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「無脊椎動物」の記事

休館日のウラガワ

こんにちは。少しずつ暖かく、日が出ている時間も長くなり、春に近づいていると感じるようになってきましたね。海遊館では例年1月に2日間の休館日をいただいています。休館日なので、飼育員も休める!!...という訳ではありません。普段できない水槽の水を全部抜いて掃除をしたり、設備の点検をしたりと大がかりな作業をするのが恒例行事です。毎年ひーひー言いながら、和気あいあいと作業を行っています。今回はたくさんある作業の中で、普段お客様が見ることができない!?「グレート・バリア・リーフ」水槽の自壊サンゴ大掃除作戦を紹介します!自壊サンゴとは水槽中央にある、直径4m程の半円状になった大きな擬サンゴで「大きく成長したサンゴは時に自然の力の影響を受けて、割れてしまうことがある」ことをイメージしたものです。自壊サンゴを展示通路から観ると大きな3つの塊に見えます。実際は1本1本掃除ができるように取り外しが可能で、約200本のパーツで形成されています。毎日飼育員が潜水し掃除していますが、よく見るとコケや汚れがたくさん...。そうです、今回はこれを全部抜いて綺麗にして、元通りにする作戦です。サンゴの1つ1つに番号が割り当てられていて、正しい場所に正しい方向で入れないと綺麗な自壊サンゴの形に戻らなくなってしまうため、至難の業です。↓ 汚れているサンゴを抜いたときの画像です↓ 自壊サンゴの内側は空洞になっていて、中に入ってこのサンゴはここだよーと指示する人とサンゴを戻す人とで2人1組で作業します。と、簡単に書きましたがとても根気がいる作業でした。空洞内の暗さと濁りの中でサンゴの番号を覚えて、水中でコミュニケーションを取りながら行う大変な作業で丸1日かかりました。達成感と疲労感でいっぱいになった飼育員でした。綺麗になった「グレート・バリア・リーフ」水槽ぜひ、見てください!肉眼で見ていただくほうがとっても綺麗です!

無脊椎動物

2026.03.04

地味にすごい・地味に難しい・それがワムシ

みなさま、「シオミズツボワムシ」という生きものをご存知でしょうか?▼顕微鏡で拡大した写真です!大きさは0.1mm~0.3mmくらい。とても小さな動物プランクトンです。(以下、ワムシと呼びますね)このワムシというのは不思議な生きもので、基本的にはメスのみが生まれ、自分のコピーをぽんぽんつくりだしますが、環境が変わるとオスが生まれ、メスと交尾をくり返して繁殖することもあります。...要するに、どんな環境にも適応して爆増する繁殖力を持つ、地味にすごい生きものなんです。ワムシは、まだまだ口の小さい稚クラゲや仔魚・稚魚の最初の餌となります。つまり、このワムシがいつでも提供できる状態でないと、クラゲや魚類の繁殖はとても難しくなってしまうのです。基本的には、餌である緑藻のクロレラを与えていれば繁殖するのですが、▼餌となるクロレラいざ、育成するとなると...細菌が繁殖して全滅...他の生物がワムシ水槽に混入して全滅...ワムシが増えすぎたけど密度が高過ぎて全滅...マジ、ムズすぎて滅☆前述の最強伝説の如き適応力と繁殖力はどこへやら?意外と繊細で難しいやんか...ということで、海遊館では育成に難航していました。特にここ一年くらいは試行錯誤の繰り返しでした。そこで、以下のように工夫してみました。・小さな容器(ペットボトル)で育成→ある程度成長したら大きな容器に移動・作業者は肘まで水道水で念入りに洗って、混入物や細菌の混入を防ぐ・ワムシが増えだしたら、繁殖抑制のために水温を変える など何回か絶滅のピンチがありヒヤヒヤしましたが、ワムシ育成に詳しい係員にアドバイスをもらったりしながら、この1年ほどはワムシがいなくなることはなくなりました。▼現在は、こんな感じで育成しています!ワムシはまさに「縁の下の力持ち」。クラゲや魚類の繁殖の影には、このような小さな生きものの存在と、飼育員の地道な努力があることを皆様に妄想していただけると、ワムシ担当(私が勝手にそう名乗ってます)は大変嬉しく思います☆

無脊椎動物

2026.02.13

紫の再来

皆様お馴染み(?)、クラゲ担当です。再来シリーズ2本目となります。前回は「目玉焼きの再来」でした。この時の経験を経て、目玉焼きクラゲこと「チチュウカイイボクラゲ」は、今のところ比較的安定して育成させることができています。成長〜。さて、今回の再来はこちら!アカクラゲに似てるけど、傘と触手が紫っぽい...?こちらのクラゲは、「パープルストライプトジェリー」という名前で北米太平洋沿岸に分布し、日本にはいません。なんと、12年振りの登場です(笑)このクラゲ、海遊館がクラゲ飼育を開始したときからポリプを管理している、文字通り古株です。多い時は1日に50個体単位でエフィラ(赤ちゃんクラゲ)を出してくれるのですが...▲ポリプから出てすぐのエフィラたちこのエフィラが全然育たない。水流をつける、流れを止める、容器を変える、アルテミアと餌用クラゲの量を増やしてみる...。どれをやっても効果はイマイチでした。なんやねん君ら。「昔はアルテミアとミズクラゲを給餌したら育ったのにな〜」という前情報はありましたが、ポリプが古いためか、全くうまくいかずに展示に至らず、月日が経っていきました。 それからご縁があり、海外でパープルストライプトジェリーを継続して飼育されている水族館の方が海遊館を訪れたこと、そして私がクラゲの勉強会に参加させていただいき、私と若手で質問しまくったことで、パープル育成は急展開を迎えます。色々なお話を要約すると、「暴力的な給餌が必要」とのことでした。そこで、餌となるアルテミアとミズクラゲの他、ワムシや加工したイサザアミ等も用意し、給餌の際は胃に餌が確実に入るよう工夫しました。▲給餌中のパープルたち成長スピードはゆっくりですが、3ヵ月以上育成し、とうとう展示できる大きさまで成長しました!今回育成がうまくいった条件としては、・ミズクラゲの他に、代替餌料が見つかったこと・初期餌料のワムシが継続して培養できたことということかな...と思っています!(ワムシも色々苦労したので、近々ブログに書きたいな...)改めて、アドバイスをいただいた園館の皆様、育成を頑張ってくれた若手たちに感謝です!この経験をパープルストライプトジェリーの継続展示や他のクラゲ育成にも活かすことができればと思っています!さ〜て、次の再来はどんなクラゲになるのやら...?クラゲ担当の模索は続く...。

無脊椎動物

2025.11.29

  • #パープルストライプトジェリー
  • #海月銀河

皮の手袋?

「アクアゲート」水槽に鎮座するこちら。皆さんはなんだと思いますか?実はこれ、ヒトデの仲間で、その名も「カワテブクロ」インド洋~太平洋などの熱帯地域に分布しますが、日本では奄美大島以南に生息します。体の中心から腕の先までの長さは8cm程になります。これがなかなかの存在感で、展示直後に館内スタッフから「あれはなんですか?」と聞かれたほど。皮(革)手袋というと...汚れていてわかりにくいですが指の部分が太くて厚みがあるところなどは確かに似てる?一般的にヒトデは触ると固いのですが、このカワテブクロは革手袋のようにすべすべとしているそうです。そう言われると触ってみたくなります。最初の写真のカワテブクロですが、擬サンゴの上に1匹、裏側に1匹いますよね?仲良しか?(笑)ただ、その場所は以前 「好みの隠れ家」 でコクテンフグがくつろいでいた場所じゃないですか。好みの場所を奪われたコクテンフグは?というと、所在なさげに水槽の端でうろうろしていました。存在感のあるカワテブクロの圧にはあらがえなかったのかもしれません。コクテンフグが不憫になりました。その後、若干擬サンゴなどの模様替えがあり、新たな隠れ家ができました。別の日に見てみると、カワテブクロ1匹は別の場所にいて、もう1匹は先日、模様替えをした新しい隠れ家にいました!そして、コクテンフグはというと、 その隠れ家の上にいる!別のフグはこれとは別の場所を見つけたようです。よかったね。朝の楽しみが増えました。

無脊椎動物

2025.10.13

アオリイカの展示

ただいま「特設水槽」 では、アオリイカたちがすいすいと泳ぐ姿をご覧いただけます。光を受けながら体の色が変わる様子はとても幻想的で、つい見とれてしまいます...。さらにイカたちに加えて、マイワシの群れやクロホシイシモチも泳ぐ豪華ラインナップになっています~。イカと魚の群れを作る性質は、見れば見る程面白いものです...。そして実は...バックヤードでもイカを卵から育てる挑戦をしています!今では頭胴長約15cmにまで成長してくれました(^^ このサイズまで育っているのは、なんと "海遊館初!"なのです☆ ( これまでのチャレンジも見てください~ → 「海遊館でのアオリイカ育成」)イカはとてもデリケートな生きもので、エサや環境づくりには配慮が欠かせません。担当飼育員は日々試行錯誤しながら育てています...。特にイカは食欲旺盛なため、毎日のエサに工夫が必要です!「今日はシラスを食べたよ~。」「キラキラしたものの方が反応してくれるね。」など、毎日話し合いをしています!早く「特設水槽」にデビューして、みなさまに見ていただけるよう、日々奮闘中です!(>_<)!ぜひ海遊館で、イカの美しい世界を体感してみてくださいね ~くコ:彡

無脊椎動物

2025.09.22

  • #アオリイカ

クリオネのお食事事情

小さな白い体を持ち、羽ばたくように泳ぐ姿が人気のクリオネ。 日本名では「ハダカカメガイ」といって、名前のとおり貝の仲間です。水中を泳ぐための翼のような部位「翼足(よくそく)」を持っていて、名前の「ハダカ」は貝類の一番の特徴ともいえる貝殻を持たないことが由来です。貝類の中では、「裸殻翼足類」(らかくよくそくるい)に属しています。ここで少し疑問に思われたかもしれません。「裸殻ということは、殻があるグループも存在する?」と。そのとおり!殻を持った「有殻翼足類」(ゆうかくよくそくるい)の貝もいるんです!クリオネほど名前がよく知られている生きものはあまりいませんが、代表として「ミジンウキマイマイ」をご紹介します。 ミジンウキマイマイは、こちらもグループ名のとおり、殻を持った翼足類の貝で、写真の下側が殻、そして殻から翼足を出して羽ばたきながら泳ぎます。殻をよくご覧いただくと、巻貝であることもお分かりいただけると思います。実は、このミジンウキマイマイはクリオネの大好物♡どちらも冷たい海域で暮らしていて、クリオネはミジンウキマイマイを見かけると普段の愛らしい姿から一変、頭部から「バッカルコーン」という触手を伸ばし、捕食します。 バッカルコーンを出す姿は水族館ではあまり見かけることがありませんが、時々何かの拍子にその様子を見せてくれることがあります。見れたらラッキー!クリオネの水槽を見かけたら、ぜひチェックしてみてください。

無脊椎動物

2025.09.19

  • #ハダカカメガイ

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