体感することができます。
このにおいの成分が香水の原料に使われることもあるそうです。
※香りの感想は、個人によって異なります。
ビントロングは、ネパールからインドシナにかけて、マレー半島、スマトラ、ジャワ、ボルネオ、パラワンなど東南アジアの密林に生息しています。
果実を好み、主にイチジクを食べています。熱帯雨林のイチジクは日本のものとは異なり、木性のつる植物で、「締め殺し植物」と呼ばれます。
つるが他の植物に巻きついたり、覆いかぶさったりして、とりついた植物を枯らしてしまうことがあるのです。
ビントロングがイチジクの実を食べ、糞に混じった種が分散すると、新しい場所で「イチジクの絞め殺し」が起こり、植物が枯れて密林に空間ができます。
新しい空間には太陽光が注ぎ込み、以前とは異なる植物が繁茂して、林は活性化します。
ビントロングは、熱帯雨林の生態系に大きな役割を持つ動物なのです。

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