植物
2025年10月29日
海遊館の前には街路樹があります。
これは観覧車の近くで撮影したものですが、海遊館側(写真左)にあるのはクスノキ、その対面(写真右)にあるのはイチョウの木です。そういえば、ちょうど今、道端に銀杏が落ちてます。
で、何が気になるかというと、この街路樹の区画に見かけるこの木です。
これは街路樹として植えたものなのでしょうか?でも、横にはイチョウの木があるし...。
弁天町付近で生えているのをみたら、そうではないように思えます。
それから注意して、いろいろな場所の区画を探すと、あちこちに見られるのです。
この木は前からあったっけ??
こちらは大阪港駅までの道の途中にある建物の前に生えているものですが、こんなに大きくなるんだ!と驚きました。
調べてみると、この木はセンダンという木です。
センダンは落葉高木で、暖地の海岸近くに自生しますが、公園などに植えられたものが野生化していることも多いそうです。樹高は一般的に10mくらいですが、高いものだと30mに達するとのこと。花は初夏に紫の花をつけ、写真で見ると美しいです。花があれば気になりそうなもんなんだけど、その時にはまったく気づいていませんでした。
結実は10月ごろからで、ヒヨドリやカラスはよく食べるそうですが、毒性の強いサポニンを多く含むため、人や犬、猫は食べないように注意が必要とのこと。葉はその昔、農家で除虫に用いていたそうです。私がこの木を気にするようになったのは、葉の形がウルシの仲間にも似ていて、通行時に触れた際にかぶれるかも、と思ったためですが、かぶれるとの記載はありませんでした。
更にセンダンについて調べると、衝撃的なのは平安時代には重罪人の首をその枝にかけてさらしたり、センダンの木材は首を切った罪人の頭部を晒す「獄門台」として用いることがあったとか...。なぜこの木を使ったのかは定かではありません。
ついでに、大阪の街路樹について興味を持ったので、調べてみると、大阪市内ではセンダンを植えている地域が多くあるようです。特筆すべきは、土佐堀川にかかる橋で、淀屋橋と北浜の間は栴檀木橋(せんだんのきばし)というこの木の名前がついた橋があるそうです。市内を歩く時はまた探してみようと思います。
最近、この近くでセンダンが増えたのは、市内で実を食べた鳥たちが運んできたのかな?と思ったり、いろいろ想像がふくらみます。
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