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「ワモンアザラシ」の記事

飼育員が聞いている音

皆さんこんにちは。海遊館で使われているアクリルパネルはとても分厚く、お客様側からはなかなか生きものたちが奏でる音が聞こえません。そこで本日はアクリルパネルの向こう側で飼育員が聞いているいろんな"音"について紹介します!まずは、ワモンアザラシのユキユキは自分のお腹を叩いて音を鳴らすことができます。 実はこの腹叩き、アザラシが威嚇をする際によく取る行動なのです。にしても、ユキの腹たたきは音に迫力があってたまりません!(笑)続いては、同じくワモンアザラシのアラレが出す音「ブーン!」です。 実はアラレのこの音も、威嚇の時によく出す音なのです。同じ水槽で暮らすモヤが近づくとアラレはよくブーンと鳴いています...。(ユキとアラレの動画は、飼育員によるトレーニング時のものです。)最後にカリフォルニアアシカの親子、アスカとハクの声をどうぞ! アスカは大きな声で今年の6月に生まれた我が子ハクを呼び、ハクもまた母の呼びかけにしっかりと答えています。この二頭のやり取りは子育て中の期間限定で聞ける声なので意外と貴重なんですね!!海遊館に足を運んだ際には、アクリルパネルの向こうの音に耳を澄ませると、もしかしたら生きものたちが奏でる音が聞こえてくるかもしれません♪

ワモンアザラシ

2025.10.28

  • #カリフォルニアアシカ
  • #ワモンアザラシ

最近のモヤ

皆さんこんにちは!今回は、ワモンアザラシのモヤの近況についてお伝えします!ワモンアザラシの繁殖期は4月~5月で、この期間、発情期のオスは縄張り行動を示して成熟オスの特徴である顔のしわがより一層深くなります。この時期、メスへアピールするための臭いを発するのですが、それがガソリンの臭いにとても似ています。モヤは最近、その『ガソリン臭』が少しずつ強くなってきていて、「北極圏」水槽の扉を開けたと同時にブワッと臭いがすることもあります。目の前で給餌をしているときは少々臭いことも...(笑)この臭いから、この時期はホッキョクグマもオスのワモンアザラシを避けるそうです。そして・・・現在モヤは、以前 ゴマフアザラシのブログ にもあった、『チンレスト』のトレーニングを頑張っている最中です。チンとは顎、レストは休むという意味で、このトレーニングは、写真にあるチンレスト台を出すと動物自身の選択で顎を乗せ、リラックスした体制を取っていることを私たち飼育員が判断しやすくするためのものです。この状態で体を触ったり給餌者が動いたりして様々な刺激を挟んでいき、どんな状況下でも顎を乗せられるようにトレーニングします。最終的にはチンレストをした状態で採血ができることを目標としています。モヤも最終的には採血ができることを目標にしていますが、元々他の個体に比べても臆病な性格で、少しの物音や誰かの大きな動きにびっくりして水面に戻ってしまうことが多く、時間はかかりますが地道にトレーニングしています。こちらが最近のトレーニングの様子です。 まだまだ採血までは道のりが長いですが、モヤがこのトレーニングをしているのを見かけた際はぜひ応援してあげてくださいね!

ワモンアザラシ

2025.03.21

  • #ワモンアザラシ
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