海遊館

Language
eチケット発売中 駐車状況

魚類

花と魚

2025年04月18日

桜もいよいよ散り際ですね。3月末より4月頭まで「ぎゅぎゅっとキュート」ののぞき窓では「お花見」をテーマとし、花や花見に関わる生きものを紹介していました。
当館にいる花の名前がついた魚は

2504_hanatosakana_01.jpgバラフエダイ(「太平洋」水槽)

2504_hanatosakana_02.jpgスミレナガハナダイ(「グレート・バリア・リーフ」水槽)

2504_hanatosakana_03.jpgヤマブキベラ(「パナマ湾」水槽)

名前に「花」がつく魚はとても多く、ハナビラクマノミ(「グレート・バリア・リーフ」水槽)やハナヒゲウツボ(「いのちぐるぐるサンゴ展」)などがいます。今の時期にぴったりのサクラダイは以前は「アクアゲート」で展示していました。

他に、今はいないけど花の種名をもつ魚はいないかと探してみました。

その1)アヤメエビスは「パナマ湾」水槽にいました。赤に白い縞の魚なので、アヤメの紫はどこに?と思いましたが、花のアヤメは鼻に網目模様があったことが名前の由来ということですので、アヤメエビスもそのあたりからきているのかもしれません。

その2)コギクザメは2015年に開催した特別展示「シャークワールド~ハンターたちの捕食に迫る!~」で標本として展示していました。
詳細はこちら → 「続・怪しい人たち」 
鱗の形がキクのように見えませんか?
2504_hanatosakana_04.jpg
その3)イバラエイは1999年に開催した企画展示「なんこつぎょるいの世界~オーストラリアからやってきたなぞのエイ世界初公開!~」で展示していました。
「前にイバラエイを展示してたよねー」とまわりに聞いても皆首をかしげるばかり。私の記憶違い?とゆらぎ始めた時、ちょうど古参係員が出張から帰ってきました。彼に聞くと「あー "ソーニーレイ" やろ?おったで」と。そうそう、ソーニーレイだ!
2504_hanatosakana_05.jpg
英名は「ポーキュパインレイ」ですが、当時和名はまだはっきりしておらず、搬入先のオーストラリアでは「ソーニーレイ」と呼ばれていたため、当館ではそのように表示したようです。体表の背中部分に小さなトゲが多数あるので「イバラ」。このエイの皮は「かいらぎ(梅花皮)」と呼ばれ、刀剣の鞘(さや)や柄(つか)などの装飾に使われるそうです。棘は楯鱗(じゅんりん)と呼ばれるウロコであり、その形は梅に似ているというのがおもしろいですね。
写真は以前、地下鉄の駅などにおいていた「海遊館とベイエリアのおもしろ情報誌」からです。

花にちなんだ魚の名前は「色」からきていると思い込んでいましたが、「ウロコ」からもきているのがわかり、魚名って本当に奥深いなあと思います。

いいなと思ったらボタンを押してね!

カテゴリ
魚類

フォローして海遊館とつながろう!