ヒラトゲガニ

海遊館前の天保山岸壁でヒラトゲガニが見つかったのでご紹介します。

ヒラトゲガニは食用として有名なタラバガニの仲間です。といっても大きさは脚を広げても10㎝にも満たない小型種で食用にはなりません。タラバガニの仲間は「カニ」ではなく、「ヤドカリ」の仲間に含まれます。 

その特徴の一つは、5番目の脚がカニでは背側からもはっきりわかるほど長いのに、タラバガニでは小さくて腹側に隠れていて見えないことです。ヒラトゲガニとイソガニの写真を見比べて下さい。(写真1)イソガニでは5対の脚があり、ヒラトゲガニでは5番目の脚が見えず4対に見えています。また、ヒラトゲガニは、薄っぺらで平たい体つきをしており、岩などにはりついていると見落としてしまいそうです。(写真2)

大阪湾を囲む20数ヶ所で毎年行われる生き物一斉調査で、ヒラトゲガニは湾南部や明石海峡付近の磯で記録されており、天保山岸壁のような湾奥の人工護岸で見つかるのは意外でした。プランクトン生活をする幼生の時期に、本来の生息域から離れて流れついたのかもしれません。がんばってこの場所で子孫を残してほしいものです。

(▼写真1:イソガニ)

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(▼写真1 :ヒラトゲガニ)
標本は、左側の第1と2脚がとれてしまっています。

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(▼写真2)

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