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新たな繁殖の挑戦

以前、魚類の繁殖に使用する予備室のリニューアルについてお知らせしました。→ とあるお部屋のリニューアル その部屋で、現在は2~3種類ほどの魚類の繁殖に挑戦しています。今回はそのうちの1種類の繁殖状況についてお話していきたいと思います。繁殖に挑戦している種類は「クック海峡」水槽に展示されている「ゴウシュウキンメ」です。キンメダイに似たオーストラリアやニュージーランド周辺に生息している魚です。朝一番に水槽の上部を見ていると、産卵しているような行動を見ることができます。 産卵が確認できたら、水面に設置されているスキマー(濾過槽にながれていく排水口)に網を仕掛けると卵が採れます。 この卵から稚魚を育成していくのですが、育成がとても難しく、餌、水質、光など様々な原因により1~2週間で全滅してしまいます。生まれて間もない稚魚は目や口が未発達で、口と腸ができた時に餌が食べられないと餓死してしまうこともあり、毎日の観察がとても大切です。育成回数を増やすたびに改良を重ね、水槽の色や新しい餌料の使用、海水をかけ流しにすることによる水質改善(今回のリニューアルで各水槽のかけ流しが可能になりました。)などを試していきました。その結果、1ヵ月ほどの育成まで成功しています。育成開始から1ヵ月ほど経過した稚魚の動画です。↓ 現在1ヵ月付近でまた全滅してしまうので、原因を模索中です。これから先の育成については未知数ですので、手探りながらもいつかお客様の前に展示できるよう育成していきたいと思います。

魚類

2026.09.26

  • #ゴウシュウキンメ

敬老の日(カワウソ)

コツメカワウソの寿命は14~15歳、長いものだと20年超で、国内最高齢のカワウソは当館のニッキ。23歳2か月の記録は世界でもトップクラスだと思われます。▼ニッキ(20歳以上の誕生日だったと思います)現在当館に暮らしているカワウソの中で一番年上なのはニラ、ザクロ、シュロの3兄弟です。この前誕生日を祝ってもらっていた通り17歳になりました。4兄弟で生まれて、残念ながらイガは早くに亡くなってしまいましたが、3頭ともがこんな長生きするとはびっくりです。実はニフレルにいるハチが3兄弟よりも年上で今年18歳。ハチ~元気かー?ここにあげたカワウソたち、すべてオスなのでおじじ大集合。当館では雄が長生き傾向にあります。そもそも当館で生まれるのは圧倒的にオスが多いということもありますが...。▼ニラ▼シュロ▼ザクロかれらの次に高齢なのはグミ(メス)。12月に14歳になります。先日、乳腺腫瘍除去手術を行い、養生中!痛かったけどがんばりました。 それではニラたちの小さい頃をご紹介!こちらは生まれて数日の3頭。おそらくシュロ以外の3頭です  この4頭はその時期に開催されていた特別展示「ふれあいLIVE館」で展示していました。その時の写真がこちら。生後3か月くらいかと思います。左からシュロ、ニラ、ザクロ、イガと思います(自信なし) 特別展終了後、「日本の森」に長くいました。その時の写真がこちら。 こっち向いてるのはザクロ?さすがにこの頃(6~7歳と思います)に比べると、体格は若干小さくなり、毛並みも悪くはなりましたが、コツメカワウソに多く見られる腎臓結石もこの3頭はほとんどありません。それぞれにちょこちょこと悪いところはありますが、元気です。「日本の森」での展示はこれから気温、水温も下がりますし、足元も高齢個体にはしんどいため、しばらくはみなバックヤード暮らしです。中でもザクロは他2頭とけんかになるので一人暮らし。あんたは昔っから兄弟とうまくやろうって気がないよねえ...。性格は年を経ても変わらないみたいです(笑)。

哺乳類

2026.09.24

  • #コツメカワウソ

エトピリカお引越しまでの記録2 ~みんなの誕生日~

こんにちは!今回は、エトピリカたちの「お誕生日」の様子をご紹介します。エトピリカの繁殖期は春から夏にかけて。そのため、海遊館で暮らしているエトピリカたちは、7月・8月生まれが多いのです。今年も、みんな元気に誕生日を迎えることができました!そして今年は、「いわぼっけ」にとって記念すべき1歳のお誕生日!まだまだあどけない表情を見せてくれるいわぼっけですが、無事に1歳を迎えることができました。それでは、今年でみんな何歳になったのでしょうか!?・おこっぺ 15歳・けろち  16歳・ところ  16歳・しゃり  12歳・さるる   7歳・ちりっぷ  5歳・いわぼっけ 1歳こうして並べてみると、16歳から1歳まで、幅広い年齢のエトピリカたちが一緒に暮らしていることがわかりますね。毎日一緒に過ごしていると、それぞれの性格や行動にも個性があり、年齢を重ねるごとに見られる変化もあります。今回は、そんなエトピリカたちのお誕生日の様子を、写真でお届けします。ぜひ、それぞれの表情にも注目してご覧ください。ちなみに、7月組のお誕生日は「氷」でお祝いしてみました!ところが......みんなかなりビビってしまい、誕生日らしからぬ行動になってしまいました。▼しゃり▼ちりっぷ(海遊館生まれ)そして、最後にお誕生日を迎えたのは「いわぼっけ」です!7月組の反応を見た飼育員は、少し作戦を変更。いわぼっけには、生まれて初めて食べた「ワカサギ」と「オキアミ」をプレゼントしました!さて、いわぼっけはどんな反応を見せてくれたのでしょうか?その様子は、ぜひ動画でご覧ください。 オキアミには手は付けず...ワカサギのみ食べていたいわぼっけでした(笑)お引越しまでの記録はまだ続きます!次回もお楽しみに!!

鳥類

2026.09.02

  • #エトピリカ

以布利通信Vol.116「灼熱の魚採集」

こちらは6F「特設水槽」。アオリイカの他、マイワシやクロホシイシモチを展示しています。クロホシイシモチは以布利センターの地元、高知県土佐清水市では「ゲンナイ」という名前で呼ばれています。6F「特設水槽」に展示しているのは以布利のゲンナイたちです(実はアクアゲートにもいます)。今の時期になるとペアになって岩影に潜んでいるのをよく見かけます。繁殖の際はオスが卵をくわえ、孵化するまで何も食べずに卵に新鮮な海水を送り続ける、いわゆる「イクメン」なお魚です。採集方法は釣りですが、30分釣っても5個体程度しか集まらず(これに関しては私が下手なだけ・・・?)、そして炎天下・・・熱中症警戒アラート鳴りまくり・・・ノルマを達成できないどころか、このままではこちらがスルメのように干からびてしまうわ!!!何とかならんものかと頭を抱えていたところ、前任者は夜釣りで300個体くらい集めたという情報が・・・!夜なら熱中症のリスクも低く、なによりも釣れるというのであれば、やらない手はない!一人だけでは効率が悪いため、人海戦術として他のスタッフにも協力してもらい、夕方くらいにいざ出陣!結果はたくさん釣れました! ちなみに以布利センターの現地スタッフは生まれも育ちもこの辺りなので、釣りがとても上手です!大阪生まれ大阪育ちの私も精進せねば・・・!以布利センタースタッフの「汗の結晶」であるクロホシイシモチ(ゲンナイ)たちをぜひご覧いただければと思います!

海洋生物研究所「以布利センター」

2026.08.30

夏といえば、タコクラゲ!

まだまだ残暑が厳しいですが、夏といえば、皆さんはどんなものを思い浮かべますか?夏休み、海水浴、スイカ、そうめん、セミの声......。思い浮かぶものはたくさんあります。では、「夏を感じる生きもの」と聞かれたら、何を思い浮かべるでしょうか。私にとってそれは、タコクラゲです。7月末に、以布利センターで採集したタコクラゲが海遊館にやってきました。現在はバックヤードで飼育中で、搬入時は傘の大きさが1cm~5cmほどでしたが、約3週間で3cm~8cmほどに成長しています。タコクラゲならではの魅力は傘に見られる水玉模様です。水槽の中では、リズムよく傘を動かし、水流にゆられながら元気に泳いでいますが、その姿を見ていると、「今年も夏が来たなあ」と感じます。写真を見ると、水槽内が青く見えるかもしれません。これはタコクラゲの体内で共生している褐虫藻が光合成をしやすいように、青色のライトを当てて飼育しているためです。褐虫藻は光合成によって栄養を作り、その一部をクラゲに渡しています。青色の光の中でふわりと漂うタコクラゲは夏の海を思わせる涼やかな雰囲気を感じると思いませんか?ただいま展示に向けて、成長させているところです。間近でご覧いただける日まで、もうしばらくお待ちください。

無脊椎動物

2026.08.26

  • #タコクラゲ

イルカの体を擦ったら

皆さんこんにちは!私たち飼育員と生きものたちは、日々多くの時間を共有しコミュニケーションをとっています。生きものたちの給餌時間以外にも、生きものが要求していることを飼育員が理解し実施するなどで、お互いにコミュニケーションを深めたりしています!皆さんは、実際にどんなことをするの?と思いますよね!一例として、カマイルカではおもちゃを要求してきたたり、身体を擦ってもらおうと近寄ってきたりするんです!今回は飼育員たちがカマイルカの体を擦っている様子をお届けしたいと思います!まずはトトがステージに上陸して体を擦られているところをご覧ください! このように飼育員が体を優しくゴシゴシ擦っていくと、手にたくさんの垢がついてくることがあります!これは古い皮膚が垢となったもので、自然界で暮らす野生のイルカは、イルカ同士で体を擦り合わせたり、高くジャンプをして水面に体を打ち付けることによって垢を落としているんです。海遊館で暮らすカマイルカ達たちも皮膚に垢ができると、給餌中やフリータイムに近寄ってくることがあるので、体を擦って垢すりの手伝いをします!また、下記の2つの写真を見ていただくと、体表が黒い部分からは黒い垢が!白い部分からは白い垢が出てきます!イルカたちの皮膚は2時間に1回変わると言われており、一日では12回ほども皮膚が変わります。皮膚を常に新しくすることで、水の抵抗が減り、効率よく泳ぐことができます。皆さんも、イルカたちの垢すりをしてリラックスしている姿をぜひ当館まで見に来てください。

哺乳類

2026.08.22

  • #カマイルカ

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