ハクセンシオマネキ

いよいよ夏本番ですが、干潟にすむカニたちの活動も活発さを増す季節です。特にハクセンシオマネキは、近年大阪湾では数が増えており、この時期、数百個体がコロニーを作り活動している姿は壮観です。ちなみに、本種は環境省のレッドリストでは絶滅危惧種に指定され、いくつかの都道府県のレッドリストにも入れられています。なぜ大阪湾で増えているのかは不明です。

ハクセンシオマネキのオスは左右どちらかのハサミが巨大になり、メスのハサミは左右とも小さいので、雌雄を見分けるのは簡単です(写真1)。

彼らはそれぞれ自分の巣穴を作り、巣穴周辺の砂をさかんに口に運んで食べています。ただし、砂自体を食べるわけではなく、それに含まれる藻類や細かな有機物をより分けて食べ、いらない砂は団子にして捨てています。彼らの巣穴周辺にある小さな砂粒がそれです(写真2)。

また、夏は彼らの恋の季節でもあり、オスはさかんに巨大なハサミをふり回しメスを誘うウェイビングという行動を見せます。これに反応したメスはオスの巣穴に導かれ、巣穴内で交尾をするようです。ただ、ウェイビングはメスがいない時にも見せ、オス同士の威嚇に使われたりもするようで、はっきりした意味はまだわかっていません。

ウェイビングの様子をビデオで見て下さい。ビデオの画面中央から少しはなれた左側に小さなメスがオスに誘われて巣穴へ入る様子が写っています。分かりますか?



【写真1-1】 オス

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【写真1-2】 メス

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【写真2】 ハクセンシオマネキが作った砂団子

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