図鑑「以布利　黒潮の魚　ジンベエザメからマンボウまで」に記載されていない魚たちの紹介、第6回目です。
（バックナンバーは以布利通信のVol.47、48、57、70、80をごらんください）

第6回目の魚は「スジアラ」です。味が良いクエなどを含むハタ科の魚で、このスジアラも沖縄三大高級魚の一つに挙げられるほど美味しい魚です。

目の覚めるような赤い色をしている個体が多く、個人的にも綺麗な魚だなと思います。
土佐清水市ではスジアラやユカタハタ、アザハタなどの赤いハタ科の魚を総称して「ハリバカマ」と呼びます。
おそらくですが、漁師さんがスジアラの赤い綺麗な姿を見て巫女が履く赤い光沢のある袴、「張袴」を連想して名付けたのではないかと思います。

和歌山県でも「ツルグエ」などの呼び名があるように古くから南日本近海にいる魚ではありますが、近年、見かける機会が増えたように思います。
それでは、また次回、「黒潮の魚」に載っていない魚の紹介をお楽しみに。