世界へぴょんぴょん! 国際ペンギン会議参加報告 番外編2

本日2023年10月14日は、国際ケープペンギン啓発デイ。
毎年10月の第2土曜日を、国際ケープペンギン啓発デイとしているそうです。

前回にもお話した通り、南アフリカのTwo Oceans Aquariumやケープペンギン保全団体の呼びかけで、世界中のみんなでケープペンギンを思ってWaddleをしようという大きな動きがありました。
※Waddle(ワドル):よちよち歩くこと、体を左右にゆらしながら短い歩幅で歩くこと

海遊館でもこの活動に賛同し、開館前の「南極大陸」水槽前でペンギンワドルを行いました。
今回はその様子を紹介します!

まずは、ケープペンギンの現状について簡単なお話を。

 ・野生のケープペンギンは個体数が激減していること。
 ・このままでは、絶滅してしまう可能性があること。
 ・その原因として、人間活動が大きく影響していること。
 
例えば、ケープペンギンの営巣地となるグアノ層の盗掘。
※グアノはペンギンや海鳥たちの糞が堆積して層化したもの、良質な肥料として利用されていたペンギンのエサとなる魚の乱獲やペンギンの密猟・密売も問題となっています。
また、重油の流出やマイクロプラスチック、重金属による海洋汚染も個体数の減少の原因です。
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このような問題がある中で、私たち日本人ができることはなんでしょうか?
このWaddleを通してケープペンギンの現状を知り、ケープペンギンを守るために何ができるのかを考えるきっかけになればよいなと思います。



ちなみにペンギンがよちよち歩きなのには理由があります。
こちらはペンギンの体の中の骨のイメージ図。
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ペンギンは足が短いように見えますが、実は体の外側に出ている部分が短いだけで、本当は短いわけではないのです。
ひざを曲げた状態で、足の大部分を体の中にすっぽり埋め込んでいるため、短く見えるというわけです。
ひざを曲げて空気イス状態で直立して歩くためよちよち歩きに見えるのですが、実はとても安定して歩いているのだそうです。

水族館には役割の一つに、「教育普及」があります。
私たちは、皆様に生き物たちの生態や魅力だけでなく、その生き物が置かれている現状も伝える使命があります。
今回のWaddleを通してケープペンギンの現状を伝えることが、私たち水族館のできることだと信じています!
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#NOOW ケープペンギンを思う1週間

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