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「魚類」の記事

しま模様の成り立ち

大阪といえば野球はタイガースという方も多いでしょう。「ぎゅぎゅっとキュート」の新しい仲間はカゴカキダイです。今は4cm前後の大きさです。大きくなるとこんな感じ(こちらが「アクアゲート」のカゴカキダイ)。大きさは6~7cmです。魚のしま模様は頭を上にして考えるので、カゴカキダイは縦じま、後ろにいるヒレナガハギは横じまということになります。黄色と黒のしま模様はいかにも虎っぽくないですか??個人的には目にも黒い縞がつながっていて、目がきょろきょろ動くのが好みです。今回、「ぎゅぎゅっとキュート」にスカウトしてきたカゴカキダイは高知県の以布利からやってきました。春先にはタイドプールなどにいるのだとか。大阪に来たカゴカキダイはこんな感じ。小さいものは大きさは2cm未満で、しま模様がまだ定かではありません。このしまはどんな風に変わっていくのか?疑問がわき、ちょっと調べてみました。海響館さんの観察によれば、カゴカキダイの卵径は1mmくらい、うまれた直後は1.5mmほど、しかし、54時間後には3mm前後に。そして、2週間後には4mmになるそうです。しま模様の推移については日本産稚魚図鑑(沖山1988)やネットにでているものを参考にさせていただきました。フリーハンドなので、大きさがばらばらだったり、見にくいのはごめんなさい。最初は紡錘形だったのがだんだん体高が高くなり、しまは最初は頭部や側線上、背びれの下などにでき、数も増えていくのがわかります。3枚目の写真のおちびさんは下から3つめのような形、今展示にいるのは一番下が近いように思います。カゴカキダイの名前の由来である頭のもりあがりも4cmくらいででてくるもよう。こんなカゴカキダイ、しま模様の成り立ちを実際にご覧いただけるとうれしいです

魚類

2025.06.13

スズメダイ科の繁殖行動

あっという間に夏らしい気温になり汗をかく季節になりましたね!さて、昨年11月に "サンゴの生命力" をテーマに生まれ変わった「グレート・バリア・リーフ」水槽ですが、実は魚たちの生命力や命の巡りも感じることができます。今日はその一部分を紹介したいと思います。最下層のサンゴの周りではスズメダイ科の魚が多く遊泳していますが、実は産卵行動を見ることができます。最近ではグレートバリアリーフの固有種であるバリアリーフクロミスや、きれいな水色の体色をしているデバスズメダイ等が多く産卵しています。産卵行動は現在朝から昼にかけて観察できることが多く、① オスが産卵場所(構造物)を口や胸鰭を使ってキレイにする、産卵場所に入ってくる魚を追い払う② オスがメスに求愛行動を行い、産卵場所に誘う③ メスが擦り付けるように卵を産んだものにオスが放精する④ オスは卵が孵化するまで、死んでしまった卵を口で取る行動や、口や胸鰭を使って新鮮な海水を送る大まかに①~④の流れで産卵行動が行われます。 ↑この動画はバリアリーフクロミスの産卵行動で、上記では③にあたります。↑この写真はデバスズメダイの産卵行動で、上記では④にあたります。1つのサンゴに対して数個体のデバスズメダイたちが卵を守っている様子が見られます。みなさまも是非、スズメダイ科たちの繁殖行動を見に来てくださいね!

魚類

2025.06.01

  • #デバスズメダイ
  • #バリアリーフクロミス

イトマキエイの繁殖に関する論文が出版されました!

海遊館ではイトマキエイを飼育展示しています。イトマキエイの情報は海遊館のホームページをご覧ください。→ 生きもの図鑑「イトマキエイ」光に照らされたイトマキエイの背中の色は非常に美しい藤色で見る者を魅了します。現在飼育展示している個体は2015年11月に高知県にある以布利センターからやってきました。輸送の詳細は 機関紙「かいゆう」(Vol20) をご覧ください。イトマキエイの野生個体数は減少傾向にあるため、現在は絶滅の危機に瀕していると考えられています。そのため本種の生態解明が求められていますが、世界中の外洋(海の沖)に生息する生物であり、追跡調査が困難なことから、成熟までの年齢は?サイズは?交尾方法は?妊娠期間は?など、まだまだ生態に謎が多いのが現状です。このような場合に同一個体を追跡調査できる水族館は、研究にうってつけなのです。 海遊館では2015年〜2022年までオスとメスを飼育しており(残念ながらオスは2022年に死亡)、本種の長期飼育を実現し、2021年には世界で初めて交尾行動を確認しています。→ 海遊館ニュース「世界初・イトマキエイの妊娠を確認しました」嬉しいことに、その後メスには赤ちゃん一個体の妊娠が判明し、2023年5月に世界で初めてとなる、飼育下で出産を確認することができました。しかし、産まれた赤ちゃんは遊泳不良が見られ、獣医を中心とした飼育員による懸命な処置を行いましたが、出産後10時間で死亡してしまいました。→ 海遊館ニュース「イトマキエイの出産と赤ちゃん死亡のお知らせ」イトマキエイの繁殖は簡単にはいかないと痛感したとともに、野生のイトマキエイのために、この知見をなんとか世の中に残すべく、できる限りの記録を集めてまとめました。その結果、国際学術誌へ論文を投稿し、2025年1月に掲載されました!→ Zoo Biology | Zoology Journal | Wiley Online Libraryこの論文は、要約のみ無料で閲覧可能となっておりますのでご興味がある方はぜひご覧ください。今回の事例は今まで知られていなかった事も多く、本種の保護や保全のために重要な生態学的基礎情報を提供することができました。今後は、本論文を参考に他の研究者による調査研究・保全活動が実施されることが期待されます。このような観察を行えるのは水族館の特性であり、今後もイトマキエイをはじめ様々な生物の調査研究を行っていきたいと思います。

イトマキエイ

2025.04.19

  • #イトマキエイ

花と魚

桜もいよいよ散り際ですね。3月末より4月頭まで「ぎゅぎゅっとキュート」ののぞき窓では「お花見」をテーマとし、花や花見に関わる生きものを紹介していました。当館にいる花の名前がついた魚はバラフエダイ(「太平洋」水槽)スミレナガハナダイ(「グレート・バリア・リーフ」水槽)ヤマブキベラ(「パナマ湾」水槽)名前に「花」がつく魚はとても多く、ハナビラクマノミ(「グレート・バリア・リーフ」水槽)やハナヒゲウツボ(「いのちぐるぐるサンゴ展」)などがいます。今の時期にぴったりのサクラダイは以前は「アクアゲート」で展示していました。他に、今はいないけど花の種名をもつ魚はいないかと探してみました。その1)アヤメエビスは「パナマ湾」水槽にいました。赤に白い縞の魚なので、アヤメの紫はどこに?と思いましたが、花のアヤメは鼻に網目模様があったことが名前の由来ということですので、アヤメエビスもそのあたりからきているのかもしれません。その2)コギクザメは2015年に開催した特別展示「シャークワールド~ハンターたちの捕食に迫る!~」で標本として展示していました。詳細はこちら → 「続・怪しい人たち」 鱗の形がキクのように見えませんか?その3)イバラエイは1999年に開催した企画展示「なんこつぎょるいの世界~オーストラリアからやってきたなぞのエイ世界初公開!~」で展示していました。「前にイバラエイを展示してたよねー」とまわりに聞いても皆首をかしげるばかり。私の記憶違い?とゆらぎ始めた時、ちょうど古参係員が出張から帰ってきました。彼に聞くと「あー "ソーニーレイ" やろ?おったで」と。そうそう、ソーニーレイだ!英名は「ポーキュパインレイ」ですが、当時和名はまだはっきりしておらず、搬入先のオーストラリアでは「ソーニーレイ」と呼ばれていたため、当館ではそのように表示したようです。体表の背中部分に小さなトゲが多数あるので「イバラ」。このエイの皮は「かいらぎ(梅花皮)」と呼ばれ、刀剣の鞘(さや)や柄(つか)などの装飾に使われるそうです。棘は楯鱗(じゅんりん)と呼ばれるウロコであり、その形は梅に似ているというのがおもしろいですね。写真は以前、地下鉄の駅などにおいていた「海遊館とベイエリアのおもしろ情報誌」からです。花にちなんだ魚の名前は「色」からきていると思い込んでいましたが、「ウロコ」からもきているのがわかり、魚名って本当に奥深いなあと思います。

魚類

2025.04.18

見た目でアピール

「瀬戸内海」水槽のコブダイ。約5年前のブログ(「立派!」)と比べると、さらにコブが立派になってまいりました。こちらは「エクアドル熱帯雨林」水槽のグリーンテラーです。コブの大きなグリーンテラーは、なわばりを持ち、他の魚が近づくとオラオラしています。他にコブをもつ魚としては現在、当館にはいませんがナポレオンことメガネモチノウオなどがいます。コブがボナパルト・ナポレオンの帽子に似ていることから「ナポレオンフィッシュ」と呼ばれています。では、このコブはなにからできているのでしょう?触ってみるとぷよぷよしますから、骨ではありません。ということは??実は脂肪のかたまりなんです。哺乳類ではありますが、同じように頭にコブのようなものを持つのがシロイルカ。これは「メロン」と呼ばれる器官で、脂肪からできています。イルカの仲間はメロンを有し、音や超音波を集めて物にぶつけて反射させることで、大きさや方向などを知ると言われています。魚のコブは当館のコブダイにしても、グリーンテラーにしても、成長とともに徐々に大きくなり、なわばりを持ったり闘争したりすることから、コブをもつのはオスで、コブはメスに対するアピールになると考えられています。以前、テレビで日本海のある場所に暮らすコブダイの番組を見たのですが、それは立派なコブを持っていて、多くのメスと暮らしていました。でも、他のオスとなわばりを争い、顔を合わせれば闘争の日々で、年をとると若いものになわばりを奪われてしまう...たいへんな世界だと思います。鳥類や魚類の一部のオスは派手な色合いをしています。生きものにとって、見た目でのアピールは重要なのです。▲オシドリ(右がオス)

魚類

2025.03.30

  • #オシドリ
  • #グリーンテラー
  • #コブダイ

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