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「コツメカワウソ」の記事

カワウソワークショップ開催!

突然ですが、5月の最終水曜日は何の日かご存知ですか? 正解は......「世界カワウソの日(World Otter Day)」!ちなみに今年は5月27日になります。絶滅の危機に瀕している野生のカワウソたちの現状や、彼らが暮らす環境について世界中で考える日です。当館でも、5月23日、24日の2日間カワウソたちの未来を守るためのワークショップイベントを開催しました!例年、事前募集型のイベントをすることが多い「世界カワウソの日」なんですが、今年は海遊館に来てくださった方に、ぜひワークショップに参加してカワウソについてもっと知っていただきたいと思い、当日募集型で開催してみました。当日募集型のイベントだったので、どんな方が参加してくださるのか、何人ぐらい参加していただけるのか??!とドキドキ!!しながら受付を開始したのですが、なんと2日間とも満員御礼!!たくさんの方が集まってくださいました(^^)/海外からいらしゃったお客様の中には、今日はこのイベントに参加するために海遊館に来たとまで言ってくださる方もおり感激(´艸`*)はじめに、カワウソについてのお話をしました。「世界のカワウソを取り巻く問題」や「なぜ海遊館でコツメカワウソを飼育しているのか」そして水族館の使命のひとつである「域外保全」への取り組みなど、ちょっと難しいお話もさせていただいたのですが、参加者の皆さんは、うんうんとうなずいたり、首をかしげたりしながら熱心に考え、耳を傾けてくれていました。ワークショップでは、海遊館で暮らすカワウソたちの環境を豊かにする大型アイテムづくりに、参加者の皆さんと一緒に挑戦しました!1日目は展示水槽の中に浮かべて「浅瀬」を造り出す「筏(いかだ)」。3組で息を合わせて竹風パイプをロープで固定して行きます。次のパイプを渡してくれる可愛いお手伝いさんも頑張ってくれました。こちらが完成した「筏」!3回のイベントで一つの大きな筏が完成しました!ロープのゆるみもなく完璧!!!2日目は予備室のプールの周りに置く「ステップ」。パイプで作った枠組みにネットをロープで縫っていきます。「お裁縫が得意なんです~」とすいすい進む方、4縫い目あたりから「わかってきた~!」とコツをつかむ方、みなさんスピードは様々でしたがしっかりとロープを締め込みながら縫ってくれました。そして、パイプの近くの穴に通す時にはお子様の小さな手が大活躍!完成した「ステップ」がこちら。筏もステップもゆるみのない安全なものができました!当日ご参加いただいた皆様ありがとうございます。このようなワークショップを通して、一人でも多くの方に海遊館のカワウソを身近に感じていただき、野生のカワウソたちの生きる環境のことに興味をもっていただけると嬉しいです。イベント後のアンケートには「節水、節電もカワウソのためになるということを初めて知った」「勉強になった。カワウソが遊んでくれるのが楽しみ。」と嬉しいお言葉がたくさん。私たちが地球にやさしい良いことを続けていけば、きっときっと世界のカワウソたちの未来は素敵なものになると思います。ぜひ今日からできることを一つでも良いので行動してみましょう♪長くなりましたので、「筏」と「ステップ」をコツメカワウソたちにプレゼントした様子は次のブログでご紹介します。ぜひご覧ください(^^)/⇒ コツメカワウソたちの反応はいかに?!

イベントレポート

2026.05.27

  • #コツメカワウソ

コツメカワウソたちの反応はいかに?!

5月23日、24日の2日間、カワウソたちの未来を守るためのワークショップイベントを開催しました!⇒ ワークショップの様子はこちらワークショップの翌日、さっそく皆さんに手伝っていただいた素敵な「筏(いかだ)」と「ステップ」を設置しました。さてさてカワウソの反応はいかに?!海遊館の展示水槽はプールが広くてコツメカワウソがのびのび泳ぐことができるけれど、浅瀬や陸場がやや少ないので、水槽の中に竹でつくった筏を浮かべて浅瀬をつくりだしています。とても気にいってくれているようなので、今回、丈夫な竹風パイプをつかった「筏」を皆様と一緒につくって交換することにしました。朝、カワウソたちがまだ寝室にいる間に設置作業です。 心配していた浮力もばっちり!(ちょっと強いぐらい(;^ω^))寝室から出たコツメカワウソの「シイ」と「ブナ」、まずは朝ごはん...と餌をたべていましたが、途中でいつもと違うことに気がつくと、餌をもらうのを忘れて一気に警戒モードへ。上からいくのか水面からいくのか、シイがいくのかブナがいくのか。 しばらく警戒した後、残りの餌を食べに戻り(そこは忘れません。笑)、お腹いっぱいになったところでブナはスロープから、シイは水面から探索再開です。まずは度胸のあるシイから筏に上陸!ブナはシイが乗っているのをみると気になり上半身を乗り出してみるものの乗る勇気は出ず、シイに促されるもののこの日は乗ることはできませんでした。(^^;) でも、翌日にはブナも新しい筏を堪能してくれましたよ。 さて、お次は予備室のプール周りに設置するステップ。ステップの設置には、大きなプールから床に飛び降りた時に脚に負担がかからないようにする健康管理の目的と、遊んだり寝たりする場所の選択肢を増やす目的があります。さて、その効果はいかに?!設置をしている横から「ポポ」と「ミウ」の念入りな点検が始まりました。 一通り点検した後は、安心して2頭でまったりウトウト。 おもちゃ替わりの氷をプールに入れると、ポポはステップの上に取り出し、ミウはまだ眠たかったのか、上の段でお気に入りの木片を抱えてゴロリ。 ポポもミウもステップが気に入った様子「プールの高さの軽減」、「場の選択を増やす」どちらの目的も達成できました!筏もステップもカワウソたちにとても良い刺激を与えることができました!ワークショップに参加し、お手伝いしてくださったみなさまありがとうございました(^^)/これからもコツメカワウソたちの飼育環境を豊かにするために日々工夫していきたいと思います。

コツメカワウソ

2026.05.27

  • #コツメカワウソ

ツバキの思い出

10月30日朝、コツメカワウソのツバキが死亡しました。20歳2ヵ月のカワウソ生でした。2005年8月1日に生まれたツバキ。今年の誕生日のようすは以下のとおりです。→ 「Happy birthday !」ブログで紹介したとおり、8月頃に痙攣発作を起こしたのですが、その後も何回か発作を起こし、そのたびにもうだめかもと思いました。それでも次の日には復活して「ツバキ強いな~」と言われていて、このままずーっといくんじゃないかと思っていました。数日前に朝の掃除に入った際も、温水をためたプールで「ふぇーっ」いう感じでつかっていたし、前日も普通に餌を食べ、夕方にはザクロと一緒に寝袋にくるまったのに...。次の日の朝、係員が部屋をのぞくとザクロ1頭が起きてうろうろしており、ツバキは寝床で冷たくなっておりました。穏やかな性格のツバキらしい最期だったように思います。当館では生後2ヵ月ごろに係員がこどもたちに離乳食を与える練習をします。ミルクと魚やキャットフードをまぜたものを口に入れるのです。ツバキも兄のイブキとともにそれを行いましたが、神経質な兄は係員に対しブーブー怒るのに、ツバキは餌をぱくぱくと食べ、餌の途中でうとうとする余裕があるほどです。きょうだいなのに違うもんだな~、ツバキは大物になるぞと密かに思ってました(笑)。▼生後2ヵ月のツバキ母コウメが次の年に出産した際は「日本の森」で母と仮の父や兄、叔父、祖父と共に弟たちのお世話をしていました。この時、カワウソは9頭展示で、「日本の森」の展示数としては最大でした。ツバキと兄はお世話といっていいのか?生まれて間もない弟たちをくわえて巣箱から出したり、そのまま入水したりするので、両親は戻すのに疲労困憊、私たちは「あー頭打った~」「底まで沈むのやめて~」と大慌てです。でも、弟たちは無事育ちました。カワウソ強い。その後、ツバキは2009年にシュロたち4きょうだいを出産、次に「王子」と呼ばれていたひとりっこゴボウ、そしてロックやグミたちを育てました。一番印象に残っているのは最初の子育てです。ちょうど特別展示「発見!体験!ふれあいライブ館」を開催しており、そこで相方のソラとともに、4きょうだいと一緒に展示したのです。ソラが子育てにとまどっていたこともあり、ツバキは獅子奮迅。こどもを移動するために1頭を口にくわえ、残りの3頭を両脇に抱え込み、時にはまとめて押しながら4頭同時に運ぶという荒業を発するため、見守るこちらはハラハラしておりました。肝っ玉母さんぶりを発揮したツバキです。また、ツバキは運動能力が非常に高く、捕まえようとしてもぴょーんと跳ねて逃げ、バックヤードでは金網をスルスルっと上り、天井にあがったはいいもの?の降りてこられらくなることもありました。下で「私が受け止める!」と大手を広げていましたが、私に当たって降りました。今も当時の担当者に会うと必ず出る話は、新しくカワウソ担当になった飼育員が体重測定を行うため、体重計を持って入り、よいしょと床に置いたその瞬間。体重計にかけより、体重計の足についているゴムをくるくるっと回して取り外し、水に入って向こう岸に行ってしまったのです。▼ゴムは赤で囲った部分(このカワウソはツバキではありません)体重計が傾いてガターンと倒れ、何が起こったのかわからずに茫然としている飼育員の顔が忘れられません。素早くゴムを回す様子は職人のようでした。末娘のグミと一緒にニフレルにお目見えしたこともありましたね。本当にいろいろなツバキの姿が思い出されます。ツバキ、20年間楽しかったね。そちらにいるお母さんやおじいちゃんたちによろしく伝えてほしいです。

コツメカワウソ

2025.11.17

  • #コツメカワウソ

Happy birthday !

8月1日はコツメカワウソ「ツバキ」のお誕生日です。20歳になりました!おめでと~(*^▽^*)飼育下でのコツメカワウソの平均寿命は15歳ほどですので、とても高齢おばあちゃんカワウソです。今は展示を引退し、予備水槽で息子のザクロと一緒にのんびり暮らしています。 (←ツバキ ザクロ→) 昨年よりも朝寝、昼寝と寝ている時間が多いですが、プールで泳いだりする時間もあり食欲も旺盛。給餌の時にザクロより早く食べ終わり、「ちょうだい」ともらいに行こうとすることもあるぐらいです。そしてお腹いっぱいになると休憩するためのタオルをちょうだいと催促されます。私たちも老後はこんなマイペースな生活を送りたいものですね。笑ただ20歳ともなると老化にともない関節症や心臓疾患、乳腺腫瘍などの疾患がありますが、獣医の指導のもと上手くお付き合いしております。 (←ザクロ ツバキ→)そんな日々を送っていましたが、実は数日前に痙攣発作を発症してしまい、一時は係員みんなでその時を覚悟しました。でも2時間程度で餌を食べるまで持ち直し、係員に「私の涙を返せ(笑)」と言わせておりました(^_^;)ツバキは強いな~。(ツバキは2日間ほどでお部屋に戻り、今はまたザクロと一緒にゆっくり過ごしています。)高齢のツバキがこのように疾患を抱えながらも元気に過ごせている理由の一つに、「麻酔をかけたり保定をしなくても、注射や触診がしっかりできる」ということがあります。 これは若い時から身体に触れる、注射をするなどのトレーニングをしっかり行ってきた成果です。ツバキのお世話をしながらその重要性を再認識させられます。と、ハラハラすることもありましたが、無事に20歳の誕生日を迎えられてホッとしました。これまで海遊館で飼育してきたコツメカワウソで一番長寿だったのは、23歳まで生きたニッキです。ツバキにはぜひニッキを超えるほどゆっくり長生きしてほしいものです。

コツメカワウソ

2025.08.01

  • #コツメカワウソ

いろんなカワウソ

5月の最終水曜日は国際カワウソ保護基金(IOSF=The International Otter Survival Fund)がカワウソの現状をみなさまに知っていただくために制定した「世界カワウソの日」。今年は5月28日でした。当館では2018年からこれに賛同していろいろな催しを行っていますが、今年は特別講座でゲームやエコバッグ作りを実施しました。また、エントランスビル4Fの飼育員カウンターにおいて、カワウソについての掲示を行いました。なんとなく、みなさんはカワウソというと当館にもいるコツメカワウソを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?でも、世界にカワウソの仲間は13種いるのです。コツメカワウソの他に日本の園館で見られるのはユーラシアカワウソ、カナダカワウソ、ツメナシカワウソとラッコの4種。以前はビロードカワウソも見ることができました。この中でラッコは水族館で見られる数はもう残り少ないですが、今、北海道で数を増やしつつあるため、唯一、自然下で見られる種です。でも、ラッコがカワウソの仲間だと言われてもピンと来ない方も多い気がしないでもない...。また、ユーラシアカワウソは絶滅したとされるニホンカワウソに非常に近い仲間で、最近、存在が話題になった対馬のカワウソは韓国由来のユーラシアカワウソの可能性が高いと言われています。こちらは土佐清水市役所に展示されているニホンカワウソのはく製です。高知には数ヵ所はく製をおいている場所があるので、興味のある方は見に行ってみてくださいね。 カワウソの分類を見ると、7つの属に分かれます。・Lutra属(2種) ユーラシアカワウソ EURASIAN OTTER スマトラカワウソ HAIRY NOSED OTTER・Lutrogale属(1種) ビロードカワウソ SMOOTH COATED OTTER・Lontra属(4種) カナダカワウソ NORTH AMERICAN RIVER OTTER ウミカワウソMARIN OTTER オナガカワウソ NEOTROPICAL OTTER チリカワウソ SOUTHERN RIVER OTTER・Hydrictis(1種) ノドブチカワウソ SPOTTED NECKED OTTER・Pteronura属(1種) オオカワウソGIANT OTTER・Aonyx属(3種) ツメナシカワウソ AFRICAN CLAWLESS OTTER コツメカワウソ ASIAN SHORT CLAWED OTTER コンゴツメナシカワウソ CONGO CLAWLESS OTTER・Enhydra属(1種) ラッコ SEA OTTER更に分布図を見ると...。このうち、アフリカにいるのがツメナシカワウソとコンゴツメナシカワウソとノドブチカワウソの3種、南アメリカにいるのがオオカワウソとウミカワウソ、オナガカワウソ、チリカワウソの4種、北アメリカにいるのがカナダカワウソ、ラッコ。ただし、ラッコはロシアや日本にもいます。ユーラシア大陸に広くいるのがユーラシアカワウソで、東南アジアにいるのがスマトラカワウソ、ビロードカワウソ、コツメカワウソとなります。 分布と分類を比べると、南アメリカに生息するオオカワウソを除いた3種は北アメリカに暮らすカナダカワウソと近い仲間であり、東南アジアのスマトラカワウソはユーラシアカワウソと近い仲間であること。アフリカに暮らすツメナシカワウソとコンゴツメナシカワウソは東南アジアのコツメカワウソと近い仲間なのがわかります。ある場所で暮らしていたカワウソが別の地に行き、そこで増えていったのだろうなあ。考えるとすごいですよね。 こちらは当館の係員が数年前にチリに行った際に見たというウミカワウソ(Marine otter)です、豆粒サイズですけども。主に海の近くで暮らす小型のカワウソですが、遠くに動いているのがいくつか見られたそうです。自然の海でカワウソが見られるってなんかすてきです。 カワウソにもいろいろいるのですというお話でした。

コツメカワウソ

2025.06.11

  • #コツメカワウソ

特別講座「世界カワウソの日」

5月最終水曜日といえば、「世界カワウソの日」!海遊館ではちょっと早めの5月17日、18日に、カワウソについて楽しく学べる特別講座を開催しました。17日は小学生以上とその保護者、18日は大人の皆さまを対象に、カワウソの給餌見学やオリジナルエコバックづくり、ボードゲームなどを取り入れながら、カワウソや保全について参加者のみなさまと一緒に考えました。毎年、カワウソについてどんなテーマでお話しようかと頭を悩ませている担当なのですが、今年のテーマは「野生のカワウソの探し方」にしよう!ということで、私がコツメカワウソの生息地でもあるマレーシアで実際にみた風景や巣穴、糞など生息地の写真を見たり、2017年にカワウソが発見された長崎県の対馬のお話をしました。「図鑑に載っている生息地ってどうやって、何をしらべていると思いますか??」という質問に、最初は「・・・・・」と考え込んでしまった参加者のみなさまも、お話を聞きながら「なるほど...」「糞はどこだ?誰の足跡だ?」と考えをめぐらせてくださいました。そして、頭の中がカワウソでいっぱいになったところでオリジナルエコバック作りに突入!海遊館オリジナルカワウソスタンプとペンを使ってトートバックを完成させるのですが、なんとも皆様のセンスの良さ!!どれも素敵で私が欲しくなってしまいました。ちなみに足型のハンコは、海遊館のコツメカワウソに協力してもらった型をもとにハンコを作ったので、肉球の形や広がり方は本物なんです~(*^▽^*)後半はカワウソの保全についてのお話です。わたしたちの身近なものとコツメカワウソの生息地である東南アジアがどのように繋がっているのか、遠く離れた日本からカワウソを守るためにできることがあるのか、ボードゲームを使って感じていただきました。 今回の特別講座が「カワウソを取り巻く問題を自分ごととして理解していただき、自分ができることから1アクションをおこし、そして続けていただく」きっかけになれば嬉しいなと思う担当でした。今週は、日本各地のカワウソ飼育園館が、さまざまなイベントや情報発信をしていますのでぜひチェックしてみてくださいね。

イベントレポート

2025.06.05

  • #コツメカワウソ

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