カワウソの臭腺とは?

カワウソ水槽前にいると、「かわいい」という声が聞こえますが、時折「くさい~!」という声も聞こえます。 カワウソが含まれる食肉類のほとんどが直腸の両側に臭いの強い液を分泌する肛門腺を持ち、分泌物をためる「肛門嚢(こうもんのう)」を持っています。 獣医にレントゲンで「ここ」って指してもらいました。
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ここでは、この「肛門嚢」を大きい意味で「臭腺」と呼ばせていただきますね。

臭腺からの分泌液は排泄時に糞や尿に加えて出てきます。 なので、カワウソの排泄物はちょいときつい臭いがするわけです。 でも、おうちで犬猫を飼ってらっしゃる方は犬や猫にも臭腺があるので、臭っているのですよ...。

この臭腺、なんのためにあるのか?というと、自分の行動圏やなわばりを示すためと言われていますが、飼育していて「あっ、臭い出したな!!」と思うのは、例えば捕獲しなくてはならない時、つまり嫌なことがあると出すことが多いように思います。

スカンクは敵から身を守るため、臭いを敵に向けて発射するのは有名ですけども、カワウソの場合は思わず出てしまうという気もしなくはない...。

さて、先日カワウソの健康診断が終了しましたが、特に年上のカワウソたちにはもれなく「臭腺しぼり」がついてきます。
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年とともに排泄時に出すのが困難になり、嚢にたまってしまうためです。 以前、老齢カワウソの処置の際、嚢が破裂しかけたので、今では検診の際にしぼるようにしています。
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分泌液が漏れないように周りを覆って、ぎゅぎゅっと絞ると...
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このようにでてきます。 本当はさらっとしているのが、たまっていたためかどろどろ。 臭いは...獣医も周りにいる担当も「ぐぇーー」とのたうっているとだけ申しておきましょう。

この前、調餌室の廊下がとても臭くて、みんなで臭いの原因を探したところ、置いてあった餌のふくろの奥に張り付いていた魚が腐っていたということがあったのですけど、その時の臭いがカワウソの分泌液とよく似てました...。

獣医曰く、「今回はコウメが一番すごかった」そうです。

なによ!失礼ね(怒)(怒)(怒)
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と、お怒りのコウメ(と母)なのでした。

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