3月の寒さも残るある日、岩壁調査に行った普及交流チームのメンバーがクラゲ担当の私に、「カヌレみたいなクラゲがいる!」とお知らせが。
カヌレってあのお菓子のアレですか???
なんじゃそりゃ???と採集されたクラゲ(?)を見て、私は一言。
「カヌレやん」
真っ先に思い浮かんだのが冠(かんむり)クラゲ目ですが、形状があまりにも違う...。
以布利センターの元クラゲ担当を含む、クラゲ界隈にも聞いてみましたが、「ナニコレ???」状態。
しばらく飼育してみるも、3日くらいでしぼんでしまいます。
そもそも摂餌をしていないみたいです。
その後も何個体か採集できたので、しばらく観察してみると、何やら側面にコイル状の模様があるのに気づきました。
これってもしかして...
春先によく見かける、「カミクラゲ」の生殖巣やないかーい!
衰弱して触手や内臓の部分が抜け落ちて、このような形状になってしまったと思われます。
(クラゲ界隈のみなさま、その節はお騒がせしました!!!!m(_ _)m )
ということは、いつも行くクラゲ調査地点では、もうカミクラゲが発生している...ってコト...?
※海遊館近くの岩壁は川の水が混ざっているので、クラゲ採集にはあまり適していません
後日、クラゲ調査に行くと、カミクラゲを採集することができました!
もちろん、さっそく「海月銀河」へデビューしてもらってます!
それにしても、まさか春の訪れをカヌレで感じることになるとは思いませんでした(笑)
「海月銀河」ではカミクラゲをはじめ、春先に見られるクラゲを続々と展示しています!
海遊館に訪れた際には、カヌレではなく、クラゲで春の訪れを感じてみてくださいね〜!
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