生きもの情報
2023年09月19日
2023年8月11日(金)と9月3日(日)に、オウサマペンギンの雛が2羽誕生しました。
2羽ともに「南極大陸」水槽で過ごしており、愛らしい姿をご覧いただけます。
海遊館は、雛と子育ての様子をご覧いただくことで、生命誕生のすばらしさを感じていただければと考えています。

8月11日に生まれたオウサマペンギンのヒナ(9/19撮影)
9月3日に生まれたオウサマペンギンのヒナ(9/19撮影)
[ 1羽目 (※)]
産卵日:2023年6月16日
孵化日:2023年8月11日
性 別:不明
体 重:171.9g (出生直後) 4.2kg(9月19日時点)
[ 2羽目 ]
産卵日:2023年7月6日
孵化日:2023年9月3日
性 別:不明
体 重:210g (出生直後) 706g(9月19日時点)
※1羽目の雛は、葛西臨海水族園で得られたオウサマペンギンの受精卵を、海遊館へ輸送し、孵化させました(詳細後述)。孵化後は「南極大陸」水槽で暮らしているペアが仮親(親代わり)となり、子育てをしています。
和名:オウサマペンギン
英名:King penguin
学名:Aptenodytes patagonicus
南極大陸周辺地域に生息。ペンギン目内で2番目に大きなペンギンで、体長約90cm、体重約12kg程に成長する。海遊館では今回の雛を含め計47羽の雛が誕生しています。
海遊館と葛西臨海水族園は、ミナミイワトビペンギンを中心にペンギン類の繁殖生態の解明、人工繁殖技術の確立等を目的とした共同研究に取り組んでいます。
今回、共同研究の一環で、葛西臨海水族園で得られたオウサマペンギンの受精卵を、新幹線を利用して海遊館へ輸送し、孵化させました。受精卵輸送は生体の移動と比較し、移動がペンギンに与える負担の軽減、検疫期間や検疫中の飼育スペース確保を必要とせずに新たな血統個体を導入できる等の利点がありますが、オウサマペンギンではマニュアル化された受精卵輸送技術がありません。受精卵輸送技術の向上が、本種の「種の保存」に繋がると考えています。
2025.11.20
ニュース
水中からメリークリスマス!「サンタダイバー」が登場します
2025.11.19
生きもの情報
飼育員が人工保育した絶滅危惧種の海鳥「エトピリカ」の展示決定!!
~12/1(月)より「アリューシャン列島」水槽にてご覧いただけます~ 2025年12月1日(月)に、同年4月9日よりリフレッシュ工事中の「アリューシャン列島」水槽が再オープンします。これに合わせ、バックヤードで飼育員が人工保育したエトピリカの幼鳥(1羽)がデビューします。今回デビューするエトピリカは、2025年8月25日にバックヤードで誕生しました。誕生直後から飼育員が親代わりとなり、エサやりや体重測定を行って育てています。10月20日からは飼育員が一緒にプールに入って遊泳訓練を重ね、成鳥と同じように泳げるようになりました。現在は水鳥らしい姿になってきましたが、成鳥に比べてクチバシが小さく黒ずんだ色をしており、まだまだ幼くあどけない姿をご覧いただけます。▼飼育員による遊泳訓練の様子 【エトピリカの幼鳥について】 ・産卵日 : 2025年7月18日(金)・孵化日 : 2025年8月25日(月)・性 別 : 不明・体 重 : 54g(孵化直後)→ 610g(2025年11月19日時点)※生きものの状況により予告なく展示を中止する場合がございます。 エトピリカの担当飼育員からのコメント まずは「アリューシャン列島」水槽という新しい環境に早く慣れてほしいです。またバックヤードでしっかり遊泳訓練しましたが、まだまだぎこちない泳ぎ方でとても愛らしいので、たくさんのお客様に幼鳥の間だけの魅力をご覧いただきたいです。 【エトピリカについて】 英名 : Tufted puffin学名 : Fratercula cirrhata北太平洋の亜寒帯域に広く生息する海鳥で、現在、日本国内では北海道の一部地域でのみ繁殖が確認されているものの、その数は少なく、環境省レッドリストにて絶滅危惧IA類に分類されている。
2025.10.31
調査・研究
ジンベエザメの身体測定を実施しました
11月1日(土)の "計量記念日" を前に、10月31日(金)に「太平洋」水槽で飼育展示中のジンベエザメの全長・胴回りの計測を行いました。 結果は以下のとおりです。 全長 胴回り 推定体重 推定年齢 海(かい)/オス 5 m 30 cm昨年(4 m 70 cm) 2 m 60 cm昨年(2 m 30 cm) 1,100 kg昨年( 700 kg) 8~9 歳 遊(ゆう)/メス 6 m 20 cm昨年(6 m 20 cm) 2 m 70 cm昨年(2 m 60 cm) 1,800 kg昨年(1,800 kg) 18~19 歳 「海」は、昨年 10 月 2 日の搬入時に比べ、全長で 60 cm、推定体重で 400 kgも大きくなりました。「遊」は全長には変化ないものの、胴回りが 10 cm 大きくなっています。全長から体重を推定しているため、昨年と同じ推定体重になりますが、増加している可能性が高いと推察されます。 海遊館では、まだ詳しい生態がわかっていないジンベエザメの生態研究や健康管理の一環として、定期的に身体測定を行っています。飼育員が水槽に潜ってエサを食べている最中のジンベエザメにメジャーを当て、全長と胴回りを実測し、推定体重を割り出しました。 計量記念日を通して生きものたちが元気に成長する様子を紹介し、海遊館の健康管理の取り組みや、自然環境について興味をもっていただきたいと考えています。