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Blog 海遊館の舞台ウラ

展示のこだわりや、赤ちゃん情報、生きものたちの普段の様子など、
現場ならではの裏側をのぞいてみませんか?新しい発見がたくさんあるかも。

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この夏要注意!!

梅雨も明け、本格的に夏が近づいてきましたね。夏になれば海水浴に行く機会があると思います。海には危険な生きものもいますので、今回はクラゲ担当から、大阪周辺でよくみられるクラゲを紹介します。1種目はこちらのクラゲです。これはミズクラゲで、全国各地でも見られ、白っぽく水面近くを泳いでいることが多く、堤防や陸上からでも見つけやすい種類です。よく砂浜に打ち上げられており、興味本位で触ったり砂まみれになったミズクラゲを誤って裸足で踏んだりしてしまうことがあるので要注意です。ミズクラゲの毒は非常に強いわけではありませんが、特に毒針のある触手付近は気をつけてください。2種目はアカクラゲです。このクラゲは春から夏にかけて多く見られます。毒はミズクラゲと比べると非常に強く、毒のある触手も長いため、刺されるとかなり痛く、1週間ほど痛みが続くことも。何度も刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。また、この毒針が乾燥して鼻に入るとくしゃみを引き起こすことがあるため、別名「ハクションクラゲ」とも呼ばれています。海遊館では、大阪湾のクラゲについて月1回定期的に調査しており、2021年1月から2024年6月で24種を確認しました。その結果はまたお知らせするとして、今回紹介したクラゲのほかにも気をつけなければいけないクラゲはたくさんいます。海水浴に行く前に、現地でどんなクラゲが発生しているのか、事前に調べられるといいのですが、それはなかなかむずかしいですよね。今回紹介したクラゲはどこの海でも見られますし、海遊館でも展示しているので、実物を見に来るのをお勧めします!

無脊椎動物

2026.07.17

とあるお部屋のリニューアル

え???どこかリニューアルしたの???と思われるかもしれませんが、リニューアルというものは展示水槽だけに限ったことではありません。今回はバックヤードにある、予備水槽室をリニューアル(改修)したので、その様子をご紹介したいと思います!まずはこちらの写真をご覧ください。ごちゃごちゃしていますね〜。私がこの予備水槽室の担当になった時には、すでにとっ散らかっており、部屋も改修が必要な状態でした。どうせ改修するなら、より使いやすい部屋にしたい!というわけで、他の飼育員にも聞き取りをしながら課題の洗い出しをした結果...・床面の防水効果が劣化によりイマイチになっている・コンセントが遠く、延長コードでタコ足配線になっている・海水を掛け流しできるようにしたいその他たくさん...。...ん〜。考えれば考えるほど課題だらけ...これはちょっと大変なお仕事になりそうな予感...。というわけで、建築担当や飼育設備担当にもご相談しながら計画を進めました!さて、いよいよ工事です。音が鳴る工程もあるので、ジンベエザメをはじめ、他の生きものにも配慮しながら慎重に工事を進めます...!(地味にここが一番気をつかう...!)そして、構想から1年。完成した予備水槽室が、こちらです!なんということでしょう〜!・建築担当の手腕で、床面の防水加工は完璧!・タコ足配線にならないよう、コンセントは上下に設置。下のコンセントはボックスに入っているので、水がかかっても安心!・常に海水が掛け流しできるよう、新しく配管を設置!・照明は時代に合わせてLED球に変更!皆様にお披露目したいくらいキレイな部屋に!笑さらに、魚類の繁殖にも使用する計画もあり、部屋が完成した日からたくさんの機材が運び込まれています!この部屋からたくさんの命が育つことを想像すると、ワクワクしますね〜。水族館には展示水槽だけでなく、このようなバックヤードの存在とともに、飼育員の飼育だけじゃない意外な仕事や、建築・設備といった、各分野のプロが協力して働いているのです。いつか皆様にもこの部屋を見ていただけるよう、成果達成に向け一層力を入れていきます。それまでこのキレイを保てるかなあ??

水族館の設備の話

2026.07.16

⑧北極圏への道2026 いよいよ調査開始!

ここまで船に乗って楽しんでいる写真ばかり載せていましたが...しっかり調査もしています!海遊館としては生きもの採集が目的ですが、他の研究者さんも乗船されているので、いろいろな調査が行われています。今日はこちらをご紹介します!たくさんの筒が並んでいる機械です。これはCTDと言って、いろいろな水深で採水をしたり、水温・塩分濃度・クロロフィル(葉緑素)量をはかったりできる機械です。採った水から環境DNA(水や土に含まれるDNAの断片のこと。これを分析することでどんな生きものがそこにいるのかを推測できる)を測定する研究者さんが、慎重に水を容器に取り分けています。よく見ると、CTDを海に降ろしていた場所の後ろの方で何か棒が見えます。気になって見に行くと...船員さんが何か採っているようです。「あそこにピンクのやつ見えるでしょ?」ピンク?どこに??あっ!米粒みたいに小さなピンクの点があります!なんと船員さんたちは船の上から小さなクリオネを見つけて掬っていたのです!一緒に探してみましたが、私にはひとつも見つけられませんでした...すごいなぁ...-----------------北極航海の様子を、ライブ中継でお届けすることになりました!日時:7月15日(水)12:15~配信:国立極地研究所 公式YouTube   ※海遊館公式YouTubeではないのでご注意ください→ 詳細はこちら-----------------

北極圏調査2026

2026.07.15

  • #北極圏

⑦北極圏への道2026 生きもの集め

函館出港から12日目。目標の海域に到達し、いよいよ生きものの収集が始まりました!と、その前に。以前に少し触れていた、水槽をご紹介します。このシリーズの⓪でも登場していた銀色の箱2つが水槽で、後ろに3台並んでいる黒い機械は水槽用クーラーです。北極圏調査において一番の悩みの種は「水温維持」です。夏でも寒い北極圏にいる間はそれほど気にかけなくても大丈夫ですが、問題は帰り。日本に近づくにつれて海水温も気温もどんどん上がってくるので、水槽の中の水温を低く保つのが難しくなってきます。今回の調査では水槽用クーラーの「冷却」と、水槽に貼った断熱材(上からアルミテープも巻いています)の「保冷」の二段構えで、冷たい海で暮らす北極圏の生きものたちに適した環境を作れるようにしました。さて、調査に戻りましょう!生きものの収集は船の後ろから網を降ろして曳く「トロール」がメインです。30分ほど船を走らせてから引き揚げると...。魚やカニ、ヒトデなど、色々な種類の生きものたちが!他の研究者さんたちと協力して種類ごとに数と重さを計測しつつ、いくつかの生きものたちをいただいて水槽に収容します。のんびりしていると次の調査が始まってしまいますし、生きものたちの負担になるので、調査は常に時間との勝負です...!小さい生きもの、分けておきたい生きものは準備していたカゴに収容して浮かべます。調査が進んでいくと足りなくなるかも...。またカゴを作りながら、次の調査地点へ向かいます。そんな北極航海の様子を、ライブ中継でお届けすることになりました!日時:7月15日(水)12:15~配信:国立極地研究所 公式YouTube   ※海遊館公式YouTubeではないのでご注意ください→ 詳細はこちら海遊館も少しだけ登場します。ぜひ遊びに来てください!

北極圏調査2026

2026.07.14

  • #北極圏

Happy Birthday ミラ&ラーラ

皆さん、こんにちは!先日、7月2日は、アカハナグマのミラとラーラの7歳のお誕生日でした!!この2頭は姉妹で、現在ミラはバックヤードに、ラーラは「パナマ湾」水槽にて暮らしています。この日はお祝いとして、ブドウで7の数字を作った氷を2頭にプレゼントしました!まずは、ミラに与えてみると、、、 数回においを嗅いで、前足を使ってイジイジしていましたが、、、食べず、、、(笑)再び与えてみましたが、反応はいまいち、、、あまりお気に召さなかったようです(笑)気を取り直して、お次はラーラに与えてみると、、、ミラ同様においを嗅ぎ、前足でいじいじして食べようとした瞬間に、同じく「パナマ湾」水槽で暮らしているソラに取られてしまいました、、、(笑)今日の主役はあなたじゃない!!と思わず叫んでしまいました(笑)思い通りにいかずなんとも残念なお祝いとなってしまいました、、、来年は今年よりももっと盛大にお祝いしてあげるからね!!!何はともあれ、今年も無事に健康な状態で2頭の誕生日を迎えることができたので良かったです。これからものびのびと健康に過ごしてくれることを飼育員一同願っています!!

哺乳類

2026.07.13

  • #アカハナグマ

白身魚、そのお味は?

最近の物価高、家計をあずかるみなさまには頭が痛い問題ですよね。私は魚を食べるのが好きなのですが、このところ、魚は高価。そんなことを言っていると肉類も値上がりしてきたのですが...。それでもやっぱり私は魚を食べたいので、スーパーで手ごろな魚を探していたところ、ムニエル用の白身魚で、味付けしてあり、あとは焼くだけという魚がパックでありました。隣にあったサケよりも安価だったし、即購入!家に戻り、魚をこんがり焼いて、さて、食べましょうと皿の上に置いた魚をまじまじ見るとなんか既視感が??そこで初めて、魚が入っていたパックの裏を見る(それまで見なかったのかという突っ込みはなしで願います)と、「パンガシウス」とありました。ああ、これ、海遊館にもいるー。といっても、生きた状態ではなく、冷凍されており、ある生きものの餌として使用しているのです。これですね。で、ある生きものとは誰なんでしょうか?答えは~コツメカワウソです。当館ではカワウソにニジマスやワカサギ、シシャモなどを主に与えていますが、餌の種類はなるべく多い方がよいと考えています。カワウソたちにとって選択肢が多いと刺激になりますし、今時、急に特定の種類が入手できなくなる可能性も大きいですから、それを避けたい!!だから、餌担当にはいろいろな種類の魚を探してもらっているのですが、そのひとつがパンガシウスでした。パンガシウスは東南アジアに暮らすナマズの仲間で、ベトナムではカイヤンと呼ばれる Pangasianodon hypohthalmus や、バサと呼ばれる Pangasius bocourti などが日本に多く輸出されているのだそう。他の水族館でカイヤンを見てきましたが、日本のナマズより体高があり、3枚おろしにしやすそうでした。日本には皮をとって、3枚おろしの状態の冷凍フィレ(写真1枚目参照)で送られてきますから、私たちも料理しやすいです。ムニエルやフライ、時にはかば焼きにすることもあるそうで、ある係員からは「回るお寿司屋さんにあったでー」と聞きました。で、パンガシウスのお味はというと...私が食べたのは味付けしたものでしたが、タラなどよりはやや癖はありますが、ナマズで脂っぽいのかなと思いましたが、割とあっさりしているかな?という感じでした。以前、寿司で食べたという係員は「ねっとり感があって、少しにおいがある気もした」と言ってました。ただ、これは個人差がありますから、みなさまはどう感じられるか?一度食べて、感想を教えていただければうれしいかな。では、カワウソたちの人気はいかが?と担当に聞くと、これを食べるカワウソは一部のみで、特に年寄りのカワウソたちは好まないとのこと。カワウソの好みって、なかなか保守的ですから...。餌担当にはこれからも新しい種類を探してもらおうと思います。よろしくね。

飼育員の息抜き

2026.07.11

イワトビペンギンの育て親

現在、「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽では3羽のイワトビペンギンの雛(R230、R231、R232)が暮らしています。今回は、その3羽を育てている親たちを紹介します!まずはR230です。体重は2キロを超え、大人と同じぐらいの大きさにまで成長しました。そしてそんなR230のご両親がこちら。お母さんのR312です。2年前に海遊館に新しく仲間入りしました。しばらくはペアが出来ず、独り身だったのですが、昨年の猛アピールの末、R308とペアになる事に成功しました。そんな相方のR308がこちらです。体が大きく力も強い頼りになるお父さんです。巣に他のペンギンが近づくとすぐに追い払っています。続いて2番目に誕生したR231です。一番体が小さく、おとなしい性格をしています。最近は丸まって1人で寝ている姿をよく見ます。R231のお母さんはR208です。イカナゴが大好きで、お腹が空いていても、シシャモを見せると帰っていくことがあります。お父さんはR206です。マイペースで、ペンギンにも人にも優しい性格です。最後はR232です。コミュニケーション能力が高く、最近はいろんなペアの巣にお邪魔しています。また、R230の近くにいることも多く、甘え上手なようです。R232を育てているお母さんがR300です。とても小柄ですが、小さい体で雛の分の魚をたくさん食べ、子育てに奮闘しています。お父さんはこちらのR302です。巣を守る力はすさまじく、他のペンギンであれ、飼育員の足であれ、テリトリーに入ってきたもの全てに攻撃しに行きます。R230とR232がお互い餌を貰おうとしていていた?写真も撮れました。さらにおまけの大好きなイカナゴに目を輝かせているR300とR312の写真です!今後も雛がすくすく育っていく姿や、親が一生懸命育てている様子を見守っていきます!

ペンギン

2026.07.09

  • #ミナミイワトビペンギン

⑤北極圏への道2026 アリューシャン列島と日付変更線

函館を出港して9日目。今日は海遊館の水槽のモチーフにもなっている「アリューシャン列島」を通過しました。近づいた時に島が見えるかな~と思い外に出てみたのですが...。一面海!それもそのはずでアリューシャン"列島"とはいいつつもその幅は約2000km、船から一番近い島でも地図で見てみると大阪~名古屋くらい離れていたのです...さすがに遠すぎた(3Д3)なんとなくそんな気がしていましたが、なにせこちらは1週間以上海の上。植物はご飯の時の野菜くらいしか見てないのでそろそろ緑が恋しいんです笑ここで見られなかったのは残念ですが、もう少し先の楽しみにとっておくことにします。そして今日はもう一つ、太平洋上に設定された「日付変更線」を超えるというイベントがありました。日付変更線の西(日本側)から「世界中の同じ1日(今日だと6月27日)」が始まるので、これまでは日付変更線に近い船の方が日本よりも時間が早く進んでいたのですが、1日の始まりが最も遅い日付変更線の東側へ超えたことでもう一度「6月27日」を迎えることになりました。(UTC...世界の標準時間 JST...日本の時間 SMT...船の時間)飛行機だとスピードが速いので日付変更線をまたいでも着陸場所の時間に合わせるだけですが、ゆっくり進む船はその時進んでいる場所によって時間を早めたり遅くしたり、細かく調整することになって不思議な気分です。...ということは、帰りに日付変更線をまたいだ時は1日分時間が早くなって2026年〇月×日が私の人生からなかったことになるのでは?いったい何月何日が消えてしまうのか...乞うご期待ッ!

北極圏調査2026

2026.07.07

  • #北極圏

以布利通信113「幸運のサワガニ!?」

台風が何度も訪れ、今年は慌ただしく梅雨になり、すっきりとした晴れ間が恋しいです。以布利センターのある土佐清水市で、梅雨の時期になるとよく目にする生きものが「サワガニ」です。サワガニは水温の上昇する春頃から活発になり、通常は森や山の中の川などで暮らしていますが、湿気の多い梅雨時期には、道路などでも見かけることがあります。サワガニは日本全国に生息していますが、土佐清水市のサワガニはある特徴があるとのことで、採集をしてみました。白い!!!海遊館の「日本の森」に暮らしている赤茶色のサワガニと見比べてみると一目瞭然ですが、土佐清水市を含む足摺岬周辺に生息しているサワガニは白い(青い)色をしているようです。日本全体では、赤茶色のサワガニが多く分布しているようですが、土佐清水市のように一部の地域に生息しているサワガニでは、白い(青い)体になる遺伝子を持つサワガニが多く暮らしており、地域によって体の色に差が出ることが知られているようです。初めて白いサワガニを見つけたときは、めずらしい幸運のサワガニかな!?、と胸を躍らせていましたが、そんなこともなく。。。(笑)ぜひ皆さんの住んでいる地域では、何色のサワガニが見られるのか探してみてください!

海洋生物研究所「以布利センター」

2026.07.06

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