調査・研究
2018年06月22日
2018年6月13日(水)~6月18日(月)にかけて、一般公開中の「フォークランド諸島」水槽で、ミナミイワトビペンギンの雛が3羽誕生しました。
今回誕生したミナミイワトビペンギンの雛は、全て人工授精を行った親鳥から産まれました。
海遊館では2016年に液状保存の精子を用いて、本種の人工授精に世界で初めて成功しており、本年6月16日(土)に誕生した雛の親鳥には、さらに発展させた試みとして、凍結保存の精子を用いた人工授精を行いました。
人工授精の成否は、卵殻の内側に付着した血液を用いたDNA検査と海遊館で飼育している本種の行動観察を行い、約1ヶ月後に判明する予定です。
人工授精が成功していた場合、本種における凍結保存の精子を用いた人工授精として、世界で初めて成功したことになります。
現在、親鳥が熱心に子育てをしています。雛は親鳥のお腹の下に隠れていますが、親鳥が動いたタイミングなどに顔を出し、ピーピーと鳴く様子をご覧いただけます。
人工授精の技術を確立し、技術が普及することで、国内外の水族館や動物園におけるペンギン類の繁殖を向上させることができます。さらに精子の凍結保存の技術が確立できれば、半永久的に凍結された精子(遺伝子)を保存できるため、絶滅の恐れがある野生下のミナミイワトビペンギンの種の保存に貢献することができます。
フォークランド諸島など南極周辺の島々に生息し、体長は約50cmでペンギンのなかでも小型の種。岩場を飛び跳ねながら移動することからこの名前が付いた。目の上にある黄色い冠羽が特徴。沿岸の岩場の小石や雑草で巣を作り、メスは1回の繁殖で通常2個の卵を産む。ペンギンの中では気性がやや激しい。小魚やオキアミなどを食べる。IUCN(国際自然保護連合)が定めるレッドリストにて、絶滅危惧種に指定されている。 海遊館のミナミイワトビペンギンの飼育総数は18羽(メス7羽、オス11羽)
2026.06.12
ニュース
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2026.08.24
生きもの情報
直径60cmの大型クラゲが登場!大型「アリアケビゼンクラゲ」の展示を開始しました
有明海に生息する大型のクラゲ「アリアケビゼンクラゲ」を、約1か月間の期間限定で展示します。 アリアケビゼンクラゲは、成長すると傘の直径が60cm、体重が20kg程度になる大型のクラゲです。九州の有明海近辺では、夏になると食用として漁獲されています。海遊館では2001年より有明海での「アリアケビゼンクラゲ」の調査を行っており、2002年に大型個体の輸送と飼育展示に初めて成功しています。今年も有明海の"クラゲ漁"が始まる時期に合わせて、研究・展示用のビゼンクラゲを採集しました。海遊館では、本展示を通し、生きものや自然環境に興味を持っていただく機会を提供したいと考えています。 展示期間 2026年8月22日~(約1か月間予定) 展示場所 館内3F「海月銀河」 展示個体 傘径約60cmが2匹、約30cmが1匹 計3匹 ※生きものの状況により、予告なく展示期間や展示数を変更する場合があります。 アリアケビゼンクラゲについて 学名:Rhopilema esculentum 日本では有明海にのみ分布する。傘の直径60cm、体重20kg程度まで成長する大型のクラゲで、食用になることから英名では「Edible jellyfish」(食用クラゲ)と呼ばれている。7月から10月頃にかけて、有明海沖合で刺網漁(さしあみりょう)によって漁獲される。近年、類似種の混同を避けるために、ビゼンクラゲの一種から「アリアケビゼンクラゲ」へ名称が改称された。
2026.08.03
生きもの情報
飼育員が北極圏で採集した「クリオネ」の展示を開始しました
2026年8月2日(日)より、館内「北極圏」にて、北極圏で採集した「クリオネ」(大きさ約2cm、約140匹)の展示を開始しました。このクリオネたちは、海遊館の飼育員が、北海道大学の練習船「おしょろ丸」が2026年6月19日から7月31日まで実施した北極航海調査に同行し採集したものです。クリオネは貝殻を持たない貝の仲間で、北極圏やその周辺海域に生息しています。翼のような「翼足(よくそく)」を羽ばたかせて、海中を漂いながら生活しています。本調査では、クリオネの他にも北極圏に生息する貴重な魚類や無脊椎動物を採集しており、展示が決まり次第改めてお知らせ致します。なお、北極圏への航海及び生物採集の様子などは、ブログ「海遊館の舞台ウラ」にてご覧いただけます。 【クリオネについて】 貝殻を持たない貝の仲間で、「ハダカカメガイ」の和名を持つ。日本では属名の「Clione」から、一般に「クリオネ」と呼ばれることが多い。北極圏やその周辺といった低水温の海域に生息しており、翼のような器官「翼足(よくそく)」を羽ばたかせ、海中を漂いながら生活する。同じ貝の仲間である「ミジンウキマイマイ」を常食とし、頭頂部にある口から6本の触手(バッカルコーン)を出して捕らえる。 ※生物の状況により、予告なく展示期間や展示数を変更する場合があります