海遊館

Language
eチケット発売中 駐車状況

Blog 海遊館の舞台ウラ

記事テーマを選ぶ

タグ別

記事を絞り込む

タグ別

「無脊椎動物」の記事

シロクラゲ、すくすく成長中

今回は「シロクラゲ」についてお話します。シロクラゲは、冷たい海に生息するクラゲで日本でも東北や北海道の海で見られます。成長しても3cm程と小型のクラゲで、「海月銀河」の他の種類と比べると、その小ささがより目立つと思います。こちらの動画をごらんください。 拍動しているのがわかるでしょうか?こんなに小さいのに力強く生きる生命の神秘さを感じます。そんなシロクラゲですが、現在、水槽内の個体数が徐々に増えて賑やかな水槽となっています。「個体数が増えたということは北まで行って採取してきたのか?」とお思いになるかも知れせんが、実は海遊館生まれのクラゲがどんどんと増えているのです!クラゲは種類によって違った生活史を持ちます。シロクラゲはポリプから稚クラゲとして発生します。その稚クラゲがこちらです。写真はポリプから発生して1日目の稚クラゲ、大きさにして1mm程です!私も初めて稚クラゲを見た時は、あまりの小ささに驚きました。目を凝らさないと見逃してしまう大きさ。ポリプに与えたアルテミア(餌となる小さな生きものです)や水中の汚れと見間違うほどです。クラゲの種類には、エフィラと呼ばれるおおよそクラゲとは思えない形で発生するものもいますが、シロクラゲは発生直後からクラゲのような見た目をとっています。現在、海遊館では順調に稚クラゲが発生しており、展示に見合うサイズまで成長した個体を「海月銀河」に展示しています。シロクラゲはサイズが小さい為、数が少ないと「海月銀河」では寂しく感じてしまいますが、数が増えて、ぷかぷかとシロクラゲたちが泳ぐ水槽はとても綺麗で、皆様にも楽しんでいただけるのではないでしょうか?ぜひともすくすく成長中のシロクラゲたちに会いにきてください!

無脊椎動物

2026.07.23

  • #シロクラゲ

この夏要注意!!

梅雨も明け、本格的に夏が近づいてきましたね。夏になれば海水浴に行く機会があると思います。海には危険な生きものもいますので、今回はクラゲ担当から、大阪周辺でよくみられるクラゲを紹介します。1種目はこちらのクラゲです。これはミズクラゲで、全国各地でも見られ、白っぽく水面近くを泳いでいることが多く、堤防や陸上からでも見つけやすい種類です。よく砂浜に打ち上げられており、興味本位で触ったり砂まみれになったミズクラゲを誤って裸足で踏んだりしてしまうことがあるので要注意です。ミズクラゲの毒は非常に強いわけではありませんが、特に毒針のある触手付近は気をつけてください。2種目はアカクラゲです。このクラゲは春から夏にかけて多く見られます。毒はミズクラゲと比べると非常に強く、毒のある触手も長いため、刺されるとかなり痛く、1週間ほど痛みが続くことも。何度も刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。また、この毒針が乾燥して鼻に入るとくしゃみを引き起こすことがあるため、別名「ハクションクラゲ」とも呼ばれています。海遊館では、大阪湾のクラゲについて月1回定期的に調査しており、2021年1月から2024年6月で24種を確認しました。その結果はまたお知らせするとして、今回紹介したクラゲのほかにも気をつけなければいけないクラゲはたくさんいます。海水浴に行く前に、現地でどんなクラゲが発生しているのか、事前に調べられるといいのですが、それはなかなかむずかしいですよね。今回紹介したクラゲはどこの海でも見られますし、海遊館でも展示しているので、実物を見に来るのをお勧めします!

無脊椎動物

2026.07.17

飼育員歴14年目で初めて見ました(ニシキエビの脱皮)

先日の朝に作業していると、他のスタッフが「すごいものを見た!」とハイテンションで声をかけてきました。どきどきしながら話を聞くと、「グレート・バリア・リーフ」水槽で飼育展示している色鮮やかなニシキエビが脱皮する瞬間を見たとのこと。さらに撮影までできたとのことなので映像を見せてもらいました。それではどうぞ! この映像を見ると、最初は丁寧に足から脱いでいき、最後に頭とお腹の間からスポッと出ていく様子が分かります。なんか、僕たちがウェットスーツを脱ぐときみたいだなと思いました。私は飼育員歴14年目になり、ニシキエビが脱皮した後の殻は何度も見たことがあるし、殻を自分で水槽から回収したこともあります。また、基本的に毎朝見回りをしてニシキエビの様子もいつも見ていたのですが、脱皮の瞬間に出くわしたことはありません。これを自分の目で見たスタッフがちょっとうらやましいですが、撮影してくれたことで貴重な経験になりました。普段、ニシキエビの体はすごく硬く、トゲトゲになっている触角は、体を防御するときにも使います。しかし脱皮後は体が柔らかいので、触角がフニャフニャしているのが見てわかります。 翌日、擬岩の側面に堂々と君臨し、見た目では体が固まったようでした。次の脱皮はお客様の前でするかもしれません!

無脊椎動物

2026.06.23

  • #ニシキエビ

ハゼとエビの関係性

先日、「ぐるぐるサンゴ展」のサンゴ水槽前を通りかかった際、ハゼの仲間とエビが一緒にいるのをちらりと見かけましたので、あらためてじっくり観察することにしました。あっ、いた、いた!黄色いギンガハゼです。頭部から第一背びれあたりにある青い斑点が散らばるようすが「銀河」のようだということで名前がつきました。カメラを向けると、穴に引っ込んでしまいましたが、しばらくすると慣れてきたみたい。ところで、エビは??と思いつつ、見続けていると...用心しつつハゼの後ろからそろりそろりと出てきた!このエビはテッポウエビの仲間・ニシキテッポウエビです。「錦」と名前に入っている通り、きれいな模様です。はさみは平べったい形になっていて、砂を掘り起こすのに便利そうだなあ。続いて観察していると、ハゼは穴を出てどんどん前に進んでいきます。エビははさみ足でハゼの尾をつかんでいますが、ハゼはさらに進んでいく...その後、エビは「これ以上は進めません!」とばかりにハゼからはさみ足を離し、バックして穴へ戻っていきました。あんたたち、意思の疎通とれてる??と思いました(笑)。このギンガハゼとニシキテッポウエビの関係、エビは砂底に巣穴を掘って生活し、その巣穴を隠れ家や繁殖場所としてハゼに提供する一方で、ハゼは巣穴の入口で見張り役となり、危険が近づくと尾でエビに知らせるという相利共生の関係にあるといわれています。共生には片方の生物だけが利を得るものもありますが、この2種は互いに役立っている相利共生の形です。最近の野生下での研究によれば、ハゼがニシキテッポウエビに尾で知らせるのは「敵が来た」という「警告」だけでなく、「ちょっと出ておいで」という「誘い出し」のサインもあるのだとか。巣の外にエビを誘い出し、砂を掘り返してもらうことで、底に潜む小さな餌生物がわらわらとでてきますから、ハゼはそれをいただくというしくみです。ちなみにエビはハゼの糞を餌としていますから、餌の面でもお互いに助け合っているということなんです。ただし、これは共生するハゼが底生動物を餌とする種類である場合に有効であり、プランクトン食のハゼに対しては、「誘い出し」はしないそうです。複雑だけどおもしろいですね!では、ギンガハゼはどっちのタイプなのでしょう?私の予想では底生動物を食べるのではないかと思うのですが...。それにしてもハゼの尾の振り方の違いを見てみたいものです!!巣穴の中のようすを私たちは見ることができませんが、警告の場合はパシッパシッと素早く振り、誘い出しの場合はゆらゆらとゆっくり振るんだそうです。なんとか見られるような工夫ができるとよいのですが。

魚類

2026.06.13

クラゲに舞う花びら

あっという間に春から夏にかけて季節が変わっていく中、皆様いかがお過ごしでしょうか。先日1週間ほど高知県にある以布利センターへ出張に行く機会がありました。その際、生物収集の目的で定置網船に乗った際に、あまり見たことがない、ひときわ大きいクラゲを見つけました。ヒゼンクラゲです。有明海などでも見られるクラゲで、傘経(傘の部分の大きさ)も最大70cmほどになる大型のクラゲです。一部の地域では "シロクラゲ" とも呼ばれ、食用にもなります。私が去年以布利センターへ赴任していた際には見たことがなかった印象でしたが、漁師さんの話によると、「ここ最近は毎日入っているよ~」とのこと。今回採集した個体も傘経40〜50cmほどの大きさでした。定置網に入るクラゲは網の中で魚に揉まれてボロボロになる個体が多いですが、この個体は傷がなく、綺麗な状態だったので以布利センターへ持ち帰り、育成してみようとなりました。 クラゲ担当の経験もある先輩飼育員にさっそく水槽を組み立ててもらい、水槽に入れてみると、傘の下の部分の口腕(足のような部分)に小さな魚がいました。 この魚はハナビラウオという魚で、幼魚の時期は大型のクラゲに寄り添い、身を守る習性があります。クラゲの毒で、他の大型の捕食者から身を守っているということですね。さらに寄り添っているクラゲを餌にもすることがあるそうです。水槽に入れた直後はクラゲの陰に隠れていましたが、次の日からクラゲの周りを泳ぐようになりました。 こういったクラゲや魚など以布利センターの一部の生きものは、海遊館に運ばれて展示されていることがあるので、ぜひ展示の生きものもよくみてあげてくださいね。

無脊椎動物

2026.06.02

タカアシガニ幼生、ついに稚ガニまで成長!

今までタカアシガニの幼生について紹介してきました。→ 「子持ちガニの献身」→ 「タカアシガニが孵化しました!」→ 「タカアシガニ幼生、メガロパまで成長!」ゾエア幼生を確認してから約50日、ついに...タカアシガニが稚ガニに成長しました!!!やったー!!! 稚ガニの大きさは、脚を広げた状態で約1cm。特徴的な長い脚や、鉗脚(ハサミ脚)を器用に使うところが成体とそっくりです。稚ガニになりたての頃は、体に細かい毛が生えているのですが、餌がくっついてしまうことがあります。目と目の間から背中にかけてなどにくっついている、白っぽいものは餌のサクラエビ(の身)です。メガロパ幼生と比較してみても、足が長く伸びて形が大きく変化した様子がわかるかと思います。ここまで成長させるために飼育員たちは毎日の水替えやエサやりなどを丁寧に行ってきました。タカアシガニの幼生を稚ガニまで成長させることはとても難しいのですが、研究者の皆様のアドバイスもいただきながら、今年も無事に稚ガニまで成長させることができました。そして今年は、この貴重な姿をお客様にもご覧いただけるよう、エントランスビル4F飼育員カウンターにてタカアシガニ幼生の展示をスタートしました!現在はメガロパ幼生と稚ガニの両方の姿をご覧いただけます。今しか見ることができない貴重なタカアシガニの様子を、この機会にぜひご覧ください!!(※生きものの状態により、予告なく展示を中止、終了する場合がございます。)

無脊椎動物

2026.04.28

  • #タカアシガニ

クラゲ担当の推しクラゲ!

みなさんこんにちは!今回ご紹介するのはエダアシクラゲですこのクラゲは傘の長さが稚クラゲで1mmほど、成体で3mmほどで、傘の高さは大きくなっても5mmほどにしかならない小さなクラゲです(※現在、展示は行っていません)▼成体▼稚クラゲこのクラゲの特徴は名前のとおり触手の付け根の部分から枝分かれして生えている触手です。触手の根元には光を感じることができる眼点があり、光に集まる習性があります。ポリプ(クラゲなど刺胞動物の形態のひとつ)も枝分かれしてる?▼ポリプこのクラゲは再生力もすごくて、口柄(傘の中心にある部分。先端に口がある。)さえ残っていたらきれいに再生するようです。また、エダアシクラゲはなぜかいろいろな水槽で突如現れます。「どこから発生した??」飼育員は首をひねっています。他の水槽で「なんか透明のちっちゃいクラゲでた!」って思ったら、大体エダアシクラゲのことが多いです。少しやっかいな扱いをされがちなクラゲですが、担当者はぴょこぴょこ泳ぐ姿がとても好きです。普段は底に沈んでじっとしていたり、なにかにくっついているのですが、水替えをする時に刺激で泳いだので、ご覧ください。 か、かわいい,,//みなさんに見ていただきたい思いでいっぱいなのですが、残念なことに、現在の「海月銀河」にはこのサイズを展示できる水槽がありません(涙)そこで!エントランスビル4階にある「飼育員カウンター」にて、時間限定で、不定期ではありますが、時々お客様に見ていただくことがあります。なんともおもしろくて、担当推し!のいとおしいクラゲを見ていただけたらうれしいです!

無脊椎動物

2026.04.13

  • #エダアシクラゲ

カテゴリ別に見る

タグ別に見る

フォローして海遊館とつながろう!