至近距離撮影に成功しました!

「アリューシャン列島」水槽にはエトピリカが暮らしています。

観覧通路からは水面でプカプカ浮いている様子などをご覧いただくことができ、ガラスの向こう側にいるお客様に向かって水中で素早く足を動かしている様子から「人懐っこそう!」という言葉を耳にすることもあるのですが、海遊館のエトピリカたちは物音に敏感で警戒心がとても強い動物です。

その為、水槽内でエトピリカの姿を撮影しようとしてもカメラを持ち出した時点で警戒されて、撮影出来ないこともよくあります。
そこで、私たちはエトピリカに警戒されないようにカメラを隠してなんとか撮影を行っているのですが、欲しい映像が撮れない事もしばしば...
今回ついに!なんとカメラ向きだしの状態で撮影することが出来ました。


これは一日の最後に「オキアミ」という甲殻類を置き餌にしてその様子を撮影したものです。
いつもなら走ってきて好物のオキアミを食べるエトピリカ達ですが、カメラが見える位置に置いてあると警戒してなかなか近づいて来ません。
その中でも一番オキアミが大好物な『けろち』が食べに来てくれました。
地味な映像ですが、こんな距離でオキアミ摂餌シーンを撮れたことに撮影者は大喜びです。

これならもしかしたら...と最近エトピリカ達の大好物、シシャモも用意してみました。


思った通り!!
エトピリカには主にイカナゴを与えているのですが、たまに持ってくシシャモを見ると、眼の色を変えたように我先にと食べに来るので、期待すると、先ほどに比べて近付いてくる羽数が増えました。(時期によってシシャモ嫌がられることもあります)
餌を食べるエトピリカの、横や少し下からの接近映像は、どのように餌を食べているかも分かりやすい貴重な映像です。

そして、私はエトピリカたちの近付いてくる『ぺちぺちぺち』という足音が好きなので、これが動画に残せて嬉しいです。
是非皆さんもエトピリカの足音に耳を澄ませてみて下さい。

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