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「海洋生物研究所「以布利センター」」の記事

以布利通信102「色トリドリのチョウチョウウオたち」

10月に近づき、秋を少しずつ感じますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は前回にも少し紹介がありましたが、以布利で見られるチョウチョウウオの仲間について紹介いたします。前回のブログ↓以布利通信101「秋の訪れ」 以布利通信70「以布利 黒潮の魚」まずは「ミスジチョウチョウウオ」です。枝状サンゴ周辺によく見られる魚で、眼と尾、そして尾鰭の付け根にある線が特徴です。サンゴのポリプを主食としており、サンゴの間に隠れている様子を見ることができます。次は「チョウハン」です。写真下の個体がチョウハン(上はチョウチョウウオ)なのですが、普通のチョウチョウウオとよく似ており、違いとしては鰓の後ろあたりに見られる黒い模様や、尾鰭基部の黒斑等で見分けることができます。ちなみにチョウハンは英名で「Raccoon butterflyfish」(ラクーンバタフライフィッシュ)と呼ばれることがあり、ラクーンとはアライグマのことを指します。目元付近の模様がそう見えるからとのことですが、個人的に幼魚の頃は、アライグマよりもパンダのような顔つきをしているなと感じます。チョウチョウウオの仲間は海遊館でも見ることができますので、種類によって違う体の模様や色をぜひみてください!

海洋生物研究所「以布利センター」

2025.09.30

以布利通信99「海のプラネタリウム(夜光虫)」

梅雨入り前のとってもいい天気の日に、日課のクラゲ探しに出かけました。今日も暑いけど、海はきれいだな~と歩ていると...港の奥の方がいつもと違います。めっちゃオレンジやん!これはもしや...!そう、夜光虫です。いや、何それ?と思われた方も多いと思います。「夜光虫」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、「赤潮」と言われたら聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?夜光虫などのプランクトンが大量発生して一か所に固まると、海が赤く見えるので赤潮と呼ばれます。ちなみに水中から見るとこんな感じ。小さなつぶつぶが集まっているのがわかります。さて、この夜光虫、夜に光る虫と書きますが、その名のとおり光ります。が、カンカン照りの海では光っててもわからない!そこで少しだけ水ごと夜光虫を捕まえてセンターに持って帰りました。そして暗い部屋で揺らしてみると... おぉ!光った!赤潮と聞くといいイメージがないですが、こうやって見るととてもキレイです。何事もいろんな角度から見たり考えたりすることが大切だなぁと思う今日この頃です(飛躍しすぎ...?)

海洋生物研究所「以布利センター」

2025.07.01

以布利通信94「以布利の海にも華が咲く 2 :イソギンチャク編」

こんにちは。以布利センターです。まだまだ寒い時期が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。以布利の海も冷たい(最近は海中の水温が16度前後になり、かなり冷たいです...!)ですが、その中でも様々な生きものを見ることができます。今回はサンゴの名がつく生きものについての紹介です。紹介するのは以布利センターの近くの港の中に群生している、サンゴイソギンチャクです。サンゴイソギンチャクは体内に褐虫藻(植物のように光を浴びて栄養分を作り出す微細な藻類の仲間で、サンゴ類にも褐虫藻が共生しています)を持つイソギンチャクで、光を浴びて成長することで知られています。黄緑色や赤色などの体色、触手の先が膨らむのが特徴で、潜るたびに違う姿を見せてくれます。サンゴイソギンチャクの周りにいる小さな魚は、クマノミとミツボシクロスズメダイの幼魚です。サンゴイソギンチャクは毒針を持っていますが、こうした魚は体表に分泌される粘液によって毒針に刺されないようにしていると考えられています。サンゴイソギンチャクは浅い海によく見られるイソギンチャクなのですが、分類学的にも研究が進められておらず、触手がどのように膨らむのか、またその膨らむ理由など、まだまだ知られていないことが多い生きものです。サンゴや生きものの調査に加えて、こうした生きものの生態研究もしていきたいなと思う飼育員なのでした。

海洋生物研究所「以布利センター」

2025.03.29

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