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「魚類」の記事

マダラエイの受難?

ある朝、底にいる大きなマダラエイを見ると、体の下にオグロオトメエイが潜り込もうとしており、非常に迷惑そう。オグロオトメエイはぐいぐいとがんばっていましたが、なんとか耐えるマダラエイでした。しばらくすると今度はアカエイがやってきてまとわりつきます。一難去ってまた一難とはこのこと?マダラエイはなんとか離そうとこころみますが、あきらめないアカエイ。たまらずマダラエイは底砂をかぶりますが、その後もアカエイは少しの間、マダラエイのまわりをうろうろしていました。アカエイはマダラエイの尾びれまわりに執着していました。マダラエイはメス、このアカエイはオスですから、まさかアカエイ、マダラエイに異性としてひかれてるなんてことはなかろうな??と思いました。まあ、そこは謎ですが、マダラエイは「太平洋」水槽の中でも大きな体の持ち主なので、他の魚は隠れたくなるだろうし、夜にはマダラエイの上にハタの仲間が乗っていることもあるし。他の魚にとっては頼もしく、かつ居心地がよい存在なのでしょうね。マダラエイにとってはあまりありがたくはないでしょうけども。私が見る限り、こんなふうに他の魚のちょっかいを受けているのはマダラエイが多いのですが、同じように体の大きなホシエイはどうなのでしょうか?また注意して見ていこうと思います。

魚類

2026.10.19

  • #マダラエイ

小さなフグの赤ちゃん誕生!

皆さん、こんにちは!今回はこの春生まれたフグの赤ちゃんを紹介いたします。こちらは、「クック海峡」水槽で暮らすスミツキイシガキフグ(英名:ポーキュパインフィッシュ)の成魚です。ハリセンボンの仲間ですが、膨らんだ時に棘が起き上がるハリセンボンと違い、常に棘が起き上がっているのが特徴です。次はスミツキイシガキフグの赤ちゃんです。「なんだこれ??」というのが率直な感想だと思います(笑)実はこの小さなツブツブ一つ一つが赤ちゃんなのです!今年5月3日に「クック海峡」水槽の潜水清掃をしていると、岩に産み付けられた卵を発見しました。直ぐさまバックヤードに移動し育て始めました。そこから毎日換水や給餌、清掃を行い、大切に育てたところこんなに大きく成長しました!9月18日現在のサイズは5cm前後です。人が近づくと「給餌の時間だ!」といわんばかりに小さなヒレをパタパタ動かして近づいてきます。とても愛くるしいですよね。現在このスミツキイシガキフグの赤ちゃんはエントランスビル4F、「ぐるぐるサンゴ展」の前にある飼育員カウンターにて9月5日から期間限定で展示しています!ぜひこの時だけの愛らしい姿を見に来てください!※生きものの状況によっては急遽展示を中止する場合がございます。

魚類

2026.10.01

  • #スミツキイシガキフグ

私の推し魚 part2

先日、「私の推し魚」で若手係員がキイロサンゴハゼを紹介していました。今回は、淡水魚で「私の推し魚」を紹介しますねー。日本産淡水魚はサンゴの海などに暮らす海水魚と比べると地味な色合いをしている印象があります。川や池、沼などに暮らすので、それに即した色になるのかなあ。とはいえ、繁殖期の婚姻色(こんいんしょく)や小さい頃のアマゴの赤い差し色とか目を見張ります。▼オイカワ(中央)、カワムツ(右上)▼アマゴ模様についても体側に小さな魚がいるように見えるオヤニラミなど非常におもしろいのですが、私の推しは「シマドジョウ」。▼オヤニラミ▼シマドジョウドジョウの仲間ですから、ひげがありますが、柳川鍋などで食べるドジョウは10本、シマドジョウは6本です。シマドジョウは分類が進み、オオシマドジョウ、ニシシマドジョウ、ヒガシシマドジョウ、トサシマドジョウに分けられるようですが、うちのシマドジョウがどれかはよくわかりません。なんせじっとしてくれないので、姿をじっくりおがめないのですし、分類はDNAを見ないとわからないみたいで、ちょっと無理。「日本の森」ではオイカワやカワムツのいるコーナーと水鳥コーナーにいますが、比較的姿を見ることができるのは水鳥コーナーでしょうか。推しポイントとしては体側の模様。中央には丸みがかった黒い班がダンゴのように並んでますし、その上にある模様は心電図の動きみたい(笑)。底をにょろにょろしながらうろうろし、時々顔をずぼっと砂利の中につっこみ、もぐもぐ餌を食べている様子がたまらなくかわいい!!自然ではイトミミズやミジンコなどの動物の他、藻なども食べるのですが、きっとこのようににょろにょろ→ずぼっ→もぐもぐを繰り返しているのではないかと思われます。ちょうど苦心して写真をとっていると2尾でエサを探しているようでした。いつもは単独なのに珍しいかも。そのうちの1尾がなにかを加えて頭をふりまわしていたので、いいものを見つけたのかな?私の推し、ぜひ探してみてくださいね。

魚類

2026.09.28

新たな繁殖の挑戦

以前、魚類の繁殖に使用する予備室のリニューアルについてお知らせしました。→ とあるお部屋のリニューアル その部屋で、現在は2~3種類ほどの魚類の繁殖に挑戦しています。今回はそのうちの1種類の繁殖状況についてお話していきたいと思います。繁殖に挑戦している種類は「クック海峡」水槽に展示されている「ゴウシュウキンメ」です。キンメダイに似たオーストラリアやニュージーランド周辺に生息している魚です。朝一番に水槽の上部を見ていると、産卵しているような行動を見ることができます。 産卵が確認できたら、水面に設置されているスキマー(濾過槽にながれていく排水口)に網を仕掛けると卵が採れます。 この卵から稚魚を育成していくのですが、育成がとても難しく、餌、水質、光など様々な原因により1~2週間で全滅してしまいます。生まれて間もない稚魚は目や口が未発達で、口と腸ができた時に餌が食べられないと餓死してしまうこともあり、毎日の観察がとても大切です。育成回数を増やすたびに改良を重ね、水槽の色や新しい餌料の使用、海水をかけ流しにすることによる水質改善(今回のリニューアルで各水槽のかけ流しが可能になりました。)などを試していきました。その結果、1ヵ月ほどの育成まで成功しています。育成開始から1ヵ月ほど経過した稚魚の動画です。↓ 現在1ヵ月付近でまた全滅してしまうので、原因を模索中です。これから先の育成については未知数ですので、手探りながらもいつかお客様の前に展示できるよう育成していきたいと思います。

魚類

2026.09.26

  • #ゴウシュウキンメ

サメやエイの呼吸

前回、「魚の呼吸方式とは?」というブログで、一般的なお魚(硬骨魚類)の呼吸について紹介しました。 今回はサメやエイ(板鰓類)の呼吸について、硬骨魚類との違いや特徴をご紹介したいと思います。サメやエイも魚類です。魚は水中生活をしているので、肺ではなく鰓を使って水中の酸素を取り込んでいます。それはサメやエイの仲間も同じです。鰓に水を流す方式が、ポンプ方式とラム換水方式の2種類あるのも同じです。 では、硬骨魚類とサメやエイ(板鰓類)はどんな違いがあるのでしょう。 硬骨魚類とサメやエイはエラの外部形態が大きく違います。 硬骨魚類は鰓蓋(えらぶた:鰓を覆うフタ構造)が左右にそれぞれ一つあり、外側から鰓は見えません。▼ヒフキアイゴ一方、サメやエイには鰓蓋はなく、鰓孔と呼ばれるスリット状の穴が左右に5-7対開いています。▼イヌザメ鰓孔呼吸の際に鰓孔が開くと板状に並んだエラが外からも確認できます。これが、サメエイの仲間が板鰓類と呼ばれる由来とも言われています。また、多くのサメやエイには、目の後方に噴水孔と呼ばれる穴が開いており、これは水の取り込み口として機能します。 ▼トラフザメの噴水孔 噴水孔は底生性のサメエイでよく発達していますが、外洋性や遊泳性の高い種類では水の抵抗を極力小さくするため、噴水孔は退化しているといわれています。▼エイラクブカの噴水孔例えば底生性のエイは、口がお腹側に付いており、その口が底に接して水の取り込みを塞いでしまうため、口から水を取り込むのは効率的ではありません。 口だけでなく噴水孔からも水を取り込み、鰓に水を流します。 【エイの呼吸】 噴水孔の発達や退化は、それぞれの種の呼吸様式にも関係しています。サメやエイも、硬骨魚類と同じポンプ方式とラム換水方式の主に2つの呼吸様式を持っています。ポンプ方式を取るサメは、底でじっとしているタイプの底生性、低遊泳性の種類(ネコザメやイヌザメ、ドチザメなど)で、噴水孔がしっかりと発達しています。【イヌザメの呼吸】 反対にラム換水方式を取るサメは、外洋性、遊泳性が高い種類(シュモクザメ、ツマグロなど)が含まれます。▼シュモクザメ2つの呼吸方式、どちらも行うサメやエイもいます。こちらはエイラクブカの呼吸です。【エイラクブカのラム換水呼吸】 【エイラクブカのポンプ方式呼吸】 口を開けて泳ぎほとんど鰓孔が動かないラム換水方式と口と噴水孔の開閉によって水を取り込み呼吸するポンプ方式、どちらも使い分けているようです。サメやエイたちの呼吸、とっても奥が深いのです。ぜひ水族館に来た際は、呼吸にも注目してみてくださいね。

魚類

2026.08.02

ハゼとエビの関係性

先日、「ぐるぐるサンゴ展」のサンゴ水槽前を通りかかった際、ハゼの仲間とエビが一緒にいるのをちらりと見かけましたので、あらためてじっくり観察することにしました。あっ、いた、いた!黄色いギンガハゼです。頭部から第一背びれあたりにある青い斑点が散らばるようすが「銀河」のようだということで名前がつきました。カメラを向けると、穴に引っ込んでしまいましたが、しばらくすると慣れてきたみたい。ところで、エビは??と思いつつ、見続けていると...用心しつつハゼの後ろからそろりそろりと出てきた!このエビはテッポウエビの仲間・ニシキテッポウエビです。「錦」と名前に入っている通り、きれいな模様です。はさみは平べったい形になっていて、砂を掘り起こすのに便利そうだなあ。続いて観察していると、ハゼは穴を出てどんどん前に進んでいきます。エビははさみ足でハゼの尾をつかんでいますが、ハゼはさらに進んでいく...その後、エビは「これ以上は進めません!」とばかりにハゼからはさみ足を離し、バックして穴へ戻っていきました。あんたたち、意思の疎通とれてる??と思いました(笑)。このギンガハゼとニシキテッポウエビの関係、エビは砂底に巣穴を掘って生活し、その巣穴を隠れ家や繁殖場所としてハゼに提供する一方で、ハゼは巣穴の入口で見張り役となり、危険が近づくと尾でエビに知らせるという相利共生の関係にあるといわれています。共生には片方の生物だけが利を得るものもありますが、この2種は互いに役立っている相利共生の形です。最近の野生下での研究によれば、ハゼがニシキテッポウエビに尾で知らせるのは「敵が来た」という「警告」だけでなく、「ちょっと出ておいで」という「誘い出し」のサインもあるのだとか。巣の外にエビを誘い出し、砂を掘り返してもらうことで、底に潜む小さな餌生物がわらわらとでてきますから、ハゼはそれをいただくというしくみです。ちなみにエビはハゼの糞を餌としていますから、餌の面でもお互いに助け合っているということなんです。ただし、これは共生するハゼが底生動物を餌とする種類である場合に有効であり、プランクトン食のハゼに対しては、「誘い出し」はしないそうです。複雑だけどおもしろいですね!では、ギンガハゼはどっちのタイプなのでしょう?私の予想では底生動物を食べるのではないかと思うのですが...。それにしてもハゼの尾の振り方の違いを見てみたいものです!!巣穴の中のようすを私たちは見ることができませんが、警告の場合はパシッパシッと素早く振り、誘い出しの場合はゆらゆらとゆっくり振るんだそうです。なんとか見られるような工夫ができるとよいのですが。

魚類

2026.06.13

人気の休憩場所?

朝の見回りの途中、「クック海峡」水槽を通りがかる時に私がよく楽しみにしている場所があります。それがこちら...アオウミガメがアクリルガラスと岩の間で収まっています。何とも言えない表情ですね...。よく、見かけたお客様や、館内アンケートでもご心配の声をいただきますが、アクリルガラスと岩に体を入れて休んでいるだけなんです。どうぞご安心ください。こちらのアクリルガラスと岩の接する場所なのですが、休みにきているのはアオウミガメだけじゃないんです。こちらのポートジャクソンネコザメも、アオウミガメのいない隙を狙ってよく収まりに来ちゃいます。大変可愛らしいですね。私がよく見かけるのはこの2種類なのですが、ついこの間、珍しいお客さんを見かけました。それがこちら...え、エビがいるー!このエビは「パックホースロブスター」といいます。大きくなると荷物を積んだ馬に見えることから、この名で呼ばれています。普段は底にいるロブスターも、岩場を上がって休みに来るこの場所は、この水槽の生きものたちの絶好の休憩場所みたいです。皆様も通りがかった際には是非、誰が休んでいるのか覗いてみてくださいね。

爬虫類・両生類

2026.06.08

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