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みんなで集まれば怖くない!

みなさんこんにちは!夏も終わり秋らしい気温になってきましたね。秋といえばハロウィン、ハロウィンといえばお化け、お化けといえば『怖い』ですよね。でも家族やお友達一緒なら怖くない!はずです、、、。この魚たちはどうでしょう?こちらの写真は特設水槽を上から見た写真です。写真の左のほう、底付近にいる黒い塊はいったい何でしょうか?もう少し近くで見てみましょう。近くで見るとマイワシが群れで泳いでいます!!このマイワシたちはアオリイカやミズダコなどの怖い存在(捕食者)から身を守るためにみんな一緒になって泳いでいます。このような泳ぎ方を『希釈効果』といい、一匹で泳ぐよりも捕食者に狙われにくくする効果があります。絵本のスイミーをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。他にも、パートナーを見つけやすくして、繁殖行動がしやすくなる効果もあります。今回紹介したマイワシの群れの形は楕円形でしたが、常に同じ形で泳いでいるわけではないので、いろいろな形を見ることができます!ぜひ海遊館に足を運んでいろんな形の群れの写真を撮ってみてください。みんなと一緒にいるけども、怖がりなので水槽を叩いたり、脅かしたりしないでいただけるとうれしいです。

魚類

2025.10.11

  • #マイワシ

以布利通信102「色トリドリのチョウチョウウオたち」

10月に近づき、秋を少しずつ感じますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は前回にも少し紹介がありましたが、以布利で見られるチョウチョウウオの仲間について紹介いたします。前回のブログ↓以布利通信101「秋の訪れ」 以布利通信70「以布利 黒潮の魚」まずは「ミスジチョウチョウウオ」です。枝状サンゴ周辺によく見られる魚で、眼と尾、そして尾鰭の付け根にある線が特徴です。サンゴのポリプを主食としており、サンゴの間に隠れている様子を見ることができます。次は「チョウハン」です。写真下の個体がチョウハン(上はチョウチョウウオ)なのですが、普通のチョウチョウウオとよく似ており、違いとしては鰓の後ろあたりに見られる黒い模様や、尾鰭基部の黒斑等で見分けることができます。ちなみにチョウハンは英名で「Raccoon butterflyfish」(ラクーンバタフライフィッシュ)と呼ばれることがあり、ラクーンとはアライグマのことを指します。目元付近の模様がそう見えるからとのことですが、個人的に幼魚の頃は、アライグマよりもパンダのような顔つきをしているなと感じます。チョウチョウウオの仲間は海遊館でも見ることができますので、種類によって違う体の模様や色をぜひみてください!

海洋生物研究所「以布利センター」

2025.09.30

アオリイカの展示

ただいま「特設水槽」 では、アオリイカたちがすいすいと泳ぐ姿をご覧いただけます。光を受けながら体の色が変わる様子はとても幻想的で、つい見とれてしまいます...。さらにイカたちに加えて、マイワシの群れやクロホシイシモチも泳ぐ豪華ラインナップになっています~。イカと魚の群れを作る性質は、見れば見る程面白いものです...。そして実は...バックヤードでもイカを卵から育てる挑戦をしています!今では頭胴長約15cmにまで成長してくれました(^^ このサイズまで育っているのは、なんと "海遊館初!"なのです☆ ( これまでのチャレンジも見てください~ → 「海遊館でのアオリイカ育成」)イカはとてもデリケートな生きもので、エサや環境づくりには配慮が欠かせません。担当飼育員は日々試行錯誤しながら育てています...。特にイカは食欲旺盛なため、毎日のエサに工夫が必要です!「今日はシラスを食べたよ~。」「キラキラしたものの方が反応してくれるね。」など、毎日話し合いをしています!早く「特設水槽」にデビューして、みなさまに見ていただけるよう、日々奮闘中です!(>_<)!ぜひ海遊館で、イカの美しい世界を体感してみてくださいね ~くコ:彡

無脊椎動物

2025.09.22

  • #アオリイカ

クリオネのお食事事情

小さな白い体を持ち、羽ばたくように泳ぐ姿が人気のクリオネ。 日本名では「ハダカカメガイ」といって、名前のとおり貝の仲間です。水中を泳ぐための翼のような部位「翼足(よくそく)」を持っていて、名前の「ハダカ」は貝類の一番の特徴ともいえる貝殻を持たないことが由来です。貝類の中では、「裸殻翼足類」(らかくよくそくるい)に属しています。ここで少し疑問に思われたかもしれません。「裸殻ということは、殻があるグループも存在する?」と。そのとおり!殻を持った「有殻翼足類」(ゆうかくよくそくるい)の貝もいるんです!クリオネほど名前がよく知られている生きものはあまりいませんが、代表として「ミジンウキマイマイ」をご紹介します。 ミジンウキマイマイは、こちらもグループ名のとおり、殻を持った翼足類の貝で、写真の下側が殻、そして殻から翼足を出して羽ばたきながら泳ぎます。殻をよくご覧いただくと、巻貝であることもお分かりいただけると思います。実は、このミジンウキマイマイはクリオネの大好物♡どちらも冷たい海域で暮らしていて、クリオネはミジンウキマイマイを見かけると普段の愛らしい姿から一変、頭部から「バッカルコーン」という触手を伸ばし、捕食します。 バッカルコーンを出す姿は水族館ではあまり見かけることがありませんが、時々何かの拍子にその様子を見せてくれることがあります。見れたらラッキー!クリオネの水槽を見かけたら、ぜひチェックしてみてください。

無脊椎動物

2025.09.19

  • #ハダカカメガイ

シマアジの成長記録

こんにちは、9月に入って夜が少し涼しくなり秋を感じるようになってきましたね。今日は「太平洋」水槽にいるシマアジの成長記録です。以布利通信69「水槽デビューを目指して」↑この投稿はおよそ2年前で、2023年の夏に以布利センターから約30匹のシマアジが「太平洋」水槽にやってきました。シマアジたちは、ジンベエザメと一緒に遊泳することで、周りの大きな魚から身を守りながら、おこぼれの餌をもらって暮らしています。特に餌の時間になると、「自分が一番餌を食べるぞ!」と伝わってくるくらい、ジンベエザメの口の前でオキアミやイサザアミを食べています。ジンベエザメの給餌担当者曰く、シマアジがジンベエザメに吸い込まれないように網でガードするのが大変だそうです。(ジンベエザメの吸い込む力は、1回の口の開閉で約100Lもの水を吸い込むくらい強力です!)そして、すくすくと成長していき...なんと、シマアジたちが無事、全員大きくなりました!水槽に搬入した時は9cm、10g程だったのが、今では45cm、1.5kg程に成長しました。▲搬入時▲現在今では、シマアジだけで群れを作って泳いでいる姿や、イトマキエイの餌のおこぼれをもらったり、餌のイカや魚を拾ったりと賢く餌を食べている様子をよく見ます。夜間や、ゆったり泳ぐときにはジンベエザメに付きやすくなります。やはり、安心するのでしょうね。実はこのシマアジたちは私が以布利に赴任後、1年目の時に採集して、海遊館に来た同級生です。同級生のシマアジたちの成長を見て、私も成長しないといけないなと思う飼育員でした。

魚類

2025.09.18

  • #シマアジ

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