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「哺乳類」の記事

アシカの赤ちゃんが産まれました!

2025年6月12日午前8時00分に「モンタレー湾」水槽でカリフォルニアアシカの赤ちゃんが産まれました。出産したお母さんの愛称はアスカです。アスカは過去、3回出産を経験しており、今回で4回目の出産になりました。アシカは妊娠できる期間が1年のうちでごくわずかな期間に限定されており、また出産日の特定が難しい生きものです。今回、より安心してアスカに出産してもらえる環境を整えるため、事前のエコー検査や体重測定など、獣医師との連携を密にしてより一層トレーニングに努めました。 しかし5月に入ると、出産が近くなっていた影響か、日に日にアスカはナーバスになり、今まで順調だった検査やトレーニングが不安定になっていきました。お腹はどんどん大きくなり、体重も過去最高まで上昇。いつ生まれててもおかしくない状況がつづき、飼育員は毎日ドキドキの日々。そして6月11日、アスカはエサを食べなくなり、我々は待ちに待った出産の兆候だと確信しました。24時間体制で観察をつづけ、翌朝6時頃に出産が始まりました。そして2時間後、多くの飼育員らに見守られる中で無事に出産! ※ ↓ 出産シーンの映像ですので、ご視聴にご注意ください※ 赤ちゃんも元気そうで、数時間後には授乳を確認することができました。性別はオス、体重は9.4㎏で、母子ともに健康状態は良好!!!※アスカは出産4回目にして初めての息子です。赤ちゃんは生後1週間を超え、どんどん行動範囲やレパートリーが広がっています。まだ体が小さく岩陰に隠れているため、観覧通路から少し見えにくいかもしれませんが、随時、成長の様子をお届けしたいと思います!

赤ちゃんブログ

2025.06.20

  • #カリフォルニアアシカ

いろんなカワウソ

5月の最終水曜日は国際カワウソ保護基金(IOSF=The International Otter Survival Fund)がカワウソの現状をみなさまに知っていただくために制定した「世界カワウソの日」。今年は5月28日でした。当館では2018年からこれに賛同していろいろな催しを行っていますが、今年は特別講座でゲームやエコバッグ作りを実施しました。また、エントランスビル4Fの飼育員カウンターにおいて、カワウソについての掲示を行いました。なんとなく、みなさんはカワウソというと当館にもいるコツメカワウソを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?でも、世界にカワウソの仲間は13種いるのです。コツメカワウソの他に日本の園館で見られるのはユーラシアカワウソ、カナダカワウソ、ツメナシカワウソとラッコの4種。以前はビロードカワウソも見ることができました。この中でラッコは水族館で見られる数はもう残り少ないですが、今、北海道で数を増やしつつあるため、唯一、自然下で見られる種です。でも、ラッコがカワウソの仲間だと言われてもピンと来ない方も多い気がしないでもない...。また、ユーラシアカワウソは絶滅したとされるニホンカワウソに非常に近い仲間で、最近、存在が話題になった対馬のカワウソは韓国由来のユーラシアカワウソの可能性が高いと言われています。こちらは土佐清水市役所に展示されているニホンカワウソのはく製です。高知には数ヵ所はく製をおいている場所があるので、興味のある方は見に行ってみてくださいね。 カワウソの分類を見ると、7つの属に分かれます。・Lutra属(2種) ユーラシアカワウソ EURASIAN OTTER スマトラカワウソ HAIRY NOSED OTTER・Lutrogale属(1種) ビロードカワウソ SMOOTH COATED OTTER・Lontra属(4種) カナダカワウソ NORTH AMERICAN RIVER OTTER ウミカワウソMARIN OTTER オナガカワウソ NEOTROPICAL OTTER チリカワウソ SOUTHERN RIVER OTTER・Hydrictis(1種) ノドブチカワウソ SPOTTED NECKED OTTER・Pteronura属(1種) オオカワウソGIANT OTTER・Aonyx属(3種) ツメナシカワウソ AFRICAN CLAWLESS OTTER コツメカワウソ ASIAN SHORT CLAWED OTTER コンゴツメナシカワウソ CONGO CLAWLESS OTTER・Enhydra属(1種) ラッコ SEA OTTER更に分布図を見ると...。このうち、アフリカにいるのがツメナシカワウソとコンゴツメナシカワウソとノドブチカワウソの3種、南アメリカにいるのがオオカワウソとウミカワウソ、オナガカワウソ、チリカワウソの4種、北アメリカにいるのがカナダカワウソ、ラッコ。ただし、ラッコはロシアや日本にもいます。ユーラシア大陸に広くいるのがユーラシアカワウソで、東南アジアにいるのがスマトラカワウソ、ビロードカワウソ、コツメカワウソとなります。 分布と分類を比べると、南アメリカに生息するオオカワウソを除いた3種は北アメリカに暮らすカナダカワウソと近い仲間であり、東南アジアのスマトラカワウソはユーラシアカワウソと近い仲間であること。アフリカに暮らすツメナシカワウソとコンゴツメナシカワウソは東南アジアのコツメカワウソと近い仲間なのがわかります。ある場所で暮らしていたカワウソが別の地に行き、そこで増えていったのだろうなあ。考えるとすごいですよね。 こちらは当館の係員が数年前にチリに行った際に見たというウミカワウソ(Marine otter)です、豆粒サイズですけども。主に海の近くで暮らす小型のカワウソですが、遠くに動いているのがいくつか見られたそうです。自然の海でカワウソが見られるってなんかすてきです。 カワウソにもいろいろいるのですというお話でした。

コツメカワウソ

2025.06.11

お引越し準備中

今日は嬉しいお知らせです。 コツメカワウソの「センティ」が高知県立のいち動物公園へお引越しすることが決まりました!センティは2021年に香港オーシャンパークから海遊館にやってきて、2023年に「ビジュ」と子宝に恵まれ、国内に新たな血統となる子供たちが誕生しました。日本動物園水族館協会では、国内で飼育している希少動物約150種について、動物の戸籍簿(血統登録)を作成し、種ごとに繁殖計画を作り、繁殖に取り組んでいます。 海遊館でもカマイルカ、ゴマフアザラシ、カリフォルニアアシカなどの海獣類の他、ペンギン全種、コツメカワウソの血統登録を行っています。それぞれの遺伝的多様性を維持し、持続可能な繁殖を促進するためには、新しいペアを必要とします。 そこで、センティが新しいパートナーと繁殖に臨むことができるように、このたび、高知県立のいち動物公園へ移お引越しすることになりました。 現在、センティは「日本の森」水槽で娘の「シイ」と一緒に暮らしており、ごはんの時には お引越しのためのトレーニングに取り組んでいます。輸送用のケージへ誘導する際にセンティが暴れると輸送中に体調を崩してしまう要因にもなるので、事前にケージに慣れてもらうための大事なトレーニングです。今回は去年の「ヒノキ」のお引越しの時と同じように、事前にのいち動物公園から輸送ケージを送っていただきました。 扉のバネの音に警戒することもありますが、少しずつ慣れてきました。 センティとシイは6月3日まで「日本の森」で過ごし、お引越しに向けて4日からは予備室(非公開)へ移動する予定です。みなさま、「日本の森」で遊んでいるセンティとシイにぜひ会いに来てください。※予備室への移動は生きものの状態によっては急遽変更することもあります

コツメカワウソ

2025.05.31

  • #日本の森

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