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Blog 海遊館の舞台ウラ

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ハクの近況

昨年産まれたカリフォルニアアシカの「ハク」、すくすくと成長しています。1月ごろから餌を、母乳から魚へと移行してもらうための離乳訓練を行ってきました。カリフォルニアアシカの授乳期間は約1年。ハクが産まれたのは昨年6月なので、それまでには人の手から餌の魚を食べてくれたらいいなーと思いながらいろんな種類の魚を見せたり、氷を口に入れて飲み込むということを覚えてもらおうとしていました。最初は魚に興味を示しても、おもちゃだと思うのか前肢や鼻先でつんつんする程度でした。だんだん口に咥えるようになり、振り回すようになり、、、、、そうこうしているうちに、突然!自分でちぎった魚を飲み込んだのです!!!最初は見間違いかと思いましたが、その日をきっかけにどんどんとスムーズに魚を食べるようになっていきました。まだ母乳も飲みつつ、魚も食べつつですが、順調に離乳が進んでいます。現在はトレーニングも始めていて、ターゲットと呼んでいるアバのついた棒にタッチすることを覚えている最中です。 アシカのお食事タイムの際、ハクは基本的にお客様からはあまり見えない位置で餌を食べていることが多いですが、アザラシのお食事タイムが始まるとアザラシの近くをウロウロし始めるので、ぜひその様子もご覧ください。

哺乳類

2026.05.08

  • #カリフォルニアアシカ

アザラシにとって大切な季節

皆さん、こんにちは突然ですが、アザラシにとって一番忙しい季節はいつでしょうか?正解は「春」です、具体的には、2~4月です。この時期のゴマフアザラシは繁殖期、換毛期、出産期を迎えます。(妊娠期間は約1年のため)当館では2月中旬頃から交尾行動が見られ、餌そっちのけで交尾行動を行っていることもしばしば、、、交尾行動が見られなくなる頃、次は換毛期を迎えます。換毛期では、古い毛が抜け落ち、新しい毛が生えてきます。換毛期には陸にいることも多く、給餌の時に落ちた毛と一緒に垢が見えることもあります。換毛は想像以上のエネルギーを消費します。この時期になると陸で寝ているアザラシがよく見られますが、この行動にも意味があります。普段より水中にいる時間を減らし、陸上にいて体温を上げることで全身の血流を良くし、毛や表皮の再生を促進するといわれています。上記の写真はどちらも同じアザラシです。1枚目の写真から約1週間後の姿が2枚目の写真です。1枚目では全身茶色い毛が目立ち、まだ抜けている毛は少ししかありませんでした。一方、2枚目の写真ではまだ背中の毛は茶色い古い毛が多いですが、前肢付近は新しい銀色の毛に変わっており、下からゴマフアザラシの特徴である「ゴマ模様」が見えています。アザラシはこの「換毛期」が約1ヵ月続きます。「モンタレー湾」水槽で暮らすゴマフアザラシたちは、現在ほとんどの個体が換毛を終え、一年で一番綺麗な毛が生えています。アザラシたちにとってとても大切な繁殖期と換毛期についてみなさまに少しでも知っていただけたら嬉しいです。もし海遊館に来られた際には、水中で泳ぐアザラシの「毛」にも注目して見てみてください。

哺乳類

2026.05.01

  • #ゴマフアザラシ

魚の呼吸方式とは?

季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期ですが、みなさんは風邪などひかれていないでしょうか??実は水族館の魚たちも、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期なので、いつにも増して、体調に変化がないか、観察を強化しています。魚たちの健康状態の観察ポイントの一つに、呼吸があります。今回は、魚の呼吸について紹介します。私たち人間は肺を使って空気中の酸素を取り込みますが、魚は水中で生活しています。では、魚はどのようにして水の中で呼吸をしているのでしょうか。魚をじっと観察すると、顔の少し後ろにある「鰓(えら)」が規則的に動いているのが分かります。▼モデルはヒレグロコショウダイ 魚はこの鰓を使って、水の中に溶けている酸素を取り込み、体から二酸化炭素を排出(ガス交換)しています。鰓でガス交換をするためには、水を鰓に流す必要があります。この、「魚が水を鰓に流す方法」は、大きく分けて2つあり、むずかしい言葉でいうと 「ポンプ方式」 と 「ラム換水方式」です。この違いは、魚の生態や行動にも深く関わっています。ポンプ方式は、口と鰓蓋の動きを使って水を吸い込み、鰓へ送り出す呼吸方法です。▼マルコバン 口と鰓蓋がパクパク動いていますね。ポンプ方式の呼吸の特徴は、静止していても自分で水を送り込むことで呼吸ができることです。次にラム換水方式は、泳ぐことで口から水を取り込み、その流れを利用して鰓に水を通す方法です。▼ハガツオ 口は開けた状態で、鰓蓋も動いていません。この方式は、泳ぐことで呼吸が成立すること、高速で効率よく酸素を取り込めることですが、逆にいうと呼吸を維持するために泳ぎ続けないといけないというデメリットもあります。マグロなどは「泳がないと死んでしまう」と聞いたことがあるかもしれませんが、これはマグロがラム換水方式の呼吸しかできないためです。実はこの呼吸方式、多くの魚類はどちらも用いることが可能で、普段はポンプ式呼吸だけど、泳ぐ時はラム換水方式呼吸ということもあるんです。魚を観察する時は、ぜひ呼吸にも注目してみてくださいね。

魚類

2026.04.29

タカアシガニ幼生、ついに稚ガニまで成長!

今までタカアシガニの幼生について紹介してきました。→ 「子持ちガニの献身」→ 「タカアシガニが孵化しました!」→ 「タカアシガニ幼生、メガロパまで成長!」ゾエア幼生を確認してから約50日、ついに...タカアシガニが稚ガニに成長しました!!!やったー!!! 稚ガニの大きさは、脚を広げた状態で約1cm。特徴的な長い脚や、鉗脚(ハサミ脚)を器用に使うところが成体とそっくりです。稚ガニになりたての頃は、体に細かい毛が生えているのですが、餌がくっついてしまうことがあります。目と目の間から背中にかけてなどにくっついている、白っぽいものは餌のサクラエビ(の身)です。メガロパ幼生と比較してみても、足が長く伸びて形が大きく変化した様子がわかるかと思います。ここまで成長させるために飼育員たちは毎日の水替えやエサやりなどを丁寧に行ってきました。タカアシガニの幼生を稚ガニまで成長させることはとても難しいのですが、研究者の皆様のアドバイスもいただきながら、今年も無事に稚ガニまで成長させることができました。そして今年は、この貴重な姿をお客様にもご覧いただけるよう、エントランスビル4F飼育員カウンターにてタカアシガニ幼生の展示をスタートしました!現在はメガロパ幼生と稚ガニの両方の姿をご覧いただけます。今しか見ることができない貴重なタカアシガニの様子を、この機会にぜひご覧ください!!(※生きものの状態により、予告なく展示を中止、終了する場合がございます。)

無脊椎動物

2026.04.28

  • #タカアシガニ

頭がこんがらがるサツキとツツジ

冬の間は色があまりなかった「日本の森」では葉っぱも芽吹き、ぼちぼち花も咲き始めたため、だんだんと華やかになってきました。こちらはヤマブキ黄色い花がかわいいです。ヤマブキの別名は「ヤマブリ」といい、細いしなやかな枝が風に揺れる様からついた呼び名が変化してヤマブキになったといわれています。そして、こちらは外でも今が満開のツツジ。白とピンクのツツジです。私のイメージではうちのツツジってピンクだけじゃなかった?と思うのですが、今年は白い花が良い感じに咲いてくれました。ヤマブキもそうですが、ツツジも日本では古くから親しまれていることから品種改良が進んでいます。なんてったってツツジの仲間は世界に4,000種以上あるそうで、品種も加えるとその数は膨大!ところで、「日本の森」にはツツジの他にサツキもあります。でも、「サツキとツツジってどう違うのだろう?サツキツツジっていうのもなくない?」と思い、頭が混乱してきたので、少し調べてみました。 サツキもツツジの仲間ですから、サツキのことをサツキツツジというのはあながち間違いではないみたいです(和名はサツキです)。で、ツツジとサツキの違いは以下の通り ツツジ サツキ 開花時期 4~5月 5~6月 花の大きさ 6cm程で大きい 4cmほどでやや小ぶり 花の咲き方 つぼみが一斉に開く ばらばらと咲く おしべの数 5~10本 5本 新葉が出るタイミング 花が咲いてから 花が咲く前 葉の形状 葉の長さ4~5cm 表面に光沢なく、ざらざらした触感 緑の毛が生えている 長さ2~3cm 表面に光沢あり、つるっとした触感 茶色の毛が生えている 葉の触り心地 やわらかい かため 樹の高さ 5~10mになることがある 1m程度 と、いろいろあります。今咲いている花々は花の咲く時期や葉のようすからツツジにまちがいありません。実はサツキも探してみたのですが、背が低いためか、よくわかりませんでした。もうそろそろ花が咲くでしょうから、見つけたらお知らせします。そして、私としてはこちらをみなさんにぜひ見ていただきたいです。ちょうどサワガニのいる滝の階段をおりる手前でついっと上のほうに目をやると...ハウチワカエデ(右)とイロハモミジ(左)を下から見るかたちなのですけど、なんか幻想的じゃないですか?両種ともカエデの仲間で、いわゆるモミジの仲間です。色は華美ではありませんが、お気に入りの1枚となりました。こちらもぜひ見てくださいね。

植物

2026.04.27

俺の姿を見ろ!(今のオシドリ)

先月、日本の森のオシドリを下から見たようすをご紹介しました。(→いつもと異なる「日本の森」の見方)ただ、春から初夏にかけてはオシドリの繁殖期なので、この時期に美しい姿になるオシドリ雄としては、下半身よりは上半身を見てほしいと思うでしょう。なので、上半身を紹介します。特に目立つのは後ろのほうにあるイチョウ羽です。銀杏(イチョウ)の葉っぱの形をしているのでそのように呼ばれています。翼についている風切り羽の中の1枚なんですよ。こちらは正面から見たところくちばしもいつもより赤みを増し、頬から首の下にむけてはぎざぎざした羽がおしゃれ~。くちばしの上から頭頂部は緑がかった羽と白い羽がラインのように配置されています。頭頂部から後頭部にかけては茶色と白い羽が流れるように生えていて、私は「ちびまる子ちゃん」にでてくる花輪君みたいだなあといつも思っています。胸のあたりは紫がかった褐色で、両端は黒と白のラインが並びます。どうだ、美しいだろう!と圧が強い(笑)では、この時期の雌の姿は?雌は冬羽も夏羽もあまりかわりませんね。でも、すてきな姿の雄を選んで、これから産卵期に入るという重要なお仕事が雌には待っていますから。この時期しか見られない雄の美しい姿を見てやってください(個人的には下半身のほうが推しですが...)。

鳥類

2026.04.17

  • #オシドリ

ミナミイワトビペンギンの繁殖シーズン到来!

暖かい日が増え、満開の桜や入学式など "春" を感じるようになりましたね。この時期、「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽で暮らすミナミイワトビペンギンは繁殖期を迎えます。繁殖期のスタートは「巣作り」です。海遊館では、ミナミイワトビペンギンの巣の材料として、日除けに使う「よしず」をばらして短く切った棒のようなものを与えています。ペンギンたちは「よしず」をくちばしでつかみ、それぞれの巣に集めていきます。さて、そんな春のある日、「よしず」を水槽内に入れたら...巣作りを待ちに待ったペンギンたちは一気に「よしず」を集め始め、あっという間にすべて "売り切れ" 状態になってしまいました。落ちている「よしず」をこのようにくちばしでくわえて、巣に運んでいきます。これを何度も何度も繰り返し、巣にたくさんの「よしず」を集め、立派な巣を作るのです。もっともたくさんの「よしず」を集めたのは、R307とR211のペアのペンギンです。でも、飼育員は知っています。R307は夜な夜な他のペンギンの巣に侵入し、「よしず」をこっそり盗んでいることを。ばっちり監視カメラに写っています。これからペンギンたちは本格的な繁殖モードになるので、いつもと違う様子になります。ぜひじっくり観察してみてください。

鳥類

2026.04.15

  • #ミナミイワトビペンギン

クラゲ担当の推しクラゲ!

みなさんこんにちは!今回ご紹介するのはエダアシクラゲですこのクラゲは傘の長さが稚クラゲで1mmほど、成体で3mmほどで、傘の高さは大きくなっても5mmほどにしかならない小さなクラゲです(※現在、展示は行っていません)▼成体▼稚クラゲこのクラゲの特徴は名前のとおり触手の付け根の部分から枝分かれして生えている触手です。触手の根元には光を感じることができる眼点があり、光に集まる習性があります。ポリプ(クラゲなど刺胞動物の形態のひとつ)も枝分かれしてる?▼ポリプこのクラゲは再生力もすごくて、口柄(傘の中心にある部分。先端に口がある。)さえ残っていたらきれいに再生するようです。また、エダアシクラゲはなぜかいろいろな水槽で突如現れます。「どこから発生した??」飼育員は首をひねっています。他の水槽で「なんか透明のちっちゃいクラゲでた!」って思ったら、大体エダアシクラゲのことが多いです。少しやっかいな扱いをされがちなクラゲですが、担当者はぴょこぴょこ泳ぐ姿がとても好きです。普段は底に沈んでじっとしていたり、なにかにくっついているのですが、水替えをする時に刺激で泳いだので、ご覧ください。 か、かわいい,,//みなさんに見ていただきたい思いでいっぱいなのですが、残念なことに、現在の「海月銀河」にはこのサイズを展示できる水槽がありません(涙)そこで!エントランスビル4階にある「飼育員カウンター」にて、時間限定で、不定期ではありますが、時々お客様に見ていただくことがあります。なんともおもしろくて、担当推し!のいとおしいクラゲを見ていただけたらうれしいです!

無脊椎動物

2026.04.13

  • #エダアシクラゲ

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