オウサマペンギンも白内障になります

海遊館で暮らしているオウサマペンギン、個体名はK-229。
まだ9歳なのですが、白内障を患ってしまいました。

白内障であまり見えていないため、スタッフが近づいても気づかず、餌を見せても分からないことがあります。
白内障はクスリを飲んだり、点眼したりしても治りません。
そこで、視力が戻るように白内障手術を行いました。
眼科専門獣医師であるファーブル動物医療センターの山下真先生に白内障の手術をしていただくことになりました。
今までも山下先生には、海遊館のワモンアザラシ、コツメカワウソ、オシドリ、カルガモの白内障手術でお世話になっております。

手術当日です。

山下先生を筆頭に眼科のスペシャリストが勢ぞろいです。
我々、海遊館獣医師勢は安全に手術ができるように、K-229の麻酔管理を担当します。

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さて、実際どうやるのでしょう?
眼は非常に小さいため、顕微鏡を使って手術を行います。

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山下先生曰く、ペンギンの眼はイヌやネコとはだいぶ異なるため、かなり手術が難しかったとのこと。
もちろん無事に手術は成功いたしました。
今では完全に見えるようになりました。
ペンギン担当者曰く、手術前は大人しかったのに、今では近づくとバシバシ突かれるとのことwww

良く見えている証拠です。

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