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Blog 海遊館の舞台ウラ

展示のこだわりや、赤ちゃん情報、生きものたちの普段の様子など、
現場ならではの裏側をのぞいてみませんか?新しい発見がたくさんあるかも。

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動物看護の日

皆さん、こんにちは。私は愛玩動物看護師の資格を持ち、海遊館海獣環境展示チームでイルカやアシカなどの担当をしています。 早速ですが、6月28日は何の日だったかご存じでしょうか?実は、『動物看護の日』でした!!皆さんの中になじみがなく、聞いたことがないという方が多いかもしれません。 『動物看護の日』とは、2019年6月28日に日本で初めて「愛玩動物看護師法」が公布され、愛玩動物看護師が国家資格として認められる大きな転機となったことに由来し、一般社団法人 日本愛玩動物看護師会(旧:日本動物看護職協会)によって制定されました。記念日を通して動物の看護を広く国民に知らせるとともに、動物看護について共に考え育む日とすることが目的とされており、人と動物のより良い共生社会の実現につなげるための様々な活動を展開していく日となっています。 現在、海遊館・ニフレルには、私を含めて3名の愛玩動物看護師がいます(ちなみに私は約4年間、動物病院で働いていました)。そして今年の海遊館・ニフレルの獣医療チームでは、動物看護にも精通されている日本獣医生命科学大学の戸澤あきつ先生をお招きし、動物看護の日に向けて動画配信のイベントを開催することにしました!!6月28日に配信された動画(ニフレルのYouTube)の中では、日本獣医生命科学大学の戸澤准教授にもご参加いただき、水族館における看護職の役割や、飼育員と愛玩動物看護師の視点の違いなどについて、フリップ形式で一人ずつ回答しています。また、『こんな獣医師は嫌だ!』や、今後新たに採用される看護スタッフに向けて『後輩に求めることは?』などといった質問にも答えています。 ニフレルの看護師、魚類チームの看護師、海獣チームの愛玩動物看護師が一堂に集まり、改めて看護について話す機会はそう多くはないので、とっても新鮮でした!みんなでわいわい打ち合わせを行っています。(笑)海遊館の獣医師にも協力してもらい、撮影を行いました!生きものたちの健康を支える愛玩動物看護師の役割は、今や動物病院だけではなく、動物園や水族館へと広がり、今後ますます重要になっていく仕事です。もし進路に迷っている愛玩動物看護学生さんや、臨床の現場で働きながら動物園や水族館でいつか働きたいと目標を持っている方がいるなら、「愛玩動物看護師」という仕事には様々な活躍の場があることをぜひ知っていただき、今回の配信が将来の夢や新たな一歩を考えるきっかけのひとつになれば嬉しいです。そして、海遊館やニフレルにご来館いただく皆さまには、展示されている生きものたちのすぐそばで、飼育員と共に健康と命を支える獣医療スタッフがいることを少しでも感じて頂けたらと思います。これからも私たちは、生きものたちが健やかに過ごせるよう寄り添いながら、看護に努めてまいります!

イベントレポート

2026.06.29

世界環境デーイベント 海ごみについて考える

6月6日(土)、環境啓発イベント「名探偵募集!海ごみの謎を追え!-海ごみはどこから?集めて、調べて、未来のアクションを考えよう!-」を、国連環境計画 国際環境技術センター(UNEP-IETC)ほかと共同開催しました。このイベントは、6月5日の世界環境デーにちなんで2023年から毎年実施しており、今年で4回目です。このイベントでは、「この海ごみはどこから、なぜ来るのかな?」「私たちは何ができるのかな?」ということを体験を通して考えることを大切にしています。最初にレクチャールームで、大阪湾や世界の海ごみ、そして海の生きものとの関係について話を聞いたあと、みんなで現場へ出発しました。▼事前レクチャーの様子回収場所は、天保山公園北側の岸壁です。大阪港の護岸はほとんどが垂直護岸ですが、この場所は岩場のため、波に運ばれたごみが集中して流れ着きます。毎年回収していますが、1年経つとまたたくさんのごみが集まっていました。▼ゴミを回収する前の岸壁の様子最初に、海遊館の飼育員が岩の間で見つけたカニやフナムシなどの生きものを観察しました。子どもたちは興味津々。この場所も、たくさんの生きものが暮らす場所であることに気づいてもらいました。▼岩の間にいたイソガニの仲間回収作業は、岸壁下に降りて海ごみを拾うチームと、上がってきた海ごみを分別して袋に入れるチームに分かれて行いました。小学生も自分でごみを分別し、袋に入れていきます。▼海ごみ回収中▼分別も大忙し!約45分間実施した結果、ペットボトル540本、缶90本、大量のプラスチック製包装容器などを回収しました。ほかにも「こんなものも?」と思うような物がたくさんありました。▼回収したペットボトルは540本▼9mの太いロープは3人がかり▼こんな物も流れ着く岸壁はきれいになりましたが、細かくなったマイクロプラスチックは拾いきれず、海ごみ問題の難しさを感じました。▼回収後、きれいになったかな?さて、今回のイベントでは、参加者に「探偵」になってもらい、ごみの中から自分が気になったものを一つ選んで、なぜごみになったのかを推理してもらいました。みんなは、どんな海ごみを持って帰ってきたのでしょうか? 続きはまた今度。※回収したごみの一部は、海遊館エントランスビル4階「未来の環境のためにできること」に展示しています。

イベントレポート

2026.06.28

飼育員歴14年目で初めて見ました(ニシキエビの脱皮)

先日の朝に作業していると、他のスタッフが「すごいものを見た!」とハイテンションで声をかけてきました。どきどきしながら話を聞くと、「グレート・バリア・リーフ」水槽で飼育展示している色鮮やかなニシキエビが脱皮する瞬間を見たとのこと。さらに撮影までできたとのことなので映像を見せてもらいました。それではどうぞ! この映像を見ると、最初は丁寧に足から脱いでいき、最後に頭とお腹の間からスポッと出ていく様子が分かります。なんか、僕たちがウェットスーツを脱ぐときみたいだなと思いました。私は飼育員歴14年目になり、ニシキエビが脱皮した後の殻は何度も見たことがあるし、殻を自分で水槽から回収したこともあります。また、基本的に毎朝見回りをしてニシキエビの様子もいつも見ていたのですが、脱皮の瞬間に出くわしたことはありません。これを自分の目で見たスタッフがちょっとうらやましいですが、撮影してくれたことで貴重な経験になりました。普段、ニシキエビの体はすごく硬く、トゲトゲになっている触角は、体を防御するときにも使います。しかし脱皮後は体が柔らかいので、触角がフニャフニャしているのが見てわかります。 翌日、擬岩の側面に堂々と君臨し、見た目では体が固まったようでした。次の脱皮はお客様の前でするかもしれません!

無脊椎動物

2026.06.23

  • #ニシキエビ

「北極圏」(ワモンアザラシ)水槽の近況

今回は、「北極圏」(ワモンアザラシ)水槽の近況についてご紹介します。皆様は水槽外側の上部にワモンアザラシを紹介しているモニターがあるのをご存じですか?お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、そのモニターの個体紹介の写真を更新しました!新しい写真は担当飼育員が、その個体らしさが伝わる写真を選びました。ぜひどんな写真に変わったか、ご自身の目で確かめてください!最近、エンリッチメントとして降雪機を使用して雪を時々降らせています。過去に使用していた時は主にユキが遊んでいることが多かったですが、今回なんと、モヤが遊んでいるところを目撃することができました! とても楽しそうに遊んでいて、降らせてよかった~と思う飼育員でした。これからも時々ではありますが、雪を降らせる予定なので見かけた方はラッキーです。ぜひ、ワモンアザラシ達が遊んでいる姿を見に来てください。そして、そんなモヤは換毛が終了しツヤツヤになりました!繁殖シーズンも終了したので、顔のシワも落ち着いています。個人的にこの時期のモヤが一番幼い顔をしていると思っています。餌をいっぱい食べて、アラレとユキにちょっかいをかけるなど、元気に過ごしています。そしてそして、アラレはというと、絶賛換毛中です。陸場で乾いて寝ていることが多く、体がとてもかゆそうでよく掻いています。アラレはいつも左のまゆげがくるんとカールしていますが、現在はちょっと短くなっています。そしてなぜか、すごく長い右まゆげが誕生しており、思わず笑ってしまいました。換毛のたびにまゆげの様子が変わるので、実は毎年楽しみにしています。※現在は長いまゆげはなくなっていました...最後に、こちらの写真ユキが後肢をくるんと丸めています。なぜかというと...給餌中にモヤが後ろに来たからでした。すごく迷惑そうに後肢を丸めてモヤのことを見ていました。モヤがいつもちょっかいをかけているからだよ!と思った飼育員でした。

ワモンアザラシ

2026.06.21

  • #ワモンアザラシ

ミナミイワトビペンギンのこどもたち

ミナミイワトビペンギンのヒナたち今回はこちらのブログで紹介されていた2025年生まれのイワトビペンギンの雛たちの現在をお届けします! まずはR227番です。 現在はバックヤードでのびのびと暮らしています。おっとりマイペースな性格をしており、餌やりの時間に他のイワトビペンギンたちが真っ先に食べにくる中、いつもワンテンポ遅れてやってきます。前回のブログでは飼育員の手から魚を食べる練習をしている真っ最中でしたが、現在は飼育員の補助なく、上手に食べられるようになりました。 続いてR228番です。 R228番も現在はバックヤードで暮らしています。ほかの個体と比べると、黒目が大きく、キリっとした顔立ちをしています。紹介している3羽の中では魚を食べるのが上手で、一番初めに自力で魚を食べられるようになりました。おっとりマイペースな性格です。 そして最後は、R229番です。 産まれてから、バックヤードにて人工育雛で育ったR229番ですが、元気に成長し「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽で暮らしています!他のイワトビペンギンたちより一回り体が小さいのですが、気の強さは一丁前です。強い雄ペンギンにも果敢に立ち向かっています。餌やりの際には、給餌者の近くにしれっとやってきて、近付いてきた他のペンギンたちに威嚇しています(笑)まだまだ飼育員の手から自分の力で魚を食べるのはぎこちないですが、徐々に上手になってきています。 右フリッパーに、背中から「赤・ピンク・ピンク・灰」の色のバンドが付いているのがR229番です。ぜひ見つけてみてください!

鳥類

2026.06.15

  • #ミナミイワトビペンギン

ハゼとエビの関係性

先日、「ぐるぐるサンゴ展」のサンゴ水槽前を通りかかった際、ハゼの仲間とエビが一緒にいるのをちらりと見かけましたので、あらためてじっくり観察することにしました。あっ、いた、いた!黄色いギンガハゼです。頭部から第一背びれあたりにある青い斑点が散らばるようすが「銀河」のようだということで名前がつきました。カメラを向けると、穴に引っ込んでしまいましたが、しばらくすると慣れてきたみたい。ところで、エビは??と思いつつ、見続けていると...用心しつつハゼの後ろからそろりそろりと出てきた!このエビはテッポウエビの仲間・ニシキテッポウエビです。「錦」と名前に入っている通り、きれいな模様です。はさみは平べったい形になっていて、砂を掘り起こすのに便利そうだなあ。続いて観察していると、ハゼは穴を出てどんどん前に進んでいきます。エビははさみ足でハゼの尾をつかんでいますが、ハゼはさらに進んでいく...その後、エビは「これ以上は進めません!」とばかりにハゼからはさみ足を離し、バックして穴へ戻っていきました。あんたたち、意思の疎通とれてる??と思いました(笑)。このギンガハゼとニシキテッポウエビの関係、エビは砂底に巣穴を掘って生活し、その巣穴を隠れ家や繁殖場所としてハゼに提供する一方で、ハゼは巣穴の入口で見張り役となり、危険が近づくと尾でエビに知らせるという相利共生の関係にあるといわれています。共生には片方の生物だけが利を得るものもありますが、この2種は互いに役立っている相利共生の形です。最近の野生下での研究によれば、ハゼがニシキテッポウエビに尾で知らせるのは「敵が来た」という「警告」だけでなく、「ちょっと出ておいで」という「誘い出し」のサインもあるのだとか。巣の外にエビを誘い出し、砂を掘り返してもらうことで、底に潜む小さな餌生物がわらわらとでてきますから、ハゼはそれをいただくというしくみです。ちなみにエビはハゼの糞を餌としていますから、餌の面でもお互いに助け合っているということなんです。ただし、これは共生するハゼが底生動物を餌とする種類である場合に有効であり、プランクトン食のハゼに対しては、「誘い出し」はしないそうです。複雑だけどおもしろいですね!では、ギンガハゼはどっちのタイプなのでしょう?私の予想では底生動物を食べるのではないかと思うのですが...。それにしてもハゼの尾の振り方の違いを見てみたいものです!!巣穴の中のようすを私たちは見ることができませんが、警告の場合はパシッパシッと素早く振り、誘い出しの場合はゆらゆらとゆっくり振るんだそうです。なんとか見られるような工夫ができるとよいのですが。

魚類

2026.06.13

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