海遊館日記

突然ですが、海遊館に「鯛」は何種いるでしょうか?

たくさんいるように思えますが、「○○タイ」と名前にタイの名前がつく魚の多くはタイ科の魚ではありません。

「鯛」とは平べったい体のかたちからその名がついたとされています。また、「鯛」はお祝いの席などで欠かせない、「おめでたい」縁起のいい魚です。食べても美味しく、姿も美しいその姿は昔から日本人に愛されてきました。

したがって、「鯛」と呼んでよい魚はタイ科の魚だけでしょう!と私は思います。日本産のタイ科魚類はわずか13種、そのうち、当館には6種を展示しています。

では、「鯛」を紹介しましょう

「瀬戸内海」水槽
 ・マダイ(タイ科)
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「真鯛」とよばれるように、「鯛」といえばマダイを指すことが多いです。体に青い斑点があり、赤い体にきらきらして見えます。尾ビレの後ろの縁が黒く、下の縁は白いなどの特徴があります。今ごろの時期から繁殖を迎えることから「桜鯛」と呼ばれることも。
 
・チダイ(タイ科)
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マダイに似ていますが、尾ビレの後ろ縁が黒くないこと、エラぶたの縁が赤いことでマダイと区別できます。成長すると全長40cmになり、マダイの1mよりはやや小ぶりです。
 
・ヘダイ(タイ科)
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銀白色で、クロダイやキチヌよりもウロコが小さく、口がとがっていません。クロダイに比べると美味しいようです。
 
・クロダイ(タイ科)
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内湾(ないわん)や汽水域に生息していて、海遊館の周辺でもよく見られます。関西では「チヌ」と呼ばれ、釣り魚としての人気は高いです。
 
・キチヌ(タイ科)
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クロダイと同様に内湾や汽水域に暮らし、海遊館の周辺でもよく見られます。クロダイと比べると、腹ビレ、尾ビレ下側の下半分が黄色いなどの特徴があります。関西では「キビレ」と呼ばれています。
「日本海溝」水槽
 ・キダイ(タイ科)
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体は赤っぽい橙色で、背部に3つの黄色い斑があります。100m以上のやや深い場所でよく釣られています。「レンコダイ」とも呼ばれ、成長しても全長30cmほどです。

以上、いかがでしょうか? 

タイ科ではない「あやかり」鯛には、

「アクアゲート」水槽
 
サクラダイ(ハタ科)
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「太平洋」水槽
 
ニザダイ(ニザダイ科)
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などがいます。

タイ科の「鯛」とあやかり鯛を探してみてくださいね。
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