実はあまり知られていない展示水槽の内側や飼育員の工夫、建築当時の物語からコンセプトまで、50以上のトピックスを紹介しています!
期間 | 2022年5月8日(日) |
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場所 | 海遊館エントランスビル4階 |
料金 | 海遊館入館料に含む |
海遊館の営業時間に準じ、
季節などにより変更する場合があります。
「日本の森」を流れる水は、川の生き物たちにすみかを与え、森の栄養分を海へと運び、海の生き物たちを育みます。そして蒸発して雲となり、雨となって再び森に降りそそぎます。
ハリセンボンの実際の針の数は300~400本程度です。外敵から身を守るとき等に、口から空気や海水を飲み込み、胃を膨らませウロコが変化した針を立たせます。
タコは岩穴やたこつぼの中に巣をつくります。自分の巣穴の清掃を熱心に行い、巣穴の近くにはタコの大好物であるカニやエビなどの甲殻類の甲羅や二枚貝の殻が散乱しています。
海遊館では、ジンベエザメが立ち泳ぎでエサを食べている間にダイバーが接近し、体に触るトレーニングを行っています。その成果により、世界で初めてジンベエザメが立ち泳ぎの最中に採血ができる技術を確立させました。
ジンベエザメなどが暮らす「太平洋」水槽は地球上でもっとも大きな海「太平洋」を再現しています。5,400tという水量はご家庭のお風呂の水に換算すると、約27,000日(74年)分に相当します。
イトマキエイは外洋で生活しているため、生きた姿を観察する機会は稀で、水族館での飼育例はほとんどありません。海遊館では2008年に高知県西部にある研究所から大阪までの長距離輸送を実施し、世界初の展示に成功しました。
海遊館のスタッフが自由な発想で、水族館の未来の姿を想像してみました。もしかすると、未来の水族館では、生き物の飼育管理や繁殖のサポートに、アニマトロニクス(ロボット)の技術が活用されているかもしれません。
カワウソは泳ぐことが好きな生き物ですが、陸上では濡れてることを嫌います。海遊館では、カワウソが濡れた体を拭けるように、水槽内に麻の袋や飼育員手作りのハンモックを備えています。
自然の海からやってくる多くの生き物は、展示する前に1度、予備水槽に収容します。予備水槽では、体についた寄生虫等を駆除したり、飼育員が用意したエサを食べるように馴らしたり、生き物の健康状態を万全に整えます。
海遊館で暮らすサメの中には、「ターゲット」と呼ばれる道具を使って、水面に誘導するトレーニングを行い、直接エサを与えています。目の前に来ることで、体の細かい怪我の有無が確認できたり、生き物を別の水槽に引越しさせる際、捕獲時のストレスを最小限に抑えることもできます。
海遊館では魚類も健康管理に伴うトレーニングを実施しています。水中では、指で押すと「カチッ」という音がなるクリッカーを使用し、その音を利用してコミュニケーションをとっています。
海遊館で暮らす生き物たちは、エサの量や種類を調整しています。そのほか、水質チェックや行動観察も入念に行い、日頃から生き物たちの健康状態を把握し、疾病の予防に注力しています。