魚類
2025年03月23日
夕方以降、「太平洋」水槽の下層を見ると、大型のエイの上にハタの仲間がのっていることがあります。
(上はカスリハタ、下はホシエイ)
空飛ぶじゅうたんならぬ、水中のじゅうたん?
エイは砂をからだにかぶり、休もうとしているのでしょうが、その上に乗るとはどういうこと?「迷惑だよ!」と思うけど、実のところ「私も乗ってみたい。ふわふわなのかなあ??」とか考えてしまいます。
エイといえば各地でいろいろな伝説がありますが、江戸時代の書物によれば、遭難した漁船が島に上陸し、あちこち探るが人はいないし、飲み水を求めてもすべて海水、見慣れない草木が茂っているなど不思議なようす。あきらめて島を離れると、その島は海へ沈んでしまい...。実はこれは海上にあがってきたエイであったというもの。その島の大きさとは10kmを超える大きさといい、エイの種類としてはアカエイであるとされています。
中にはエイが沈むことで、人が溺れ死ぬこともあって、少し悪意を感じます。
アカエイは「太平洋」水槽にもいます。
(→「下から見ると?」)
アカエイの体盤幅(両胸鰭間の最大幅)は1mより小さいのですが、10㎞ってその1万倍、大きすぎる。
いやいや一番大きなエイといわれるオニイトマキエイでも7m、東南アジアにくらす淡水のエイでも4~5mだけどなあ。
また、このエイ、背中にたまった砂を落とすために海上に現れるそうですが、草木が茂るほど背中をだしていて大丈夫なの?という疑問も生じます。
まあ妖怪ですから、実物と比べても仕方ないですね。
昔の人もエイの形を見て、上に乗ってみたいとか、平たい体の上にものを乗せたらなど、いろいろと想像力をたくましくしたのでしょうね。わかる~
エイについてはこの他に、背中に神様を乗せたエイがいたり、お坊様と一緒にお祈りするエイ(どんな祈りなのでしょうか?)など、さまざまな伝説があるので、調べると楽しいです♪
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