タマキビ3兄弟

海遊館前の岸壁には、海水に浸ることが少なく、しぶきがかかる程度の場所に暮らすマルウズラタマキビやアラレタマキビなどの巻貝がいます。(写真1.2)


(写真1:マルウズラタマキビ)

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(写真2:アラレタマキビ)

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この2種類の巻貝については、2016年8月22日の海遊館日記「真夏の暑さに耐える生き物たち」で少しふれています。この記事で、彼らは真夏の猛暑にも耐えていると紹介しましたが、今回は気温約8℃の寒風の中、彼らを見に行ってみました。数は少ないものの、ブロックの隙間に隠れているところをみつけることができました(写真3)。おそらく、寒さを避けて多くは隙間の奥に隠れてしまっているのかもしれません。

(写真3:ブロックの隙間に隠れる2種)

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この時ちょっとした発見がありました。

それは、タマキビを見つけたことです(写真4)。タマキビは上記2種よりは少し海水の影響を受ける場所にすむ巻貝です。大阪湾では普通にみられますが、石積み護岸や岩礁・転石海岸に多く、海遊館前のような垂直護岸には少ない種類で、海遊館前での記録はありませんでした。


(写真4:タマキビ)

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タマキビを見つけた場所は、海水に浸かる頻度の高い護岸壁面に付いたカキ殻の中でした(写真5)。

タマキビの習性として、夏は海岸上部の石の下などであまり動かず、冬には海水に浸かる下部まで移動してくることが知られています。今回発見できたのも、気温の低下に伴い水面際まで移動してきからでしょう。ただ、春~秋はどこで暮らしているのか? マルウズラタマキビやアラレタマキビが暮すブロックの隙間では見つけたことはなく、謎です。

今後、マルウズラタマキビ・アラレタマキビ・タマキビのタマキビ3兄弟に注目したいと思います。


(写真5:カキ殻に隠れるタマキビ。この後、上げ潮で海水に浸かった。)

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